普段は作品ごとに書いているんですが、作家別にちょっと書いてみようかなと思い立ったので。
自分が読んだものだけなので、とてもいい加減です。

(ここまでコピペ)


☆御三家

……年季の入ったSFファンは、ハインライン、アシモフ、クラークの3人をSF御三家(ビッグ3)と呼ぶ、らしいです。
本当にビッグ3かどうかはともかくとして、いずれも人気の高い作家だけに、まずはここから入るのも良いかもしれません。


ロバート・A・ハインライン

御三家の中でも恐らく最初に名前が挙がるのがハインライン。その中でも、タイムスリップものの代表作として
「夏への扉」の知名度は段違いです。
ただ、個人的にはあまりハインライン(の長編)は好みではありません。

彼の作品は、良い意味でも悪い意味でも「アメリカン・王道」な印象を受ける作品が多いです。
まっすぐな少年少女、主人公が、冒険をして、成長をして、自分の力で幸せをつかみ取っていく冒険モノ…
そういう感じです。その中で、不平ばかり言う弱いものは、たいていの場合コテンパンに叩かれます。
また、地球がダメでも次の惑星に行けばいいじゃないか!的なフロンティア精神もあって、
「うーん、いいのかなぁ」的な気分にもさせられ、あまりノレないのです。

ただ、そんなハインラインですが、小動物の描き方は実に良いですね。前述の「夏への扉」の猫や、
「レッドプラネット」、「ラモックス」に出てくる動物たちはとてもかわいらしいです。

個人的には「ラモックス」が一番好きですが、賛同者はあまりいないと思いますw
ガンダムのモビルスーツのモデルになったらしい、「宇宙の戦士」、後は「宇宙の孤児」あたりもおすすめ。

まぁそんな、あまり「合わないなー」と思うハインラインですが、短編になりますと印象が変わります。
特に「地球の脅威」、「時の門」が収録されている、短編集「時の門」がおすすめ。
短編「時の門」は、ドラえもんでも同じようなエピソードがありましたねw


アイザック・アシモフ

御三家の中で、個人的に最も好きなのがアシモフ作品です。
ロボット三原則でもお馴染みで、彼の描くロボットものはミステリ的な面白さと、SF的な面白さ、
そこに人情、友情話が絶妙にかみ合っていて、実に面白い。

短編集「アイ、ロボット」から始めて、長編「鋼鉄都市」→「はだかの太陽」と読み進めてほしいなと思います。
ロバート・シルヴァーバーグとの共著「アンドリューNDR114」も、アシモフらしいロボット作品に仕上がっています。
ロボットもの以外での一押しは「永遠の終り」。万年単位での恋愛が描かれます。
後は、スモールライト(?)で身体を小さくして、体内に潜り込んで病魔をやっつける「ミクロの決死圏」
ドラえもん好きにはお薦め。
欧米では「神々自身」が大人気だそうです(個人的にはあまり)

アシモフの代表シリーズは恐らく3つあり、1つがロボットもの。1つが「ファウンデーション」もの。
1つが「黒後家蜘蛛の会」ものだと思います。
「ファウンデーション」は4巻まで読みまして、悪くはないんですが、なんか「銀河英雄伝説」っぽいなと思いました(銀英伝の方が後ですが)。銀英伝の方が好きですw
「黒後家蜘蛛の会」は気の利いたミステリ短編集でして、肩の力を抜いて読むには良いと思います。



アーサー・C・クラーク

御三家の最後の一人はクラーク。
めちゃくちゃ大雑把に言ってしまうと、ハインラインが少年少女、あるいは強い大人の「冒険」モノ、
アシモフが「ロボット」モノで、クラークは「徹底した理系工学」モノと言ってしまっても……たぶん、いろんな人から不満は出るでしょうけど、僕の印象ではそんな感じです。
代表作は「2001年宇宙の旅」、「幼年期の終わり」、「宇宙のランデヴー」、「楽園の泉」あたりなんでしょうが、まぁ「幼年期の終わり」は良いとしても、バリバリ文系脳の私には、どちらかというと読んでいて辛い印象の作家です。

