アルゼンチン 2-3 ルーマニア
欠場者(ア) MF マラドーナ(追放) FWカニーヒァ(負傷)
(ル) FW ラドゥチョウ(負傷)
試合内容 A
MOM FW ドミトレスク(90)(ルーマニア)
GK イスラス(70) ステレア(50)
DF カセレス(60) ベロデディッチ(50)
ルジェリ(45) ペトレスク(60)
センシーニ(50) ミハリ(60)
チャモ(60) プロダン(55)
MF シメオネ(75) ポペスク(65)
レドンド(60) ルペスク(55)
バスアルド(55) セリメシュ(50)
オルテガ(65) ハジ(75)
FW バティストゥータ(65) ドミトレスク(90)
バルボ(75) ムンテアヌ(60)
監督 バシーレ B ヨルダネスク B
【ア】
センシーニ(50)→メディナベージョ C
【ル】
ハジ(75)→ガルカ?
ドミトレスク(90)→パプラ ?
優勝候補の一角アルゼンチンは、マラドーナ&カニーヒァ&バティストゥータのトライアングルで、
ギリシャ、ナイジェリアを粉砕しベスト16に進出。
だが、大黒柱マラドーナは禁止薬物により大会を追放され、カニーヒァは負傷と暗雲が漂う。
一方のルーマニアは、徹底したカウンターサッカーからのハジ→ラドゥチョウのホットラインで
コロンビアに圧勝。次のスイスには惨敗し、アメリカに勝利して突破と好不調の波が目立つ。
今日はそのラドゥチョウが不在とこちらも万全の布陣ではないが、どうなるだろうか。
試合の方は、暑さ35度のコンディションを全く感じさせない壮絶な打ち合いとなった。
ボールを支配するアルゼンチン。守って守ってカウンターのルーマニア。
ルーマニアは今大会ここまで不調だったドミトレスクが突然の爆発。
まずは芸術的なFKを決めて先制する。
アルゼンチンもすかさずPKをゲット。バティストゥータが決めて追いつくが、直後にハジからのパスを再びドミトレスクがゴール。
後半に入ってもルーマニアのカウンターは冴えわたり、ドミトレスク→ハジの流れで3点目。
だがアルゼンチンも攻めに攻める。やや苦し紛れに思えたカセレスのミドルシュートをルーマニアGKプルニアがこぼしたところをバルボが詰めて1点差。だが、彼らの猛攻もここまでだった。
試合はルーマニアが3-2で勝利。優勝候補の一角が散り、伏兵がベスト8に駒を進めた。
マラドーナがいなくなったアルゼンチンはやはり彼の不在が響いているが、代役のオルテガも得意のドリブルからチャンスを作っていたし、この日は中盤のシメオネが特に存在感を発揮。相棒のレドンドも含め、ベスト16で去るには勿体ない、素晴らしいクオリティを見せていた。ただ、レドンドは少し攻め急ぎからのボールロストが目立った。
カニーヒァの代役、バルボは良い動きを見せるも決定力に乏しく、前半開始早々のチャンスを彼が決めていれば、試合の流れも大きく変わっただろうことを考えると残念。
とはいえ、2点目を決めたのは彼であるし、動き自体は良かったこともあり、高評価に値すると思う。
右サイドバックのカセレスはドミトレスクにやられすぎなきらいがあったものの、なんとか食らいついて好守を見せる場面も目立った。2点目のゴールのキッカケを作ったのも彼である。
逆サイドのチャモも大会を通じて好調をキープ。このチームがもう見られないのは残念だ。
ルーマニアはやはりドミトレスクとハジのコンビに尽きる。また、ポペスク&ルペスクの中盤コンビも安定感があった。ただ、最終ラインでの酷いパスミスは何本もあり、ここは改善しないといけないだろう。
とにかくこのカウンタースタイルは異彩を放つ。カウンターしかできないと言われればそれまでだが、『特化型』なスタイルも含めて、非常に特殊で面白いチームだ。
ただ、ヨルダネスク監督の守備固め采配は正直少々とまどった。
確かに守備固めをしたい気持ちはわかるが、ハジとドミトレスクを下げるとは……。万一追いつかれ、延長にでもなったらどうするつもりだったのだろうか?
