2015年07月

俺タワー 使えるキャラ紹介(2015・11・26版)&第二進化目安表

1月13日から始めた「俺タワー」。
オヤカタ着任3か月にて全マップを制覇できました!
艦これの二番煎じ…というと聞こえは悪いですが、艦これよりも遥かに資源回収が早く、
HPを回復する休憩も短く、遠征や補給といった面倒な作業も必要ないので、とにかくテンポよくプレイできます。
そのぶん、張り付いてプレイすることになってしまうのが人によってはマイナスかもしれませんが、
本来ゲームなんて張り付いてナンボ。
やりたくない時はやらず、やりたい時はみっちりやりたい僕のようなプレイヤーには、このテンポはとても嬉しいです。
今のところ*1400円しか課金していない私でもここまで来れるので(注:建姫名鑑は買いました。少しは、ね……)、無課金、微課金者に優しいのもこのゲームの魅力ですね。


では、独断と偏見で育てると良いと思われる建姫たちを紹介していきます。


追記:
オヤカタ着任8か月目にして、現在実装されている全マップ(匠オヤカタの試練まで)クリアしました。
ちなみに課金額は3000円です。8か月プレイで3000円、1か月400円弱でここまで遊べれば満足です。
しかしそろそろやる事がないので、半隠居状態。

追記2:
9月下旬に実装された世紀の糞アップデート、『宝珠』の存在によりかなりやる気を失ったオヤカタ。
あのさぁ、なんでキャラ要素に課金促しちゃうのかなぁ?
しかも今までは無料で第二進化できていたのに、後出しで課金煽りとか、百年の恋も冷めるっちゅーねん。



絶望の試練(4-5)突破メンバー
:ロードカッター、モンキーレンチ、ロードパイロット、なぐり鉋、ニパ子

匠オヤカタの試練(5-6)突破メンバー
:ロードカッター、モンキーレンチ、パラレルルーラー、アイスバイル、高耐久パイロン


☆Sランク

★大型ロードカッター (通称 ロドカタ)

誰か一人だけ、と言ったらまずこのロドカタちゃんを育てましょう!
戦闘では四段構えに見切り参、基礎匠極もあるから基礎叩きでも重宝と全ての局面において大活躍が期待されるスーパー建姫。
ここまで優遇されちゃっていいんです!?

★大型ニパ子

彼女を連れてマップを攻略するという「ニパ子ツアーズ」という依頼があります。
良質なアイテムを沢山もらえるおいしいイベントなので是非こなしたい。
4-5や終着点にも連れて行く必要があるので育てないとヤバい。
千里眼弐に改築弐と、育てて損のないスキル持ち。
ただ、上記マップでは敵の猛攻にニパ子が重傷撤退する光景がしばしば見られ、オヤカタの要らぬヘイトを買うことになるかもしれない。
更に匠オヤカタの試練で活躍する集中支援極も持つ。




★なぐり鉋

序盤から仲間になる、回避神。
彼女をリーダーにしておけばとにかく安心の頼れる姉御。
戦闘しか活躍できないけど、その戦闘でここまでやれれば問題なし!


★パラレルルーラー

補助匠極を持つため、社叩きで大活躍。
共振参も持っているため、ボス戦でも活躍。
更に集中支援極まで持
少々撃たれ弱いのだけがネック。

★マイターソー

第二進化により改築匠参を所持、現状改築で大いに役立つ建姫。
加撃極に防御壁参と戦闘でもそこそこ優秀。


★硝子繊維製巻尺

第二進化により測量を覚え、突如主力組に加わった巻尺。
基礎匠参があるので、建築レイドでも活躍が期待できる。
妾は許された。


★防爆モンキーレンチ 

旅に出るんだモンキっ!
五段構えに見切り弐を持つ猿。
天竺への道では悟空として登場したのに、鬼が島では桃太郎のお供をする姿が笑いを誘う。
序盤から仲間になり最後まで使えます。
マジで強い。


★突鑿

猫を上回り、鉋に次ぐ第二位の回避力に見切り参。
速作業参持ちで建築レイドでも強く、三点突破極で道中雑魚も蹴散らせる。
彼女にしかできないという、ONLYな能力はないものの、色々な状況に対応可能。

★TFドライバーマイナス(通称 マイナス君、または、マイドラ)

第二進化により、千里眼参を習得。その上、改築匠参も覚えたため、改築組としてSランクに昇格した。
戦力的にはプラス君の方が強いが、改築組としての有用度を考えると序列はこちらが上か。


