2022年11月

グループB アメリカVSイラン

   アメリカ  1-0       イラン

試合内容 B
個人的MOM DF セルジーニョ・デスト(アメリカ)

GK ターナー 6          ベイランバンド 5・5
DF カーター・ヴィッカーズ 6    ホセイニ 4・5
   リーム 6          プーラリカンジ 5・5
   デスト 7・5          レザイエン 5・5
   ロビンソン 6・5         モハマディ 5 
MF  マッケニー 7       エザトラヒ 5
    アダムス 7        ヌーロラヒ 4
    ムサ 5・5         ハジサフィ 4・5
FW  ウェア 5・5        ゴリザデ 6
    プリシッチ 6      アズムン 4
    サージェント 6     タレミ 5

監督 バーハルター 6・5        ケイロス 4・5

交代(ア)
   プリシッチ→アーロンソン 6
   マッケニー→アコスタ 5
   サージェント→ライト 6
   デスト→ムーア 5
   ウェア→ジマーマン 7

  (イ)
     モハマディ→アリ・カリミ 5・5
   ハジサフィ→トラビ 5
   アズムン→ゴッドス 5・5
   ヌーロラヒ→ジャラリ 5
   ゴリザデ→アンサリファルド ?

試合前の感想

勝った方が突破、引き分ければイランは他会場次第で、アメリカが敗退というシチュエーションでの試合。
個人的には、アメリカのサッカーの方がオフェンシブで好感が持てるのでアメリカを応援するけれども、アメリカもまだプリシッチやウェアといった才能を完全に活かせているとは言えない状況。

イランは、イングランド戦の引きこもりサッカーの印象が悪いが、ウェールズ戦では立て直してきた。

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勝たなきゃいけないアメリカと、引き分けでもほぼOKのイランとはいえ、
予想どおりのイランの引きこもり6バックには、見ていてウンザリさせられた。

一方のアメリカは、両SBのデストロビンソンが猛烈なオーバーラップを見せ、
そこへ次々とアダムスマッケニーからロングパスが入り、イランゴールを襲う。
その積極性が結実し、マッケニーデストプリシッチでアメリカが先制ゴールを奪った。

後半、勝ちにいかなければならないイランがゴリザデや、空中戦をメインにアメリカゴールに迫る。
特に後半20分過ぎからはイランが攻勢に出たが、「どうしても点を取らなければならない」状況にならないと、攻撃に出ないローリスクのイランには、個人的に魅力を感じない。

リードをしてからも攻撃に出ていたアメリカだが、前述のとおり後半20分過ぎからイランに押し込まれ始め、守備固めのためにデストを下げてジマーマンを投入した時は、
追いつかれた後の攻撃の駒不足を危惧したが、そのジマーマンが空中戦で守備を助け、結果的に好采配となった。


グループA エクアドルVSセネガル

   エクアドル   1-2     セネガル

試合内容 B₋
個人的MOM

GK  ガリンデス 5・5       エドゥアール・メンディ 5・5
DF  トーレス 6・5        クリバリ 6・5 
   インカピエ 6         ヤコブス 5・5 
   プレシア―ド 5・5       サバリ 5・5
   エストゥピニャン 5      ディアロ 5
MF   グルエソ 4          パぺ・ゲイェ 5
   カイセド 5・5         シス 5・5
   フランコ  4         イドリサ・ゲイェ 5・5
FW  プラタ  4・5        エンディアイェ 6・5
    エネル・バレンシア 4・5   サール 7
    エストラーダ 3・5      ディア 5・5

監督 アルファロ 5      シセ 6・5

交代(エ)
   フランコ→サルミエント 5・5
   グルエソ→シフエンテス 5
   エストラーダ→レアスコ ?
   プレシア―ド→ポロソ ?

  (セ)
   シス→ナンバリス・メンディ 5・5
   エンディアイェ→ディエン ?
   ディア→シセ ?
   
