著者はオーソン・スコット・カード。評価はA。
虫型宇宙人バガーの侵略に備え、素質ある子供を戦士として鍛えるためのバトルスクール。
主人公のエンダーは、天才戦士として周囲から将来を嘱望され、同僚からは疎まれ、迫害され、
教官からは、しごかれ続ける。
猟奇的な性向を持つ兄のピーターと同じ血が、自分にも流れていることを自覚し、
「戦いたくない、殺したくない」という葛藤を抱えるエンダー。
訓練を重ね、実力を伸ばせば伸ばすほど、理不尽な難題を与えていく教官たち。
そしてエンダーはついに、卒業試験の日を迎えたが……。
訓練シーンが非常に多く、息抜きのできるシーンがほとんどないので、途中ややダレる部分もあるけれど、
卒業試験の真相が明かされてからのラスト100ページは、それを一気に吹き飛ばすだけのインパクトがありました。
中でもバガーの女王との邂逅は、本当に悲しかったですね。
相手のことがわからない、故に恐れる。恐れるがあまり、徹底的に叩き潰す。
そんな人間の悲しい性をまざまざと感じました。
バガーの巣に残った繭を潰さず、新女王を守るために宇宙に飛び立つエンディングも感動でした。
きっとピーターなら、潰してしまったんでしょうね。
あのシーンこそが、本書における最も重要な分岐点だったのかもしれません。
虫型宇宙人バガーの侵略に備え、素質ある子供を戦士として鍛えるためのバトルスクール。
主人公のエンダーは、天才戦士として周囲から将来を嘱望され、同僚からは疎まれ、迫害され、
教官からは、しごかれ続ける。
猟奇的な性向を持つ兄のピーターと同じ血が、自分にも流れていることを自覚し、
「戦いたくない、殺したくない」という葛藤を抱えるエンダー。
訓練を重ね、実力を伸ばせば伸ばすほど、理不尽な難題を与えていく教官たち。
そしてエンダーはついに、卒業試験の日を迎えたが……。
訓練シーンが非常に多く、息抜きのできるシーンがほとんどないので、途中ややダレる部分もあるけれど、
卒業試験の真相が明かされてからのラスト100ページは、それを一気に吹き飛ばすだけのインパクトがありました。
中でもバガーの女王との邂逅は、本当に悲しかったですね。
相手のことがわからない、故に恐れる。恐れるがあまり、徹底的に叩き潰す。
そんな人間の悲しい性をまざまざと感じました。
バガーの巣に残った繭を潰さず、新女王を守るために宇宙に飛び立つエンディングも感動でした。
きっとピーターなら、潰してしまったんでしょうね。
あのシーンこそが、本書における最も重要な分岐点だったのかもしれません。