★高圧コンプレッサー

第二進化により改築参、共振極に回避支援極まで持って登場。
ちょっと強すぎるんですが……びっくり。

★ディーゼルジェネレイターSSP

同時に第二進化になったコンプレッサーよりは下だが、共振極と回避妨害極のセットで相当使える。




★電動コンクリートミキサー

共振参に基礎極と、幅広い状況で役に立つ上、攻勢極まで。
(共振と加撃という違いはあれど)ハンドガイドローラーの上位互換みたいなもの。是非育てましょう。


Aランク





★ロードパイロット(通称 ローパイ/またはサインちゃん)

第二進化で化けたのはこのローパイちゃんも同じ。
ボスキラーの共振参に、基礎叩きなどで重宝する倹約士極も持って堂々の登場。
素の回避も高く、HPも高い頼れる建姫……なんだけど、最近共振参どころか共振極持ちのキャラも多くて、
そこまででもなくなっている。
まぁ、倹約士極は相変わらず使えるが。


★曲尺大金

第二進化で見違える性能へと進化した曲尺。
共振参に見切り極、回避支援極とボス戦でエースを張れる性能を誇る。


★低騒音型アスファルトカッター

倹約士極持ちな上に、ローパイやペンチよりも建築力が高いのがウリ。
戦闘ではあまり頼りにならないが、倹約極のためだけに育てるのはアリ。★刃付マルチポンププライヤー (通称 マルポン)

暴れる子は挟んで切っちゃうよ♪ 
とろけるボイスでお馴染みのマルポン。友人に一人、こやつに魂を売ってしまったロリコンオヤカタが……。
改築参があるので、塔の改築で大活躍。戦力的に超一流とはいえないが、育てて損はないぞ!


★超高圧洗浄機(通称 三蔵、またはロリコン)


ボスキラーの共振極持ち。
共振極は10月末現在、この人だけ。
是非育てよう。と思ったけど、コンプレッサーとディージェネも共振極を持っちゃったw
ま、まぁ、弱いわけじゃないから……。





★スペードショベル

俺タワー版「那珂ちゃん」、ロックなアイドルショベルちゃん!
ボスキラーの共振参ももちろんだが、彼女の真骨頂は活気極。
これさえあれば大改築祭りも疲労ガン無視で回し続けられるぞ!
第二進化で衣装も格段にエロくなったし、さすがアイドルだな!


★ハンドガイドローラー (通称 ランマーちゃん)

基礎参を持つため、基礎叩きや建築レイドで大活躍。
加撃極もあるので通常戦闘でもそれなりに強く、活躍の幅は広い。




★ウェルディングバイスプライヤー

補助匠極を持つので、社叩きにどうぞ!


★コンパクトトラックローダーGB (通称 スキッドちゃん)

四段構え、かつモンキよりも高火力が期待できるスキッドちゃん。
中盤以降主力の座を占めることだろう。貧乳スキッドちゃんかわいいよ。




★スポットヒーター

ボスキラーの共振参持ちなだけでなく、反撃参に、建築レイドで大活躍する速作業参を持つ万能建姫。
ヤバい台詞の多い痴女。


★NPトータルステーション

探索時の消費資源を1割減らす、測量参というユニークスキルを持つ建姫。
イベント最深部など、資源消費の激しいマップでは彼女の力が大いに役立つ。
正直、ちっとも強くないのであれだが、他に代わりがいないという意味で極めて特殊な建姫。

硝子繊維製巻尺が来たので、「他に代わりがいない」わけではなくなったが、依然二人しかいない測量持ち。
出番は多い。


★TFドライバープラス(通称 プラス君、または、プラドラ)

千里眼参を入手した上、四段構えも手に入れたプラス君。
時の聖域で資材集めをする際には、マイドラと並んで重宝するだろう。


★多機能型全断面掘削機(通称 釈迦)

火力の高い四段構え持ちなうえ、祝福参。建築レイド用に速作業弐まで持つ万能建姫。
ステータスも高い、はずなのだが、なんかよく重傷負うんだよなぁ。なんでや?
セリフがかわいい。

★自在錐

猫と同じ回避力に見切り極。速作業参で建築レイドにも使える。
建築レイドでも使える猫、といった能力値なので育てて損なし。
穿孔撃極も地味に強い。




Bランク

★リヤカー

あのー、第二進化前のモンキと全く同じステータスなんですがそれは……
つまり、四段構えに見切り壱。
猿と比べて入手も難しいし、猿を育てればいいんじゃね?って話ではあるが、
それでもまぁ強いは強い。


