2024年07月

準決勝 イングランドVSオランダ

イングランド     2-1        オランダ

試合内容 C-
MY POM LSH フィル・フォデン(イングランド)

GK ジョーダン・ピックフォード 5・5     フェルブリュッヘン 6
CB  ジョン・ストーンズ 5        ヴィルジル・ファン・ダイク 5
   マーク・グエイ 5・5          ステファン・デフライ 5
CB カイル・ウォーカー 5       RSB デンゼル・ドゥムフリース 5・5
LWB キーラン・トリッピアー 5     LSB  ネイサン・アケー 5
DH デグラン・ライス 5・5          イェルディ・シャウテン 5
CH  コビ―・メイヌー 5       ティジャニ・ラインデルス 5
LSH フィル・フォデン 7       コディ・ガクポ 4・5
RWB ブカヨ・サカ  5・5      RSH ダニエル・マレン 5 
OH  ジュード・ベリンガム 5・5     シャビ・シモンズ 6・5
CF  ハリー・ケイン 6・5       メンフィス・デパイ 5

監督 ガレス・サウスゲイト 5     ロナルド・クーマン 4・5

トリッピアー→ショー 6        デパイ→フェールマン 5
ケイン→ワトキンス 6         マレン→ヴェフホルスト 5・5
フォデン→パーマー 5.5        ドゥムフリース→ザークジー ?
サカ→コンサ ?            シモンズ→ブロビー ?
メイヌー→ギャラガー ?


★試合前の展望

フランスが退屈さの極北に位置するなら、2番目につまらないのはイングランドだ。
得点はベリンガムやサカの偶発的なスーパープレイに限られており、流れの中でのプレイに見るべき点は全くない。
スイス戦では3バックに変更したが、相変わらず全く機能していないフォデンやケインを引っ張る意味が正直理解できない。ルーク・ショーが復帰すれば左サイドは多少強化されるが、エキサイティングな試合を展開する姿は、全く想像できない。

対するオランダは、大会を通して試行錯誤を続け、少しずつベターな回答に近づいてきた。
その一点で、クーマンの手腕はサウスゲイトを凌駕する。
予選リーグでの、全く見どころのなかったCF(メンフィス)+2シャドー(ガクポ、シモンズ)の
4-3-3を捨て、
ルーマニア戦ではCF(メンフィス)+二列目3人(左ガクポ、右ベルフワイン、中央シモンズ)の新システムを導入。これで攻撃がかなり改善された。
更に、トルコ戦の後半ではCFにヴェフホルストを投入、メンフィスを主に左サイド拠点のフリーマンに配置する事で、ここまで全く良さのなかったメンフィスを輝かせることに成功。
相変わらずガクポは好調で、ここに来てオランダのサッカーが復活したと感じる。

ただし、何か縛りプレイでもあるのか、ヴェフホルストの先発は未だ試されていない。
前半は耐えて、後半からヴェフホルストを起用する可能性がこの試合でも高そうだが、個人的には最初からベストの攻撃陣を並べてほしい。


★試合後の感想

やはりと言おうか、イングランドの試合に当たりナシ、だ。

前半は良かった。いつものイングランドとは見違えるような攻撃を見せ、オランダゴールを脅かした。
しかし後半、オランダが守備的なサッカーに変更すると、イングランドの攻撃陣はそれを打ち破れない。打ち破れないどころか、付き合ってプレスも緩くなるありさまだ。
一方のオランダもオランダだ。
相変わらずヴェフホルストを先発で使わず、デパイの負傷という不運もあり、準決勝でまた『予選リーグ時のつまらないオランダ』、具体的には3DHのオランダに戻ってしまった。
オランダが面白いサッカーができたのは、4-2-3-1のシステムに変更してからだ。
せっかくヴェフホルストを投入しても、4-3-2-1のシステムでは全く攻撃の形は作れない。

つまらないサッカーをしあったら、より強いイングランドが勝つに決まっている。
イングランドのゴールは89分に決まったが、パーマーにベリンガム、サカといったPKキッカーを擁する彼らはPK戦になっても慌てなかっただろう。





memory(ポエム)

シナプスが焦げ付くように メモリが焼き尽けばいいのに
逃げても逃げても貌のない過去が 
鎖で私を呼び戻すの
嘘だと知りつつ騙されて 
蜘蛛の糸に縋り堕ちていく 
惨めな私よ埋もれていけ
報われぬ孤悲(こい)よ 土に還れ

足跡が雪に消されるように マントルにデータが沈めばいいのに
疼く瘡蓋が膿を持ち 
じくじくと私を垂れ流すの
裏切られると知りつつ手を取って
蜘蛛の糸に縋り堕ちていく 
どうせ叶わぬ願いに夢を見た
愚かな心よ 潰(つい)えていけ

澱んだ森に撒かれた種は 
誰にも知られず芽吹きゆく
探して 探して 私を探して
求めて 理解(わか)って 受け入れて
そのくせ あなたの温もりに脅えて 逃げる私を 
「捕まえて離さないで 汚いこの身に口づけて」

