備忘録的に、ヒューゴー、ネビュラ、ローカス(SF部門)の長編リストを書いてみる。

既読は赤字未読だけどほぼ確実に既読する予定なのは斜体A評価以上のお気に入りは赤太字
()内はつぶやきです。


英字は、読んだ「お気に入り度」。S~D評価です。

「お気に入り度」であって、「普遍的な面白さ」ではないこと、
僕は「生粋のSFファン」ではなく、文系脳(理系わからん)なため、
『物語・ドラマ』としてSFを読む傾向にあることも強く言っておきます。
(ファンを敵に回したくない……)

要は、自分が後で見たときに振り返れるようにというのと、
読者の方に「こいつはこういう作品が好きなのね」と知ってもらえればいいかなと。

リストはWikipedia丸写し。
作者名は本来入れるべきなんですが、手間が単純に二倍に膨れ上がったので割愛。ごめんなさい。


なお、賞受賞=面白さ、だとはこれっぽっちも思っていません。
現に僕の好きな作家はあまり賞をとっていないので……。
にも関わらず、やはり受賞作品は気になるというw

せっかくなので、ヒューゴー・ネビュラ・ローカスを軸に、
世界幻想文学大賞、キャンベル記念賞、英国SF協会賞、クラーク賞、ディック賞も補足として追加。
(世界幻想文学大賞はともかく、SF系の賞ってめっちゃありますね。どの賞が凄いんだかよくわからん……)

 
1953~1965はヒューゴー賞のみです。

1953  「分解された男」 B+ (同じベスタ―の「虎よ、虎よ」よりもとっつきやすいと思う)
1955  「ボシィの時代」
1956  「ダブルスター」 D   
1958 「ビッグタイム」 
1959 「悪魔の星」
1960 「宇宙の戦士」 B (右翼的な作品、らしいけど、どちらかというと左な僕が読んでも楽しめました)
1961 「黙示録3174年」
1962 「異星の客」 
1963 「高い城の男」 C-(フィリップ・K・ディックなら「ユービック」と「スキャナーダークリー」が好み)
1964 「中継ステーション」 B+ (シマックなら「都市」が最高に好きです。本書は後半の失速さえなければ)
1965 「放浪惑星」  (ライバーは「魔の都の二剣士」が好きですね)



1966~1970はヒューゴー・ネビュラのみです。

1966 ヒ・ネ 「デューン 砂の惑星」 C-

1967 ヒ「月は無慈悲な夜の女王」 D(ハインラインは「ラモックス」みたいな、小動物を描いた作品が好き)
    ネ「バベル17」 
    ネ「アルジャーノンに花束を」  (あまりに有名で今さらですが、いいものは良いです)


1968 ヒ「光の王」 
    ネ「アインシュタイン交点」 D(ディレイニーは許してくれ……読解力のない俺には良さがわからん……)

1969 ヒ「未訳」
    ネ「成長の儀式」

1970 ヒ・ネ「闇の左手」 B

ここからローカス賞登場。

1971 ヒ・ネ・ロ「リングワールド」 

1972 ヒ「果てしなき河よ我を誘え」 D(ファーマーは「恋人たち」が大好き。でもこの作品は正直駄作だと思う)
    ネ「禁じられた惑星」 C+
    ロ「天のろくろ」(ル・グィンはそこそこ好きなので読むかも)

1973 ヒ・ネ・ロ「神々自身」 B-(「永遠の終わり」とか「鋼鉄都市」「はだかの太陽」とかが大好き。なぜこれ?)

1974 ヒ・ネ・ロ「宇宙のランデヴー」 D *英国SF協会賞、キャンベル記念賞受賞

1975 ヒ・ネ・ロ「所有せざる人々」 C

1976 ヒ・ネ・ロ「終わりなき戦い」 C(トリプルクラウンが続きますねぇ。リスト作るのは楽ですが)

1977 ヒ・ロ「鳥の歌いまは絶え」(これ、読みたいんだけどサンリオSFで読めない!)
    ネ「マンプラス」 B+(同著者の3冠作品「ゲイトウェイ」よりも、本書の方が遥かに好き)

1978 ヒ・ネ・ロ「ゲイトウェイ」 C *キャンベル記念賞受賞

1979 ヒ・ネ・ロ「夢の蛇」 B

ここからローカス賞が2つに分かれます。便宜上SF部門のみ書きます。
ヒューゴー・ネビュラ賞とローカス賞ファンタジー部門が被った時だけ、『ロファ』表記をつけておきます。
また、ネビュラ賞は大幅に集計期間が違うみたいです。


1980 ヒ・ネ「楽園の泉」 C- (クラークは「都市と星」とかが好きなんだけどなぁ。「ランデブー」や「楽園」はあまり)
    ロ「ティーターン」

1981 ヒ・ロ「雪の女王」
    ネ「タイムスケープ」 C-

1982 ネ・ロファ「調停者の鉤爪」(「警子の剣」も、翌年ローカス賞ファンタジー部門受賞)
    ヒ「ダウンビロウステーション」
    ロSF「多彩の地」

1983 ヒ・ロ「ファウンデーションの彼方へ」 B-
    ネ 未訳

1984 ヒ・ネ・ロ「スタータイドライジング」 

1985 ヒ・ネ「ニューロマンサー」  *ディック賞受賞
    ロ「インテグラルツリー」 

1986 ヒ・ネ「エンダーのゲーム」 A
    ロ「ポストマン」 B- *キャンベル記念賞受賞

1987 ヒ・ネ・ロ「死者の代弁者」 A-(オーソン・スコット・カード、二作続けて気に入りました)