★圧着ペンチ

幼馴染を自称するペンチ。ローパイと並んで倹約士極を持つので、基礎叩き、社叩きなどで大活躍。
個人的にはローパイの方がより使えると思うのだが、どうも他の方の意見を見るとペンチちゃん推しが目立つ。
まぁどちらにしろ育てて損はないんだけど……最近はミキサーも攻勢支援極を持っていたりするし、
相対的に地位は下がり続けている。


★ロータリーパーカッションドリルC (通称 ロリパカ)

実はあまり育ててなかったんですが、よく見たら基礎匠参持ってらっしゃるじゃないですか!
育てれば基礎叩きや建築レイドでの活躍が見込めますな。
是非育てなきゃ(使命感)


★自走式土質改良機(通称 土質ママ)

基礎匠参持ち!
祝福参なども持っており、何気に強い。
貴重なママキャラでもあるし!


★ダイヤモンドコアドリル/ハンドブレーカー

穿孔撃極のアップデートにより、最近ではむしろ共振参よりも使える場面が多いためランクイン。


★アスファルトフィニッシャー/ウォーキングドラグライン

普段はあまり役に立ちそうにないが、速作業極/速作業参を持っているので建築レイドでは輝きそうな二人。
しかしうちのパーティーではレベルが低いせいか、段構え発動しても大してダメージ(修復)いかないんだよなぁ。
育てたら強い、はず。多分。




★エレクトリックコーキングガン/フレックスソケットレンチ

こちらも速作業参があるので、建築レイドで。
精密撃極持ちのコーキングガンの方が、優先順位は上か。




その他

改築匠持ちのキャラは、とにかく育てましょう。
最終的(11/21現在)にはロボポン、マルポン、マイターソー、マイナスドライバーあたりが最強メンバーになるわけですが、
最強メンバーがいない(もしくは未進化)なら、手持ちの建姫でなんとかするしかないですからね。



――通常雫の足りない方向け第二進化早見表(新雫別表)――


真っ先に→なぐり鉋、防爆モンキーレンチ


早めに→マイターソー、刃付マルチポンププライヤー、スペードショベル、パラレルルーラー、硝子繊維巻尺、低騒音型アスファルトカッター、突鑿、曲尺大金、TFドライバーマイナス、ロードパイロット、


急ぎじゃないけどそのうち進化させよう
→ハンドガイドローラー、ウェルディングバイスプライヤー、
自在錐、TFドライバープラス、ダイヤモンドコアドリル、ハンドブレーカー、
エレクトリックコーキングガン、


進化させて損はしないが、雫が余ってからでええで

フレックスソケットレンチ、ダブルオフセットリングスパナ、アイスバイル、ダイヤモンドチェーンソー、テレスコピックラチェットレンチ、


→テレスコピックラチェットレンチ……三点突破で敵を蹴散らし、生産匠極で建築レイドでも役に立つ。
が、器用貧乏とも言う。


→ダイヤモンドチェーンソー……加撃極と防御壁のセット。このセットを持つ建姫は多い。強いが、他の建姫で代用は効く。

→アイスバイル……三点突破と回避を持つので戦力にはなるし、何よりパンツが眩しい! が、まぁ急がなくても。俺はパンツのために真っ先に進化させたけど。




性能的には正直いらん。趣味でどうぞ

→リーチスタッカー、トンネル工事用ダストコレクター、マルチサンダーY/S
 猫車二輪、鉄道バール、圧着ペンチ、横槌、コンビネーションハンマー、コンビネーションスパナ
ダブルオフセットスパナリング、高耐久パイロン、ベビースイーパー、


→横槌……マイターソーが来るまでは改築組としても役に立ったんだけどなぁ。まぁ加撃極と反撃持ってるからそれなりには役に立つよ。

→高耐久パイロン……かつては回避支援極役として脚光を浴びた事もあった。しかし現在では、回避支援極持ちのキャラは他にもいるし、回避支援極のためだけに育てる価値はない。


