全試合を観られておらず、書くことが薄いチームもあることをご了承ください。
☆フランス
試合が終わってなお、狐に摘ままれたような、「なぜ負けたのだろう?」と首をひねってしまうようなベスト16敗退だった。
ジルーの代わりにベンゼマが加わった攻撃陣も含め、2018ワールドカップから更にグレードアップ。
当然ながら大会前はダントツの優勝候補筆頭だった。
その攻撃陣は期待どおり、エムバペの猛烈なスピードを軸に、ポストプレイとゴールを両立させ続けたベンゼマ、献身的に走り回り潤滑油となったグリーズマンと期待どおり。
カンテとポグバの中盤も安定感があった。
不運だったのが、左サイドバックの相次ぐ故障。
フェルラン・メンディ、リュカ、ディーニュが次々に倒れ、デシャン監督の苦肉の3バックは、スイスに全く通じなかった。
しかし後半、ラビオを下ろした4バックに戻すと3-1と逆転して残り15分。
ここから何が起こったのか、私は未だによくわかっていないのだ。
スイスの猛攻を浴びて、3-3と追いつかれ、最後にはPK負け。
特に何が悪かったのか、個人的にはよくわからないまま、フランスは大会から姿を消した。
☆スウェーデン
予選リーグではスペインのもたつきにも助けられ、余裕の1位通過。
ベスト8も視界に入っていたが、1回戦ではウクライナを相手に、延長の末敗れた。
2018ワールドカップでは、自陣深くでのブロック守備から、前線へのロングボール一本、
ベリとトイボネンを前線基地としてキープしている間に、中盤のラーション、フォシュベリが走力でカバーする、『20年前のセリエA』的サッカーをしていたスウェーデンだったが、
今大会は前線にイサク、クルセフスキを入れたことで、わずかながら攻撃に改善点が見られ、
90分見るのがしんどいチームではなくなってきた。
しかし、最終ラインに人数をかけるディフェンシブな姿勢は相変わらずで、守備力はともかく
攻撃力にはなお物足りなさを感じさせた。
そんな中、大会で名を挙げたのはエミール・フォシュベリだろう。
3戦連発ゴール、ウクライナ戦でもスーパーミドルを撃ち続け、攻撃の救世主であり続けた。
☆ドイツ
これ以上やりようがなかった、というのが率直な印象だ。
ベストマッチとなった、ポルトガル戦。
右ワイドのヨシュア・キンミッヒが崩して、逆ワイドのロビン・ゴゼンスがゴール前に詰める、
ダイナミックなWB攻撃。
しかし、逆に言えば、彼らの武器はそれだけだった。
これにて13年間のレーヴ政権が幕を閉じるわけだが、恐るべきポゼッションサッカーで2014ワールドカップを制した彼も、『最後の』大型ストライカー、クローゼの引退と共に好成績を収められなくなり、ここ3年はポゼッションにこだわって大敗を喫するなど、正攻法のポゼッションサッカーでは結果を残せなくなっていた。
だからこその、3バック、ワイド攻撃の奇策であり、これ以上の手は打てなかったのだろう。
☆オランダ
初戦のウクライナ戦では素晴らしいアタッキング・フットボールを見せ、ファンを期待させながら、
何ともガッカリな尻すぼみパフォーマンスでチェコに敗れ去ったオランダ。
久しぶりのメジャー大会登場と考えれば悪くない結果なのかもしれないが、
グループリーグの組み分けに恵まれ、トーナメントでもチェコを引き当てていただけに、
もっと上を期待したファンも大勢いたはずだ。
何より、チェコ戦の敗れ方が酷すぎて、期待外れ極まる結果に終わった。
予選リーグで眼を引いたのはジョルジニオ・ヴァイナルダムだろう。
リバプールでは黒子に徹する時間が長い彼だが、2021オランダでは自由を与えられ、
のびのびとプレイして3得点を決めた。
もう一人名前を挙げるなら、ドゥムフリースだろうか。逆サイドのファン・アーンホルトに不足が目立ったため、相対評価になってしまうが、オランダの右サイドは武器になっていた。
☆クロアチア
2018ワールドカップの準優勝メンバーからの脱却に失敗した印象のクロアチア。
大会を通してピリッとしない戦いを見せたが、スペイン戦で1-3にされてから
ド根性で延長まで持ち込んだのは、彼らの意地を見た気持ちだ。
ただ、前線のマンジュキッチが抜けた穴は大きく、ペトコビッチでは基準点になれなかった。
そのため両翼のレビッチ、ペリシッチが上がる時間が稼げず、サイドアタックも不発。
