2016年01月

94 スペインVSボリビア

   スペイン   3-1     ボリビア

欠場者(ボ) MFクリスタルド、エチェベリ(出場停止)
    (ス) DF ナダル(出場停止)

GK スビサレッタ(60)    トルッコ(60)
DF フェレール(45)     リンバ(35)
   ボロ(50)         サンディ(30)
   アベラルド(25)     ペニャ(40)
   セルジ(65)       ソルコ(30)  
MF グァルディオラ(45)  メルガル(50)
   フェリペ(55)       ボルハ(50)
   ゲレーロ(55)      ラモス(50)
   カミネロ(70)       ソリア(50)
   ゴイコエチェア(55) FW エルウィン・サンチェス(65)
FW サリナス(45)       ラマージョ(45)

監督  クレメンテ B-    アスカルゴルタ B-

【ス】
フェリペ(55)→イエロ(50)
グァルディオラ(45)→バケーロ(?)
【ボ】 
ソリア()→カスティージョ ?
ラモス(50)→モレノ(55)


グループCは事情があって、これが2試合目の観戦です(1試合目はスペインVS韓国)。

さて、まずはスペインですが……。
あれですね、2008から続く黄金時代のスペインに慣れ親しんだ身としては、有り体に言ってとても「下手」で
愕然としました。
フリーのロングパス一本、満足に通せないんですか……。パスが下手なのか、連携がダメダメなのか、
何とも言えないところですけど、まぁとにかくガッカリですね。
そんな中、韓国戦でも活躍したカミネロが、エネルギッシュなプレイで2ゴール。
文句なしのMOMでしょう。最後のイエローカードは余計すぎましたけどね。何であんな無意味なファウルを……
これで、決勝トーナメント1回戦のスイス戦は出場停止です。
カミネロ以外だと、ゴイコエチェアの存在感も光りますが、突破はいいのにクロスが拙すぎ……。
クロスの下手なヘスス・ナバス、みたいな……。
後はセルジ。この人、一体どこのポジションをやっているのかいまだによくわかっていません。
本職はDFだと思っていたんですが、登録はFWになっていたりするし、実況は「中盤のサイドがセルジ」と言っていたりするし、もうわけがわからん……。

ボリビアの方は、エルウィン・サンチェスという選手が良かったですね。
ただ、DFラインのケアレスミスが多すぎです。GKのトルッコがかわいそう。
ボリビアは何せ、この1試合しか見ずに大会を去ってしまったのであまりいう事がないですね。
さすがに1試合だけで、チームの総括をするわけにもいきませんし……。







94 アメリカVSルーマニア

  アメリカ     0-1       ルーマニア

試合内容 B-
MOM SB ペトレスク(70)(ルーマニア)

GK メオラ(60)            プルニア(65)
DF バルボア(50)          ペトレスク(70)
   ララス(60)            プロダン(60)
   クラビホ(50)           ベロデディッチ(55)
   カリジュリ(50)          セリメシュ(60)
MF ドゥーリ―(40)          ポペスク(65)
   ソーバー(40)           ルペスク(65)
   レイモス(40)           ムンテアヌ(50)
   ハークス(45)           ハジ(65)
FW ウィナルダ(40)          ドミトレスク(50)
   スチュアート(60)         ラドゥチョウ(65)

監督 ミルティノビッチ B       ヨルダネスク B+

【ア】
ソーバー(40)→ウェガリー ?
レイモス(40)→コビ・ジョーンズ ?

【ル】 
ベロデディッチ(55)→ミハリ ?
ラドゥチョウ(65)→グリカ ?