→コンビネーションスパナ/ダブルオフセットリングスパナ……弱くはないが、今さら共振参程度では……。

→コンビネーションハンマー……加撃極と回避を持つのでそれなりに戦力にはなる。が、それなり。

→リーチスタッカー
マジでゴミ。どうすることもできない。逆境は死にスキル。趣味でどうぞ枠の中でも一番ダメダメ。


→トンネル工事用ダストコレクター
加撃極と防御壁持ちなので戦力的に使えなくはない。けど、第二進化の来ていないクラムシェルの下位互換なんだよなぁ
                

→マルチサンダーY/S
おいおい、俺の三角やすりちゃん返せよ……。血迷った運営の犠牲者。哀れ。


→猫車二輪
一時期、回避神ともてはやされたこともあった。しかしなぐり鉋の登場により、その座は奪われた。今でも優れた回避を持つが、なぐり鉋の下位互換にして、突鑿の下位互換。もっとも、強いことは強いので、疲労時やカンストしてしまった場合など、鉋も鑿も使いたくない、使えない事情がある場合には十分役にはたつのだが……うーん、三番手陥落なのでちょい厳しい。


★鉄道バール

HPだけ高いけど、回避遅いので戦闘では使いづらい。
改築弐持ちで建築力が高いので、改築にお勧め。
と思ったけど、マイナスドライバー君の第二進化により改築組からも外れ、役立たずに……。


★圧着ペンチ

倹約極はあれど、アスファルトカッターやロードパイロットより建築力は下。
攻勢応援、加撃参……使えるっちゃ使えるけど、器用貧乏。


★ベビースイーパー(通称 ロボポン)

第二進化で劇的な強化がなされたロボポン。
ボスキラーの共振参に改築も参と、戦闘でも建築でも大活躍だぞ。
おまけに回復に時間のかからない遊種と至れり尽くせり。
まず誰か一人、第二進化させたいというなら真っ先に彼女を候補に挙げたい。
危険予測参は……効果あるのかな?


……ファンさん第二進化により、改築組から陥落。
となると見所は共振参だけとなり、突然の戦力外に。
往年の栄光を偲ぶため、取り消し線つきではあるものの以前の説明はそのままにしておく。


★新雫が足りない方向け、第二進化早見表

【真っ先に】

★高圧コンプレッサー

★電動コンクリートミキサー

★ディーゼルジェネレイターSSP

【余裕があれば】

★デコレーショントラック

速作業参があるので使えますが、貴重な宝珠を消費するので後回しでいいです。

★高圧ガスローリー

共振参にデバフ2種と、強いんですが、器用貧乏な気も。使えるは使えますが、宝珠3つ消費するなら『スペシャリスト』でいてほしい。

★超高圧洗浄機

初の共振極持ち!?と心躍ったのもつかの間、1か月も経たないうちに共振極は三人になりました。
強いは強いけど、優先順位的には下。


【ぶっちゃけイラネ】

★モバイルブームリフトトラック

補助系2種と備蓄極……。武闘でなら使えるかもしれないが、攻撃スキルがない時点で通常戦闘には使えない。要らない。









 

映画「レナードの朝」感想

評価はA+。

久々に涙しそうになった映画。
某『アルジャーノン』によく似たストーリーライン……と言えば、もう大体伝わる方には伝わるのではなかろうか。

特にレナードが、片思いのポリーを相手に「もうここには来ないでほしい」と言うシーンが特にヤバい。
ポリーとレナードがダンスを踊るシーン(ダンスを踊っている間だけ、チックが止まる)のも抜群に良い。


ほんの数日の奇跡。
セイヤー医師の奮闘は、患者たちに命を与え……そしてすぐに奪う結果となったけれど、勿論彼を責めることはできない。
しかし……束の間とはいえ、命を与えられた患者たちは、そしてそれを見守る家族たちは、果たして幸せだったのだろうか。 

再び硬直状態になってしまったレナードの横で、ポリーが本を読んであげるシーンには、1969年夏の奇跡が凝縮されていた。
優しくて、哀しい、いい映画でした。


(……レナードとポリーの事ばかり書いてるな……一番印象に残ったのがそこなので、まぁいいか) 

Pretty Cation2 感想(バレほぼなし)

まずは点数から

シナリオ 80/150 キャラ115/150 絵85/100 音80/100 その他システム85/100 印象 25/50

合計470/650  106位/約170ゲーム中   ESにつける点 75



CATIONシリーズはラブリケ1、ラブリケ2をコンプ、前作は一人クリアでギブアップ。
前作が壊滅的な出来だったのでどうなることかと思いましたが、今回はまずまず面白かったです。


