著者は吉野源三郎。評価はS。
第二次世界大戦直前の日本で、未来を担う子供たちに本当に大切なメッセージを伝えた本。
その時代背景を考えながら読むと涙なしには読めないが、普遍性があり、現代にも十分通じる素晴らしい小説。
前述の通り子供向けの本で読みやすいが、何歳の人にでも勧められると思う。
たとえば、第二章のくだり。ここは全文を引用したくなるくらい素晴らしいです。
「もしも君が、学校でこう教えられ、世間でもそれが立派なこととして通っているからといって、ただそれだけで、いわれたとおりに行動し、教えられたとおりに生きてゆこうとするならば、――コペル君、いいか――、それじゃあ、君はいつまでたっても一人前の人間にはなれないんだ」
「そうでないと、(中略)君はただ『立派そうに見える人』になるばかりで、本当に『立派な人』にはなれないでしまうだろう。(中略)自分がひとの眼にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。僕は、君にそんな人になってもらいたくないと思う。」
「君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはならない」
日ごろ考えていることを(しかし実行はできていない)、著者に力強く断言していただいて、思わず、そうだ、そのとおりだ!と感じて、嬉しくなってしまいました。
一方で、4章の「貧しき友」は、自己中で怠け者の私には大変耳の痛いエピソードで、「すみません」と反省することしきり。こちらも反省だけでなかなか自己変革には至りませんが、そういう視点を持って生きていかなきゃなと思います。
3章の「ニュートン」の話は学問的な内容でしたが、こちらも目から鱗で、なるほどそういう見方があったのか!と、感じました。
誰もが知っていること、でもそれを深く考えたことがなかったもの。
それらを組み合わせることによって、新しい発見が生れるというのは本当に面白いものですね。
6章と7章のエピソードも、読んでいて涙してしまいました。
私も、コペル君と同じようなことをしてしまった経験があります。
しかもその後、友達には謝れませんでした。
私とその友達Y君は、自転車で走っていました。
Y君がいったん自転車を降りたとき、散歩中の犬が一匹Y君に向かって走っていったんです。
別に猛犬というわけでもなかったんですが、私は犬が本当に怖くて(昔から大の苦手なんです)、Y君を置いて自転車で逃げてしまいました。
結果的に犬はY君に噛み付いたわけでもなく、Y君も「逃げるなよ~(笑)」と言って許してくれたんですが、私は今でもそのときのことを、Y君にすまなく思っています。
Y君とはもう7年も連絡をとっていないし、仮に顔を合わせてもいまさらそんな10年以上前のことを謝ることもできないのですけどね(謝っても自己満足にしかならないでしょう)。
全員とは言いませんけど、割に多くの人がこういう経験をしたことがあるんじゃないかと思います。その中で、コペル君のようにきちんと謝れる人が何人いるでしょう。それに、コペル君は、背中を押してくれる叔父さんのような人がいて、本当に幸せ者ですね。
第二次世界大戦直前の日本で、未来を担う子供たちに本当に大切なメッセージを伝えた本。
その時代背景を考えながら読むと涙なしには読めないが、普遍性があり、現代にも十分通じる素晴らしい小説。
前述の通り子供向けの本で読みやすいが、何歳の人にでも勧められると思う。
たとえば、第二章のくだり。ここは全文を引用したくなるくらい素晴らしいです。
「もしも君が、学校でこう教えられ、世間でもそれが立派なこととして通っているからといって、ただそれだけで、いわれたとおりに行動し、教えられたとおりに生きてゆこうとするならば、――コペル君、いいか――、それじゃあ、君はいつまでたっても一人前の人間にはなれないんだ」
「そうでないと、(中略)君はただ『立派そうに見える人』になるばかりで、本当に『立派な人』にはなれないでしまうだろう。(中略)自分がひとの眼にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。僕は、君にそんな人になってもらいたくないと思う。」
「君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはならない」
日ごろ考えていることを(しかし実行はできていない)、著者に力強く断言していただいて、思わず、そうだ、そのとおりだ!と感じて、嬉しくなってしまいました。
一方で、4章の「貧しき友」は、自己中で怠け者の私には大変耳の痛いエピソードで、「すみません」と反省することしきり。こちらも反省だけでなかなか自己変革には至りませんが、そういう視点を持って生きていかなきゃなと思います。
3章の「ニュートン」の話は学問的な内容でしたが、こちらも目から鱗で、なるほどそういう見方があったのか!と、感じました。
誰もが知っていること、でもそれを深く考えたことがなかったもの。
それらを組み合わせることによって、新しい発見が生れるというのは本当に面白いものですね。
6章と7章のエピソードも、読んでいて涙してしまいました。
私も、コペル君と同じようなことをしてしまった経験があります。
しかもその後、友達には謝れませんでした。
私とその友達Y君は、自転車で走っていました。
Y君がいったん自転車を降りたとき、散歩中の犬が一匹Y君に向かって走っていったんです。
別に猛犬というわけでもなかったんですが、私は犬が本当に怖くて(昔から大の苦手なんです)、Y君を置いて自転車で逃げてしまいました。
結果的に犬はY君に噛み付いたわけでもなく、Y君も「逃げるなよ~(笑)」と言って許してくれたんですが、私は今でもそのときのことを、Y君にすまなく思っています。
Y君とはもう7年も連絡をとっていないし、仮に顔を合わせてもいまさらそんな10年以上前のことを謝ることもできないのですけどね(謝っても自己満足にしかならないでしょう)。
全員とは言いませんけど、割に多くの人がこういう経験をしたことがあるんじゃないかと思います。その中で、コペル君のようにきちんと謝れる人が何人いるでしょう。それに、コペル君は、背中を押してくれる叔父さんのような人がいて、本当に幸せ者ですね。