ここまで勝ち点4のアメリカと勝ち点3のルーマニア。
机上の計算をするなら勝ち点5あれば安泰なので、アメリカは引き分けでOK、ルーマニアは勝利が求められる試合。
ただ、結果論を言うならこの大会のベスト16進出には勝ち点4で十分だったので、
実際にはもうアメリカは突破を決めていた事になる。

試合の方は、ルーマニアが早々に1点を取った事で膠着状態に陥り、そのまま試合が終わったという印象。
MOMはめぼしい候補がいなかったので、決勝ゴールを挙げたペトレスクを選出した。
かくして仲良くベスト16に進出する事になった両チームの戦いぶりを振り返ってみる。


まずはアメリカから。
今でこそすっかり北中米の強豪として、魅力的なチームとなったアメリカ代表だが、94年当時は明らかに弱小国だったのはこの大会の戦いぶりを見ても解る。
何せ、まだプロリーグがスタートしていないのだ。
現に、この大会のメンバーから、2010や2014のメンバーにも入れそうな選手というと、
DFのララス、FWのスチュアートぐらいだろうか。
個の力という意味では残念ながら弱い。

スイス戦では、ウィナルダのFK一発を決めた後はひたすら守って何とか引き分け。
このルーマニア戦では、結局何もできずに負けてしまった。
唯一の白星がコロンビア戦で、ロングフィードが面白いようにコロンビア守備陣を破ったが、
しかしこれはコロンビアの出来に問題があったし、結局あれだけチャンスを作っても2得点、
それも1点は相手のオウンゴールであり、きちんと決めたフィールドゴールは3試合で、
スチュアートの1点のみである。

個の力は弱いものの、組織としてはしっかりしているのは見逃せない。
これはミルティノビッチ監督の手腕によるものだろうか。
ただ……ロングボールを挙げて、快速スチュアートの一発に賭けるか、長身ララスに合わせるぐらいしか武器が無いのは辛い。
特にMF陣は小粒で、これといったタレントが見当たらない。


一方のルーマニアは、グループAで驚きを提供したチームだ。
コロンビアに完勝を収めた後、スイスに完敗、そしてアメリカに勝利。2勝1敗で1位通過を決めた。

やはり、ルーマニアを語る上で避けて通れないのは10番のハジだ。
全ての攻撃が彼を経由すると言っても過言ではない。ドリブル良し、パス良し、シュート良し。
そして、何と言ってもイマジネーション。
今大会を通して見ても、あのアルゼンチンのマラドーナを除けば、もっとも傑出したファンタジスタと言えるかもしれない。
コロンビアを破ったスペシャルなループシュート。とにかく彼がボールを持つと、何かをやってくれそうな、そんな期待の漂う選手だ。

そんなハジからボールを受ける、前線のラドゥチョウの能力も見逃せない。
このホットラインがルーマニア最大の武器と言えるだろう。
この二人に、ドミトレスク、そしてDFペトレスクのオーバーラップがルーマニアの攻撃の生命線である。


チーム全体の戦術は、ショートカウンター一辺倒といったところ。
とにかく人数をかけて守り、ボールを奪うや速攻をかける。このポジティブトランジション(守→攻の切り替え)は
大会屈指といったところ。
その中心はやはりハジである。一方、相手に人数をかけて守られると、ルーマニアの持ち味は発揮しづらい。
顕著に表れたのがスイス戦だった。

守備に関してもとにかく人数を集めて守るために固く、GKのステレア、プルニア、共に安定感のあるGKだ。
戦術の幅が狭い点が気になるものの、形がハマれば強い。それが、私がこの3試合で見た、ルーマニアの印象だ。



 

94 ブルガリアVSギリシャ 

ブルガリア  4-0   ギリシャ

試合内容 C+
MOM CH レチコフ(75)(ブルガリア)

GK ミハイロフ(65)   アトマツィディス(15)
DF フブチェフ(60)   カラタイディス(40)
   クレメンリエフ(60) カリザキス(40)
   イワノフ(45)     カラヤニス(25)
   ツベタノフ(60)    アポストラキス(40)
MF ヤンコフ(60)     マランゴス(25)
    シラコフ(55)    ハジディス(35)
    レチコフ(75)    ニオプリアス(40)
    バラコフ(65)   コフィディス(40)
FW  ストイチコフ(65) アレクスディス(20)
    コスタディノフ(50) マフラス(40)

監督  ペネフ B     パラグリアス D

【ブ】

コスタディノフ(50)→ ボリミロフ B+
ツベタノフ(60)→キリヤコフ ?