シリーズ内比較では、
ラブリケ2>プリティケ2>ラブリケ1>>>プリティケ1でしょうか。



このシリーズの特徴として

1、パラメータ上げ、アイテムコンプが楽しい
2、嫌みなヒロインが一人もおらず、みんなかわいい
3、友人キャラもいい奴
4、シリアス成分がないので気持ちよくプレイできる。反面、物語に中身がなく、起伏にも乏しい。


の4点があげられると思います。

前作は本当に酷い出来だったのですが、特に問題だったのは1と4でしょうか。
このシリーズは『趣味同調システム』と言いまして、
たとえばヒロインが「嵐」が好きだった場合、主人公も「嵐」のCDを入手していると食いついてくる~というような、そういう細かい部分の面白みがウリの一つだと思います。

ところが前作は、ここの部分が本当にグダグダでした(興味のある方は前作の感想をどうぞ)


本作でもまだ多少の粗は残っている(たとえば、鈴鹿ルートで、既に一度バッティングセンターに言っているのに、「行ったことがない」と主人公が言い出すなど)のですが、ほとんど気にならなくなっていました。 
4に関しても、前作はテキストが酷く、描いてほしいシーンがことごとくスルーされていたため、
起伏に乏しいを通り越して苦痛レベルでした。 
本作でもテキスト自体の出来は相変わらず良くはなく、
「人力車に乗ろうよ」→「面白かったね」(人力車の上で観光をするシーンはなし)のようなショートカットは目につきましたが、どうしても外せないシーンに関してはある程度抑えている感じはありました。


「物語に中身がなく、起伏に乏しい」という部分はそのままですが、合間合間にパラメータ上げの要素を入れたり、本作では立ち絵がスムーズにモーションし、表情がコロコロ変わるので、(E-moteって言うんでしたっけ?)
それを見ているだけで楽しかったりします。


ヒロインが皆、主人公の家に頻繁に寝泊りに来ているというような、一度気になるとかなり気になる部分がおざなりなまま(親とはうまく行っていないとか、放任主義などの理由が用意されていない) なのも気になりますし、
もっと細かいことを言うならオシャレが好きな鈴鹿ちゃんの私服立ち絵が一着しかなく、主人公の家に泊まりに来た時に着替えすら用意していないなど、まぁ気になる部分は沢山あるんですけどね。


ヒロインに関しては、穂波=梓>千歳=鈴鹿かなぁ。共通√での期待値は穂波>千歳>鈴鹿>梓でした。


穂波は、抜群のポテンシャル(かわいさ)をシナリオ方面で多少削られながらもなんとかトップでゴールインという感じ。
一方梓は、本編中唯一といっていいまともなシナリオの恩恵を受けた感じです。
ラブリケ1の綾シナリオもそうだったんですが、「物語開始当初から問題を抱えているヒロイン」のストーリーは、
問題解決→エンディングと綺麗に締まるので良かったと思います。


他方で千歳は、その魅力をシナリオ方面で相当削がれてしまい、凡庸なヒロインになってしまったなぁと(別に嫌いではないんですが)。
教師と生徒なのに、全く緊張感がないですしね……。せめて地元の駅でイチャイチャするのは避けよう、とか思わないんでしょうか……。


まぁこのように、シナリオ方面の不満を挙げるならキリがないのですが、
女の子がかわいければいい、というスタンスで考えるならギリギリ、及第点はあげられる気がします。
 

なないろリンカネーション(バレあり)

まずは点数から

シナリオ 110/150 キャラ 120/150 絵 65/100 音 80/100  その他システム 80/100 印象 30/50

合計 485/650 (86位/約170ゲーム中)


点数があまり伸びなかったのは、すめらぎ琥珀さんの描く絵がちょっと苦手だったため。
絵が好みならば最高520/650(40位)まで上がる可能性があったし、
こういう項目を設けておいてなんですが、僕自身は絵が苦手だろうがなんだろうがストーリーが良ければ満足な人なので、本作に対する印象は、点数に表れたものよりも良好です。



*本感想では、一応全てのルートについてもざっと触れる予定ですが、主に琴莉END2『リンカネーション』に即した形で書かせていただこうと思います。


【前置き】


新人の霊能者である加賀見真が、夏休みの間に依頼されたある『お役目』を無事遂行するまでの物語。
これが本作「なないろリンカネーション」の大まかなストーリーになると思います。
 