水面(みなも)の月に縋りつく 惨めなメモリよ沈みゆけ
偽りの愛に縋り堕ちていく 無惨な存在理由(レートル)よ錆びていけ
どうせ消えない瘡蓋なら 偽りに気づかぬ私となれ
幸福なメモリが擦り切れるまで 再生(リピート)し続け朽ちていけ

廃墟で独り笑む 抜け殻となれ 
魂の抜けた 肉塊となれ
風に散りゆく 遺灰となれ
 

準決勝 スペインVSフランス

スペイン   2-1           フランス

試合内容 A-
MY POM FW ラミン・ヤマル(スペイン)

GK ウナイ・シモン 5          マイク・メニャン 5・5
CB エメリック・ラポルテ 6       ウィリアム・サリバ 5
   ナチョ・フェルナンデス 5     ダヨ・ウパメカノ 5
LSB マルク・ククレジャ 5・5      テオ・エルナンデス 6
RSB ヘスス・ナバス 6        ジュル・クンデ 6・5
DH   ロドリ 6            エヌゴロ・カンテ 5・5
CH  ファビアン・ルイス 5・5     DH オーレリアン・チュアメニ 5
   ダニ・オルモ 6・5       CH  アドリアン・ラビオ 5・5
LWG ニコ・ウィリアムズ 5・5          キリアン・エムバペ 6
RWG ラミン・ヤマル 7         ウスマヌ・デンベレ 6
FW  アルバロ・モラタ 5        ランダル・コロ・ムアニ 6・5

監督 ルイス・デ・ラ・フエンテ 8     ディディエ・デシャン  3

ナバス→ビビアン 4・5          カンテ→バルコラ 6
オルモ→メリーノ 5            ラビオ→カマビンガ 5
モラタ→オヤルサバル 5          コロ・ムアニ→グリーズマン ?
ヤマル→フェラン ?            デンベレ→ジルー ?
ニコ→スビメンディ ?

欠場者(ス) DF ダニエル・カルバハル、ロビン・ル・ノルマン(出場停止)、ペドリ(負傷)


★試合前の展望

今大会最もエキサイティングな試合となったドイツ戦を経て、スペインの弱点も明確に見えてきた。
ニコ&ヤマルの両翼を封じられると、攻撃力が半減するということ、そして両翼に控えはいないということだ。
守備の固さなら大会ナンバー1の、クンデ&テオのサイドバックはニコとヤマルを封殺する可能性が高い。特に右サイド(スペイン左サイド)のニコは苦戦するだろう。
中央からのポゼッションもできなくはないが、フランスは中央も固い。果たしてフランスの堅陣を突き破る事が出来るだろうか?
ルノルマンとカルバハルの出場停止も痛い。もともとスペインは最終ラインの駒が薄いのも問題だ。

ただし、ここに至ってなおジルーを起用せず拙攻を繰り返すフランスが、スペインからゴールを奪うのも容易ではない。
サイドからのクロスが武器ではあるし、ラビオあたりのミドルが偶発的なディフレクションでゴールに飛び込む可能性はあるが……。

最も面白いチームと、最も退屈なチーム。
僕がどちらを応援するかは言うまでもないだろうが、僕がどちらを応援しようが、勝利チームは当然変わらない。
しかし仮にフランスが優勝を果たしたとしても、僕の記憶では、
スペインどころかベスト8で散ったドイツにも及ばないだろう。

最後にもう一度、問いたい。なぜ、ジルーを使わないのか???


★試合後の感想

フランスが遂に、流れの中からゴールを決めた。ジルーほどではないにせよ、ポストプレーもこなしていたコロ・ムアニのゴールだ。
しかしスペインがヤマルの獰猛とも呼べるショットを沈め、すぐに逆転。
スペインの左サイドはフランスのクンデに制されたが、右サイドはヤマルがやや優勢に試合を進めた。
後半20分過ぎからはフランスが優勢に進め、両サイド、特に途中出場のバルコラが脅威を作り出す。
守備陣に出場停止者も多いスペインは、ビビアンなどがエムバペを抑えきれずカットインを許すも、
普段のエムバペなら決められるシュートが枠に飛ばない。

結局フランスは、堅守こそ素晴らしかったものの、前線の配置が最後まで定まらず、
基準点を軽視するデシャン監督の迷采配もあり、ネガティブな印象を強く残してベスト4で姿を消した。

コパアメリカ準決勝 アルゼンチンVSカナダ

 アルゼンチン  2-0          カナダ
試合内容 B+
MY POM FW フリアン・アルバレス(アルゼンチン)

GK エミリアーノ・マルティネス 7.5    クレボー 5・5
DF リサンドロ・マルティネス  6       コーネリアス 5
  ロメロ  6,.5              ボンビート 5
  タグリアフィコ 6           デイビス 5
  モンティエル 6            ジョンストン 5・5
MF エンソ 6.5              コネ 5
   デ・パウル 7           ユースタキオ 5
   マク・アリステル  5.5         シャッフェルバーグ 5・5
   ディ・マリア  6           ラリア 5
FW メッシ 6.5              ラリン 6.5
   アルバレス 7.5             ジョナサン・デイビッド 5