欠場者 (エ)MFメンデス(出場停止)


 試合前の感想

グループAの2位を争う直接対決。
カタール戦を観ていないので、オランダ戦のみの印象になるが、
サールを中心に精力的にスピードで仕掛けていたセネガルと、
エストゥピニャンのサイドアタックと、カイセドを中心に中盤でもオランダを封殺したエクアドル。

なにぶん、オランダの状態次第によるのでデータ不足だが、
オランダを苦しめた度合いではエクアドルの方が上だった。

正直な話、オランダ自体が非常に不甲斐ない事もあり、
心情的にはどちらのチームもベスト16に進出させてあげたいのだが、残念ながらベスト16に進出できるのはどちらか片方。

ちなみに引き分けた場合は、エクアドルが突破。
よって、エクアドルの進出確率が65%、セネガルが35%という見立てです。
負傷を抱えながらも2試合で3ゴールのエース、エネル・バレンシアにも期待です。

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試合開始から、勝たなきゃ突破ができないセネガルが攻勢に出た。
特に両翼のサールエンディアイエがエクアドルのサイドをズタズタに切り裂き、
それがサールのPK獲得に繋がった。

後半開始からエクアドルは選手を2人代え、エクアドルがやや前に出、互角の展開になる。
セットプレーからカイセドがゴール。
ただ、その3分後、逆にセネガルのクリバリが追加点をあげ、突き放す。

エクアドルは、オランダ戦でドゥムフリースをズタボロに切り裂いていたエストゥピニャンが、k今日は大人しめで、主導権を握れなかったのが大きかった。

もっとも、オランダ戦の怪しげな判定がなければ、ベスト16に進出していたのはエクアドルだったわけで、判定に泣かされたとも言えるだろう。(その場合は、オランダ1位、エクアドル2位突破だった)
まぁ、今日の内容だけを見れば、セネガルがベスト16進出で良かったという気持ちはあるけれど。



グループH ポルトガルVSウルグアイ(追記あり)

   ポルトガル   2-0  ウルグアイ

試合内容 C+→B+
個人的MOM MF ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガル)

GK ディオゴ・コスタ 7       ロシェ 5
DF ルベン・ディアス 6       ヒメネス 4・5
  ペペ 6             ゴディン 5
  カンセロ 6           コアテス 4
  メンデス 6           オリベラ 5
MF ルベン・ネベス 6        ベンタンクール 5・5
  カルバーリョ 5・5        バルベルデ 4・5
  ベルナルド・シルバ 5・5     ベシーノ 3
  ブルーノ・フェルナンデス 8    バレラ 4
FW ジョアン・フェリックス 5    ダルウィン・ヌニェス 5・5
   クリスチアーノ・ロナウド 6  カバーニ 4

監督 サントス 6           アロンソ 4・5

欠場者 MF ダニーロ・ペレイラ(負傷)

交代(ポ) 
   メンデス→ゲレイロ 6   
   ネベス→レオン 5・5   
   ロナウド→パリ―ニャ ?
   フェリックス→マテウス・ヌニェス ?
   カルバーリョ→ゴンサロ・ラモス ?

   (ウ)
   ベシーノ→デ・アラスカエタ 6  
   ゴディン→ペリストリ 5  
   ダルウィン・ヌニェス→スアレス 5・5  
   カバーニ→マキシ・ゴメス 5・5  
   オリベラ→ビーニャ ?

試合前の感想

2018ワールドカップでも当たった両者だが、同じような展開になりそうで期待値は低い。
前線のスーパーストライカー(クリスチアーノ・ロナウドVSカバーニ&ヌニェス)に全てを託し、他のメンバーで守りを固めるリスクを取らない固い試合展開になりそう。
後は、双方のストライカーの決定力勝負といった予想。

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悪い意味で、予想は当たってしまった。
もっとも、ゴールを決めたのはストライカーではなく、ブルーノ・フェルナンデスではあったけれど。

保守的なサントス監督では、
ベルナルド・シルバ、ブルーノ・フェルナンデス、ジョアン・フェリックスといったテクニシャンを並べてはみても、それが攻撃的なサッカーには繋がらない。

ウルグアイはより深刻で、もはや前線のカバーニにボールも入らない。
仕方なく、中盤のベンタンクールあたりの推進力でボールを強引にゴール前に運ぶぐらいしか、攻撃の芽はなかった。
2010年から、この前時代的なカテナチオ・サッカーで好成績を残してきたウルグアイだが、さすがに限界が近づいている。

