2022年01月

夏目漱石作品について

漱石との出会いと中断

この記事では、まずは思い出語りから入ります。
「初読者向け」と銘打っているので、そちらだけを知りたい方は、
『前期と後期では全く作風が違う漱石』の項目までスクロールしてください。
また、夏目漱石ほどの作家ともなりますと、多くの有識者・学者先生などが既に評論などを綴られていると思います。
私は単なる一読者に過ぎませんので、そこのところはご了承ください。
では、本文に入ります。

夏目漱石との出会いは、国語の教科書でした。ドロドロの三角関係と、

『覚悟だと……覚悟なら、ないこともない』や
『精神的に向上心のない者はバカだ』などの名台詞も印象に残り、とても感動したことを覚えています。

(国語教科書では、他に魯迅の『故郷』も大好きでした)

その後、教科書版『こころ』は全3章のうち、3章のみを収録したものであることを知り、完全版の『こころ』を読了。
ここでも『私は寂しい人間です』や、
『恋は罪悪ですよ、君。――そして、神聖なものです』といった、ミステリアスかつ繊細な、先生の立ち居振る舞いにやられ、のめりこんだ事を覚えています。

次に読んだのは、『坊ちゃん』。
ギャグが非常に面白く、坊ちゃんの破天荒なキャラも相まって、爽快な気分で笑いながら読みました。

しかしここからがいけません。
漱石の作品3つ目に選んだのは『我輩は猫である』。
これも有名な作品です。が……ちっとも面白くない。
そして『草枕』。バカな僕には全くの意味不明でした。

お次は、『三四郎』、『それから』、『門』の前期三部作。
この中ではダントツに『それから』が刺さりましたね。

ニート(高等遊民)の代助が、ニートの立場を棄てるまでの一大決心を描いた恋愛小説で、代助的メンタリティの僕にはグサグサと刺さった。
いやだって、お金に不自由がないなら、働きたくなんてないでござるよ。
それに、親に勝手に決められた政略結婚なんて、(婚約者が気に入れば話は別ですが)やっぱり嫌ですよ。好きな女がいるならなおのこと!

ただ、『三四郎』や『門』は良さがわかりませんでした。
僕の漱石第一期はここで終わります。

漱石との再開(続:思い出語り)

漱石と再開したのは、それから数年後でした。
きっかけは、YouTubeにUPされている朗読だったと思います。
漱石はパブリックドメインが切れているため、多くの方が朗読をしてくださっています。

私はそのころ病気を患い、まともに文字が読める状態ではありませんでしたので、朗読をただ垂れ流しては横になるだけの日々が続きました。
(当然「それから」のようにメンタルをやられる作品は聴いていませんw)

少し元気になった頃、その朗読に合わせて文字を目で追うと、普通に本を読むよりも楽な事に気がつきました。

初見では全く良さがわからなかった『三四郎』も、青春小説(大学生活と悪女に翻弄されるウブな青年を描いた小説)としてある程度味わえるようになりました。

『坊ちゃん』は爽快ではあるのですが、主人公は社会不適合者なんじゃないかと感じ、楽しさの中に悲哀を感じるようになりました。

『こころ』のお嬢さんは、実はかなりの悪女なんじゃないかと感じるようにもなりました。

そうして、2021年の年末、6作を一気に読破し、この記事を書いている。というのが、私の漱石読書遍歴になります。
『明暗』は未完らしいので、未読の完結作品は『坑夫』だけになります。

前期と後期では全く作風が違う漱石

『我輩は猫である』でデビューした漱石は、『虞美人草』から専業作家となり、『門』の後で病を患いました。

wikipediaではこの病によって作風が変わった、というふうに綴られておりますし、そういう見方もあるのでしょうが、個人的には違った感想を持っております。

私が考える、漱石のターニングポイントは『それから』です。

『我輩は猫である』は徹頭徹尾、ギャグ小説です。

漱石先生のギャグは(「坊ちゃん」は例外ですが)基本的に、
当時の噺家や絵画、科学技術など、教養を求められるタイプのギャグが多いため、僕などのような無教養者にはちっとも笑えません。
この衒学趣味とも思える、漱石先生のギャグは『三四郎』まで続きます。

