2024年08月

羅針盤

貝殻には
ねじくれた憎悪の蒼
ぼくの右手には
いつも赤い月
のみこもうと
のみこもうとして
くだける波
とび上がりたくても
はじける泡

波には
わきかえる憎悪の白
いつものとおり
いつものとおりの羅針盤

あれは泣き声? あれは波? あれは 雲が月にさわる音?
それからは 鳥も鳴かない。 ひとでをつぶしたのは誰?
ひとでを殺したのは 誰! おとむらいはきのう。 おとといは婚約。
骨もくずれ。 泡粒もはじけ。 淡い希望? 苦がくない砂なんてない!(空はまだらに。 あ。
腐ってゆく。
小さなヤドカリ。 脱皮したての幼いカニ。 ウミウシ。)


憎しみの泡から
生まれたのはヴィーナス
嘔吐の白い道さえつづき
ぼくの右手に
いつも赤い月
いつものとおり
いつものとおりの赤い月

三国志6 184年孫堅でクリア

なぜか霊帝から黄巾と同盟を結べというお達しが来たので、黄巾と同盟を結び、まずは陶謙を倒します。
その後はやることがないので、南方に広がる空白地を可能な限り獲得しました。
部下が全然いないので、内政なんてできません。民衆反乱が起きまくり青ざめましたが、もう気にしない事にしました。
どんどん人望が減っていきますw 空白地も消えた頃、山越、南蛮、匈奴を倒しそこから徴兵を賄います。
そしてこのタイミングで、まだ辛うじて生き残っていた黄巾と同盟を破棄。黄巾との戦争に入りました。

ところがその戦いの最中にイベントで何進が殺され、董卓が何進の勢力を吸収。
すごい勢いで攻め込んできます。こちらの領地は兵士0、下手すると武将も0なのでどうしょうもありません。
気にせず……いや、結構気にしつつも黄巾を倒し、いよいよVS董卓戦へ。

人望が低いせいか、この段階での武官トップ5は呂布・孫堅本人・太史慈・黄蓋・黄忠という頼りないメンバーです。いや、まぁ中堅国なら十分なんですが、最強董卓と争うには厳しい。
このメンバーの下には程普・厳顔ぐらいしかいませんからね。

「三国志6」の特殊なルールとして、本拠地を奪って分断してしまえば、残りの国の兵糧が0になるというなかなか過激なルールです。
董卓のように(孫堅もそうなのですが)東西に大きく広がった勢力は、本拠地分断を狙うべき。
というわけで本拠地洛陽めがけて侵攻。他の土地が取られても気にしません。
無事、洛陽を占拠すると、洛陽以東の董卓領の米が0になったので、一気取り。

後は軽く董卓を捻りつぶし、残っていた劉焉・荀攸と順に同盟を破棄し倒し、公孫瓚を降伏さゼてゲームクリア。

董卓は人望が73もあった上に、きちんと内製してくれていました。
孫堅は一時期は5まで下がり、最終的にも41までしか上がりませんでしたが。
基本的に内政大好きプレイヤーとしてこういうプレイは好きではないんですが、部下が少ない上に空白地が多いうちに抑えておいた前方は、このシナリオでは間違っていなかったと思います。

にせもの

*

もう
おまえに
たずねるのはやめだ
金属の雨
きらめき降りしきる
空にむかって
さしちがえて死ぬことは
できなかったのだから


*


未来とか
革命とか
かくじつな美しい名前
雨にうたせ
はみ出した臓物に爪をたてて
そいつらから遠ざかろうと
結晶になろうとしない
汗を にぎりしめ
にぎりしめ
俺は
歩いてきたのだ


*


俺の歩行を無目的だなどと言わないでくれ
たしかに
蛙よりも放心して
ぶざまに
道をよこぎった
それが
君だけの道だったとしても
よこぎった俺に
あいさつをするいわれなぞ
あるわけがないじゃないか


*


瞬間
昼の月よりもくらく
ことばは はじけ
とびちったのは
いのちだったか
それとも
残りかすだったか
どうでもいいことだ
愛情の論理といい
憎悪の倫理といい
すでに炭素のかたまりにすぎぬ

さあ
俺であったヒューマノイドのために
ばんざいを唱えよう


*


むげんに
ひろがり
ふえてゆく
はがねの空に
といかけを放つのは
やめだ
さしちがえて
さしちがえて死ぬのは
できなかった

うらぎりもの

一瞬ふるえつきとばされて 蒼いっ! 俺は走った逃げたんだ背中まるだし逃げだしちまったんだふるえて蒼ざめて一瞬おしのけられた*よおに風にあおられたよおに俺は走った俺は走った逃げたくなくて逃げ走りたくなくて俺っ!俺は空も道路もおなじおんなじよおな灰の色灰色ばっかり道路のほおがわずかなわずかにくろくろずんでそれにそそれにもまして俺は蒼ざめ蒼ネオンよりも俺は走ったのだ俺

