2018年07月

準決勝 イングランドVSクロアチア(1-2)

・セットプレーでは無類の強さを誇り、オープンプレイでは大した事のないイングランド。
ここまで極端なチームも珍しい。名キッカー、トリッピアーのキックが、イングランドの攻撃の全て。
そう言い切ってもいいぐらい、トリッピアーのキックは今大会のイングランドを支えてきた。

・トリッピアーのセットプレイに合わせるのは、空中戦で無類の強さを誇るマグワイア、ストーンズ。そしてケイン

・多彩なセットプレーを用意してきたサウスゲイト監督の手腕も見事だった。

・だが、オープンプレイの迫力のなさは、この代表チームの限界だった。攻撃をする気がない、一部の引きこもりチームとは違い、アリやスターリング、リンガードといった選手が攻撃的な姿勢は見せている。しかしクオリティが低い。オープンプレイの攻撃力は、大会中でも中位以下だろう。

・守備力に関しても、あまり褒められたものではない。スウェーデン戦を除き、全ての試合で失点。パナマにすら失点している。とはいえ、この戦力でベスト4は、いくら相手に恵まれたとはいえ、素晴らしい戦いぶりだった。

・3試合連続の延長戦。決して諦めないクロアチアは、マンジュキッチを中心に気持ちを前面に出して闘っていた。今日特に凄かったのが、ペリシッチヴルサリコの2人。
1得点1アシストだけではない。相手を追いかけ、ボールを奪回し、攻撃に絡み、アグレッシブにシュートを撃つ。7つの肺を持つかのようなスタミナとアグレッシブさで、ペリシッチはこの試合の主役となった。
ちなみに、僕が10点満点をつけたのは、今大会初めてである。

・ヴルサリコは、トリッピアーと並び大会を代表するSBに成長した。この試合でも、ストーンズのあわやのヘディングをライン上でクリア。先制点をアシストするなど、大車輪の活躍だった。

・守っては守護神スバシッチの安定感も心強い。モドリッチ、ラキティッチだけじゃなく、サイドのレビッチとペリシッチ、そしてマンジュキッチと、攻撃陣はほぼ完璧で、オープンプレイでは完全にイングランドを凌駕していた。


・個人的な感情で恐縮だが、フランスはベルギー戦でのあの時間稼ぎで、応援する気がなくなった。
クロアチアはこんなに苦しい試合でも時間稼ぎなどせず、最後までゴールを求めて攻めた。
大国と呼ばれるアルゼンチン、そしてイングランドを中盤で圧倒できるクロアチア。

決勝の相手はフランスで、さすがに苦しいが、是非頑張ってもらいたい。
戦力的にもフランスが完全に優勢だが、最後までひたむきに戦うチームに優勝してもらいたいと思っている。






娯楽度 9・5

イングランド代表採点  6・5

GK ジョーダン・ピックフォード 6・5
CB カイル・ウォーカー 5→ジェイミー・ヴァーディ― ?
  ハリー・マグワイア 6
  ジョン・ストーンズ 6
RWB キーラン・トリッピアー 7 
LWB アシュリー・ヤング 5.5→ダニー・ローズ 5・5
DH ジョーダン・ヘンダーソン 6→エリック・ダイア― 5・5
CH デレ・アリ 5・5
LWG ジェシー・リンガード 4・5 
RWG ラヒム・スターリング 5・5→マーカス・ラッシュフォード 6
FW  ハリー・ケイン 6・5

監督 ガレス・サウスゲイト 7




クロアチア代表採点 10

GK ダニエル・スバシッチ 6・5
RSB シメ・ヴルサリコ 8
LSB イバン・ストゥリニッチ 5→ヨシプ・ピバリッチ 6
CB ドマゴイ・ヴィダ 6
   デヤン・ロブレン 5・5
DH イバン・ラキティッチ 6
DH マルセロ・ブロゾビッチ 6
OH  ルカ・モドリッチ 6→ミラン・バデリ ?
LWG イバン・ペリシッチ 10 MOM
RWG アンテ・レビッチ 6→アンドレイ・クラマリッチ 5
FW マリオ・マンジュキッチ 7・5→ヴェドラン・コルルカ 5