この時期の漱石作品のもう一つの特徴は、基本的に『明るい』事です。
『我輩は猫である』や『二百十日』、『『三四郎』など、のほほんとした人々が多数登場します。

しかし、『それから』以降、彼の作風はぐっとシリアスになります。悪い言い方をすれば、『世知辛く』なります。
そして、教養ギャグの類は減少し、俄然読みやすくなります。

漱石の初期作に手を出して、読みづらくて挫折した方は後期の作品に手を出すことをお勧めします。
私自身も後期作が好きです。

その中でも、やはり教科書で馴染みも深いであろう『こころ』から入るのが個人的には良いかなと。
『こころ』の後は、『こころ』と似たテーマを扱った『行人』に進むのも良いかと思います。
(後期三部作と言われる、もう一つの作品『彼岸過迄』は個人的には駄作だと思いますのでお勧めしません)

暗い作品は嫌だなぁと思われる方は、初期作にしてはダントツに読みやすい『坊ちゃん』から入りましょう!

魅力的な悪女の多い、漱石作品

漱石の作品には多数の悪女が登場します。
悪女と言うと言い過ぎかもしれません。
正確には、恋の駆け引きを用いて純情な男性を弄ぶ、手練手管に長けた女性キャラが多いと感じます。
そしてそれが、男性読者の私から見て、なんとも魅力的なのです。

最たるものが『こころ』のお嬢さんでしょう。
彼女は先生の気を惹くため、『K』の恋心に気づいておきながら巧く利用しているように読めます。
もちろん、Kの心に気づかずに、天真爛漫に仲良くしているだけにも読めます。
どう読むかは、あなた次第。実に魅力的な女性キャラです。

『それから』の不倫妻、三千代も魅力たっぷりですね。
こちらもお嬢さんと同系統の悪女(?)で、計算してやっているのか、ただ成り行きでこうなってしまったのかわからない。
ただ、彼女に恋をしてしまう代助の気持ちはわかります。

『三四郎』の美禰子も厭らしいですね。こちらは正真正銘の悪女です。
ただ、主人公の三四郎は美禰子に恋をしていますが、僕は美禰子に興味を抱けなかったので魅力は薄かったです。

ここまで名前を挙げませんでしたが、漱石流エンタメ作品『虞美人草』も印象深い作品です。
ここにも藤尾(ほんとは藤尾ママが一番厭らしいけど)という悪女が登場しますが、彼女は徹頭徹尾悪女として描かれているので、逆に魅力を損なっているように思います。

やはり、『本当はとてもいい子なんだ! ただ誤解されているだけなんだ!』と男(読者である僕)を夢中にさせてくれないと、嫌な女で終わってしまいますね。
『虞美人草』はヒーロー小説として、漱石作品の中でも屈指のエンタメ的構造を持った作品なのですが、いかんせん読みにくいのが難点です。
その読みにくさの先には、なかなかのカタルシスが待っているのですが……
それこそYouTubeの朗読と伴走して何とか読み、楽しむことができました。
(朗読者の方、ありがとうございました!)

漱石作品のもう一つの特徴としては、(特に後期作品に多い)
夫婦生活の行き詰まりや、親戚に騙される話、仏教に救いを求める話などがあげられますが、これは漱石自身の実体験から来ているようですね。
半自伝的作品『道草』は、漱石の事をもっと知りたい方にはお勧めです。
(逆に言うと、夏目漱石その人に興味がなければ、読む必要はない作品だと思います)

ここまで、駆け足で漱石作品について語ってきました。

この連載では、ディック・フランシス、アガサ・クリスティ、フィリップ・K・ディックと来て、第4回は夏目漱石という迷走ぶりを発揮しておりますが、
これからも好きな作家をこうして紹介していきたいと思います。

自分の中で『10作以上読んだ作家』という縛りを設けてしまったのですが、
全作品(生涯で6作の長編を残しました)を読んだジェーン・オースティンとか、
10作に満たないけれど作品傾向は完全に掴めている(と思っている)レイ・ブラッドベリなども紹介してもいいのかなぁ、とか。

逆に、好きで、10作以上読んでいるのにイマイチまとめきれる自信がないアイザック・アシモフとか、
20作は読んでいるけど、あまりにヒット作が多すぎる上に現役バリバリで、もっと読んでから記事にしたい気がするスティーブン・キングとかもどうしようかなぁ。
キングあたりは、書いちゃってもいいのかなぁ、とか考えております。

最後に、恒例の全作品私的評価をつけておきます。

独断と偏見 漱石作品 評価(S~E)

こころ     S
それから    S
行人      A
坊ちゃん    A
虞美人草    A₋
門       B
夢十夜     B
三四郎     B₋
道草      C
彼岸過迄    C
草枕      D
我輩は猫である D
二百十日    D

好きな作品が低評価でも怒らないでね<( )>
それでは、また!