欠場者(ア) MF マラドーナ(追放) FWカニーヒァ(負傷)
(ル) FW ラドゥチョウ(負傷)
試合内容 A
MOM FW ドミトレスク(90)(ルーマニア)
GK イスラス(70) ステレア(50)
DF カセレス(60) ベロデディッチ(50)
ルジェリ(45) ペトレスク(60)
センシーニ(50) ミハリ(60)
チャモ(60) プロダン(55)
MF シメオネ(75) ポペスク(65)
レドンド(60) ルペスク(55)
バスアルド(55) セリメシュ(50)
オルテガ(65) ハジ(75)
FW バティストゥータ(65) ドミトレスク(90)
バルボ(75) ムンテアヌ(60)
監督 バシーレ B ヨルダネスク B
【ア】
センシーニ(50)→メディナベージョ C
【ル】
ハジ(75)→ガルカ?
ドミトレスク(90)→パプラ ?
優勝候補の一角アルゼンチンは、マラドーナ&カニーヒァ&バティストゥータのトライアングルで、
ギリシャ、ナイジェリアを粉砕しベスト16に進出。
だが、大黒柱マラドーナは禁止薬物により大会を追放され、カニーヒァは負傷と暗雲が漂う。
一方のルーマニアは、徹底したカウンターサッカーからのハジ→ラドゥチョウのホットラインで
コロンビアに圧勝。次のスイスには惨敗し、アメリカに勝利して突破と好不調の波が目立つ。
今日はそのラドゥチョウが不在とこちらも万全の布陣ではないが、どうなるだろうか。
試合の方は、暑さ35度のコンディションを全く感じさせない壮絶な打ち合いとなった。
ボールを支配するアルゼンチン。守って守ってカウンターのルーマニア。
ルーマニアは今大会ここまで不調だったドミトレスクが突然の爆発。
まずは芸術的なFKを決めて先制する。
アルゼンチンもすかさずPKをゲット。バティストゥータが決めて追いつくが、直後にハジからのパスを再びドミトレスクがゴール。
後半に入ってもルーマニアのカウンターは冴えわたり、ドミトレスク→ハジの流れで3点目。
だがアルゼンチンも攻めに攻める。やや苦し紛れに思えたカセレスのミドルシュートをルーマニアGKプルニアがこぼしたところをバルボが詰めて1点差。だが、彼らの猛攻もここまでだった。
試合はルーマニアが3-2で勝利。優勝候補の一角が散り、伏兵がベスト8に駒を進めた。
マラドーナがいなくなったアルゼンチンはやはり彼の不在が響いているが、代役のオルテガも得意のドリブルからチャンスを作っていたし、この日は中盤のシメオネが特に存在感を発揮。相棒のレドンドも含め、ベスト16で去るには勿体ない、素晴らしいクオリティを見せていた。ただ、レドンドは少し攻め急ぎからのボールロストが目立った。
カニーヒァの代役、バルボは良い動きを見せるも決定力に乏しく、前半開始早々のチャンスを彼が決めていれば、試合の流れも大きく変わっただろうことを考えると残念。
とはいえ、2点目を決めたのは彼であるし、動き自体は良かったこともあり、高評価に値すると思う。
右サイドバックのカセレスはドミトレスクにやられすぎなきらいがあったものの、なんとか食らいついて好守を見せる場面も目立った。2点目のゴールのキッカケを作ったのも彼である。
逆サイドのチャモも大会を通じて好調をキープ。このチームがもう見られないのは残念だ。
ルーマニアはやはりドミトレスクとハジのコンビに尽きる。また、ポペスク&ルペスクの中盤コンビも安定感があった。ただ、最終ラインでの酷いパスミスは何本もあり、ここは改善しないといけないだろう。
とにかくこのカウンタースタイルは異彩を放つ。カウンターしかできないと言われればそれまでだが、『特化型』なスタイルも含めて、非常に特殊で面白いチームだ。
ただ、ヨルダネスク監督の守備固め采配は正直少々とまどった。
確かに守備固めをしたい気持ちはわかるが、ハジとドミトレスクを下げるとは……。万一追いつかれ、延長にでもなったらどうするつもりだったのだろうか?