チェコ 2-2 クロアチア
主審 A-
試合内容 B+
MOM CH イヴァン・ラキティッチ(80)(クロアチア)
GK ツェフ(55) スバシッチ(55)
DF カデジャベーク(55) コルルカ(55)
シボク(45) スルナ(60)
フブニク(45) ヴィダ(35)
リンベルスキー(50) ストゥリニッチ(50)
MF クレイチ(55) ラキティッチ(80)
スカラク(40) モドリッチ(65)
ダリダ(55) バデリ(60)
ロシツキー(65) ペリシッチ(55)
プラシル(50) ブロゾビッチ(70)
FW ラファタ(40) マンジュキッチ(60)
監督 ブルカ B チャチッチ B
前半は完全にクロアチアペース。
予想以上にチェコの動きが悪く、ここまで力の差があるのかと思わせるほど一方的な展開となった。
後半も流れは変わらず、遂にクロアチアが2-0とリード。
これで勝負あったかと思われたが、ドラマはこの後に待っていた。
チェコのブルカ監督は2人の選手を投入する。そのうちの1人、シュコダがチェコの主役だった。
試合終了間際に負傷で退いたロシツキーの(ひょっとすると彼の勇姿を見られるのはこれで最後かもしれない)、「リトル・モーツァルト」の異名に相応しい芸術的なスルーパス。
そのパスをゴールに届けたのは、交代出場のシュコダだった。
彼が入ってからようやく攻撃の形を少し作れるようになったチェコだったが、依然スコアは1-2。
クロアチアもまたチャンスを作り、チェコのゴールに迫っていた。
ここで……予想外の出来事が起こる。
クロアチアファンの愚行である。ピッチ内に発煙筒を投げ込み、試合は5分の中断。
好試合に、そしてクロアチアの勢いに水を差されたこの事件の後、待っていたのはチェコの同点ゴールだった。
試合後クロアチアの選手達に笑みはなかった。
当然だろう。2-0から追いつかれたという事実以上に、自分たちを本来サポートしてくれるはずの存在に
裏切られたという想いは強かったはずだ。
父親を亡くしながら、キャプテンマークを巻いて出場したスルナ。
包帯を巻いて奮闘したコルルカ。
芸術的なパスワークで、そしてそのダイナミズムでクロアチアの中盤の軸となり、試合を彩ったラキティッチ。
ラキティッチと並び今日の主役となったブロゾビッチ、ペリシッチ……。
ピッチで躍動する彼らの姿に泥を塗る愚行には、ため息しかない。
【チェ】
ラファタ(40)→シュラク(40)
スカラク(40)→シュコダ(70)
プラシル(50)→ネチド(55)
【ク】
モドリッチ(65)→コバチッチ(50)
ラキティッチ(80)→シルデンフェルド B+
ストゥリニッチ(50)→ヴルサリコ ?
【チェコ】
2-2の引き分けだが、内容では完全にクロアチアに劣っていた。
その中で、反撃の狼煙を挙げた一発、ロシツキーとシュコダには触れておきたい。
35歳の前者は昨シーズン一年を怪我で棒に振り、この試合でまたも負傷離脱。
これで最後と思いたくはない、願わくばまたその美しいプレイを見せてほしいが、
仮に最後だとしたら、有終の美を飾るプレイとしてあれほど相応しいプレイはないだろう。
シュコダはゴールシーンだけでなく積極的に空中戦を挑み、チェコの攻撃に火をつけた。
【クロアチア】
MOMはラキティッチ。モドリッチとの二枚看板は中堅国の域を超えている。
それを支えるブロゾビッチ、バデリらのプレイも卓越しており、こと中盤の質だけで言えば
今大会参加国中トップ5には入るのではないだろうか。
フィジカルだけで閃きのないフランスなどよりも、数段上のように思う。
ペリシッチも献身的にサイドを突破し、1ゴールを決めた。その割に採点が伸びなかったのは、
苛立ちまぎれの目を覆うファウルが見受けられたため。
マンジュキッチは未だ不発だが、前線で身体を張り、最低限の仕事はこなしていた。