今大会はほぼ全試合で非常にカード基準が甘く、相手を踏みつけてもカードすら出ないのだが、
今日の試合のウルグアイの背後からのタックルは目に余るものがあった。
日頃欧州のサッカーを観ている身としては、ベンタンクールやベシーノはとっくに退場してもおかしくないと思った(これは他の試合にも言える事だが)。


【追記】

余裕がある時にもう一度この試合を見返してみたら印象が変わった。
と、いうよりも『怒涛の7日間連続1日4試合の、7日目の最終試合』ということで僕の方のコンディションが悪かったとしか思えない。

記憶よりもウルグアイの攻撃は鋭く、エキサイティングとまでは行かないとはいえ、ベシーノ、ベンタンクール、ペリストリ、デ・アラスカエタといった中盤が攻撃参加してポルトガルゴールを脅かしていた。
それでも冴えない印象だったのは、看板ストライカーであるカバーニやスアレス、ヌニェスなどが輝かなかったからかもしれない。





グループG ブラジルVSスイス

      ブラジル  1-0        スイス

試合内容 A₋

個人的MOM FW ヴィニシウス(ブラジル)

GK アリソン 6      ゾマー 6
DF マルキーニョス 6   アカンジ 6
  チアゴ・シウバ 6   エルベディ 5 
  アレックス・サンドロ 6 リカルド・ロドリゲス 5・5
  ミリトン 6      ヴィドマー 5
MF カゼミーロ 6      フロイラー 5
   フレッジ 6      バルガス 5
   パケタ 6       ジャカ 5・5
FW ラフィーニャ 5・5   MF リーダー 5
  ヴィニシウス 7     ソウ 5
  リシャルリソン 4 FW エムボロ 4
 
監督 チッチ 9       ムラト・ヤキン 6

欠場者 
ブラジル:FWネイマール(故障)/DFダニーロ(故障)

交代(ブ)
   パケタ→ロドリゴ 7
   フレッジ→ギマリャンイス 6
   リシャルリソン→ジェズス 5
   ラフィーニャ→アントニー 5
   アレックス・サンドロ→アレックス・テレス ?

  (ス)
   バルガス→フェルナンデス 5
   リーダー→ステフェン 5
   ソウ→エービシャ― 5
   エムボロ→セフェロビッチ 4
   ヴィドマー→フライ ?
  


試合前の感想

初戦、圧倒的なサッカーで優勝候補筆頭の呼び声を高らかにアピールしたブラジルと、
カメルーンを相手に渋い(というかちょっと冴えない)サッカーで何とか辛勝したスイスの対戦。

苦戦が続く優勝候補組の中で、スペイン、フランス、そしてこのブラジルだけが素晴らしいサッカーを見せながら勝利も手にしている。
故障欠場のネイマールの穴は無理に埋めるのではなく、今日は守備的なフレッジを起用した。

スイスに関しては、ベルギーほどではないがややサイクルの終焉が見え隠れする。
とはいえ、固い試合ができるチーム。ブラジルをてこずらせ、あわよくば引き分ける事は可能だろう。


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ネイマール抜きで、どこまでできるのか。
どうしても負傷が多いネイマールに頼り切るチームだと、決勝トーナメント以降に暗雲が立ち込める。
実際、チッチ監督は前半、形を変え『真っ当な』3トップを採用してきた。

しかし、そこはソリッドな守備組織を持つスイス。普通のやり方で崩すことはできない。
ここで英断だったのが、後半開始から投入したパケタ→ロドリゴの交代だ。
ネイマール抜きでも、『4トップ』を決断したチッチ監督のマインドがこの勝ち点3を呼び込んだと言っていい。
実際、ヴィニシウスロドリゴと2人のレアル・マドリ―所属アタッカーは、この試合でも大活躍。
対面のヴィドマーを頻繁に抜き去るヴィニシウスと、偽の9番のように振る舞い、シャドーとして振る舞うロドリゴの2人(最後に決めたのはカゼミーロだが)がこの試合を決めた。
この4トップを継続できるのは、攻守のバランスを司るカゼミーロの存在も大きい。
(ただ、前半のラフプレー:故意に膝を蹴りに行ったように感じた:のため減点した)


