2024年06月

トーナメント1回戦 ドイツVSデンマーク

ドイツ      2-0       デンマーク

試合内容 B
MY POM FW カイ・ハベルツ(ドイツ)

GK ノイアー 6.5         シュマイケル 8
CB リュディガー 6.5       ヴェステルゴー 5 
  シュロッタ―ベック 7.5     アンドレアス・クリステンセン  5 
SB ラウム 7       CB アンデルセン 5,5
  キミッヒ 7      WB メーレ 4.5
CH クロース 7        バー 5    
DH アンドリッヒ 6     CH ホイビェア 5  
SH ムシアラ     6・5                            ディレイニー 5,5
  ザネ  5・5       OH エリクセン 6.5
OH ギュンドアン 6    FW  スコフ・オルセン 5.5
FW ハベルツ 8        ホイルンド 6.5

監督 ナーゲルスマン    7             ヒュルマンド 4.5

ギュンドアン→ジャン 6    ディレイニー→ノアゴー 5
アンドリッヒ→フュルクルク 5 スコフ・オルセン→ポウルセン 5
ムシアラ→ヘンリヒス?     バー→ヴィンド ?
ラウム→ヴィルツ ?      ホイルンド→ブルーン・ラーセン ?
ザネ→アントン ?       クリステンセン→クリスティアンセン ?

【試合前の展望】

消化試合となった第3戦でドイツはフルメンバーを投入。
結果としてターを出場停止で欠く事になったと同時に、フュルクルクやウンダフ、バイア―といった1トップオプションのテストもできず、ハベルツの0トップしかプランがないという引き出しの少なさを露呈した。
個人的にこれはナーゲルスマンの大失策だと感じている。

しかし、空中戦に強いデンマークのCB陣を考えれば、この試合は0トップのハベルツ起用の方が、
あり得なかった未来であるフュルクルク1トップよりも効果があるだろう。
デンマークは中盤含めた中央が堅固だが、ドイツのムシアラ、ヴィルツ、ギュンドアン、ハベルツの細かなコンビネーションなら、そんなデンマーク陣も崩せるはず。
仮に崩せなければ、ウイングのザネらの出番になるが、こうなるとオプションの少なさが気にかかる。


デンマークは支配力のある中盤がスローペースで、相手をいなす戦い方を試行しているが、
攻撃の大きな武器は現状エリクセンのミドル程度しか見どころがない。
2022ワールドカップ時の惨状に比べればだいぶ攻撃的になっているが、EURO2020の時のような攻撃のダイナミズムは感じられず、ドイツから点を取れる未来が見えない。

アップテンポならドイツ、スローテンポならデンマークのペースと明確に両者の違いが判る勝負だけに、主導権争いも見どころだ。

欠場者【ド】DFター(出場停止)
    【デ】 MFヒュルマンド(出場停止)

試合は序盤からドイツの猛攻、クロース→シュロッタ―ベックの空中戦殺法をことごとく止めたデンマークGKシュマイケル
ドイツが圧倒しているが、デンマークもエリクセンを中心にところどころ鋭いカウンターを見せた。
ハンガリー戦から代わったスタメンは3人。
出場停止のターに代わったシュロッタ―ベックは守備面の対応でやや不安定な部分があったものの、それを上回るヘディングや、2ゴール目のアシストを呼び込む素晴らしいロングフィードで勝利に貢献。
ミッテルシュテットに代わったラウムも、より積極的なオーバーラップを見せた。
ヴィルツに代わったザネのみが、まだ流れに乗れていない感じで、ムシアラ&ハベルツ&ギュンドアンのコンビネーションに乗れていない印象を受けた。

トーナメント1回戦 イタリアVSスイス

イタリア      0-2          スイス

試合内容 B+
MY POM OH ルベン・バルガス(スイス)

GK ドンナルンマ 6・5           ゾマー 6
CB バストーニ 5・5           アカンジ 6・5
  マンチーニ 5           シェア 5・5
SB  ダルミアン 5            ロドリゲス 6
SB   ディ・ロレンツォ 4        WB エービシャー 6
DH  ファジョーリ 3            エヌドイェ 5
CH  クリスタンテ 4        CH ジャカ 6・5
   バレッラ  5            フロイラー 7
WG エル・シャーラウィ 3・5       OH リーター 6
WG   キエーザ 5         OH バルガス 7
FW   スカマッカ 5         CF    エムボロ 6 
 

監督 スパレッティ 4・5          ヤキン 7・5

エル・シャーラウィ→ザッカーニ 5・5   リーター→ツバ― 5・5
バレッラ→レテギ 5・5          バルガス→ステルギウ 6
ダルミアン→ペッレグリーニ?       エムボロ→ドゥアー ?
クリスタンテ→カンビアーゾ        エヌドイェ→シエロ ?
ファジョーリ→フラッテージ?       エービシャー→ステフェン ?

