★グループE
フランス 80%
スイス 65%
エクアドル 30%
ホンジュラス 25%
2強・2弱のグループだ。
南米組のエクアドルだが、この国は大して強くはない。
高地キト(標高2800メートル)にあるホームで、息切れした相手に勝ってきた(7勝1分無敗)だけであり、
アウェイでは0勝3分5敗。
高地で行われるワールドカップでなら強いかもしれないが、下界では推して知るべしである。
……というか、2800メートルなんて場所を国際試合のホームにする方も方なら、認める方も認める方だと思う。
グアヤキルとか、もっと低い場所にだってサッカースタジアムはいくらでもあるのに。
チームの中心はマンチェスター・ユナイテッドに所属するサイドアタッカーのバレンシアになるだろう。
ホンジュラスは中南米らしい、足元のテクニックに秀でたチーム。
サイドアタッカーのエスピノーサが攻撃の軸になりそうだが、さすがに突破は難しいか。
グループ突破最有力候補はフランスだ。ただ、このチームの最大の敵は相手ではない。
そう、『内紛』である。
2010年、壊滅的な内紛により自滅して大会を去ったのは記憶に新しい。
2012年にも歴史は繰り返され、2010年ほど酷くはなかったもののチームは終始ごたついていた。
アネルカ、ナスリ、ベナルファ、アビダルといった、内紛の首謀者たちは今回エントリーされていないものの、
チームにはまだ、リベリ、エブラという二人が残っている。
さすがにこの二人は実力から言って外せなかったのだろうが、どう出るだろうか。
チームスタイルとしては、中盤で守備をガッチリと固めて攻撃は前線に任せるという攻守分業型で、
ジダンがいた頃のような華麗さはない。
サイドアタッカーのリベリとヴァルブエナが軸となるが、前線のベンゼマが孤立しがちで
果たして強豪国からゴールが奪えるだろうか。
ポグバ、マトゥイディらのセンターハーフ陣がどこまで前線に駆け上がり、攻撃に厚みを加えることができるかにかかっていると言えるだろう。
グループEの2番手スイスは、フランスに比べタレントは小粒なものの、よく組織された好チームだ。
セリエA3位のナポリでもコンビを組むベーラミとインレルが中盤を引き締め、シャキリ、バルネッタといった
サイドにボールを展開する。
ただし、得点能力には大いに難がある。
相手にゴールを割らせない事はできても、相手のゴールをこじ開ける事ができるかどうか。
格下相手にスコアレスドローを続けるような事があれば、グループリーグ敗退もありうるだろう。
なお、トーナメント1回戦で当たるのはグループF。そこを1位で突破してくるのは恐らくアルゼンチンとなる。
一方、2位は恐らくナイジェリアかボスニア・ヘルツェゴビナ。
アルゼンチンが相手では、敗退も現実的となってしまう一方、ナイジェリアやボスニアならベスト8進出のチャンスだ。
いずれの国も、1位通過を目指すことになるだろう。
★グループF
アルゼンチン 90%
ナイジェリア 55%
ボスニア・ヘルツェゴビナ 50%
イラン 5%
完全に1強。
ディマリア、アグエロ、イグアイン、メッシと並ぶ攻撃陣は参加国中最強の破壊力を誇る。
それに比べて見劣りが否めないのが守備陣で、名前の知られた選手はベンフィカ所属のCBガライと
マンチェスター・シティ所属のSBサバレタぐらい。
ナポリで控えのフェデリコ・フェルナンデス、スポルティング・リスボン所属のロホに、
モナコでベンチを温めるGKロメロと、守備の顔ぶれは優勝を争うチームとしては非常に心もとない。
それでも、アルゼンチンは優勝候補に挙げられるだろう。
前述した攻撃陣の破壊力に加えて、非常にくじ運に恵まれたからだ。
グループリーグの対戦相手に強豪国はおらず、ほぼ無風状態。
