コスタリカ  1-1       ギリシャ

PK              5-3

主審 C-
試合内容 B+
MOM GK ケルラー・ナバス(95)(コスタリカ)

GK      ナバス(95)         カルネジス(50)
CB      ウマーニャ(65)       マノラス(50)
        ゴンサレス(65)      パパスタソプーロス(60)
        ドゥアルテ(50)   SB  トロシディス(60)
SB      ガンボア(60)        ホレバス(70)
        ディアス(60)    DH  マニアティス(45)
DH      テヘダ(60)         カラグーニス(60)
        ボルヘス(60)   OH   サマリス(50)
OH     ボラニョス(45)   WG   サルピンギディス(55)
CF     ルイス(65)           フリストドゥーロプーロス(75)
       キャンベル(65)   CF    サマラス(65)

監督   ピント  A            フェルナンド・サントス  B-

【コ】
ガンボア(60)→アコスタ(55)
テヘダ(60)→クベロ(60)
キャンベル(65)→ブレネェス(55)

【ギ】
サマリス(50)→ミトログル(50)
サルピンギディス(55)→ゲカス(50)
マニアティス(45)→カツラニス(65)


両者、攻撃力にやや不安がある両チームの対戦は、ギリシャがボールを支配し、コスタリカが速攻でカウンターを狙う展開に。
後半コスタリカの先制ゴールが決まる。
その後コスタリカDFドゥアルテが退場したこともあり、必死に守るコスタリカと総攻撃をかけるギリシャの構図に。
このままコスタリカが逃げ切るかと思われた後半ロスタイム、とうとうギリシャがコスタリカのゴールをこじ開けた。

延長戦を闘っても決着がつかず、勝負はPKへ。
この日、絶好調だったGKナバスがギリシャ、ゲカスのキックを止め、
コスタリカがベスト8へと進出した。


【コスタリカ】

DFドゥアルテの退場もあって、一方的に攻め込まれたコスタリカ。
およそ1時間近く、猛攻にさらされ続けながら何とか1失点で乗り切れたのは、何よりもGKナバスの存在が大きかった。
今大会のGKの中で、ブラジル戦のメキシコGKオチョアを上回る最高のパフォーマンス。
彼の存在こそが、コスタリカ躍進の最大の原動力だろう。

攻撃ではこの日もルイス、キャンベルの2人が仕事をしっかりとこなす。
チャンスが多いわけではないコスタリカだが、決定力のあるこの2人がいるおかげで、コスタリカは4試合で5ゴールを奪っている。

【ギリシャ】 

圧巻の猛攻を見せたギリシャだったが、ナバスの壁は超えられなかった。
それでも自慢のサイドアタック、SBのホレバスと、SHのフリストドゥーロプーロスらが繰り出す
ドリブル突破とアーリークロスは迫力に満ちていた。
37歳カラグーニスは120分間戦って、パス成功率92%の素晴らしさ。
これで中のFWにもう少し決定力があれば……。


【ギリシャ代表まとめ 1勝2分1敗 3得点5失点 攻撃 B- 守備 C+ スペクタクル B-】

注目選手 SB ホセ・ホレバス 61.6/3試合(日本戦を除く)
       CF ゲオルギオス・サマラス 66.6/3試合
       WG フリストドゥーロプーロス 72.5/2試合

技術的には巧くないものの、最後まで諦めず気持ちでハードワークできる好チーム。
コートジボアール戦、コスタリカ戦と二度も敗退の瀬戸際から蘇った事からも、気持ちの強さがうかがえる。
負ければ敗退という状況から、一気呵成に猛攻をかける迫力は大会屈指だ。

個々のパフォーマンスの話をすれば、サイドバックのホレバス、ウインガーのフリストドゥーロプーロスから上がるアーリークロスはなかなかの迫力。
CBのマノラス、DHのマニアティス、CHのカラグーニスの気迫も素晴らしく、CFのサマラスはチームの攻撃をオーガナイズできる中心選手。

ただ……上がったクロスをゴールに結びつけるフィニッシャーがいない。
ゲカス、ミトログルの2人は軒並み期待を裏切り、結果4試合で3ゴールという少々寂しい数字に終わった。


高齢の選手も多いギリシャ。
世代交代後のチームがどうなるか少々心配ではあるものの、またこのチームをワールドカップで観たい。
そう思わせてくれる、ナイスファイトだった。