試合前展望

似た者同士の一戦だ。
どちらもポゼッションの意欲を持ち、細かいパスワークで相手敵陣を攻める意欲を持っているも、
攻撃陣の能力不足により大量得点は期待できない。
一方、両守護神に代表されるようにお互い守備は鉄壁。
ロースコアでの展開が予想されるが、より守備の固いイタリアが有利か? PK決着もあり得る。

欠場者(イ)DFカラフィオーリ(出場停止)、DFディマルコ(負傷)  
   (ス)WBヴィドマー(出場停止)



前半、ペースを完全に握ったのはスイスだ。
イタリアは冴えない攻撃陣をテコ入れするべく、ポゼッションの軸であるジョルジーニョを捨て
より縦に早いエル・シャーラウィとキエーザを両翼に配した4バックを使ったが、
これが全く機能せず。
中盤を完全にスイスに支配され、GKドンナルンマ頼みの守勢一方に。
バルガスのアシストからフロイラーが先制点を上げ、内容どおりの1-0で前半戦を終えた。

後半になっても流れは変わらず、スイスが追加点。
その後も全くいいところなく、イタリアがスイスに完敗しベスト16で大会を去った。

スパレッティ監督の采配には疑問が残るものの、そもそも攻撃陣のタレント不足が深刻で、
まともに打てる手がなかったというのも事実かもしれない。

中田永一「くちびるに歌を」読了

中田永一の「くちびるに歌を」読了。91点。
年間トップ3級。

とにかく作者の情報の出し方が巧い。クライマックスの盛り上げ方など、見習いたいところが盛りだくさんでした。

五島列島にある合唱部が舞台。
ぼっち主人公のサトルは、ひょんなことから憧れの女子コトミに誘われ、合唱部に入ることになります。
元々女子部員しかいなかった合唱部は、同時期に美人臨時講師の先生目当てに大量の男子が入部。しかし、先生目当てなので、美人先生がいない日はサボりがちで、女子と男子の溝は深まる一方です。
サトルはコトミが『いい人を演じている』という秘密を知り、コトミはサトルが『自閉症の兄を看護している』という秘密を知って、少しずつ距離が近づいていきますが、コトミには以前から付き合っている年上の彼氏がいます。

女子部員ナズナは、父が母と自分を捨てて愛人の元に走り、その後もろくでなし(というか生活能力がない)なため、男性を蛇蝎の如く嫌っています。
ただ、そんなナズナも男子部員ケイスケとは小学低学年時代に仲良くしており、今は疎遠になっているもののケイスケが先生目当てに入部した事もあり、交流が復活します。
それは小学生の時のような仲良しなものではなく、度々衝突するという形でしたが、ナズナは明らかにケイスケを意識しています。

合唱部は、男子と女子の溝が深まり、精度は下がる一方。美人臨時講師も、経験不足ゆえ、生徒の前では頑張っていますが、内心自信がないように見えます。

舞台の五島列島は、九州本土からも離れており、大人になるとばらばらになってしまう。そんな『今』を生きる中学合唱部の人間模様がとても魅力的に描けています。

ぼっち主人公と憧れの女子コトミとのやり取りも含め、胸を揺さぶられました。
カッコ悪いかもしれないけど、辛いことも、切ないこともあるし、時には誰かと衝突もするけれど、 彼らはこの「今」を全力で生きている。

一番胸を揺さぶられたのは、

「拝啓、十五年後の自分へ。
いつもひとりで過ごしていました。
友だちが、できませんでした。
このコミュニケーション障害は、何が原因なのでしょう。
無意識のうちに、相手を避けていたのかもしれません。
自分は決定的にみんなとは違うのだ、という自覚が昔からありました。
自分の事が、人間の村に入り込んだモンスターのように思えるのです。
クラスメイトに話しかけられても、どこかで線を引いて、距離を置いてしまうのです。
だれともうまく意思疎通のできない、誰からも興味を持たれない、そういう人間に、なってしまいました」 
 
の独白でした。僕もそういうところがあるから。
僕の場合は、「モンスターである自分を理解ってほしい」という気持ちが強くあって、ちょっと振る舞いは違うけれども、「この人は理解ってくれない人だな」と感じると、線を引いて距離を置いてしまいます。
急に自分語りになっちゃったけど、それぐらい主人公に共感し、応援しながら読めたということで、名作でした!!