主審 A-
試合内容 B+
MOM CH イヴァン・ラキティッチ(80)(クロアチア)
GK ツェフ(55) スバシッチ(55)
DF カデジャベーク(55) コルルカ(55)
シボク(45) スルナ(60)
フブニク(45) ヴィダ(35)
リンベルスキー(50) ストゥリニッチ(50)
MF クレイチ(55) ラキティッチ(80)
スカラク(40) モドリッチ(65)
ダリダ(55) バデリ(60)
ロシツキー(65) ペリシッチ(55)
プラシル(50) ブロゾビッチ(70)
FW ラファタ(40) マンジュキッチ(60)
監督 ブルカ B チャチッチ B
前半は完全にクロアチアペース。
予想以上にチェコの動きが悪く、ここまで力の差があるのかと思わせるほど一方的な展開となった。
後半も流れは変わらず、遂にクロアチアが2-0とリード。
これで勝負あったかと思われたが、ドラマはこの後に待っていた。
チェコのブルカ監督は2人の選手を投入する。そのうちの1人、シュコダがチェコの主役だった。
試合終了間際に負傷で退いたロシツキーの(ひょっとすると彼の勇姿を見られるのはこれで最後かもしれない)、「リトル・モーツァルト」の異名に相応しい芸術的なスルーパス。
そのパスをゴールに届けたのは、交代出場のシュコダだった。
彼が入ってからようやく攻撃の形を少し作れるようになったチェコだったが、依然スコアは1-2。
クロアチアもまたチャンスを作り、チェコのゴールに迫っていた。
ここで……予想外の出来事が起こる。
クロアチアファンの愚行である。ピッチ内に発煙筒を投げ込み、試合は5分の中断。
好試合に、そしてクロアチアの勢いに水を差されたこの事件の後、待っていたのはチェコの同点ゴールだった。
試合後クロアチアの選手達に笑みはなかった。
当然だろう。2-0から追いつかれたという事実以上に、自分たちを本来サポートしてくれるはずの存在に
裏切られたという想いは強かったはずだ。
父親を亡くしながら、キャプテンマークを巻いて出場したスルナ。
包帯を巻いて奮闘したコルルカ。
芸術的なパスワークで、そしてそのダイナミズムでクロアチアの中盤の軸となり、試合を彩ったラキティッチ。
ラキティッチと並び今日の主役となったブロゾビッチ、ペリシッチ……。
ピッチで躍動する彼らの姿に泥を塗る愚行には、ため息しかない。
【チェ】
ラファタ(40)→シュラク(40)
スカラク(40)→シュコダ(70)
プラシル(50)→ネチド(55)
【ク】
モドリッチ(65)→コバチッチ(50)
ラキティッチ(80)→シルデンフェルド B+
ストゥリニッチ(50)→ヴルサリコ ?
【チェコ】
2-2の引き分けだが、内容では完全にクロアチアに劣っていた。
その中で、反撃の狼煙を挙げた一発、ロシツキーとシュコダには触れておきたい。
35歳の前者は昨シーズン一年を怪我で棒に振り、この試合でまたも負傷離脱。
これで最後と思いたくはない、願わくばまたその美しいプレイを見せてほしいが、
仮に最後だとしたら、有終の美を飾るプレイとしてあれほど相応しいプレイはないだろう。
シュコダはゴールシーンだけでなく積極的に空中戦を挑み、チェコの攻撃に火をつけた。
【クロアチア】
MOMはラキティッチ。モドリッチとの二枚看板は中堅国の域を超えている。
それを支えるブロゾビッチ、バデリらのプレイも卓越しており、こと中盤の質だけで言えば
今大会参加国中トップ5には入るのではないだろうか。
フィジカルだけで閃きのないフランスなどよりも、数段上のように思う。
ペリシッチも献身的にサイドを突破し、1ゴールを決めた。その割に採点が伸びなかったのは、
苛立ちまぎれの目を覆うファウルが見受けられたため。
マンジュキッチは未だ不発だが、前線で身体を張り、最低限の仕事はこなしていた。