本作で描かれる事件は以下の4つ。

1:琴莉の飼い犬「コタロウ」の成仏
2:謎の交通事故多発地域
3:変態Mおじさん
4:少女連続殺人事件



このうち「1」と「4」は実際には同一事件といって良いように思いますし、「2」はプレイ時間にして15分程度で解決してしまうため、印象に残る事件は「Mおじさん」と「連続殺人」のわずかに二つということになります。


『小品』と称した最大の理由はこれです。
単純なプレイ時間云々の問題ではなく、事件が二つしかないこと。


『加賀見霊能探偵事務所』という器があって、真、伊予、葵、芙蓉、アイリスというメンバーがいる。
他に刑事の梓や、元恋人であり未だに意識し合う仲の由美もいる。
(琴莉については非常に位置づけが難しいため、ここでは一応外しました)。


作中に漂う雰囲気はとても暖かで感じが良く、かけあいも面白い。
既に土台は完全にできているわけです。
あとは事件を作って当てはめていけば、様々なエピソードが描ける……そんな優れた土台です。


ところが……事件は二つしか描かれていません。
これが個人的にはとても……評価に困るところです。


何せ、製作陣がどちらを目指していたのか(「大作」志向だったのか「小品」志向だったのか)も解りませんし、
「小品」が「大作」よりも劣っているわけでもない。
「大作」を狙うならば、今ある「小品」としての良さが消えてしまう可能性はあります。


しかし……一方で、今の「小品」のままでは、せっかくの土台が生かしきれていないように私には映ります。
なんといいますか、連続テレビドラマ(全13話)の「第1話(2時間スペシャル)」だけを見たような……そんな感覚なのです。


【小品としての「なないろリンカネーション」】

本作はわずか1か月程度の物語ではありますが、加賀見真のキャリアはまだ始まったばかりです。
これから先も彼は、様々な事件を解決していくことでしょう。
そんな彼の人生において、今回の事件はどう位置づけられるのでしょうか?


繰り返される概念の一つに、「お役目は一時の交わり、すれ違い」というものがあります。
滝川琴莉にまつわる一連の『お役目』もまた、加賀見誠にとっては「一時の交わり、すれ違い」にすぎない。
勿論、心に深く印象づけられる事件ではあるけれども、彼女と過ごした時間は加賀見真のキャリアにとっては、ほんの一コマにすぎない……そんなある種の『ドライ』な感覚を、今ある「小品としてのななリン」から僕は感じました。


琴梨とのお別れは悲しいけれど、このお役目にはつきものの一期一会ではある。
されどそのお別れはやはり悲しく、切ない。
そんな「軽さ」と「重さ」がうまく入り混じっているのが「小品」としての「ななリン」の魅力だと思います。


そこでは滝川琴莉という少女は、連続ドラマ「加賀見霊能探偵事務所」の第一話におけるゲストキャラクターに過ぎません。
これから先もレギュラーを張っていくであろう真、伊予、葵、芙蓉、アイリス、梓、由美に対し、
琴莉は真の人生からドロップアウトしてしまう存在ということになります。
メインヒロインであり、実際にも最も印象深いキャラクターでありながら、「真の人生」における存在感は最も小さい……そんな点もまた、他ゲーではなかなか見られない面白さであるように思いました。


【小品「ななリン」の弱さ】


しかし、小品としての「ななリン」には問題点も幾つか見受けられますし、やはりせっかくの「加賀見霊能探偵事務所」が、わずかに二つの事件を解決しただけで終わってしまうというのも勿体ない話だと思います。
2の「交通事故多発地域」と3の「変態Mおじさん」の間。
それから、3と4の事件の間にそれぞれ新しい事件を2~3個ずつ入れて、存分に彼らの活躍を描くことで、物語の面白みは格段に増したのではないでしょうか。
その際、希望としては「殺人事件」のような大きな事件よりももっと、「Mおじさん」路線というか、霊の起こす小さなドタバタを皆で解決していくような、そういう物語が見られるとなお嬉しいです。


現在の問題点1:琴莉以外のヒロインルートの出来が悪い点


小品「ななリン」では尺が短いこともあり、琴莉とのエピソードに大きな比重が占められております。
そんな中、割を食ったのが他ヒロイン達。

伊予ルートは、ほとんど琴莉とのお別れで傷心の真を慰めるだけのお話。
梓ルートは、突然のセフレ関係と、いきなりの子作り宣言でそもそも二人が相思相愛に見えない残念なルート。
由美ルートは、元カノという美味しいポジションでありながら過去エピソードも皆無で由美の良さが活かしきれず、終始琴莉の引き立て役に回る残念なルート。