監督 ズラトコ・ダリッチ 9

【欠場者情報】
FW 二コラ・カリニッチ 大会追放



大会前には全く予想も出来なかったカードだ。

事ここに至っても、イングランドの強さが今一つ言語化できない。
セットプレーは強い。間違いなく強い。
バリエーションも豊富で、サウスゲイト監督が綿密に用意してきた事が窺える。
キッカーを務めるトリッピアーの精度は高く、空中戦では大会最強とも思えるマグワイア、ストーンズ、ケインらに合わせる。

対戦相手にも恵まれた。パナマ、チュニジアを倒してベスト16。
コロンビア、スウェーデンを倒してベスト4。そしてクロアチアを倒せば決勝へ。
いわゆる列強国との試合は1試合もない。
また、『見ていて面白い試合』も特にない。
初戦のチュニジア戦が一番面白かったが、エキサイティングな試合はそれだけだった。
ベスト4にも関わらず、印象が弱いのはそのせいだろうか。

セットプレーは強い。しかし、セットプレー以外は?? 
アリ、リンガード、スターリングらがアグレッシブに攻めていくが、破壊力が高いとはお世辞にも言えない。
しかし、今日の試合はイングランドが有利だろう。


クロアチアは2試合連続で120分を戦い、疲労の蓄積が懸念される。
また、ヴィダの軽率な政治的パフォーマンスにより、ロシアファンからブーイングが飛ぶことも間違いないだろう。
モドリッチを中心に、レビッチ、ペリシッチ、マンジュキッチらが絡むクロアチアの攻撃は美しいが、
(PKキッカーとしてはともかく)ラキティッチは期待ほどの輝きを見せておらず、
控えを見回しても、バデリやブロゾビッチは良いとして、他に『戦力を落とさずに戦える』控え選手は少ない。特にモドリッチ、レビッチ、ペリシッチ、マンジュキッチの4人は代えが効かない。
GKスバシッチの負傷具合も心配だ。



準決勝 フランスVSベルギー(1-0)

マトゥイディ、ポグバ、カンテの3枚で潰して、エムバペ、グリーズマン、ジルーで攻める
手堅いカウンターサッカーでフランスが決勝進出。
クロアチア、イングランドいずれが来ても、フランスが優勢だろう。優勝に文字どおり王手をかけたと言える。

ヴァラン、ウンティティ含め、中央の守備は鉄壁だった。

・ただ、試合終了間際のエムバペとポグバの時間稼ぎは醜かった。もしベルギーにオタメンディがいたら、後ろから思いっきり踏まれて決勝に出られなくなったかもしれない。ラフプレーを肯定はしないけど、思いっきり蹴飛ばしたくなるような苛々させられる振る舞いだった。


・ベルギーはアザールを始め、メルテンスのアーリークロスなどを多用したが、ルカクが不発だったのは痛かった。

娯楽度 6.5

フランス代表採点 6・5

GK ウーゴ・ロリス  7
RSB ベンジャミン・パバ―ル 7
LSB リュカ・エルナンデス 6
CB ラファエル・ヴァラン 7 
  サミュエル・ウンティティ 7・5 
DH エヌゴロ・カンテ 7
CH ブレーズ・マトゥイディ 7・5 MOM→コランタン・トリソ 5・5
   ポール・ポグバ 5・5
RWG キリアン・エムパべ 5・5
LWG  アントワン・グリーズマン 5・5 
CF  オリビエ・ジルー 6・5→ステベン・エヌゾンジ ?

監督 ディディエ・デシャン 6・5

ベルギー代表採点 5・5

GK ティボー・クルトワ 6・5 
CB ヤン・ヴェルトンゲン 5
CB ヴァンサン・コンパニ 5・5
CB トビー・アルデルワイレルド 5
DH  アクセル・ヴィツェル 6
CH  マリアン・フェライニ 5.5→ヤニック・カラスコ 5
CH  ムサ・デンベレ 5→ドリーズ・メルテンス 6
RSH  ナセル・シャドリ 6→ミチ・バチュアイ ?
RWG ケビン・デ・ブライネ 6
LWG エデン・アザール 6
CF  ロメル・ルカク 4

監督 ロベルト・マルティネス 5・5


【欠場者情報】

RWB トーマス・ムニエ(出場停止)