ラキティッチが抜け、コバチッチが期待外れに終わった中盤では、モドリッチの孤軍奮闘が目立った。
ロブレンも衰え、ヴルサリコの代役のユラノビッチも力不足を感じさせた。
☆ポルトガル
開幕前は、(勝手に)優勝候補の対抗に上げていた。
それだけにベスト16敗退は残念な結果だが、相手がベルギーではそれも仕方のない事だろう。
大会前のカンセロのコロナ感染といい、ジョアン・フェリックスの故障といい、誤算が相次いだのか
フェルナンド・サントス監督は最後までチームを固められなかった。
予選リーグでは、ダニーロとカルバーリョというガチムチ系ボランチ+ブルーノ・フェルナンデスの打開というトリオだったが、これが全く機能せず。
ベルギー戦ではパリ―ニャを潰し屋に、エネルギーを注入するレナト・サンチェス、
ゲームメイカーのジョアン・モウチーニョのトリオにチェンジ。
穴となった右サイドバックもネウソン・セメドがゴゼンス、エムバペを相手になすすべもなくおいて行かれると、ベルギー戦では若手のダロを大抜擢。
クリスチアーノ・ロナウドの決定力に頼りきりの前線も含め、豪華なタレントを揃えながら穴も多い布陣をうまく活かすことができなかった。
敗れたとはいえ、ベルギー戦がベストマッチだろう。
ジョアン・フェリックスがようやく復帰し、攻撃陣が活性化された。
印象に残った選手は、やはりクリスチアーノ・ロナウド以外にはないだろう。
もう一人を挙げるなら、レナト・サンチェスか。
サントス監督は、修正しようとした努力は買う……といったところだろうか。
それでも、ドイツ戦に関しては試合中にもう少し修正できなかったものか、とは思うが……。
☆ウェールズ
あまり観られていないチーム。
ジョー・アレン、ラムジー、ベイルの3本柱で旋風を巻き起こした5年前に比べ、やはり選手たちの衰えを感じた。
ラムジー、ベイルが輝いたトルコ戦がベストマッチ。
細かなパスを繋ぐスタイルは、正直タレント力に勝るイングランドよりも魅力的に映る。
新星ダニエル・ジェームズも要所で存在感を見せた。
☆オーストリア
あまり観られていないチーム。そのためほとんど書けません。
後追いで見た方がいいのかな。
ウクライナ戦の猛ラッシュには驚かされた。
☆フランス
試合が終わってなお、狐に摘ままれたような、「なぜ負けたのだろう?」と首をひねってしまうようなベスト16敗退だった。
ジルーの代わりにベンゼマが加わった攻撃陣も含め、2018ワールドカップから更にグレードアップ。
当然ながら大会前はダントツの優勝候補筆頭だった。
その攻撃陣は期待どおり、エムバペの猛烈なスピードを軸に、ポストプレイとゴールを両立させ続けたベンゼマ、献身的に走り回り潤滑油となったグリーズマンと期待どおり。
カンテとポグバの中盤も安定感があった。
不運だったのが、左サイドバックの相次ぐ故障。
フェルラン・メンディ、リュカ、ディーニュが次々に倒れ、デシャン監督の苦肉の3バックは、スイスに全く通じなかった。
しかし後半、ラビオを下ろした4バックに戻すと3-1と逆転して残り15分。
ここから何が起こったのか、私は未だによくわかっていないのだ。
スイスの猛攻を浴びて、3-3と追いつかれ、最後にはPK負け。
特に何が悪かったのか、個人的にはよくわからないまま、フランスは大会から姿を消した。
☆スウェーデン
予選リーグではスペインのもたつきにも助けられ、余裕の1位通過。
ベスト8も視界に入っていたが、1回戦ではウクライナを相手に、延長の末敗れた。
2018ワールドカップでは、自陣深くでのブロック守備から、前線へのロングボール一本、
ベリとトイボネンを前線基地としてキープしている間に、中盤のラーション、フォシュベリが走力でカバーする、『20年前のセリエA』的サッカーをしていたスウェーデンだったが、
今大会は前線にイサク、クルセフスキを入れたことで、わずかながら攻撃に改善点が見られ、
90分見るのがしんどいチームではなくなってきた。
しかし、最終ラインに人数をかけるディフェンシブな姿勢は相変わらずで、守備力はともかく
攻撃力にはなお物足りなさを感じさせた。
そんな中、大会で名を挙げたのはエミール・フォシュベリだろう。
3戦連発ゴール、ウクライナ戦でもスーパーミドルを撃ち続け、攻撃の救世主であり続けた。
☆ドイツ
これ以上やりようがなかった、というのが率直な印象だ。