という印象を受けました。


誤解してほしくないのですが、琴莉を中心に物語を作ること自体はアリだと思うのです。
なので、現在の物語を大幅に解体する必要はありません。
伊予は「傷心の真を慰める」展開のままでもいいし、梓は「セフレ」やら「子作り」の話でも良いです。
由美ルートは……由美は琴莉の正式なライバル的存在として作り直してほしいけど……まぁいいや。
とにかく、基本線は変えずとも、時間スケールを伸ばし、それぞれのヒロインと真との絆をもっと丁寧に描いていく。
最低でも夏~冬ぐらいまでの期間を。あるいは事件と事件の間は飛び飛びにして、数年のスケールで描いても面白そうです。
そうすればより、「真と共に同じ時間を生きていく」仲間たちとの絆を強く描けるでしょう。
伊予や由美はもっと回想シーンにも力を注ぐことにし、新しく用意された幾つかの事件で、それぞれのヒロインに見せ場を作る。
こうする事で、琴莉以外のヒロインの印象・株は大幅に上がることと思います。


僕は梓ルートのあの「セフレ」展開は、思わず「ハァ!?」と思っちゃったんですよね。

それは、梓と真の間に強い絆を感じることができなかったから。
「恋愛感情」じゃなくていいんです。「友情」や「仲間意識」で良いです。
沢山の事件を共に解決してきた戦友同士であるならば、酔った勢いでセフレに~というのも大いに解ります。
しかしあれでは、本当に誰でもいい感じじゃないですか。
子作りに関しても、「琴莉と約束したから」以上の理由を見つけることができなくて、正直うーんと思ってしまいました。


現在の問題点2:事件が2つしかない


ドタバタ日常シーンや、しんみりシーンの質が高いことは上述しましたが、
ぶっちゃけ本作のミステリ部の出来はかなりイマイチです。
犯人が男性と分かった時点で、弁当屋の息子以外に男性キャラクターもいませんでしたし……
推理パートはもっさりしていて出来が悪かった印象があります。

「コタロウ」、「Mおじさん」、「きらら:小百合」らとの交流が面白かったことを考えるに、真面目な殺人事件よりも、霊との「笑いあり涙あり」の触れあいを軸にした事件の方が、このライターさんは得意なのではないでしょうか。
そうした読んでいて楽しい事件を複数用意することで、最後の事件の陰惨さをうまく浮き彫りにすることができるかもしれません。

少なくとも、今の「Mおじさん」→「突然の猟奇殺人」よりは自然な物語になるような気がします。


現在の問題点(?)3:真の人生スパンで見たときに、琴莉の扱いが「一期一会的な感じで弱い」


上ではむしろ「一期一会」的な描き方を褒めたこともあって、問題点として書くのもどうかと思うのですが。
尺を増やし、真たちと幾つもの事件を解決していくことで、琴莉もまた「加賀見霊能探偵事務所」の大切な家族であるということを今よりも強烈に印象づけることができるように思います。
そこで琴梨をレギュラーメンバーとして定着させておき、満を辞しての最終回「なないろリンカネーション――琴梨とのお別れ――」のような形をとってくれれば、名作と呼ぶにふさわしい内容になったように思うのです。


今の印象だとどうしても、「確かに琴莉は一時期、真たちの疑似家族ではあったけど、『リンカネーション』するほどの絆を築いたのかなぁ?」と思ってしまいまして。
何せ、一か月にも満たない時間、2つの事件を共に解決しただけなので……。

そうではなく、数か月、もしくは数年。
5つ、6つ、あるいはもっと多くの事件を共に解決してきた大切な仲間であり妹分。
という積み重ねがあり、その上であのお別れともなれば、号泣必至ではないでしょうか。
リンカネーションするのもより説得力が増すように思います。


【まとめ】


日常シーンは非常に楽しく、飽きずにプレイでき、ホロリとさせられるシーンではホロリとさせられる良作でした。
散々「もっとボリュームアップを」と言っているのは、裏返せば土台となる部分が非常に面白かったから。
この加賀見探偵事務所の活躍が、もっともっと見たかった、という気持ちがあるからです。