トーナメント1回戦の相手も、フランス、スイス、エクアドル、ホンジュラス、いずれが来ても
アルゼンチンが優勢だろう。
更にアルゼンチンはグループリーグでの移動距離が短く、試合会場は気候も恵まれている。
何から何までお膳立てされている状況で、ベスト8進出はノルマと言ってもいい。
問題はそこからだ。スペインやドイツ、ブラジルといったチームに今のアルゼンチンは勝利できるだろうか。
2位の座を争うのがナイジェリアとボスニア・ヘルツェゴビナ。
まずナイジェリアから見ていくと、正直大したチームではない。
中盤の底のミケルからサイドに開き、アーメド・ムサやモーゼスのスピードを活かす。
決めるのはゴールゲッターのエメニケ。
GKにもアフリカ最高の守護神エニュアマが控え、抑えるべきポイントは抑えているが、意外性に溢れているわけでもなければ、堅守という程のこともない。
次にボスニア・ヘルツェゴビナ。
中盤のファンタジスタ、ピアニッチを軸に2トップのジェコ&イビシェビッチが躍動するこのチーム。
戦火を乗り越え、初出場を決めたこのチームには、僕自身も大いに興味を持っている。
ただし、
(旧ユーゴ圏の国の多くがそうだが)精神的にキレやすい選手が揃っていること
(スパヒッチ、ピアニッチ、ジェコあたりは所属リーグの試合を見ても、かなり精神的に不安定である)。
選手同士の対立や、エースのジェコとスシッチ監督が対立していること。
そこをもってきて、監督が実績皆無の甥を代表選手に選出するなど、暗雲が立ち込めている感じである。
チームが一丸にならずに勝ち抜けるほど、ワールドカップは甘いものではない。
かつてアジア随一のタレント軍団と称えられたイランだが、現在の彼らに多くは期待できないだろう。
アルゼンチンはともかく、ナイジェリア、ボスニアなら付け入る隙もないではないが……現実的には1勝を目指すことになる。
フランス 80%
スイス 65%
エクアドル 30%
ホンジュラス 25%
2強・2弱のグループだ。
南米組のエクアドルだが、この国は大して強くはない。
高地キト(標高2800メートル)にあるホームで、息切れした相手に勝ってきた(7勝1分無敗)だけであり、
アウェイでは0勝3分5敗。
高地で行われるワールドカップでなら強いかもしれないが、下界では推して知るべしである。
……というか、2800メートルなんて場所を国際試合のホームにする方も方なら、認める方も認める方だと思う。
グアヤキルとか、もっと低い場所にだってサッカースタジアムはいくらでもあるのに。
チームの中心はマンチェスター・ユナイテッドに所属するサイドアタッカーのバレンシアになるだろう。
ホンジュラスは中南米らしい、足元のテクニックに秀でたチーム。
サイドアタッカーのエスピノーサが攻撃の軸になりそうだが、さすがに突破は難しいか。
グループ突破最有力候補はフランスだ。ただ、このチームの最大の敵は相手ではない。
そう、『内紛』である。
2010年、壊滅的な内紛により自滅して大会を去ったのは記憶に新しい。
2012年にも歴史は繰り返され、2010年ほど酷くはなかったもののチームは終始ごたついていた。
アネルカ、ナスリ、ベナルファ、アビダルといった、内紛の首謀者たちは今回エントリーされていないものの、
チームにはまだ、リベリ、エブラという二人が残っている。
さすがにこの二人は実力から言って外せなかったのだろうが、どう出るだろうか。
チームスタイルとしては、中盤で守備をガッチリと固めて攻撃は前線に任せるという攻守分業型で、
ジダンがいた頃のような華麗さはない。
サイドアタッカーのリベリとヴァルブエナが軸となるが、前線のベンゼマが孤立しがちで
果たして強豪国からゴールが奪えるだろうか。
