ブラジル 1-1 チリ
PK 3-2
主審 C-
試合内容 A+
MOM CFネイマール(80)(ブラジル)
GK ジュリオ・セーザル(65) ブラーボ(70)
CB ダビド・ルイス(65) メデル(70)
チアゴ・シウバ(65) ハラ(55)
SB マルセロ(70) CB シルバ(60)
ダニエル・アウベス(65) SH イスラ(60)
DH ルイス・グスタボ(40) メナ(60)
フェルナンジーニョ(25) DH ディアス(70)
SH フッキ(80) OH ビダル(70)
ネイマール(80) アランギス(70)
OH オスカル(50) CF バルガス(65)
CF フレッジ(35) サンチェス(70)
監督 スコラーリ B サンパオリ A+
【ブ】
フレッジ(45)→ジョー(40)
フェルナンジーニョ(25)→ラミレス(50)
オスカル(50)→ウィリアン(50)
【チ】
バルガス(65)→グティエレス(55)
ビダル(70)→ピニージャ(50)
メデル(70)→ロハス(?)
120分間、白熱の死闘はPK決着。
ここで負ければブラジル国中から壮絶なバッシングが浴びせられるであろう試合で、
内容面ではチリの方が上回っていた。
お互い中盤で激しく潰し、そこからの速攻でチャンスを作りあう流れだったが、
前半押し気味に試合を進めたのはブラジル。
チリのCBシルバの裏を突くネイマールの飛び出しは、チリに脅威を与え続けた。
だが後半になると、作戦指示なのかなんなのか、ネイマールの裏への飛び出しが激減し、
チリの中盤の守備がブラジルのボールを吸い取っていく。
延長、PKにまでもつれた試合はチリの狙い通りだっただろう。
120分の戦いでは、ブラジルから見て負けに等しいドローだったはずだ。
しかし、ブラジルはPKに勝った。
殊勲者はGKのセーザル、そしてプレッシャーのかかる場面できちんと決めたネイマール。
ブラジルが大激闘を制し、ベスト8へと駒を進めた。
【ブラジル】
ブラジルの攻撃の弱点が如実に表れた試合だった。
とにかくCFのフレッジ、OHのオスカルが頼りない。
グスタボ、フェルナンジーニョのペアは中盤のボール奪取争いでチリに競り負け、効果的な攻め上がりもない。
結果、攻撃面で怖さを感じたのはネイマールとフッキ、マルセロの3人だけだった。
この日のフッキは非常に溌剌としたプレイを見せ、今までの不調がウソのようなハイパフォーマンス。
だが、いかんせんこの日は運がなさすぎた。
ブラジルの失点はフッキのパスミス、素晴らしいゴールは疑問の残る判定で取り消され、
PKではミスしてしまう。
しかし120分間、誰よりもよく動き、頑張っていたのは確かだ。
もう一人の核、ネイマールは特に前半、チリのシルバとのマッチアップを優位に進め、いつ得点が入ってもおかしくないだけの脅威を与えていた。
採点ではフッキと並んだが、PKでもプレッシャーのかかる5人目できっちりと決めた彼をMOMとした。
守備陣の好調ぶりは数少ない朗報で、ダビド・ルイス、チアゴ・シウバのペアはミスらしいミスなく中央の守備を固め、マルセロはオーバーラップで、ダニエル・アウベスは精度の高いロングパスで攻撃を盛り立てた。
守ってはジュリオ・セーザルがPKを二本セーブ。
最終ラインは優勝に値する実力を十分に見せているだけに、中盤から前の選手の奮闘に期待したいところだ。