鬼や幽霊たちに囲まれてにぎやかに楽しく暮らしている一方で、存命人間キャラとの関わりは由美と梓くらい。
別に人間社会の基準を当てはめる必要はまるでないんですが、こと人間関係だけを考えるなら主人公は世捨て人的というか、結構寂しい立場です。
けれども、鬼たちや伊予と暮らすあの屋敷の雰囲気はとても暖かく、真を包み込んでくれます。
事件を通して出会う様々な霊たち(といっても作中では4人しか出てきませんが、これからもいろんな霊との出会いがあることでしょう)との関わりなどもあり、「暖かさ」と「寂しさ」が入り混じるような、そんな雰囲気が個人的にとても好みに合いました。
琴梨も含めた鬼たちとのかけあいも楽しかったですし、由美との微妙な関係もスパイスのように効いていました。

そんな理由もあって、事件を真面目に解決していくタイプの連続ドラマ(長編)というよりは、
楽しい仲間たちとある時は賑やかな、ある時は少し切ない事件を解決していくタイプの長編。
そして、最終回一歩手前の第11回ぐらいから「連続殺人事件」の話を始め、
最終回で「琴梨とのお別れ」を描く……そんな『なないろリンカネーション』が出てほしかったなぁと思うのです。

スティーブン・キング 「IT」読了(バレあり)

評価はA。

1958年、メイン州デリー。七人の少年少女の絆が怪物(IT)を打ち倒した。
1985年、再び現れたITを前に、大人になった彼らはデリーへと舞い戻る。今度こそ、ITを完全に滅ぼすために。


と書くと、怪物と闘うホラーなのかなと思いますし、そういう側面もあるにはあるんですが、
どちらかと言うと長尺版の『スタンド・バイ・ミー』な印象でした。


描かれているのは1958年の夏。

どもりのビル、デブのベン、親に虐待を受けているベヴァリー、喘息のエディ、ユダヤ人のスタン、黒人のマイク、おしゃべり(明言されていないけど、精神病なんじゃないかしら…)のリッチィ。
学生生活において、人気者にはなれそうにない彼ら(ベヴァリーはなれそうな気もするけど)は、ほとんど人の通らない荒れ地を遊び場として、”はみ出しクラブ”を結成する。


家では暴力的な親(ベヴァリー)や、必要以上に過保護な毒親(エディ。ベンも若干)、子供に無関心な親(ビル)に囲まれ、学校ではクラスの乱暴モノ、ヘンリー一味に追い掛け回される日々。
そんな状況の中、七人は友情を深めあう。

折しも、メイン州では”IT”が暗躍をしているまっただ中。七人は一致団結し、ITに立ち向かう。


1985年、大人になったマイクはITの復活を察知し、かつての仲間たちへと電話をかける。
27年が経過し、デリーから出てそれぞれの街で生活を築き上げていた彼ら。
もう、デリーの事も、お互いの事も記憶から抜けていた彼らだったが、マイクからの電話で記憶を取り戻す。
デリーで再会した彼らはすぐに昔の調子を取り戻す。
そして再びITとの対決。
スタン、そしてエディという犠牲は出たものの、何とか5人はITを倒し……そして、再び記憶は消えていく。
お互いのことを忘れていく5人。

ラスト、ビルは、猛スピードで(子供の頃にやったように)自転車を漕いでいく。
子どもには出来て、大人には出来ない事がある。
けれど大人にだって、勇気を出して子供の気持ちを持つ事ができれば、あの頃へと帰ることができる。


もう名前も忘れてしまった、少年時代の親友たち。
とても楽しく、輝いていた日々。
そんな彼らの事を、もう少しで思い出せそうな気がする。




こんな感じのあらすじです。


まぁ何というか、とにかく長い。長いだけでなく、結構読んでいてキツかったです。
というのも、糞ガキのヘンリーやベヴァリーのDV父のように、読んでいてムカムカするキャラクターが多く、
胸がスッとするシーンが少ないのが原因で、この辺のバランスはもう少し鞭を控えめに、飴が欲しかったところです。

しかしそんな展開も、ラストの見事な締めの前では「あれもいい思い出だった……」となってしまったりw
ただ、個人的にはベンとベヴァリーのその後はもう少し書いてほしかったかなぁ。
この二人だけは互いを忘れずにいてほしい……そう強く思いました。



自分は最近、学生時代の友人のほとんどと疎遠になってしまって、とても寂しいんですよね。
あんなに楽しい時間を過ごしたというのに……引っ越した事もあるし、環境が変わると切れてしまうものなんでしょうか。
そんな自分の境遇も含めて、色々と感じるものがありました。


やっぱりキング作品は良いですね。
 
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