私服ばかりのたむろする街角から街角うすらよごれうす汚れて灰色のまして灰色の空ばっかりつぎ目もなにもなにもどこにもいついつまでもない私服の目つきなんて私服の目つきがこわいんじゃあない私服なんて私服なんか接点もなにもなんにもどこにもないじゃないか灰色灰なのっぺらぼおののっぺりのっぺらなまったいらな風景にどおしてなっちまうんだどおしてはみ出しちまうんだどどどどおして一瞬行進する足音くつ音とかんだかい空よりずうっとずうっと高い女の声スピーカー声声声のスピーカーから叫べ叫び叫べかなきりごえからだぢゅう泥こびりつけた子供子供子供子供のしゃがれごえがつづいて

破れる破破られるとわかってしまうわかっちまうんだどおしてもどおしたって引き裂いて引き裂きすぎてねじれねじれたとたんまわりまわってまわりながらいくら逃げてもいくら逃げだしてもきりがないのだきりがひろすぎてひろがりすぎてはるかはるか過ぎちまうじゃあないかどおしようもなくとびこえてみてもとびこしてみてもあああとすざりしているのだ俺背中なのだ背中なのだ

俺の名前はなんだ 俺は夜のたがいちがいの不眠のさむいさむいさむいんだ俺はすっぱりとまっしぐらまっすぐ切れおちて落ちる落ちる落っこちてしまう落ちたくない夜も昼もあるものか睡眠ねむいなんてなんて変な酒たりない感情なんてないことば知らない歴史あたりまえ関係ない目だまむしくい愛情いらないはらわたくさいぬれているのだぬれて寝汗なのだそおだそおだそおじゃないか

つめたいのだつめたいなめこてんぐだけわらいだけしめじさるのこしかけどくきのこぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる吹きだせ吹きだせ体ぢゅう吹きだしてくれそおしなきゃ俺の名前どこにあるんだどこにどこにどこどこどこどこど背中を前線最前線にさらしてさらしたつもりでだめだだめだだめなのだ前がどっちでどっちなんだうらぎりうらぎるには表がいるじゃないか表が俺がどおしたら逃げないでどおして走らないで四十八時間を一日ちょおど一日の憎悪になるならなければむりでもむりでなくてもかんじょおしろさつたば全部か*2げんじょおじょしてかんじょお俺が生きるのは生きかえるのはいつなのださむいじゃないかとりあえずとりあえてみるのだとりあわなきゃならんのだやめてやめてやめてやめて逃げたくなくて落ちたくなくて走りたくなくてなにもなんにもしないのに疲れるのだ疲れちまうんだどおしても声たちがいつも

そおだそおだそのはずだそおでなけりゃきっとそんなすぽっとらいとが目まぐるしくまたまたたいて体からあふれ体を体に黄と赤の点滅がかたこんぶのよおなえれべえたあしかないびるでぃんぐ今は思い出す思い出せることもないのだこともなく白っ茶けた光さむいさむざむの光がなまぐさく血が唇から鼻から目からはみだしてはみだしてきてたしかに…………………………俺は俺は走ったよこぎったよぎったにげたにげたにげ追われてなんかないにげたくなんかないんだ俺はなぜなのだ走りたくないのだなぜだなぜだなぜなのだ俺は

俺は昏いだんだん昏い階段を下った重たい冷たいぬれて螺旋階段を下った*アルトサクスが泣いてアルトサクスが泣いて俺どこなのかどこからどこへどっちへどおしてもなのか下った俺なのだ










*原文ママ。改行がほとんどないのも、吃音なのも……が長いのも全部原文ママ

*2原文ママだけど、これどういう意味なんだろ……🤔???

*アルトサックスの事だと思われる。念のため

立つ

無駄な抵抗はよせ!

彼奴らが叫んだとき
俺は
そっぽむきながら
立ちあがった

だって
黒い花びらっていうのは
いつだって
俺の晩めしだった
それに

区切られた空に
蒼い絵の具を
塗りたくりぬりたくり
なんども
なんども
重ね塗りし
それから
ぼろぼろと雨を降らせ

くらい紫のヒトデの
ひとつひとつ足裏につぶし
俺は
あてもなく歩いた

それから
肉の痛みに耐えた
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