75点。

1周クリアするだけで15回(くらい)もエラーするゲームなんて、信じられますか?
敵にやられたわけでもないのに、戻されるとかありえないっしょ!!
2時間プレイすれば確実に1回はエラー落ちする。そんなレベルです。


というわけで、まずは怒りを表明したいです。
ハッキリ言って、ここまでエラーが多いというのはデバッグをまともに出来ていないのではないかと思います。
何とか頑張って1周クリアしましたが、いつ強制停止するかわからない状況でやり込みをする気にはなれません。
ゲームとしての面白さ(エラーなし)は80点ですが、あまりにもエラーを頻発するので、それ込みで考えれば50点がいいところです。
ただ、まだ発売して間もないわけですし、今後改善することは大いに考えられるため、とりあえず減点は5点に留めておきます。


さて、ゲームの感想に移ります。
Venus Bloodシリーズは主に3種類に分かれておりまして、
純粋な調教SLGの『無印』と『キメラ』(無印は未プレイです)。
国取りSLGの「エンパイア」、「フロンティア」。
そしてダンジョン防衛SLGの「アビス」(「デザイア」は未プレイなのでよくわかりません)に分かれます。


本作「ガイア」は、ダンジョン防衛SLG「アビス」の後継作にあたります。


「アビス」は個人的に、かなり不満の残る内容でした。
ですが今回の「ガイア」では、その不満点のほぼ全てが解消されていたことに、まずは驚きました。
(この感想でも触れますが、興味とお時間があれば僕の「アビス」感想をさらっと流し読みいただけると、不満点が分かりやすいかと思います)


とにかく煩雑だったユニット整理がだいぶやりやすくなっていますし、受け身なだけではないレイドモードも搭載されていますし、
アイテムは一気にまとめ買いできるし、HPも全回復できるようになったし、ボス戦でカーソルが下についていることもなくなったし、
誤字もほとんど気にならなかったし、レシピ上からモンスターを作れるし。
Hシーンはまぁ相変わらずアレですが、僕自身もだいぶ慣れたのか、ややマイルドになったのかそこまで抵抗はなくなりました。
何より、ダンジョン防衛が「振り」ではなくきちんと「防衛」できるようになり、エンカウントバトルにも意味があります。


唯一「フリーマップでレベル上げできない」だけが不満点として残ったのは残念ですが、大幅にゲームとして成長したと思います。
……「アビス」が酷すぎただけ、とも言えますが、よくぞここまで進化させたものだと思いました。


また、好みの問題かもしれませんが、キャラクターが「アビス」に比べ、大幅に可愛くなったような気がします。
ADV部もあるわけですし、やはり魅力的な娘が大勢いた方がエロゲとしてもSLGとしても楽しいでしょう。


そんなわけで、ゲームとしては「アビス」を大幅に上回る会心の一作だったと思います。
それだけに……返す返すもエラーの多発が残念です。

以上が本作の感想になります。


ここからは、自分なりの拠点防衛のやり方を軽く書いてみます。
他に良いやり方はいくらでもあるでしょうし、自分でやり方を探すのも楽しいですので、
『どうもうまくいかない』と悩んでいる方のみ、参考にしていただければと思います。


(なお、最初の2~3章くらいまでは何も考えずに適当にやるだけで、簡単にクリアできると思います。
ダンジョンもまだ狭いので、あまり気にせず必要な施設をどんどん建てていけばいいですし。
浅い階層で簡単に敵を食い止められる段階ならば、↓のやり方は不要です)


まず原則として、敵部隊は『侵攻班』、『破壊班』、『地上支援部隊』の3つに分かれます。
『侵攻班』とはダンジョン最奥部、メインコアを目指して突撃してくる部隊。
『破壊班』とはダンジョンの入口付近で、ちまちまとこちらの施設を破壊してくる部隊です。


こちらの敗北条件は最奥部メインコアの破壊なわけですから、当然『侵攻班』に気をつけなくてはなりません。
逆に言えば、『破壊班』は『侵攻班』を撃退するまで、基本放置で構いません。
『侵攻班』は最奥部に向けて一直線で迫ってくるので、確実に通過する場所。たとえば階段付近で迎撃するのが良いと思います。


基本、ダンジョン入口付近の施設は破壊されやすいため、高価な施設(宝物庫など)はなるだけ奥の方に作っておきたいところです。
では入口付近には何を作るかというと、石の間を敷き詰めましょう。
何故なら石の間はとにかく安く、とても頑丈です。壊されてもちっとも痛くありませんし、壊すのに時間がかかります。
なので、『破壊班』の足止めには最適だと思います。壊されては作り、壊されては作り、です。


『地上支援部隊』がいる場合は、真っ先に片付けましょう。
ダンジョンに突入してくる予定の部隊は放置で構いませんが、ブラスト効果のある部隊を放っておくと、相当ヤバいです。
2~3発食らうとかなりの部屋が吹っ飛びます。
他にも移動力増加やフォースを下げてくるなど、いずれも厄介ですので、先に片付けましょう。


なお、本作では敵勢力が割と特徴的な構成になっています。
ある章では器兵隊が集団で押し寄せてきたり、別の章ではドラゴン族が押し寄せてきたり、違う章では不死者が襲ってきたり。
普通にやって勝てるならそれで構いませんが、もし苦戦するようならば、迎撃地点(主に階段付近)にはそれ専用の施設を建てましょう。


たとえば、不死者がヤバいようなら『治癒の泉』を迎撃地点に作っておき、その上でだけ戦う。これだけで目に見えて楽になります。


少し脇道にそれますが、このゲームでは『属性』が非常に大事になりますので、強敵の属性は確認しておくと良いと思います。
そして、その敵とのバトルでは『○○特攻』の必殺技を必ず使うようにする。
神獣はともかく、それ以外の敵ならこれだけでも倒すことができると思います。


最後の方になると、『侵攻班』の速度があまりに速く、すぐに最下層にまで到達されてしまうケースもあります。
この場合は、侵攻ルートに『牢屋』や『蟲の間』を作って対処しましょう。
後は適当に『産室』や『宝物庫』、『食料庫』、『研究室』、『魔方陣』、『治癒の泉』などを建てておけば良いかと思います。


と、こんな感じでしょうか。
こちらが侵攻するレイドモードは防衛に比べて遥かに簡単なので、こまめに師団解除をして被害を食い止め、
下り階段の前に師団を配置しなおすだけで良いかと思います。
アイテム狙いたレベル上げなど、何かこだわりがあれば別ですが、クリアだけを考えるなら途中の雑魚には目をくれず、とにかく奥を一直線に目指せばいいです。