68点。
可も不可もなく、というか、煮え切らないというか。
可も不可もなく、というか、煮え切らないというか。
シナリオはないけれど、見ているだけで飽きない主人公の奇行と、全体的にゲーム自体がやや短めな事もあって、あまりダレずに楽しめましたが、後に残るものはないなぁ。
個人的にはつぐみが最強。さつきも素晴らしい。奈々子さんも良かった。花穂も悪くない。唯一、千夏はゴメンナサイ、苦手でした。
シナリオ要素に乏しいキャラゲー、もしくはイチャラブゲーの素養が自分にはない事を再認識した一作。
自分にとっては、やはりある程度のシナリオがあってこそヒロインとの思い出も輝くというか。
そう思っている自分がなぜこのゲームに手を出したかというと、エロCGに(勃起)乳首差分があると聞いたから。
私、おっぱい大好きなので、そんな話を聞いたら是非プレイしてみたくなりまして、「抜き」目的で手に取りました。
で、プレイした感想ですが「可も不可もなく」ですね。抜きに関しても、ゲーム全体の感想としても。
CGに関しては、「すんごくかわいい」絵と「なんか崩れてない?」という絵が混在しているのが気になりました。
複数原画家だから……というわけでもないのかな。
どちらかというと、花穂・つぐみを担当したあめとゆきさん(wikipedia情報)の方が好きで、
奈々子・千夏・さつき担当のひなたゆらさんの方が微妙かなと思いましたが、
しかし花穂のCGにも一部「ん?」と思ったものもありましたし、たとえばさつきのCGでも「いいね」と思ったものもありましたので、これはどういうことなんだろう。
エロシーンに関してはまずまず満足、というか最低限の満足は得たといったところ。
一応5回抜きました。
ただ、シチュエーションがエロいにも関わらず、テキスト描写があまりエロくないのは残念で、
「今主人公がヒロインのどこを愛撫しているのか」がイマイチわからない、ということが何度かありました。
しかし、叩きたい!と思えるほど酷かったわけではないのも事実。
日常テキストに関しては、主人公がハイテンションな奇人変人ぶりを発揮するパートでは割と笑えました。
そのため共通ルートではあまりダレることなく読み進める事ができたんですが、個別ルートに入ると
その切れ味はやや微妙になり、そのハイテンションさにところどころ寒さを感じるようになりました。
しかし、これまた叩きたい!と思えるほど酷かったわけでもないんですよね。
そんな感じで、なんだろう。クソゲーではなかったです。暇つぶしには良かったと思うし、やって後悔はないです。
退屈はしていないし、エロも悪くはなかったし。
何よりHOOK系列のゲームで全員クリアできたのはこれが最初で、幾分HOOKへの苦手意識も払拭することができました。
この出来なら、やるゲームが思いつかない時にSMEEというブランドにまた挑戦してみてもいいかなと。
でも……やっぱりなぁ。
もうちょっと、記憶に残るような作品がプレイしたいですね。
あと、これは叩き所ですが、誤字の数が壮絶に酷い。
パッチを当てる前の感覚で言うと、10分プレイすれば1か所は確実に誤字がある感じで、ゲーム全体では100以上あるような。
修正パッチをあてるとだいぶマシになりますが、それでも誤字はぽろぽろ出てきて、
(修正パッチを当てずにプレイする)普通のゲームぐらいの誤字は残っていました。
多少の誤字は人間のする事ですから仕方ありませんが、誤字があまりに多いと、
「手を抜いて作った」のかなと思ってしまうので、あまり印象がよくありません。
では、個別ルートの感想をさくっと書いて筆を置かせていただきます。
☆千夏ルート 評価 C-
千夏の「焼きもち」が全くかわいく感じられず、ウザいなーと思ってしまったので最も辛かったルート。
正直、妹の美冬の方が可愛いです。
そもそも「浮気ごっこ」とか、なんだよそれっていう感じ。
さつきルートでも主人公がヒロインに無理やり焼きもちを焼かせるシーンがありましたが、なんだかなーと思ってしまいました。
「おままごと」じゃなくて「恋愛」を見せてほしいです。
さつきルートでも主人公がヒロインに無理やり焼きもちを焼かせるシーンがありましたが、なんだかなーと思ってしまいました。
「おままごと」じゃなくて「恋愛」を見せてほしいです。
主人公は主人公で、悪い意味で常識人というか、ネットとかの「理想の男性像」を鵜呑みにしてそのまま振る舞っているような、
「お前、そんなに頑張ってたら後で辛くなるぞ」と言いたくなるような張りきりっぷりで、読んでいて疲れました。
仮にリアルで千夏と付き合えるとしても、付き合いたくないなぁと思ってしまっては、この評価もやむなし……。
☆花穂ルート 評価 B-
個人的に「かわいい彼女を見せびらかして、賞賛されたい」という気持ちは解るんですが、
