イングランド    2-1           ウェールズ

主審  B-
試合内容 B+
MOM  該当者なし

GK  ハート(50)                ヘネシー(55)
DF  ケーヒル(55)               ガンター(45)
   スモーリング(55)              ニール・テイラー(50)
   ウォーカー(55)               アシュリー・ウィリアムズ(45)
   ローズ(60)                 チェスター(50)
MF デル・アリ(50)              DF デイビス(45)
  ルーニー(65)               MF アレン(50)
  ララーナ(60)                  ラムジー(50)
  スターリング(45)                レドリー(55)
  ダイアー(60)               FW ロブソン・カヌー(45)
FW ケイン(45)                   ベイル(60)

監督  ホジソン B+                コールマン B

  
【イ】 スターリング(45)→スターリッジ(65)
   ケイン(45)→ヴァ―ディー(60)
   ララーナ(60)→ラッシュフォード(55)

【ウェ】 レドリー(55)→エドワーズ(50)
    ロブソン・カヌー(45)→ジョナサン・ウィリアムズ B



引き分けで十分なウェールズと勝ちが欲しいイングランドの一戦は、
両者の思惑通りイングランドが攻め、ウェールズが守る展開となった。
あまり前に出てこないウェールズだったが、ベイルのFK一発で見事に先制。
追い詰められたイングランドは後半開始から2人の選手を投入する。
スターリング→スターリッジ、ケイン→ヴァ―ディー。
結果的にこの采配が見事に的中。攻勢を強めたイングランドはヴァ―ディーが同点に追いつき、
このまま引き分けで終わりかと思われた後半ロスタイム、スターリッジが土壇場で逆転ゴール。
ウェールズがほぼ手中に収めていたベスト16への切符を、文字どおり強奪する一点でイングランドは
視界良好。ウェールズは最終戦、ロシアとの決戦に全てを賭す事となった。



【イングランド】
特筆すべきはホジソンの采配ズバリ的中といったところだが、ケイン→ヴァ―ディーに関してはむしろ、
なぜ先発からヴァ―ディーを使わなかったのかという疑問の方が大きい。
ケインの身体の重さは、初戦のロシア戦で既に明らかだったはずだ。
スターリング→スターリッジはお見事。ラッシュフォードもなかなかの切れ味を見せた。
中盤のダイアーとルーニーはこの日も良い。
今大会のイングランドはいつになく中盤のレベルが高い。
しかしチャンスを作っても、最後のところでゴリ押しに頼り工夫がないため、なかなかゴールが決まらない悪癖はこの日も変わらず。
守備陣にも絶対の信頼は置けない。
間違いなく好チームではあるが、ベスト4以上を狙うにはこの2点を修正する必要があるように思う。
ウェールズ相手には、なんとかゴリ押しでもゴールをもぎとる事はできたが……。
とはいえ、ロシア戦でも書いたように、本当に久しぶりに『好感の持てる』イングランドではある。
……エリクソン→カペッロと、守る事しか出来ない冬の時代が長すぎた……。



【ウェールズ】 
引き分けで十分だった事もあり、ほぼ攻勢に出る事はなかった。
しかしその最終ラインも鉄壁とは言えず、前半から不用意なパスミスも多かった。
ベイルのFKはお見事。