アルゼンチン  1-0        スイス
主審  D
試合内容 B
MOM CH アンヘル・ディマリア(70)(アルゼンチン)

GK     ロメロ(55)               ベナーリオ(75)
CB     ガライ(60)               ジュルー(55)
       フェデリコ・フェルナンデス(60)   シェア(50)
SB    ロホ(70)                 リヒトシュタイナー(50)
      サバレタ(65)              リカルド・ロドリゲス(60)
DH    ガゴ(60)                 インレル(60)
      マスチェラーノ(70)           ベーラミ(55)
CH   ディマリア(70)           SH   シャキリ(60)
WG   ラベッシ(55)                 メーメディ(60) 
      メッシ(65)             OH   ジャカ(55)
CF   イグアイン(55)                 ドルミッチ(40)

監督  サベーラ C                   ヒッツフェルト C 

【ア】
ラベッシ(55)→パラシオ(55)
ロホ(70)→バサンタ(?)
ガゴ(60)→ビグリア(?)

【ス】
ジャカ(55)→ジェウソン・フェルナンデス(45)
ドルミッチ(40)→セフェロビッチ(40)
メーメディ(60)→ジュマイリ(55)



【アルゼンチン】
勝者とはなったものの、アルゼンチンも決して良くはなかった。
特に攻撃は、前線の個人技頼み。
今大会絶好調のメッシとディマリアが、今日も試合を決めた。
ここに後2人……ラベッシやイグアイン、特にイグアインも絡んでくれば『優勝候補』の名にふさわしいチームになるのだが……。
守備に関しては、とりわけロホとマスチェラーノ、サバレタらが良いものの、GKロメロは強豪チームのGKとしてはいかにも物足りない。


【スイス】 
GKベナーリオを中心に、非常によく守ったが、あと一歩及ばなかった。
やはり攻撃力が足りなかった。


【スイス代表まとめ 2勝Ⅰ分2敗 7得点 7失点 攻撃 C+ 守備 B+ スペクタクル B-】

注目選手 GKディエゴ・ベナーリオ 平均採点 71.6/3試合(ホンジュラス戦を除く)
       SB リカルド・ロドリゲス 61.6/3試合
       DHギョクハン・インレル 66.6/3試合    
       SH シェルダン・シャキリ 60/3試合


戦術的に守備のチームというわけではないのだが、守備陣にタレントをそろえる一方で攻撃陣には頼れるタレントがほとんどいないため、結果として守高攻低となっている。
とはいえ、2006・2010の時に比べれば遙かにバランスは攻撃に傾いてはいたが……。

今大会ではそこまで素晴らしい印象はなかった名手ベナーリオだが、自分のつけた採点を見直してみると
71.6という飛びぬけた数値に。
普段のポジショニングなどよりも、ビッグセーブに点数を甘めにつけてしまう傾向が僕にはあるので、そのせいかもしれない(普段の動きも一応つけてはいるつもりなのだが)。

スイスの心臓は中盤の守備にある。ベーラミ&インレルの2ボランチがフィルターとして敵の守備を遮断するとともに、攻撃のリズムを形作っているからだ。
エクアドル戦殊勲のベーラミも捨てがたいが、今大会では特にインレルのいぶし銀の活躍が光った。

僕にとって驚きとなったのはSBのリカルド・ロドリゲスだ。
恥ずかしながら名前だけしか知らない選手だったが、すっかりファンになってしまった。今大会屈指のSBだろう。


一方の攻撃面は守備に比べるといかにも見劣りしてしまう。
サイドアタッカーのメーメディは悪くはないが小粒だし、CFのドルミッチはホンジュラス戦を除いて低調だった。
攻撃のエース、シャキリもホンジュラス戦でハットトリックの活躍を見せたものの、その他の試合ではそこまでの違いは見せられず……とはいえ、唯一通用していたのもシャキリだけだったので、彼を責めるのは酷ではある。