点数は……73点。
この「偽りの仮面」は、続編の「二人の白皇」とセットでしか評価できないと思います。
「偽りの仮面」が『上巻』、「二人の白皇」が『下巻』になります。
これからプレイなさる方も、感想を読む方も、そのことを念頭に置かなければなりません。
さて、「偽りの仮面」単体の評価をまずザックリ一言で言いますと、
『すごくつまらない茶番を延々見せられて、ようやく面白くなってきたゾ!! と思う間もなく「俺たちの戦いはこれからだ」エンドでした!!』
というものになります。
☆
「偽りの仮面」の約7~8割が日常パートです。
物語がようやく動き始めるのは、7割ほどが過ぎたあたりのウズールッシャ侵攻からですが、このウズールッシャ戦はあくまでも前哨戦。
面白くなってくるのは、タタリウンカミの遺跡調査と、帝の正体が判明するあたりからでした。
そこから先は、
トゥスクルへの侵攻、帝の崩御とアンジュ毒殺未遂事件、エンディング、と雪崩のように突き進むわけですが、そこまでがいかんせん長すぎました。
日常パートの問題点は、単に長すぎるだけではありません。
ヒロインのクオンを始め、キャラづけのために『奇妙な口癖』が用意されているキャラが多く、
個人的には非常に気になりました。
特にメインヒロインであるクオンの「~かな?」と、ヤクトワルトの「~じゃない?」という
語尾上げ系の口癖がかなり不愉快で、ストレスが溜まりました。
また、クオンは序盤からハクの意思を無視してばかりで理不尽な暴力も振るうなど、
本当にやっていてしんどかったです。
序盤はクオンとハク二人のやりとりも多いのですが、いちいち腹が立ちました。
クオンが保護者且つ恩人なのは百も承知なのですが、異文化コミュニケーションものとして、相手の意思・考え方を知ろうとせず、自分たちの狭い常識をことごとくハクに押しつける様は非常に不快に感じました。
特に序盤はとりあえずハクが酷い目に遭って笑いを取る、とりあえずハクを殴ってオチをつけるようなシーンが目立ち、「これ、とんでもない地雷では?」と思いました。前作の「うたわれるもの1」はもはや記憶があいまいなほど昔にプレイしましたが、こんな作品ではなかったはずです。
本作がPS Vitaであったこと(移動中、やることがない時にチマチマ進めた)、シミュレーションRPGであったこと(ストレスが溜まったら、気分転換に戦闘を楽しんだ)
の二点で、何とか挫折せずに読み切りましたが、何度もやめようと思いました。
しかし、帝の正体が分かってからはぐいぐい話に引き込まれ、「続きが気になる」展開に……なったと思ったら、すぐに終わってしまいましたw
なんだよ、このバランス。単品としてみればクソゲーすれすれですが、それでいて「続きが気になる」ところで終わっているため、「下巻(=二人の白皇)」も買わずにはいられない、
まるで製作者の掌で踊らされているかのようなこのやるせなさ。
「二人の白皇」のボリュームがわからないので何とも言えないのですが、
序盤のおちゃらけシーンを3分の1に圧縮すれば、1作に収まったのでは?