「彼女を独占して、自分だけにかわいい姿を見せてほしい」という気持ちはサッパリ解らない人です。
なもので、花穂ルートの主人公もまたよくわからない人でした。
「独占したい!」と言うなら、人前でキスしたりいちゃついてるのはなんなん? まぁ人間ですから、矛盾した気持ちの一つや二つ、抱えてもおかしくないですが。
評価Bの理由は、花穂のミスコンの演説。
想いを伝える真摯な気持ちが、ギリギリ痛々しさに勝っていてアリだなと。
ただ、その後の主人公のトライアスロン&演説はぶっちゃけどうでも良くて。
自分たちを応援してくれた常連客の前で二人の仲をアピールするのはいいとして、
さすがに街のみんなの前で「こいつは俺の女だ」アピールされても……。
そもそも「景品」であるはずの花穂が、特定の競技者に露骨に肩入れしたら、他の競技者も萎えちゃいそうなもんだし、その「景品」になるという話自体が寝耳に水だし。
花穂が頑張ったんだから、次は主人公が!というのは気持ちは解るんですけど、その狙いがバレバレすぎるというか、必要ないよなぁと思ってしまいました。花穂の演説で締めた方が僕的には評価が高かったです。
自分たちを応援してくれた常連客の前で二人の仲をアピールするのはいいとして、
さすがに街のみんなの前で「こいつは俺の女だ」アピールされても……。
そもそも「景品」であるはずの花穂が、特定の競技者に露骨に肩入れしたら、他の競技者も萎えちゃいそうなもんだし、その「景品」になるという話自体が寝耳に水だし。
花穂が頑張ったんだから、次は主人公が!というのは気持ちは解るんですけど、その狙いがバレバレすぎるというか、必要ないよなぁと思ってしまいました。花穂の演説で締めた方が僕的には評価が高かったです。
☆奈々子ルート 評価 B
奈々子さんかわえーー! 夢に向かって頑張る奈々子さんは応援したくなるキャラですね。
奈々子さんみたいな彼女ほしいです。
また、このルートは主人公もいいですね。
肩の力を抜いて落ち着いて支えている感じですし、格好良かったと思います(これ、本当に千夏ルートと同じ主人公か?)
ただなんというか、これは花穂ルートでも思ったんですが、悪役ちゃちすぎない?
見合い相手の男も、いい大人なんだから学生の主人公を嘲笑うような態度を取るようでは未熟すぎでしょ……。
終わってみれば、このルートが一番満足度が高かったです。
これは、「夢に向かって頑張る奈々子さん」と「それを支える主人公」が、「立ちはだかる障害(奈々子母)」を乗り越えていくという、自然なストーリーの流れがバッチリはまっているからだと思います。
小粒ではあれど、良いお話でした。
☆さつきルート 評価 C
あのー、いくらなんでも短すぎじゃないでしょうか。
他のルートの半分ぐらいしか長さがないんですが……。
共通ルートでかわいいと思ったさつきの魅力が活かせていなくて残念。
まぁ、長くてつまらないよりはいいけれど、このシナリオじゃあ必然的にさつきの印象は薄くなっちゃうなぁ。
あと共通ルートで、さつきが気にしていた流星君。てっきりもう少しさつきと関わりがあるのかと思ったのに、なーんもなかったのは残念です。
後半なんてただのビッチ姉大好き少年になっちゃったし。
もう少し、流星君が教室で孤立するくだりや、教室やバイト先に溶け込んでいく姿、
さつきと流星君の関係性(同じ中学だったとか、1年時に同じクラスだったとか)などを絡めて作ってほしかったですね。
僕の拙い妄想ですが、
流星君はさつきに片思いをしていて、さつきをいじめようと企んでいた生徒をシメてしまい、
その結果、皆に恐れられるようになった。
その事にさつきは気づいていてもいいし、気づいていなくてもいいですが、主人公やさつきの力もあって、
周囲と溶け込めるようになった流星君。
「これまで陰ながらさつきを守ってきたけど、お前にならさつきを任せられる」みたいなエールを受けて、主人公はさつきに告白し結ばれる二人、みたいなそんな展開。ベタですみませんw
でもこんな展開が僕は見たかったです。
☆つぐみルート 評価 B
つぐみはかわいいです。つぐみはとてもかわいいです。
つぐみはさいこうです。
感想は以上です。
で、いいような気がするけどまぁ敢えて言うなら、過去のつぐみのエピソードなどを聞くと本当に彼女を幸せにしてあげたくなりますね。
ただ、それならそれでやや後出しめいた『対決』ではなく、もう少しちゃんと伏線を張ってくれた方が良かったかな。
本感想では、「悪くはないんですが~」→「ただ~」という煮え切らない流れが頻出しますが、
これがそのまんま、僕のラブラブルという作品への感想となります。
一言で言うなら、煮え切らない作品。
ぶっ叩きたいのは千夏ルートくらいで、後は別に叩くほどの事もないんですけどね。
退屈せずにプレイできましたし。
そんなわけで、ラブラブル感想でした。
お読みいただき、ありがとうございました。