【チリ】
本当によく闘った。
激しい中盤のプレッシングでブラジルの攻撃を寸断。
数は少ないものの、そこからのカウンターであわやというシーンも作った。
攻撃面で目立ったのはやはりアレクシス・サンチェス。
彼がボールを持つと、やや攻撃が遅くなるシーンも見られたが、あのキープ力は代えがたい。
CBのメデル、OHのビダルの二人がチームの屋台骨を支え、アランギスは献身的に攻守に貢献。
GKブラーボもファインセーブを見せた。
負けてなお、観る者に素晴らしいインパクトを残した好チームだった。
【チリ代表まとめ 2勝Ⅰ分1敗 6得点 4失点 攻撃 B 守備 A- スペクタクル B+】
注目選手 GK クラウディオ・ブラーボ 平均採点 70/3試合(オランダ戦は未採点のため、他3試合)
CB ガリー・メデル 60/3試合
OH チャルレス・アランギス 68.3/3試合
CF アレクシス・サンチェス 71.6/3試合
CF エドゥアルド・バルガス 61.6/3試合
前回大会、アグレッシブなハイプレス攻撃サッカーで一世を風靡したチリ。
前回同様ベスト16でブラジルと相まみえ、同様に敗退となったが、闘いぶりは変わっていた。
前回は勢いある攻撃を仕掛けるあまりファウルをしてしまったり、全体が前がかりになりカウンターを浴びるシーンが目立ったが、今回ではそこで気持ちを抑え、守るべきところは守る老獪さをも手にしたのだ。
その結果、攻撃面で力を発揮するも守備面で計算しづらいバルディビアが先発落ちし、
守備にも積極的なアランギスが起用された。
確かに攻撃面での迫力は前回に及ばないものの、チームバランスは大幅に改善され、
強豪スペインを撃破、ブラジルともPK戦までもつれこませるなど、大健闘を見せた。
守ってはバルセロナ移籍が決まったGKブラーボがファインセーブを見せ、最終ラインではCBメデルが安定感のある守備を披露。
中盤の司令塔はアランギスで、特にスペイン・ブラジルと強豪を相手にした試合で輝きを放った。
攻撃陣の大黒柱はアレクシス。彼のドリブル突破、キープ力はチリの生命線。
その相棒バルガスも、アレクシスをよく助け、印象に残る働きを見せた。
PKは運勝負。ブラジルを相手に120分間同点で凌いだチリの頑張りは、敗れてなお感動的だった。
PK 3-2
主審 C-
試合内容 A+
MOM CFネイマール(80)(ブラジル)
GK ジュリオ・セーザル(65) ブラーボ(70)
CB ダビド・ルイス(65) メデル(70)
チアゴ・シウバ(65) ハラ(55)
SB マルセロ(70) CB シルバ(60)
ダニエル・アウベス(65) SH イスラ(60)
DH ルイス・グスタボ(40) メナ(60)
フェルナンジーニョ(25) DH ディアス(70)
SH フッキ(80) OH ビダル(70)
ネイマール(80) アランギス(70)
OH オスカル(50) CF バルガス(65)
CF フレッジ(35) サンチェス(70)
監督 スコラーリ B サンパオリ A+
【ブ】
フレッジ(45)→ジョー(40)
フェルナンジーニョ(25)→ラミレス(50)
オスカル(50)→ウィリアン(50)
【チ】
バルガス(65)→グティエレス(55)
ビダル(70)→ピニージャ(50)
メデル(70)→ロハス(?)
