著者はフランソワーズ・サガン。評価は A-。
当時18歳の少女サガンの、デビュー作を読みました。
実に心理描写が巧みで、ぐいぐい引き込まれてしまいましたね。
物語は、放蕩に明け暮れる父の再婚相手を、主人公の少女が死に追いやるという物語。
客観的に見れば、主人公に大いに問題があるのは明らかなのですが、
そこは心理描写の力。
彼女に共感し、再婚相手の高潔さに(憎むことはできずとも)窮屈な想いを抱きながら読み、
そうして主人公が彼女を抹殺した時、言い知れぬ悲しみと喪失感を覚えました。
もちろん、放蕩に明け暮れたい主人公セシルと、秩序と高潔さを重んずる再婚相手のアンナとでは、
人種が違ったのでしょう。
ですが、セシルの行為が父親の人生を(アンナを、はもちろんですが)決定的に変えてしまったことは
疑いない事実です。
父親の人生が好転するのを阻害してしまったと言った方が正解でしょうか。
一方で、アンナは二人の進化を急速に推し進めすぎたというのも確かかもしれません。
父親の気の迷いすら許すことができない、彼女の潔癖さがアンナ自身を殺した、
と言ってしまってはあまりに酷でしょうか。
思うにセシルは、極度のファザコンで。
ファザコン少女が、父親と自分を変えようと乗り込んできた闖入者アンナを無慈悲に撃退する。
そんなお話でした。
もう少しセシルの年齢が高ければ、こんな悲劇は起こらなかったかもしれませんね。
当時18歳の少女サガンの、デビュー作を読みました。
実に心理描写が巧みで、ぐいぐい引き込まれてしまいましたね。
物語は、放蕩に明け暮れる父の再婚相手を、主人公の少女が死に追いやるという物語。
客観的に見れば、主人公に大いに問題があるのは明らかなのですが、
そこは心理描写の力。
彼女に共感し、再婚相手の高潔さに(憎むことはできずとも)窮屈な想いを抱きながら読み、
そうして主人公が彼女を抹殺した時、言い知れぬ悲しみと喪失感を覚えました。
もちろん、放蕩に明け暮れたい主人公セシルと、秩序と高潔さを重んずる再婚相手のアンナとでは、
人種が違ったのでしょう。
ですが、セシルの行為が父親の人生を(アンナを、はもちろんですが)決定的に変えてしまったことは
疑いない事実です。
父親の人生が好転するのを阻害してしまったと言った方が正解でしょうか。
一方で、アンナは二人の進化を急速に推し進めすぎたというのも確かかもしれません。
父親の気の迷いすら許すことができない、彼女の潔癖さがアンナ自身を殺した、
と言ってしまってはあまりに酷でしょうか。
思うにセシルは、極度のファザコンで。
ファザコン少女が、父親と自分を変えようと乗り込んできた闖入者アンナを無慈悲に撃退する。
そんなお話でした。
もう少しセシルの年齢が高ければ、こんな悲劇は起こらなかったかもしれませんね。