【展望】

優勝候補と呼ばれたチームがどんどん消えていく。
恐らく、大会開始前、優勝候補の「2強」に挙げられていたのはブラジルとドイツだった。
その下にフランス、スペイン、ポルトガル。
更にその下にベルギー、アルゼンチンあたりが続く序列。
人によって違うかもしれないが、大体の世評はそんなところだったと思う。

さて、ブラジルは消えた。ドイツも消えた。
ついでに言えば、スペインも、ポルトガルも、アルゼンチンも消えた。
かくして、優勝候補と呼べる存在はフランスだけになった。


そのフランスはここまで盤石の戦いぶりを見せている。
ペルー戦から始めた、ジルー、グリーズマン、エムバペの3トップはカウンターで特に威力を発揮するが、遅攻でも(ラッキーゴールだったとはいえ)ウルグアイから2ゴールを奪った。
守備陣に関しても、それほどほとんど危なげがない。
現在残っている4チームの中では、最も完成されたチームと言えるだろう。


そんなフランスに胸を借りる形になるのが、今大会大旋風を巻き起こしているベルギーだ。
準々決勝でブラジルを破ったのだから、もう怖いものはない。
フェライニ、シャドリを投入した日本戦以来、攻守のバランスもやや改善されている。
懸念材料は、ムニエの出場停止だ。
アザールやデ・ブライネ、ルカクのようなスーパータレントではないが、
ベルギー独自の3バックシステムにおいて、『守備的なウイングバック』が務まる選手は、ムニエただ一人しか見受けられない。
ヴェルトンゲンあたりを強引にスライドさせて3バックを継続するのか、いったん4バックに戻すのか。
難しい選択だが、個人的には4バックに戻すのではないかと考えている。
どちらにしろリスクの高い決断だが、コンパニが復調した今、DFの人数自体は揃っており、
より現実嗜好の4バックを敷いたとしても、前線の3人(デ・ブライネ、アザール、ルカク)である程度の攻撃力は担保できるからだ。

これが恐らく*1事実上の決勝。注目必至の好カードだ。




*1 Euro2016でも準決勝の「フランスVSドイツ」を事実上の決勝と評したら、伏兵ポルトガルが決勝でフランスに勝っちゃいましたがw


ベスト8敗退国まとめ

独断と偏見による印象順位

☆8位 ロシア

大会開催前は、エジプトにすら劣るのでは?という声も一部あった(はい、私です)
全く期待されていなかった開催国だが、スペインを下してのまさかのベスト8。
そのスペイン戦では「攻撃を度外視した人間の壁」戦法で、退屈な退屈な120分を披露してくれたため
僕の評価は低いが、それ以外の試合では「ちゃんと攻撃していた」。

大会に入って、ラッキーボーイ的に存在価値を高めたのがチェリシェフ。
また、運動量の多い司令塔ゴロビンのクオリティも目立った。
高齢化が進んだ上にレギュラーCBが2人も故障に倒れたDF陣も、
守護神アキンフィエフを中心に大崩れしなかった事も評価したい。
第1戦でダメだった、スモロフに代え、基準点型FWジューバを重用したチェルチェソフ監督の手腕も光る。
ベスト8の他の国と比べると、やはりクオリティの低さが目立つが、逆に言えばそのチームを率いてここまでの成績を成し遂げたのは素晴らしい。



☆7位 スウェーデン

今大会猛威を振るった「ブロック守備」。
別名「引きこもりサッカー」の使い手として、ウルグアイと並ぶ完成度の高さを誇ったのがスウェーデンだ。
守備の中心グランクビストを軸にしたその守りはまさに鉄壁。
奪ったボールは前線のベリ、またはトイボネンへ。
彼らがポストとなって落としたボールを、走力に溢れるフォシュベリやラーション、エクダルらが回収し、二次攻撃に繋げる。

全くファンタジーの欠片もないサッカーは、退屈ではあるが、強かった。
特にメキシコ戦では上背の大きさを活かし、メキシコを完膚なきまでに叩きのめした。

大会前、『お騒がせ男』イブラヒモビッチの復帰が取り沙汰されたが、チーム一丸となって「No」を叩きつけたその決断も見事。
イブラヒモビッチは大人しくベンチに座る選手ではないし、彼が入っていたらこの「引きこもり全員守備」は機能しなかっただろう。
ベリやトイボネンは、守備にまで参加していた。イブラはそこまではしないだろうから。