ベストマッチとなった、ポルトガル戦。
右ワイドのヨシュア・キンミッヒが崩して、逆ワイドのロビン・ゴゼンスがゴール前に詰める、
ダイナミックなWB攻撃。
しかし、逆に言えば、彼らの武器はそれだけだった。
これにて13年間のレーヴ政権が幕を閉じるわけだが、恐るべきポゼッションサッカーで2014ワールドカップを制した彼も、『最後の』大型ストライカー、クローゼの引退と共に好成績を収められなくなり、ここ3年はポゼッションにこだわって大敗を喫するなど、正攻法のポゼッションサッカーでは結果を残せなくなっていた。
だからこその、3バック、ワイド攻撃の奇策であり、これ以上の手は打てなかったのだろう。
☆オランダ
初戦のウクライナ戦では素晴らしいアタッキング・フットボールを見せ、ファンを期待させながら、
何ともガッカリな尻すぼみパフォーマンスでチェコに敗れ去ったオランダ。
久しぶりのメジャー大会登場と考えれば悪くない結果なのかもしれないが、
グループリーグの組み分けに恵まれ、トーナメントでもチェコを引き当てていただけに、
もっと上を期待したファンも大勢いたはずだ。
何より、チェコ戦の敗れ方が酷すぎて、期待外れ極まる結果に終わった。
予選リーグで眼を引いたのはジョルジニオ・ヴァイナルダムだろう。
リバプールでは黒子に徹する時間が長い彼だが、2021オランダでは自由を与えられ、
のびのびとプレイして3得点を決めた。
もう一人名前を挙げるなら、ドゥムフリースだろうか。逆サイドのファン・アーンホルトに不足が目立ったため、相対評価になってしまうが、オランダの右サイドは武器になっていた。
☆クロアチア
2018ワールドカップの準優勝メンバーからの脱却に失敗した印象のクロアチア。
大会を通してピリッとしない戦いを見せたが、スペイン戦で1-3にされてから
ド根性で延長まで持ち込んだのは、彼らの意地を見た気持ちだ。
ただ、前線のマンジュキッチが抜けた穴は大きく、ペトコビッチでは基準点になれなかった。
そのため両翼のレビッチ、ペリシッチが上がる時間が稼げず、サイドアタックも不発。
ラキティッチが抜け、コバチッチが期待外れに終わった中盤では、モドリッチの孤軍奮闘が目立った。
ロブレンも衰え、ヴルサリコの代役のユラノビッチも力不足を感じさせた。
☆ポルトガル
開幕前は、(勝手に)優勝候補の対抗に上げていた。
それだけにベスト16敗退は残念な結果だが、相手がベルギーではそれも仕方のない事だろう。
大会前のカンセロのコロナ感染といい、ジョアン・フェリックスの故障といい、誤算が相次いだのか
フェルナンド・サントス監督は最後までチームを固められなかった。
予選リーグでは、ダニーロとカルバーリョというガチムチ系ボランチ+ブルーノ・フェルナンデスの打開というトリオだったが、これが全く機能せず。
ベルギー戦ではパリ―ニャを潰し屋に、エネルギーを注入するレナト・サンチェス、
ゲームメイカーのジョアン・モウチーニョのトリオにチェンジ。
穴となった右サイドバックもネウソン・セメドがゴゼンス、エムバペを相手になすすべもなくおいて行かれると、ベルギー戦では若手のダロを大抜擢。
クリスチアーノ・ロナウドの決定力に頼りきりの前線も含め、豪華なタレントを揃えながら穴も多い布陣をうまく活かすことができなかった。
敗れたとはいえ、ベルギー戦がベストマッチだろう。
ジョアン・フェリックスがようやく復帰し、攻撃陣が活性化された。
印象に残った選手は、やはりクリスチアーノ・ロナウド以外にはないだろう。
もう一人を挙げるなら、レナト・サンチェスか。
サントス監督は、修正しようとした努力は買う……といったところだろうか。
それでも、ドイツ戦に関しては試合中にもう少し修正できなかったものか、とは思うが……。
☆ウェールズ
あまり観られていないチーム。
ジョー・アレン、ラムジー、ベイルの3本柱で旋風を巻き起こした5年前に比べ、やはり選手たちの衰えを感じた。
ラムジー、ベイルが輝いたトルコ戦がベストマッチ。
細かなパスを繋ぐスタイルは、正直タレント力に勝るイングランドよりも魅力的に映る。
新星ダニエル・ジェームズも要所で存在感を見せた。
☆オーストリア
あまり観られていないチーム。そのためほとんど書けません。
後追いで見た方がいいのかな。
ウクライナ戦の猛ラッシュには驚かされた。