ふぅ。
好きなキャラクターは、オシュトル(ウコン)、ミカヅチ(サコン)、ムネチカ、アンジュあたり。
特にアンジュは続編での活躍に期待しています。
前作キャラクターではオボロ、カミュ、アルルゥあたりも良い味を出していました。
一方で、「偽りの仮面」は悪役の小ささが気になりました。
ラスボスのヴライは、単なる脳筋の小物にしか見えません。
オシュトルはもちろん、ミカヅチやウォシスと比較しても「小物」臭がハンパなかったです。
ウォシスやライコウあたりが策謀を巡らしてほしいところですが、「偽りの仮面」単体ではあまり軍師らしき事もしておりませんし、軍記モノとしては現状微妙と言わざるを得ません。
しかし、前作では消化不良に感じたSF設定や、帝都の内乱、アンジュの今後も含め
「二人の白皇」への期待感を漂わせる幕切れで、続編も買わされてしまいましたよ。
悔しいのぅ悔しいのぅ……。
これで「二人の白皇」が大ボリュームかつ面白ければ
『これを楽しむために、つまらない上巻を我慢して読んだんだ』となります。
「二人の白皇」がつまらなかったら……うーんww
というわけで、やはり単品で考えるなら80点台はつけられないのでした。
この「偽りの仮面」は、続編の「二人の白皇」とセットでしか評価できないと思います。
「偽りの仮面」が『上巻』、「二人の白皇」が『下巻』になります。
これからプレイなさる方も、感想を読む方も、そのことを念頭に置かなければなりません。
さて、「偽りの仮面」単体の評価をまずザックリ一言で言いますと、
『すごくつまらない茶番を延々見せられて、ようやく面白くなってきたゾ!! と思う間もなく「俺たちの戦いはこれからだ」エンドでした!!』
というものになります。
☆
「偽りの仮面」の約7~8割が日常パートです。
物語がようやく動き始めるのは、7割ほどが過ぎたあたりのウズールッシャ侵攻からですが、このウズールッシャ戦はあくまでも前哨戦。
面白くなってくるのは、タタリウンカミの遺跡調査と、帝の正体が判明するあたりからでした。
そこから先は、
トゥスクルへの侵攻、帝の崩御とアンジュ毒殺未遂事件、エンディング、と雪崩のように突き進むわけですが、そこまでがいかんせん長すぎました。
日常パートの問題点は、単に長すぎるだけではありません。
ヒロインのクオンを始め、キャラづけのために『奇妙な口癖』が用意されているキャラが多く、
個人的には非常に気になりました。
特にメインヒロインであるクオンの「~かな?」と、ヤクトワルトの「~じゃない?」という
語尾上げ系の口癖がかなり不愉快で、ストレスが溜まりました。
また、クオンは序盤からハクの意思を無視してばかりで理不尽な暴力も振るうなど、
本当にやっていてしんどかったです。
序盤はクオンとハク二人のやりとりも多いのですが、いちいち腹が立ちました。
クオンが保護者且つ恩人なのは百も承知なのですが、異文化コミュニケーションものとして、相手の意思・考え方を知ろうとせず、自分たちの狭い常識をことごとくハクに押しつける様は非常に不快に感じました。
特に序盤はとりあえずハクが酷い目に遭って笑いを取る、とりあえずハクを殴ってオチをつけるようなシーンが目立ち、「これ、とんでもない地雷では?」と思いました。前作の「うたわれるもの1」はもはや記憶があいまいなほど昔にプレイしましたが、こんな作品ではなかったはずです。
本作がPS Vitaであったこと(移動中、やることがない時にチマチマ進めた)、シミュレーションRPGであったこと(ストレスが溜まったら、気分転換に戦闘を楽しんだ)
の二点で、何とか挫折せずに読み切りましたが、何度もやめようと思いました。
しかし、帝の正体が分かってからはぐいぐい話に引き込まれ、「続きが気になる」展開に……なったと思ったら、すぐに終わってしまいましたw
なんだよ、このバランス。単品としてみればクソゲーすれすれですが、それでいて「続きが気になる」ところで終わっているため、「下巻(=二人の白皇)」も買わずにはいられない、
まるで製作者の掌で踊らされているかのようなこのやるせなさ。
「二人の白皇」のボリュームがわからないので何とも言えないのですが、
序盤のおちゃらけシーンを3分の1に圧縮すれば、1作に収まったのでは?
ふぅ。
好きなキャラクターは、オシュトル(ウコン)、ミカヅチ(サコン)、ムネチカ、アンジュあたり。
特にアンジュは続編での活躍に期待しています。
前作キャラクターではオボロ、カミュ、アルルゥあたりも良い味を出していました。
一方で、「偽りの仮面」は悪役の小ささが気になりました。
ラスボスのヴライは、単なる脳筋の小物にしか見えません。
オシュトルはもちろん、ミカヅチやウォシスと比較しても「小物」臭がハンパなかったです。
ウォシスやライコウあたりが策謀を巡らしてほしいところですが、「偽りの仮面」単体ではあまり軍師らしき事もしておりませんし、軍記モノとしては現状微妙と言わざるを得ません。
しかし、前作では消化不良に感じたSF設定や、帝都の内乱、アンジュの今後も含め
「二人の白皇」への期待感を漂わせる幕切れで、続編も買わされてしまいましたよ。
悔しいのぅ悔しいのぅ……。
これで「二人の白皇」が大ボリュームかつ面白ければ
『これを楽しむために、つまらない上巻を我慢して読んだんだ』となります。
「二人の白皇」がつまらなかったら……うーんww
というわけで、やはり単品で考えるなら80点台はつけられないのでした。