監督 スカローニ 7.5          マーシュ 7

タグリアフィコ→オタメンディ 6    シャッフェルバーグ→アーメド 5
モンティエル→モリーナ 6       ラリア→ミラー 5
マク・アリステル→パラシオス4・5     デイビッド→オーラルソン 5 
アルバレス→ラウタロ?         デイビス→オソリオ 5 
ディ・マリア→ニコ・ゴンサレス ?    ユースタキオ→シャマニエル 5


両チームの良さが出た、好試合となった。
前半序盤はカナダのハイプレス&ダイナミックな縦のカウンターがアルゼンチンを脅かす。
2022年ワールドカップの時から監督は代わったが、継続性を持ったスタイルでカナダの新しいサッカー文化を作り上げている。
一方のアルゼンチンは中盤のポゼッションから鋭いキラーパスを狙い、結果はアルゼンチンの2-0快勝となった。
メッシに初ゴールが生まれたのも決勝に向けて勢いがつくが、やはり今日の試合のMOMはアルバレスだろう。

準々決勝 オランダVSトルコ

オランダ     2-1              トルコ

試合内容 A
MY POM コディ・ガクポ(オランダ)

GK フェルブリュッヘン 6・5         メルト・ギュノル 6
CB ステファン・デフライ 7        アブドゥルケリム・バルダクシュ 5・5
  ヴィルジル・ファン・ダイク 6      サメト・アカイドゥン 6
LSB ネイサン・アケー 5・5          フェルディ・カドゥオール 7・5
RSB  デンゼル・ドゥムフリース       メルト・ミュルドゥル 5
DH イェルティン・シャウテン 5        サリフ・エズジャン 5・5
CH ティジャニ・ラインデルス 5     DH カーン・アイハン 5
OH シャビ・シモンズ 6・5         CH ハカン・チャルハノール 5・5
LWG コディ・ガクポ 8            ケナン・ユルディズ 5・5
RWG ステファン・ベルフワイン 5      アルダ・ギュレル 6・5
CF メンフィス・デパイ 8          バルシュ・ユルマズ 6・5

監督 ロナルド・クーマン 8      ビンチェンツォ・モンテッラ 7・5

ベルフワイン→ヴェフホルスト 7・5     ケナン・ユルディズ→アクテュルコール 5・5
ラインデルス→フェールマン 5        エズジャン→オカイ 5
アケー→ファン・デ・フェン 6        アカイドゥン→ゼキ・チェリク 6
メンフィス→フリンポン ?          メルト・ミュルドゥル→ジェンク・トスン 5・5
シモンズ→ザークツィー ?           カーン・アイハン→セミフ・クルチソイ ?


欠場者(ト)DF デミラル、MFユルセク、コクチュ(出場停止)


★試合前の展望
ルーマニア戦でシャビ・シモンズをトップ下に置き、両ウイングにガクポとマレンを置く新システムにより、オランダは攻撃サッカーを取り戻したように思える。
ただし、波の激しいオランダのこと。ただの一回限りの幻なのか、これが継続するのかに注目したい。
CFのメンフィスは相変わらず不調だが、クーマンは彼と心中するのだろうか?
ザークジーを使ってみてほしいと思っているのだが……。

格上オーストリアを相手にトルコはチャルハノールを欠きながら、ド根性で凌ぎきって見せた。
逆境に強いEuro2008を彷彿とさせるような、魂のこもった攻撃サッカーでオランダをも撃破できるだろうか?
タレント力ではベスト8では確実に最弱だが、猛攻を浴びながらも追加点を奪いに行くトルコの攻撃サッカーは、1点を守り切る保守的なサッカーが横行する中、一服の清涼剤になるだろう。


★試合後の感想

ついにクーマン監督は正解を見つけ出したのだろうか。
全く機能しなかった予選リーグを経て、ベルフワインを起用してシャビ・シモンズ&ガクポの位置を微調整したことから、ルーマニア戦は快勝を納めた。

そして、この試合の後半、ヴェフホルストを前線に入れ、全く機能していなかったセンターのメンフィスをサイドに置いた事で、遂にオランダの攻撃は完成した。
サイドで躍動するメンフィスガクポにトップ下のシモンズ、そして前線にはハイタワーのヴェフホルスト。これにより美しいオランダを取り戻したクーマン監督
次戦イングランド戦でも願わくばこの先発で挑んでほしい。

一方のトルコも素晴らしいガッツを見せた。
二列目のアルダ・ギュレルとケナン・ユルディズの技巧、左SBのカドゥオールの見事なオーバーラップ。
そして、最前線で『ガッツあふれる肉弾戦』をオランダDFに挑み続けたバルシュ・ユルマズ。
そのユルマズの魂こそがアイデンティティのトルコは、今日も果敢な戦いぶりを見せ、最後まで諦めず猛攻を仕掛けたが、オランダの最終ラインも体を投げ出してのシュートブロック。
最後まで白熱した戦いを見せてくれた両チームに拍手を贈りたい。
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