【ギ】

ハジディス(35)→ミトロプーロス C
アレクスディス(20)→ディミトリアディス C 


アルゼンチンに0-4、ナイジェリアに0-3。初戦を共に格の違いを見せつけられて敗北したチーム同士の対戦。
ここで負ければもう敗退は確実というカードだったが……。

……この大会のギリシャ、弱すぎだから……。もう見るべき点が何一つないんですわ。
明らかに24カ国中最弱。アジアやアフリカの代表よりもどう見ても弱い。
このチームでどうやって欧州予選を、しかも無敗で勝ち抜いたんだ? 
攻撃はできない、守備は弱い、ファウルは多い、采配も拙い、どうすりゃええのよ……。
出てきたこと自体が何かの間違いとしか言えないレベルなんですが……。
まぁ、欧州予選のグループも同組にはロシアぐらいしかいない平和なグループだったみたいですけど……
いやでも、ロシアを上回って突破しているわけなので……いやいや、ロシアの方がまだ強いと思うぞ……?
この大会はロシアも弱かったけど。

逆に言うと、この後就任して10年間でギリシャをEuro制覇に導いたレーハーゲル監督は本当に神だったんですなぁ。
その後を引き継いだフェルナンド・サントス監督も良かったし。本当に見違えるように強くなりました。
……現在はまた迷走を続けているようですが。本当に監督の力さまさまですね。
94年のこのメンバー、10年後には誰一人残ってないんですけどね……。


じゃあブルガリアはというと、こちらもそんなに強そうには見えない。
4-0といっても、3点はセットプレイですからね。2点はPKだし。
MOMに選んだ中盤の要、レチコフの運動量と、ストイチコフのFKは素晴らしいけど、それ以外にはあまり見るべきものが……ないと思ってたんですが、このチームがこのあと大躍進を遂げるんだから解らないものですね。

しかし、結果を知っているという立場上フェアではないんですが、
「(得失点差を稼いだブルガリアに対して)アルゼンチンに勝てる要素は見当たらない」と、
得失点差を稼いでも無駄と言わんばかりの解説者は、さすがに失礼じゃないかなぁ。
なんかこう、仮にも4-0で勝利したチームに対して、もう少しリスペクトできないものかなぁと思いました。


まぁ確かにアルゼンチンのここまでの戦いぶりは素晴らしいものがありますし、ブルガリアよりも強そうに見えていたので、そう言いたくなる気持ちは解るんですが、結局ブルガリアが勝ちますもんね。
ブルガリアはその後ドイツをも破りますし。
……この日のブルガリアからそれを読み取るのは難しいのは認めるけど、「アルゼンチン相手に引き分ければ突破も見えてきますし、精一杯善戦してほしいですね」ぐらい言えんのか。




 

94 スイスVSルーマニア

  スイス   4-1      ルーマニア

試合内容  B+
MOM SH ズッター(75)(スイス)

GK パスコロ(65)       ステレア(55)
DF ガイガー(55)       ペトレスク(55)
   カンター(50)       プロダン(40)
   ホッディガー(50)    ベロデディッチ(35)
   ヘーア(50)        ミハリ(40)
MF ブレギー(65)       ムンテアヌ(40)
   スフォルツァ(65)     ルペスク(45)
   オーレル(70)       ポペスク(50)
   ズッター(75)       ハジ(60)
FW クヌップ(65)      ドミトレスク(40)
   シャプイサ(60)     ラドゥチョウ(60)

監督 ホジソン A-       ヨルダネスク C

(ス) ズッター(75)→ビッケル B
    オーレル(70)→シルベストル ?

(ル)ドミトレスク(40)→ブラドーユ E
   ルペスク(45)→パンドル ?