☆6位 ウルグアイ

スウェーデンと並び引きこもりサッカーの熟練者だが、このチームは年季が違う。
2006年のタバレス監督就任以来、ずっとこのサッカーをやっている(はず。僕が観たのは2010年からだが)のだ。

ゴール前に壁を築いて失点を最小限に抑え、少数の卓越した個がゴールを奪うサッカーは、
昔イタリアが実践していた。
既に死語となった感のある『カテナチオ(閂)』、そして少人数でも相手ゴールを崩せるスーパースター『ファンタジスタ』。
このウルグアイはそれを、現代に移植した『旧き良きイタリア・サッカー』である。
タバレスの経歴自体、ACミランでの指揮経験もあるのだから、それも納得であるし、
現在欧州サッカーで随一の『カテナチオ』を誇るアトレティコ・マドリ―で揉まれる
ゴディン、ヒメネスがウルグアイ代表でもCBを務めている。
クリスチャン・ロドリゲスも元アトレティコのプレイヤーだ。

そんなウルグアイは、フランスに敗れた。
卓越したスナイパー、スアレス&カバーニ。
そのうち一人(カバーニ)が負傷で欠場したフランス戦、その影響は如実に表れた。
過去の大会でも、スアレスが欠場した2014コロンビア戦、2010オランダ戦と、
凄腕スナイパーの片方が欠けると途端に破壊力が低下し、敗れてしまうのがこのチームの弱点である。
短期決戦とはいえ、アクシデントによる欠場は付きもの。
逆に言えば、五体無事でこのコンビが揃えば、どんな相手にも恐れを抱かせる事が可能なのだが。

守備の重鎮ゴディンも、スアレスもカバーニもみな同世代。
彼らが揃って30を超えたこのチームは、今回で見納めになる可能性が高い。
2010からほぼ一貫したメンバー、一貫した姿を見せてきたウルグアイの一時代は終わる。
彼らが4年後も、強豪としてワールドカップを迎えられるだろうか?

守護神ムスレラはまだやれるだろう。
SBのラクサ―ル、DHのトレイラ、OHのベンタンク―ルなど若手の好タレントも何人か発見できた。
ただ、スアレス&カバーニの代役はいない。
世界トップ10に入るストライカーコンビが、小国ウルグアイに誕生する事など、やはりなかなかないのだ。
それだけに今後のウルグアイ代表が楽しみである。
もちろん、共に35歳になっているスアレス&カバーニが4年後も躍動する、なんて可能性もゼロではないが……。

☆5位 ブラジル

優勝候補筆頭のブラジルが、ベスト8にも残れない。
ドイツ、スペインといった『敗退仲間』たちよりも上に残ったとはいえ、結果を見ればやはり『失敗』と言わざるを得ない。
とはいえ、パフォーマンスを見ればここで敗退するにはあまりにも惜しい好チームであり、
ベルギー戦での敗戦にしたって、内容面ではベルギーを凌駕していたのは事実である。

攻→守の切り替えは迅速で、遅攻からでも相手を崩せるその攻撃力は大会屈指だった。
ネイマール頼みだった前回とは違い、今大会は副官コウチーニョが躍動。
中盤の底から飛び出すパウリーニョも好調で、『得点を取れるピース』は何枚も用意できていた。

ただ、残りの2枚。ウィリアンとジェズスは物足りなかったと言わざるを得ない。
メキシコ戦では良かったウィリアンだが、ベルギー戦では沈黙。
ジェズスに至っては大会を通して良いところがなかった。
ベルギー戦ではネイマールを中心に、チャンスの山を築き上げたが、相手GKクルトワのスーパーセーブがあったとは言え、決定力を著しく欠いた。

カゼミーロの出場停止も響き、代役のフェルナンジーニョは戦犯級の不振。
ファグネルも(ここまで頑張っていたが)ベルギー戦では若さを露呈した。
大会を通してネイマール以上のインパクトを放っていたコウチーニョまでが、決定機を外す始末で、
「勝てた試合を落とした」印象は拭えない。


ネイマールに関しても評価は難しい。
元々「こういう」選手なのだが、今大会でその姿が随分と取りざたされ、
知らなかったファンにまで浸透してしまった感がある。
メンタル面に著しい問題を抱えた選手だけに、この選手をエースとして仰がなければならないというのはやはり苦しい。
ブラジルの攻撃の中心が彼であることは、間違いないところではあるのだが……。