石川啄木「ローマ字日記」読了(80点)

はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり
ぢつと手を見る

石川啄木の有名な詩である。
ワーキングプアを思わせる、悲しみに溢れた詩だ。

本作「ローマ字日記」は、タイトル通り石川啄木がローマ字で書いた日記。
なぜローマ字なのか。
それは、奥さんに読まれたくないからである!!

つまりこれは、現代で言うtwitterの『鍵垢』なのだ。
そして鍵垢で思う存分、啄木先生の『本音』が書き連ねられた作品が本書『ローマ字日記』なのです!

本書は1909年4月7日~6月1日の日記なのだが、内容は実にエキセントリック。
啄木は故郷に妻子を残して、東京に単身赴任中。
そして一応、会社員(東京朝日新聞)である。

一応と書いたのは、啄木先生はほとんど欠勤しているからw
5月に至っては2日間しか出勤していない。
しかし、給料の前借だけはしていて、そのお金を風俗に使っているのである!
2日しか出勤していないのに、6月分の給料まで前貸ししてくれるとは、なんと素晴らしいホワイト企業なのだろう……ぜひ僕も雇ってほしい(切実)

そして、風俗狂いの啄木先生は、8カ月間で17~18回も風俗に行っているw
当時の風俗の相場がいくらかはわからないが、これだけ行けばそりゃお金もなくなって当然である。
24歳の一人暮らしでこの頻度で風俗に行けるサラリーマンはそうそういないと思う。

なにが『はたらけどはたらけど』だよ、働いてもいない上に風俗行きまくりじゃないかwwwww

他にも、死にたくなって銭湯に行って、サッパリして帰った、とか、
会社に行きたくなさすぎて大怪我をした事にしようと思って、自分の肌を切ろうとしたが、痛すぎて切れなかったとか、
北原白秋から献本された詩集を売ってしまったとか、

もうどこからツッコんでいいのかわからないよwwww

しょっちゅう天ぷら食べてるしww(天ぷらの当時の相場はわからないけど)

その一方で、(啄木先生ほどぶっ飛んでいないにせよ)クズ人間のはしくれとして、多少共感できる部分もあり、それがまた何とも言えない気持ちにさせられるのである。

啄木先生、多分、精神も病んでたんじゃなかろうか。
そう思うと、一見自由にやりたい放題やっているこの日記も、『こういう生き方しかできなかった』ように読めた。
今の世なら心療内科で、休職を薦められているような気がする。

毎日のように遊んでくれる金田一君(金田一京助)の存在も心温まるものがあり、
妻子持ちのサラリーマンであるはずが、自堕落大学生の青春日記のようにも読める。

他人に(特に女性に)薦めたら、一発で人格を疑われてしまいそうな、本作「ローマ字日記」。
個人的には楽しく読みました。

永遠の0感想(バレあり)

最大の謎は作者自身

作者への忌避感をまずは取り払う

「永遠の0」は百田尚樹氏のデビュー作だ。
良い評判も聞いたことがあり、実は5年ほど前から手元に置いていた。
しかし、これを読むのには高い障壁があった。
それは、『文化人』(??)百田尚樹氏に対する圧倒的な嫌悪感だ。

理由は言うまでもないかもしれないが、私にとっての百田氏と言えば、
安倍晋三応援団兼、ネトウヨオヤジである。
ややリベラル寄りの私としては、お近づきになりたいとは全く思えない人種だ。

普段、作者の人格&思想信条と、作品は切り離して考えるようにしているが、
本作は太平洋戦争を描いた作品である。
ネトウヨオヤジが描いた太平洋戦争作品、これはちょっと読むのに二の足を踏んでしまう。