ポグバ、マトゥイディらのセンターハーフ陣がどこまで前線に駆け上がり、攻撃に厚みを加えることができるかにかかっていると言えるだろう。
グループEの2番手スイスは、フランスに比べタレントは小粒なものの、よく組織された好チームだ。
セリエA3位のナポリでもコンビを組むベーラミとインレルが中盤を引き締め、シャキリ、バルネッタといった
サイドにボールを展開する。
ただし、得点能力には大いに難がある。
相手にゴールを割らせない事はできても、相手のゴールをこじ開ける事ができるかどうか。
格下相手にスコアレスドローを続けるような事があれば、グループリーグ敗退もありうるだろう。
なお、トーナメント1回戦で当たるのはグループF。そこを1位で突破してくるのは恐らくアルゼンチンとなる。
一方、2位は恐らくナイジェリアかボスニア・ヘルツェゴビナ。
アルゼンチンが相手では、敗退も現実的となってしまう一方、ナイジェリアやボスニアならベスト8進出のチャンスだ。
いずれの国も、1位通過を目指すことになるだろう。
★グループF
アルゼンチン 90%
ナイジェリア 55%
ボスニア・ヘルツェゴビナ 50%
イラン 5%
完全に1強。
ディマリア、アグエロ、イグアイン、メッシと並ぶ攻撃陣は参加国中最強の破壊力を誇る。
それに比べて見劣りが否めないのが守備陣で、名前の知られた選手はベンフィカ所属のCBガライと
マンチェスター・シティ所属のSBサバレタぐらい。
ナポリで控えのフェデリコ・フェルナンデス、スポルティング・リスボン所属のロホに、
モナコでベンチを温めるGKロメロと、守備の顔ぶれは優勝を争うチームとしては非常に心もとない。
それでも、アルゼンチンは優勝候補に挙げられるだろう。
前述した攻撃陣の破壊力に加えて、非常にくじ運に恵まれたからだ。
グループリーグの対戦相手に強豪国はおらず、ほぼ無風状態。
トーナメント1回戦の相手も、フランス、スイス、エクアドル、ホンジュラス、いずれが来ても
アルゼンチンが優勢だろう。
更にアルゼンチンはグループリーグでの移動距離が短く、試合会場は気候も恵まれている。
何から何までお膳立てされている状況で、ベスト8進出はノルマと言ってもいい。
問題はそこからだ。スペインやドイツ、ブラジルといったチームに今のアルゼンチンは勝利できるだろうか。
2位の座を争うのがナイジェリアとボスニア・ヘルツェゴビナ。
まずナイジェリアから見ていくと、正直大したチームではない。
中盤の底のミケルからサイドに開き、アーメド・ムサやモーゼスのスピードを活かす。
決めるのはゴールゲッターのエメニケ。
GKにもアフリカ最高の守護神エニュアマが控え、抑えるべきポイントは抑えているが、意外性に溢れているわけでもなければ、堅守という程のこともない。
次にボスニア・ヘルツェゴビナ。
中盤のファンタジスタ、ピアニッチを軸に2トップのジェコ&イビシェビッチが躍動するこのチーム。
戦火を乗り越え、初出場を決めたこのチームには、僕自身も大いに興味を持っている。
ただし、
(旧ユーゴ圏の国の多くがそうだが)精神的にキレやすい選手が揃っていること
(スパヒッチ、ピアニッチ、ジェコあたりは所属リーグの試合を見ても、かなり精神的に不安定である)。
選手同士の対立や、エースのジェコとスシッチ監督が対立していること。
そこをもってきて、監督が実績皆無の甥を代表選手に選出するなど、暗雲が立ち込めている感じである。
チームが一丸にならずに勝ち抜けるほど、ワールドカップは甘いものではない。
かつてアジア随一のタレント軍団と称えられたイランだが、現在の彼らに多くは期待できないだろう。
アルゼンチンはともかく、ナイジェリア、ボスニアなら付け入る隙もないではないが……現実的には1勝を目指すことになる。