初戦、アメリカを圧倒しながら引き分けに持ち込まれたスイスと、コロンビアに快勝したルーマニアの一戦。
ルーマニアの方が一枚上手かな?と思っていたら、なんと4-1でスイスが勝利。
そこまで差はなかったものの、内容的にもやはりスイスの方が良かったということで意外な試合になりました。

ルーマニアは守備に脆さを見せましたね。まぁ4点も取られてるんだから当然といえば当然なんですが……。
ハジは90分は輝けなかったものの、素晴らしいミドルで存在感を見せてくれました。
後は、ペトレスクのオーバーラップも凄い……んだけど、本職で4失点してるからなぁ(汗)

スイスはアメリカ戦に引き続き中盤が、特にズッターですね。ズッターが素晴らしい。
また、本来のエース格であるスフォルツァもこの日は3点目のアシストで非凡な能力を見せました。
FWのシャプイサとクヌップは、今日は仕事をしましたね。 仕事をした選手に言うのもなんですが、
守備の硬さ、中盤のレベルの高さに比べると前線はどうしても見劣りしちゃうのですが。

今日の主審ですが、結果的には変わらないからいいようなもののミスジャッジが多かったですねぇ。
スイスの前半11分、ズッターの取り消された幻のゴールですけど、どう見てもオフサイドではない。
一方で、スイスの2点目はどう見てもカンターのハンドで、こちらを取り消すべきなんですけど……。
まぁ、不可解なジャッジで1点損して、不可解なジャッジで1点得して、結果は変わらないからいっか……。
 

94 オランダVSベルギー

     オランダ        0-1   ベルギー

試合内容 B+
MOM GK プロドーム(90)

GK  デフーイ(65)             プロドーム(90)
DF  フランク・デブール(60)       エメルス(55)
    クーマン(80)             アルベール(75)
    ライカールト(65)           ボルケルマンス(60)
    バルクス(50)             デウォルフ(60)
MF  ヨンク(55)               ステーレンス(55)
    ボウタース(45)            バンデルエルスト(50)
    ベルカンプ(80)            グルン(60)
FW  タウメント(50)          MF シーフォ(65)
    ロイ(55)              FW ウェーバー(65)
   ロナルド・デブール(40)         デグリース(60)

監督 アドフォカート B+           ヴァン・ヒムスト B+

【オ】
ロナルド・デブール(40)→ビチュヘ(50)
タウメント(50)→オーフェルマルス A-

【ベ】
エメルス(55)→メドベド B
ボルケルマンス(60)→シュミッツ B+ 


それぞれサウジアラビア、モロッコを初戦で退け勝ち点3を得るも、内容的にはぱっとしなかったチーム同士の一戦。
だが、この試合はさすが隣国対決といおうか、質の高い好ゲームとなった。

試合はベルギーが勝利したが、チームとしてはややオランダの方が上だろうか。
特に最終ラインからのフィードに見るべき点が多く、クーマンの、フランク・デブールの、ライカールトのロングボールが再三ベルギー守備陣を切り裂いた。
その中でもクーマンは、もうこれは司令塔と言っても良いような。最終ラインに位置どるレジスタのような印象を受けた。
前線ではいよいよ本領を発揮したベルカンプが、そして途中出場のオーフェルマルスが鋭く切り込み、魅力あふれる攻撃を演出。だが、彼らの前にことごとく立ちはだかったのはベルギーのGKにして、大会最優秀GKにも輝くプロドームだった。

これでベルギーはベスト16進出が決まった。
シーフォを中心にしたまとまりの良いチームではあるが、やはりプロドームの存在が大きい。
ワンマンチームと言ってもよいぐらいで、これは裏を返せばそれだけ攻め込まれているという事でもある。
ウェーバー、デグリース、ニリスといったFW陣がもう少し点を取ってくれないとこの先苦しそうだ。

オランダの方もやはりCFだろうか。ロナルド・デブールが頼りにならず(というか元々彼はCFの選手ではないような)、当時ゲームメイカーだった(っぽい)ベルカンプの1トップ起用に切り替えたところこれが奏功。
こうしたアドフォカート監督の修正能力は評価したいところだが、そうなると今度は攻撃を作れる選手が中盤にいない。
最終ラインからのロングフィードがこの試合では猛威を振るったが、それだけではこの先厳しいのではないだろうか?
 
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