しかしこのたび「えいやっ」と読んでみて、結果的には良かった。
やはり、食わず嫌いは良くない。

本作の感想

本作は、宮部久蔵という一人の神風特攻隊員の姿を通して、太平洋戦争の4年間を描いた力作だ。
ここには、無能で人命を軽視する上層部によって、敗戦へと突き進んでいく日本の姿が描かれている。

家族を遺して戦場に消えていく男たちの家族への想いと、それを見送る家族たちの悲しみには何度も涙を流しそうになった。
空戦の描写は(正直あまり興味がないため)読んでいて多少ダルい部分もあったが、退屈しきる前に新たな人間ドラマが提示され、最後まで興味深く読めた。

また、ところどころ気になる部分はあるものの(後述する)、
事前に身構えていたほど思想的にバランスを欠いてはいなかった点も、
素直に良かったと思える点だった。

よくわからない事

なぜ太平洋戦争に突入してしまったのか、
突入したのはまだしも、敗戦が濃厚になった時点でなぜすぐに降伏せず、
若者を多数殺していったのか。
これは紛れもなく、国家による殺人である。日本国による、自国民に対する殺人だ。
百田氏の筆は本作において、その事を痛烈に批判しているように映る。
とりわけ、特攻を『強要』する司令官たちの態度には吐き気すら催した。

(逆らえない状況を作っておきながら、あくまでも自主的に申し出た、という形を取る卑劣さは、『自己都合退職』など現在のブラック企業にも脈々と受け継がれている)

しかし、だ。
その百田氏が、なぜA級戦犯(宮部のような戦没者だけではなく、東条英機のような上層部も含まれる)が眠る靖国神社参拝問題について、積極的に肯定する発言をするのか、これは正直に言って不可解に感じる。

「国のために死んでいった英霊=本作で描かれる宮部のような者たち」を、英雄として肯定するかどうか、というのは難しい問題だ。
国家によって殺された人々を、戦争犯罪者として裁くのではなく、
贖罪として、そして何より愚かな過ちを繰り返さぬよう、いつまでも語り継ぐ事は必要な事だと思う。

しかし、それを『英雄として』語り継ぐ必要があるかどうかは、話が別だ。

太平洋戦争は侵略戦争ではなかった、
南京大虐殺はなかった
(死者数の信憑性はともかく、「なかった」という事はあるまい)
などと戦前日本を正当化する、自称「愛国者」の人々の愚かさには日頃目を背けている私だが、
この、『自国家によって殺された』人々を英雄として「カッコよく、憧れの」存在として描くことについても、どうなのかという気持ちは残る。

不必要に、貶められた戦没者の名誉を回復してあげたい気持ちが半分、
血気盛んな若者が英雄に憧れる事で、戦争を正当化する方向に働きはしないかという気持ちが半分だ。

本作では、神風特攻隊員を美化しすぎているように感じるのは、少々引っかかるポイントである。
いや、もちろん宮部のような素晴らしい特攻隊員はいただろう。
それも大勢いただろうと感じる。
しかし、本作では全ての特攻隊員が素晴らしい人格の持ち主であり(特攻隊員ではないが、人格的に微妙なのは長谷川梅夫くらいか)、
上層部は基本的にクズ人格のように、物事を単純化して描いている。

同時に、百田先生による「戦前の日本にはモラルがあった、戦後日本は堕落して、自己中心的な人間が増え、モラルを失った」という謎理論が作中で展開されるが、これも正直に言って意味が解らない。

他ならぬ、本作中において、人命軽視の軍上層部、他人に特攻を命じておきながら自分の命を惜しむ上層部の描写が散々ある。
この上層部たちにはモラルがあったとでもいうのだろうか?
むしろ、他者の命を軽視するモラルのない自己中心的な連中が官僚機構を司った結果こそが、神風特攻隊の悲劇につながったのではなかろうか?