1988 ヒ・ロ「知性化戦争」 A
    ネ「落ちゆく女」

1989 ヒ・ロ「サイティーン」
    ネ「自由軌道」 

1990 ヒ・ロ「ハイペリオン」  
    ネ「治療者の戦争」

1991 ネ・ロファ「帰還―ゲド戦記最後の書」(実はゲド戦記は3巻途中で止まってる。いきなりこれ読んでもなぁ)
    ヒ 「ヴォルゲーム」 B-
    ロSF「ハイぺリオンの没落」  B- *英国SF協会賞

1992 ヒ・ロ「バラヤー内乱」 B+
    ネ「大潮の道」 

1993 ヒ・ネ・ロ「ドゥームズデイブック」 A-
    ヒ「遠き神々の炎」  B

1994 ヒ・ロ「グリーンマーズ」  
    ネ「レッドマーズ」 C *英国SF協会賞 (同じシリーズですが、ネビュラだけレッドなんですね)

1995 ヒ・ロ「ミラーダンス」 B-
    ネ「火星転移」

1996 ヒ・ロ「ダイヤモンドエイジ」 C+
    ネ「ターミナルエクスペリメント」 B+

1997 ヒ・ロ「ブルーマーズ」
    ネ「スローリバー」
 
1998 ヒ・1999ネ「終わりなき平和」 C *キャンベル記念賞受賞
    ネ「太陽と月の妖獣」(1998年のネビュラ賞はこちら。1999年のネビュラ賞が「終わりなき平和」)
    ロ「エンディミオンの覚醒」 (「エンディミオン」、まで読んで気に入れば)

1999 ヒ・ロ「犬は勘定に入れません」 
    ネ 1998年参照(「終わりなき平和」)

2000 ヒ「最果ての銀河船団」 A *キャンベル記念賞受賞
    ネ 未訳
    ロ 「クリプトノミコン」

2001 ヒ「ハリーポッターと炎のゴブレット」 B(「アズカバンの囚人」はローカス賞ファンタジー部門受賞)
    ネ 「ダーウィンの使者」(グレッグベアは「ブラッドミュージック」が好きだった。こちらも読む?)
    ロ「言の葉の樹」 D
 
2002 ヒ・2003ネ「アメリカンゴッズ」 C
    ロ「航路」 B
 
2003 ヒ「ホミニッド―原人―」 A-
    ネ2002年 参照(「アメリカンゴッズ」
    ロ 未訳

2004 ヒ・2005ネ・ロファ「影の棲む城」 B+
    ネ「くらやみの速さはどれくらい」 B
    ロSF「イリアム」 B+

2005 ヒ「ジョナサン・ストレンジとミスターノエル」 *世界幻想文学大賞 D
    ネ 2004年参照(影の棲む城)
    ロ 未訳

2006 ヒ「時間封鎖」 B
    ネ「擬態―カムフラージュ―」 B+
    ロ「アッチェレランド」

2007 ヒ・ロ「レインボーズエンド」  D
    ネ「探索者」

2008 ヒ・ネ・ロ「ユダヤ警官同盟」 C

2009 ヒ 「墓場の少年―ノーボディ・オーエンズの奇妙な冒険―」
    ネ「パワー」
    ロファ 「ラウィーニア」(ロSFは未訳なのでこちらをとりあえず紹介。ル・グィンなので読むかも)

2010 ヒ・ネ「ねじまき少女」 D *キャンベル記念賞受賞
    ヒ・ロファ「都市と都市」  *世界幻想文学大賞、クラーク賞、英国SF協会賞 C+

2011 ヒ・ネ・ロ「ブラックアウト」「オールクリア」 B+

2012 ヒ・ネ「図書室の魔法」 A
    ロ「言語都市」
 
2013 ヒ・ロ「レッドスーツ」
    ネ「2312――太陽系動乱――」

2014  



以上です。
1950~70年代のSFは賞とか関係なく、そこそこ読んだつもりです(無論、読書家の方には負けますが)。
1980年代~現代まで、まずは賞を中心に読みながら、話題作や気になった作品など
外堀りを埋めるように読みたいんですが、こうして見ても先は長いですねぇ。
賞を取らずとも、オールタイムベストSFに名前が上がらずとも、面白い作品はきっとたくさんあって、
それらに出会えるぐらいアンテナを高めたり、数多く読む余力があるかどうか。

SF以外にも、恋愛小説、ホラー小説も大好きだし、ミステリや純文学、ラノベなどなど、ジャンルは山ほどあるしなぁ……。
もちろん読書以外にも、ゲーム、映画、テレビドラマ……キリがないのでやめよう。