そんな僕にも面白く感じられたのは、「都市と星」。この作品はとても良かったですね。
2番目に好きなのが「火星の砂」、「地球帝国」あたりも好きです。
あと、クラークっぽい作品では全くないのですが、しょうもなくも楽しい「白鹿亭奇譚」が面白かったです。




H・G・ウェルズ

旧き良き創世記のSF。
「タイムマシン」はドラえもんの「日本誕生」のようなワクワク感と、しっかりとした読み応えのある名作です。


エドモンド・ハミルトン

旧き良きスペースオペラの代表的作家。
ガチャピンのモデルになった、故野田氏が入れ込んでいた作家でもあります。
野田氏の熱意に応えることもせず、2~3作しかハミルトンを読んでいませんが、
その中では「スターキング」がお薦めです。
冴えない普通のサラリーマンが、遠い異星の姫から救援要請を受けて、活躍するような
夢のある冒険SFでした。


レイ・ブラッドベリ

少年の瑞々しい感性やノスタルジーを描かせたら比類のない作家で、好き嫌いはハッキリ分かれそうです。
夏休み、たんぽぽの香りがする野山で駆け回った思い出。
初めてサーカスや動物園に行った時のワクワク感。そして、そんなワクワクをどこかに置き忘れて日々を過ごしつつも、たまに少年の頃を思い出して懐かしさに浸る……
そんな、ちょっと後ろ向きだけど、暖かく寂しい印象の作家です。


最高傑作は「火星年代記」
ディストピアテーマの「華氏451度」も良いですが、やはりこの人は長編よりも短編が巧い作家だと思います。

短編集では、「刺青の男」を薦めたいですね。
VRホラーの「草原」や、名作「万華鏡」、自分の代わりに嫌なことをやってくれる
「マリオネット株式会社」なども良いですが、
何といっても「ロケット」。
宇宙旅行という子供の夢を叶えようと、奮闘するパパとそれを見守るママの、優しい優しい物語です。

「太陽の黄金の林檎」、「10月はたそがれの国」も高水準な短編集でお薦め(「10月は~」はどちらかと言うとホラー・幻想色が強め)です。
「太陽の~」は、タイムトラベルの名作「サウンド・オブ・サンダー」や、不老不死の少年の孤独「歓迎と別離」、
恐竜との邂逅を描く「霧笛」などなど。

……って一つひとつ短編を挙げていったらキリがないですねw



クリフォード・シマック

ブラッドベリを好きな人は、シマックも絶対に好きだと思います。
人間の孤独、そして、孤独でありながらも人を愛さずにはいられない、そんな暖かさと切なさを感じる作家ですね。
アメリカの作家のはずなのに、彼の描く風景はどこか日本的で、そういう意味でも読みやすいです。
(地名の訳とかも、「ひばりが丘団地」(←適当)みたいな、なんかすごい日本っぽい訳なんですよw)


最高傑作は「都市」
人間が衰退し、地球のリーダーとなった犬が、人間の思い出を語る物語は、在りし日の人間と犬の絆や、
種の栄華と衰退を描いていて、ほろりとさせられる。

短編にも見るべきものが多く、短編集「愚者の聖戦」は収録4作全てが絶品。
今の日本ではあまり知名度が高くなさそうですが、ぜひ読んでみてください。


ダニエル・キイス

泣けるSFとして、有名といえばあまりに有名な「アルジャーノンに花束を」は、やはり読んでもらいたい作品。
SFとして括って良いのかはわかりませんが、多重人格を描いたノンフィクション小説「24人のビリー・ミリガン」も、心とは、人間とは何かを考えさせてくれる名作です。

キイスは実はこの2つしか読んでいないんですが、もっと腰を据えて読んでみたい作家です。


リチャード・マシスン

ライトノベル的な軽いタッチでありながら、中身はずっしりと重い(特に最後の一ページが絶品)「アイ・アム・レジェンド」
「アイ・アム・レジェンド」の映画版は、原作の良さを全く理解していない駄作なので混同なきよう!)
は、価値の転換が鮮やかに描かれます。

