オーガストの「穢翼のユースティア」を始めました。
現在、フィオネとエリスをクリアしたところです。


序盤の感想を言いますと、率直に言って面白いな、と。
オーガスト作品は「バイナリィポット」を除いて全てプレイしておりますが、
シナリオで魅せる作品は今までなかったように思います。
強いて言うなら、「夜明け前より瑠璃色な」のフィーナルートと、「MC」のシンシアルートにその一端は見えましたが、
これにしても、特筆するほどではありません。
そう考えると、今回の『穢翼のユースティア』は、まるで別物だなという印象を受けます。


世界設定も、(今のところは)実によく出来ています。
三つの世界の貧富の差や、羽狩り、娼婦への職業差別などなど、受け取り手が色々と考えられるようなファクターを入れつつ、説教くささを感じさせないため、嫌な気持ちにならずに自然と受け入れることができます。
フィオネルート(B評価)、エリスルート(C評価)と、個々の物語はさほど特筆すべき内容ではありませんが、
こういった世界設定を作り上げた時点で、良作評価は堅いと思っています。


ヒロインについても、今作は従来のオーガスト色とも言える「嫌う者の少ない、ほぼ長所だけで構成されたキャラクター路線」を捨て、「長所と短所をしっかり持ち合わせた、人物路線」を打ち出してきました。


フィオネに関しては、非常に堅物だけれど、真っ直ぐな人物像。
正直、リアルにいたらこのタイプの娘とうまくやっていける自信がありませんが(笑)、
ゲームキャラとしてはストライクゾーンど真ん中です。フィオネかわいいよフィオネ。


更に驚いたのがエリスの設定。過度に依存心を抱く、心に闇を抱えた女性を描いたオーガスト初のヒロインですが、『ヤンデレネタ』に堕することなく、きちんと一人の人間として描けていると感じました。
まぁ、リアルどころかゲームキャラとしてもこの手の娘は好きじゃないですが、しかしこの人物造型自体は一定の評価に値すると思います。


そんな感じで、かなり良い感触を持ったまま、次のイレーヌルートに進みたいと思います。