準々決勝 ロシアVSクロアチア(2-2 PK クロアチア勝利)

・イングランドVSスウェーデンに比べればだいぶ面白かったはずなんだけど、体調の悪さを払しょくするほどの面白さはないかな(後半10分に書いてます)。
ここ数日体調が悪いんだけど、ベルギーVSブラジルだけは体調の悪さを吹き飛ばすほど面白かったので集中できたんだけど。

・なんかこんな記事ばっかりですみません。一応試合は観てるんだけど、集中して観ないとちゃんとした評価はできないよね……っていう。

・戦ってる選手も、見ているこっちも疲れたw クロアチア応援してたけど、PK戦はマジ心臓に悪い。





クロアチア代表採点 

GK ダニエル・スバシッチ 
RSB シメ・ヴルサリコ 
LSB イバン・ストゥリニッチ 
CB ドマゴイ・ヴィダ 
   デヤン・ロブレン 
DH イバン・ラキティッチ 
CH  ルカ・モドリッチ 
LWG イバン・ペリシッチ 
RWG アンテ・レビッチ 
OH アンドレイ・クラマリッチ
FW マリオ・マンジュキッチ 

監督 ズラトコ・ダリッチ 

【欠場者情報】
FW 二コラ・カリニッチ 大会追放


ロシア代表採点 

GK イゴール・アキンフィエフ 
LSB ヒョードル・クドリャショフ 
RSB マリオ・フェルナンデス 
CB    イリヤ・クテポフ 
  セルゲイ・イグナシェビッチ 
DH ダレル・クジャエフ
     ロマン・ゾブニン 
LSH デニス・チェリシェフ
RSH アレクサンドル・サメドフ
FW  アレクサンデル・ゴロビン 
   アルテム・ジューバ 


監督 スタニスラフ・チェルチェソフ 


『中盤のテクニックを大事にする』モダンな攻撃サッカーの体現者、それがクロアチアだ。
司令塔のモドリッチが高精度のロングパスをサイドに振り分け、両サイドのレビッチ&ペリシッチがサイドを切り裂く。中央で待ち構えるのはマンジュキッチ。
彼は得点だけでなく、前線の基準点として身体を張り、守備でも貢献している。
風貌は『オラオラ系』だが、実に献身的なFWで頭が下がる思いだ。
サイドバックも模範的なオーバーラップを繰り返す。特にヴルサリコが素晴らしい。
攻撃の主導権はモドリッチが主となっているが、補佐役としてラキティッチの名前も忘れてはならない。
チーム全体に好タレントが揃い、『奇抜な事はしないが、とにかく質が高い、模範的なチーム』。
それがクロアチアの印象である。


一方で、ロシアについて語る事は少ない。
華麗なテクニックを誇るスペインに勝つには、あぁするしかなかったのかもしれない。
しかし、ただただゴール前に人数をかけて守る『人間の壁』には辟易させられた。

同じ『引きこもりサッカー』でも、ウルグアイやスウェーデンには『攻撃時の武器』がある。
ロシアにはない。ただ、試合全体から得点の匂いを消すのみである。
相手に得点は許さない。自分も得点をしない(できない)。
『引きこもり』サッカー時の攻撃力は、グループステージで姿を消したコスタリカやイラン以下である。
こんなチームについて、語る価値はあるのだろうか。


サッカーは『娯楽』である。
120分間の我慢比べをファンに強いるような、退屈なスポーツを観る価値はあるのだろうか?
それなら、漫画を読むとか、ゲームをするとか、いくらでも他に楽しみはあるではないか。





準々決勝 イングランドVSスウェーデン(2-0)

・ごめん、激しくつまらないから採点せず、適当に観ますw
昨日から体調がかなり悪いんですが、ブラジルVSベルギーはそんな僕でも『シャキン』とするぐらい面白かったので、体調のせいかもしれないけど、試合自体がやっぱつまんないです。

・両チームともとにかく硬いし、セットプレーしかないイングランドがセットプレーで得点してるし……



イングランド代表採点  

GK ジョーダン・ピックフォード 
CB カイル・ウォーカー
  ハリー・マグワイア 
  ジョン・ストーンズ 
RWB キーラン・トリッピアー 
LWB アシュリー・ヤング 
DH ジョーダン・ヘンダーソン 
CH デレ・アリ 
LWG ジェシー・リンガード 
RWG ラヒム・スターリング 
FW  ハリー・ケイン 