120分間、白熱の死闘はPK決着。
ここで負ければブラジル国中から壮絶なバッシングが浴びせられるであろう試合で、
内容面ではチリの方が上回っていた。
お互い中盤で激しく潰し、そこからの速攻でチャンスを作りあう流れだったが、
前半押し気味に試合を進めたのはブラジル。
チリのCBシルバの裏を突くネイマールの飛び出しは、チリに脅威を与え続けた。
だが後半になると、作戦指示なのかなんなのか、ネイマールの裏への飛び出しが激減し、
チリの中盤の守備がブラジルのボールを吸い取っていく。
延長、PKにまでもつれた試合はチリの狙い通りだっただろう。
120分の戦いでは、ブラジルから見て負けに等しいドローだったはずだ。
しかし、ブラジルはPKに勝った。
殊勲者はGKのセーザル、そしてプレッシャーのかかる場面できちんと決めたネイマール。
ブラジルが大激闘を制し、ベスト8へと駒を進めた。
【ブラジル】
ブラジルの攻撃の弱点が如実に表れた試合だった。
とにかくCFのフレッジ、OHのオスカルが頼りない。
グスタボ、フェルナンジーニョのペアは中盤のボール奪取争いでチリに競り負け、効果的な攻め上がりもない。
結果、攻撃面で怖さを感じたのはネイマールとフッキ、マルセロの3人だけだった。
この日のフッキは非常に溌剌としたプレイを見せ、今までの不調がウソのようなハイパフォーマンス。
だが、いかんせんこの日は運がなさすぎた。
ブラジルの失点はフッキのパスミス、素晴らしいゴールは疑問の残る判定で取り消され、
PKではミスしてしまう。
しかし120分間、誰よりもよく動き、頑張っていたのは確かだ。
もう一人の核、ネイマールは特に前半、チリのシルバとのマッチアップを優位に進め、いつ得点が入ってもおかしくないだけの脅威を与えていた。
採点ではフッキと並んだが、PKでもプレッシャーのかかる5人目できっちりと決めた彼をMOMとした。
守備陣の好調ぶりは数少ない朗報で、ダビド・ルイス、チアゴ・シウバのペアはミスらしいミスなく中央の守備を固め、マルセロはオーバーラップで、ダニエル・アウベスは精度の高いロングパスで攻撃を盛り立てた。
守ってはジュリオ・セーザルがPKを二本セーブ。
最終ラインは優勝に値する実力を十分に見せているだけに、中盤から前の選手の奮闘に期待したいところだ。
【チリ】
本当によく闘った。
激しい中盤のプレッシングでブラジルの攻撃を寸断。
数は少ないものの、そこからのカウンターであわやというシーンも作った。
攻撃面で目立ったのはやはりアレクシス・サンチェス。
彼がボールを持つと、やや攻撃が遅くなるシーンも見られたが、あのキープ力は代えがたい。
CBのメデル、OHのビダルの二人がチームの屋台骨を支え、アランギスは献身的に攻守に貢献。
GKブラーボもファインセーブを見せた。
負けてなお、観る者に素晴らしいインパクトを残した好チームだった。
【チリ代表まとめ 2勝Ⅰ分1敗 6得点 4失点 攻撃 B 守備 A- スペクタクル B+】
注目選手 GK クラウディオ・ブラーボ 平均採点 70/3試合(オランダ戦は未採点のため、他3試合)
CB ガリー・メデル 60/3試合
OH チャルレス・アランギス 68.3/3試合
CF アレクシス・サンチェス 71.6/3試合
CF エドゥアルド・バルガス 61.6/3試合
前回大会、アグレッシブなハイプレス攻撃サッカーで一世を風靡したチリ。
前回同様ベスト16でブラジルと相まみえ、同様に敗退となったが、闘いぶりは変わっていた。
前回は勢いある攻撃を仕掛けるあまりファウルをしてしまったり、全体が前がかりになりカウンターを浴びるシーンが目立ったが、今回ではそこで気持ちを抑え、守るべきところは守る老獪さをも手にしたのだ。
その結果、攻撃面で力を発揮するも守備面で計算しづらいバルディビアが先発落ちし、
守備にも積極的なアランギスが起用された。
確かに攻撃面での迫力は前回に及ばないものの、チームバランスは大幅に改善され、
強豪スペインを撃破、ブラジルともPK戦までもつれこませるなど、大健闘を見せた。
守ってはバルセロナ移籍が決まったGKブラーボがファインセーブを見せ、最終ラインではCBメデルが安定感のある守備を披露。
中盤の司令塔はアランギスで、特にスペイン・ブラジルと強豪を相手にした試合で輝きを放った。
攻撃陣の大黒柱はアレクシス。彼のドリブル突破、キープ力はチリの生命線。
その相棒バルガスも、アレクシスをよく助け、印象に残る働きを見せた。
PKは運勝負。ブラジルを相手に120分間同点で凌いだチリの頑張りは、敗れてなお感動的だった。