戦争中は英雄と称賛しておきながら、戦後は戦犯として遺族たちに石を投げる村社会も描かれているが、これらの現象についても、
モラルのカケラも感じられない。
戦前の日本人にモラルがあった、という主張は正直納得しがたいのである。

作品としては、多少引っかかる部分があったにせよ大筋面白く読めたのだが、
それならばなおのこと、百田氏の現在のネトウヨオヤジ的なポジションが不可解になり、もやもやとした読後感が残った。

本作で描かれたような、人命を軽視する戦前日本の軍国主義には二度と戻らない。
そのためにも、国家が国民を抑えつけるのではなく、
国民がしっかりと国家の理不尽な要求に対しては「No」と言える国になる。
本作を読んだ身としては、そう考えるのが自然な流れのように思えるのだが、百田氏の現在の立ち位置は真逆の方を向いているように映る……。

2021年プレイゲーム・ベスト10


10位  ドラゴン麻雀ダークネス2(同人)

ベスト10を選ぼう!と思ったんですけど、数えてみたら「ぜひ記事にして残したい!」と思った作品は9作だった(苦笑)

気を取り直して、10位はSplush Waveさんのドラゴン麻雀シリーズ最新作。
何せドラクエ+麻雀は7作目なのでマンネリ感が漂ってはいますが、安定して楽しめる良作です。


9位 リディ&スールのアトリエ

「不思議なアトリエ」シリーズ第3作。
特筆すべきポイントがあるわけではないものの、非常に丁寧に作られている優等生的作品。


8位 アオナツライン

ややこじんまりとしてはいるものの、『こんな友だち・恋人がほしかった!』と素直に思える、
キラキラした青春を描いた良作。
湘南・江の島と割と家から近い場所が舞台な事もあって、聖地巡礼もしちゃいました!
仲手川結ちゃんがかわいいです!


7位 アマツツミ

早い・安い・うまいが吉野家なら、
エロい・かわいい・読みやすい! と3拍子揃ったのがアマツツミ。
特に織部こころちゃんと、水無月ほたるちゃんが好みです!



6位 musicus

音楽との関わり方を通して、主人公の人生を描く『キラ☆キラ』の系譜を継ぐ作品。
辛気臭く陰鬱ではあるが、心には残る。
クリエイターとしては花井三日月に共感しましたが、香坂めぐるのようになりたいと思ってプレイしました。弥子ちゃんのルートも良かったよ!


5位 ドーナドーナ

ペルソナを意識した、ポップでケミカルなRPG。
キラキラがエロ可愛い。ハルウリパートは微妙だったが、エロいRPGとして久々の当たり。


4位 はつゆきさくら

ゴーストに憑かれた主人公の、復讐の物語。
やや厨2というかラノベチックなストーリーラインではあるが、没入できれば感動できる。
ぶっちゃけ、シロクマ以外はみんなかわいいし、どのルートも面白い。
ただしギャグは寒い。


3位 シンフォニック=レイン

ベスト3はどれも素晴らしく、しかし決め手に欠けたので非常に迷った。
3位は、岡崎律子さんの楽曲の素晴らしさにも支えられたシンフォニック=レインがランクイン。
魅力的な悪女ファルシータに、トルタ、アリエッタとの三角関係など見どころは多い。
曲が素晴らしすぎて、クリアした後もずっと聴いてた

(特に「Im always close to you」と「いつでも微笑みを」が好きすぎる。
「雨のmusique」や「秘密」などなども好き)


2位 MIBURO

本格派歴史エロゲ小説。
インレらしく、新選組をメインに、幕末という時代を丁寧かつ詳細に描いた大作。
メインの近藤・土方はもちろん、沖田・斎藤・山南・永倉・平助・左之助といった新選組メンバー、
更には芹沢鴨や桐野利秋など、魅力的なキャラクターが多すぎる。

やはり、一本「芯」が通った乙女(歴史上では男だけど)はカッコよく、魅力的だなと感じる作品だった。
主人公も良かったし……。

なんで次作はあんな事になっちゃったんだ……。
主人公は現代人じゃなく、その時代のキャラクターで頼みます……。


1位 景の海のアぺイリア

かの名作「シュタインズ・ゲート」と比べると1ランク落ちると感じてしまうものの、それはさておき。

全てのループで魅力的な物語を紡ぎ、とにかく先が気になって仕方がなく、更に破綻なくまとめた偉大な18禁SFエロゲー。
ヒロインとしてはましろちゃんが好みでした。






というわけで、2021年プレイゲーム・ベスト10をお送りしました。
今年も面白いゲームにたくさん出会えるといいなぁ。
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