監督 ガレス・サウスゲイト 


スウェーデン代表 採点 

GK ロビン・オルソン 
RSB エミル・クラフト
LSB ルドビク・アウグスティンソン 
CB  ビクトル・リンデロフ 
   アンドレアス・グランクビスト 
DH アルビン・エクダル
CH グスタフ・スベンソン 
LSH エミル・フォシュベリ 
RSH ビクトル・クラーソン 
FW マルクス・ベリ
   オラ・トイボネン 

監督 ヤンネ・アンデション 

欠場者情報
RSB ミカエル・ルスティグ



今大会で流行している『引きこもりサッカー』を観ていると、なんだかタイムスリップしたような気持ちになる。
人数をかけてゴール前を固めるサッカーは昔、『カテナチオ』と呼ばれていた。
時代は移り変わり、人数をかける位置は最終ラインから中盤になった。
中盤でボールを奪回すれば、それだけ相手ゴールへの距離が近くなる。相手にボール保持を許す時間も減る。
中盤でのハイプレスと、ハイプレスでもボールを奪われないだけのテクニックの応酬。
そんなサッカーが時代の最先端と言われ、いつしかフィジカルに優れた大型ストライカー不在の時代になった。
ストライカーが点を取る時代から、中盤の選手がどこからでも点を取れる時代へ。


そして、大型ストライカーが数を減らした現在、再び流行は戻ってきた。
『引きこもりサッカー』である。
そんな『引きこもりサッカー』の最先端をひた走ってきたのが、2010年以降のウルグアイ。
そして今大会、欧州にも『引きこもりの代表』とも呼べる国が現れた。スウェーデンである。


『引きこもりサッカー』をするためには、少ない人数で点を取れるだけの『卓越した個』がいなければならない。
人数のほとんどは自陣ゴール前におり、攻撃に参加する人数が少ないのだから当たり前である。
ウルグアイにはその『ストライカー』がいた。スアレスとカバーニ。
世界で10本の指に入るほどのストライカーを、小国ウルグアイは2人も抱える事が出来たのである。

しかし、今大会のスウェーデンにはそんな『ストライカー』はいなかった。
ではどうするか。それを補うのが、『中盤の走力(スタミナ)』と『ツインタワー』である。
スウェーデンの2トップ、ベリとトイボネンは前線でボールを収める事が出来る。
そしてベリとトイボネンがキープしている間に、守備に参加していたはずのフォシュベリやラーションが、猛然と上がってくるのである。相手にボールを奪われると、猛然と自陣を固めに戻る。
この激しい上下動にも耐えうる走力と運動量が、スウェーデンのサッカーを支えている。


イングランドのサッカーが、解らない。
今大会、イングランドの得点は9である。
全得点を調べるのは骨なので、間違っていたら申し訳ないのだが、9得点全てがセットプレー(CK、FK、PK)によるものではなかっただろうか?
認めよう。イングランドのセットプレーは強力な武器である。
トリックプレーも用意されており、トリッピアーの送り込むクロスは精度が高い。

しかし……それだけではないか? 流れの中から、イングランドは点を決めただろうか?
決めたとしても1点くらいだろう。
相手はパナマ、チュニジア、(2軍同士の試合で参考にならないベルギー戦)、コロンビアである。
コロンビアにはPKでしか点を決めていない。パナマやチュニジアといった『弱小国』からすら、
セットプレー以外で点を決めている印象がない。
しかも、だ。この3試合で、失点も3つ。しかもこれまた全てがセットプレーからの失点だ。
繰り返しになるが、パナマ、チュニジア、コロンビアに3失点。
守備が固いとも言えない。

対戦相手に恵まれた、以外の印象は正直に言えば、ない。
イングランドVSスウェーデン。
ネームバリューではイングランドだが、観る限り、準決勝に進む可能性が高いのは、
恐らくスウェーデンの方だ。


そして、試合がどう転ぶにしてもこのカード、あまり面白い試合は期待できそうにない……。

このようにネガティブな展望を書いたウルグアイVSポルトガルは、僕の予想に反して面白い試合になった。
このカードもそうなることを祈っている。












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