スイス側としては、70分まではほぼ完璧な試合だっただろう。
ただ、実況解説も語っていたように、この辺りの時間から、自分たちのリズムであるゆったりしたポゼッションではなく、ややリスキーな縦パスが増え、それを奪われてカウンターを食らうシーンが相次いだ。
もう一度「自分たちのリズム」を取り戻す前に、後半39分にゴールを奪われてしまった印象だ。

もう一つ、完璧と言ったのは守備組織によるもの。この試合は0-0でも良いというプランだっただろう。
スイスに欠けているのは、いつの時代も決定力。
そして、スペシャルなタレントであるシャキリは、残念ながら下り坂だ。
ややサイクルの終焉が見え隠れする、と書いたのはシャキリの能力低下に他ならない
(もう一人、リヒトシュタイナー級のサイドバックがまだ育っていない。それ以外の力は落ちていない)

最後に決壊したとはいえ、ある程度きっちり守る事はできる。問題は攻撃面。
それがスイスの課題だろう。



グループH 韓国VSガーナ

          韓国  2-3      ガーナ

試合内容 A₋
個人的MOM FW チョ・ギュソン(韓国)

GK キム・スンギュ 5      アティ・ジギ 7
DF キム・ミンジェ 5      アマーティー 3・5
  キム・ヨングォン 4・5      サリス 5・5
  キム・ジンス 6        ランプティ 5
  キム・ムンファン 5      メンサー 6
MF 5チョン・ウヨン 5     トーマス 5・5
  ファン・インボム 6      サメット 5
 25チョン・ウヨン 5      クドゥス 7
  クォン・チャンフン 5    アンドレ・アユー 5
  ソン・フンミン 6       ジョーダン・アユー 6・5
FW チョ・ギュソン 7・5     イニャキ・ウィリアムズ 5・5

監督   パウロ・ベント 6      アッド 5・5

交代(韓)
   25チョン・ウヨン→ナ・サンホ 5
    クォン・チャンフン→イ・ガンイン 6・5
    5チョン・ウヨン→ファン・ウィジョ ?
    キム・ミンジェ→クォン・ギョンフン ?

  (ガ)
   アンドレ・アユー→キエレ 5
   ランプティ→セレマナ 5・5
   ジョーダン・アユー→オドイ ?
   クドゥス→ジク ?



試合前の感想

丁寧なポゼッションサッカーで押し込むも、ウルグアイの堅陣を敗れなかった韓国と
後半途中まで退屈だったのに突然ポルトガルと撃ち合いを始めたガーナの一戦。
このグループHはあまり興味がないので、
正直、あまり書くことがない(雑ですみません)

______________________________________

一つ前の時間帯に行われたセルビアVSカメルーンと、印象が少し被る試合。

選手の特性こそ違うものの、同じブラック・アフリカ、かつ、「ゴリゴリフィジカル縦志向サッカー」のカメルーンとガーナは、チーム的によく似ている。
(ただし、ガーナの方がよりテクニカルで、縦志向はカメルーンほど極端ではなく、成熟度は高い)。

セルビアと韓国では質に差はあるものの、そんなブラック・アフリカのチームVSポゼッションサッカーというスタイルの対決で、またしても点の取り合い、ということで
2試合連続で見るとどうしてもデジャブがぬぐえなかった。

韓国は、大会前の予想よりも質の高いポゼッションサッカーを展開しており、好感が持てるチームだ。
0-2にされてからの猛攻、そして再び突き放されてからの波状攻撃は迫力があり、何度もガーナゴールへと迫った。
途中投入されたイ・ガンインのテクニックが流れを大きく変え、2ゴールをあげたチョ・ギョソンの、
とりわけ2ゴールめのジャンプの高さは圧巻だった。
交代・チーム作りを含め、ベント監督を評価したい。
(が、最後のレッドカードは余計だった。気持ちはわからないでもないが、10分もアディショナルタイムがあったんだからw)


一方のガーナはやはり2ゴールのクドゥスが際立った。
また、前のポルトガル戦で輝いた兄のアンドレ・アユーに代わり、今日は弟のジョーダン・アユーが質の高いクロスを上げ、攻撃を牽引していた。



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