僕も、青春小説を書くならこういう作品を書きたいですが、実力が追いつきません😢 
乙一さんは専門知識の多い作品を描いているわけでもなく(医者出身の海堂さんの医療ミステリを僕に描けと言っても、無理な話)、大長編を書くわけでもなく(大長編は僕の力量的に無理)
それでいて自分の琴線に刺さる素晴らしい作品を描くので、目指している作家のうちの一人なのですが、
やはり才能の違いを感じさせられます。
読んでいて悔しいと感じるとともに、やっぱりこれだから読書はやめられないし、小説執筆も(サボってるけど)辞められないと思います。
一生に一作でいいから、このレベルのものを書いて、読者に届けたいです。


イタリアVSクロアチア

イタリア    1-1          クロアチア

試合内容 B
MY POM GK ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア)


GK ドンナルンマ 7    リバコビッチ 6・5
DF バストーニ 5・5     シュタロ 5
  カラフィオーリ 6   ポングラチッチ 5
  ダルミアン 6     スタニシッチ 4・5
  ディ・ロレンツォ 5   グバルディオル 5
MF ディマルコ 5     ブロゾビッチ 5・5
 ジョルジーニョ 5・5   コバチッチ 5・5
  バレッラ  5     モドリッチ 6・5
  ペッレグリーニ 5 FW  クラマリッチ  5
  ラスパドーリ 5    マリオ・パシャリッチ 4・5
FW  レテギ 5       スチッチ 5・5

監督 スパレッティ 6    ダリッチ 5・5

ペッレグリーニ→フラッテージ 5  マリオ・パシャリッチ→ブディミル 6
ディマルコ→キエーザ5・5      スチッチ→ペリシッチ 5
ラスパドーリ→スカマッカ 5     コバチッチ→イバヌシュイッツ 5
ジョルジーニョ→ファジョーリ 5   モドリッチ→マイェル 4・5
ダルミアン→ザッカーニ 6      クラマリッチ→ユラノビッチ ?

何も起こらなかった前半を経て、有効な手を打ったのはクロアチアだった。
長身FWブディミルを投入し、アーリークロスを入れていくことでPKを獲得した。
PKはドンナルンマが止めたが、それを押し込んだモドリッチのゴールもブディミルのシュートのこぼれ球だった。

クロアチアの先制後、
キエーザの投入、ダルミアンがフリーになる現象が生まれ、イタリアが左サイドから攻勢に出る。
それでもクロアチアが逃げ切るかと思われたが、アディショナルタイム7分、最後のプレイで左サイドから切れ込んだザッカーニがゴールを揺らし、クロアチアを地獄へと突き落とした。

ポルトガルVSトルコ

  ポルトガル     3-0           トルコ 

試合内容 B+
MY POM FW ベルナルド・シルバ(ポルトガル)

GK ディオゴ・コスタ 7          アルタイ 4・5
DF ルベン・ディアス 6          ゼキ・チェリク 4・5
  ペペ 6・5                 アカイディン 3
  カンセロ 6              バルテグジュ 5
  ヌーノ・メンデス 7         カドゥオル 5・5
MF パリ―ニャ 6           オルカン・コクチュ 5・5
  ヴィティーニャ 6・5         カーン・アイハン 5・5
  ブルーノ・フェルナンデス 6・5     チャルハノール 5
FW ベルナルド・シルバ 7     MF アクギュン 5
  レオン 6              アクテュルコール 6
  クリスチアーノ・ロナウド 7   FW  バルシュ 4


監督 マルティネス 6・5          モンテッラ 4・5

パリ―ニャ→ルベン・ネベス 6     オルカン・コクチュ→ユスフ・ヤズジュ 6
レオン→ネト 5            カーン・アイハン→ケナン・ユルドゥズ 5
カンセロ→セメド 5・5           アクテュルコール→ユルセク ?   
ペペ→アントニオ・シウバ ?      アクギュン→アルダ・ギュレル ?
ヴィティーニャ→ジョアン・ネベス ?   アカイディン→デミラル ?

グループFの首位決戦は、お互い攻撃的なチーム同士見ごたえのある試合になった。
お互い左サイドからのアタックが目立ち、ポルトガルはヌーノ・メンデス&レオンの崩しから先制点。
攻め手が少なかったトルコもアクテュルコールは違いを作り出していた。
不運(?)なオウンゴールもあり、前半2-0で折り返すと、後半も早い時間にクリスチアーノ・ロナウドのおぜん立てからブルーノ・フェルナンデスがゴール。
このチーム最大の懸念点(39歳のスーパースターのエゴ)を払しょくするようなフォア・ザ・チームのプレイだった。これで3-0となり勝負あり。

トルコは、何かアクシデントがあったのかもしれないが、初戦とGKやDFを変えたモンテッラ采配にやや疑問が残った。2失点目はGKとDFの連携ミスであり、3失点目はDFライン統率の問題で、
(初戦の先発陣なら防げたというつもりはないが)、初戦のジョージア戦に快勝している事も含め、
あまり不必要に最終ラインをいじる必要を感じなかったからだ。
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