ロマンチックなタイムトラベル恋愛モノ「ある日、どこかで」は「思い出のマーニー」や「トムは真夜中の庭で」、「たんぽぽ娘」などの甘く切ないタイムトラベル恋愛モノが好きな方は(「マーニー」は恋愛モノじゃないけど、好きな層はかぶると思う)絶対に見逃してはいけない作品です。


ジョージ・オーウェル

精緻な描写で管理社会の絶望を描いた「1984年」は、ディストピアSFの最高峰であり必読。
ただ、ちょい辛気臭い話でもあり、抵抗を感じる人はとりあえず入門として「動物農場」をどうぞ。
こちらも辛気臭いですけど、短いので読みやすいと思います。


ネビル・シュート

世界終末モノの「渚にて」は絶品。他には、おじいさんと子供の逃避行「パイドパイパー」もお薦めです。
(ブックオフの100円コーナーの常連ですね)
……たぶん、日本で気軽に読めるのはこの2作だけです。
他にも訳されている作品はあるらしいですが、絶版&図書館全滅で、見たことがありません。



ロベール・メルル

世界終末モノの傑作「マレヴィル」がお薦め。
多分文庫化されていないけど、図書館で見つけて読んでください。
多少中だるみがあるとはいえ、「イルカの日」も面白いですよ。
無垢でかわいらしいイルカと、人間の交流を是非お楽しみください(嘘は言っていない)

ロジャー・ゼラズニイ

ニューウェーブという、印象重視の作品を生み出した作家群の一人……なんて適当な事を言っちゃうと、
詳しい人に怒られちゃいますかね。
わかる人には恐らくものすごく面白いんだろうけど、バカな俺にはさっぱりわからなかった「光の王」は、
インド神話などの知識が豊富で読解力もある方には、きっと面白いはず、たぶん。

で、そういう「歯ごたえのありそうな」作品もいいとは思うけど、バカな俺には、荒廃した世界で、
薬を届けるため、無頼漢が高速道路をすっ飛ばす、「地獄のハイウェイ」が面白かったですね。
まさにFF6の世界崩壊後の世界という感じでして……。
ゼラズニイって、わかりやすい作品も描けるんじゃん。しかも面白いんじゃん、って思いました。


ブライアン・オールディス

イメージ中心の作家。読んだ時は面白いとは思わなかったんですが、「地球の長い午後」が描く、むわっとした温室のような世界は読後数年経っても思い出せるので、読んで良かったと思っています。

カート・ヴォネガット

一応SF作家だとは思うんですが、どちらかと言うと文学畑に近い作家という印象
(違う記事で取り上げる、ジョン・アーヴィングに似た感触を受けています)。

批評的精神とユーモア、そして突き放した筆致で人生の悲哀を描く「スローターハウス5」がお薦めです。
爆笑問題の太田さんが惚れこんだという「タイタンの妖女」も良いです(が、「スローターハウス5」の方が、テーマは似ていて短くて面白いと思う)。

「ここがヘンだよアメリカ人」的な、ユーモア批判小説「チャンピオンたちの朝食」も、そういう作品が好きならお薦め。


フィリップ・K・ディック

不安定な自分という存在、不安定な「目に映る」世界。
何を信じたらいいのかわからない、あやふやな移ろいをテーマに描き続けた作家。
逆に言えば、同じようなテーマで延々と描き続けた作家なので、2~3作読めば大体のところは解ると思います。
雑な事を言えば、FF7のクラウド的な悩み
(自分は本当にソルジャーなのか、この過去は果たして本当にあったことなのか、俺は一体誰なのか、など)あたりを思い浮かべていただけると、大体のところは掴めるような気がします。


「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」が人気ですが、個人的にはあまり面白いとは思いませんでした。
もっと読みやすく、軽快なテンポで面白い「ユービック」を薦めたいです
また、薬物中毒で苦しんだ本人の自伝的小説「スキャナー・ダークリー」は麻薬小説の最高峰で、
これは必読だと思います。
(麻薬を描いたSF作品って結構多いんですけど、これより凄いのは読んだことがないです)

読みにくいという声もあるようなので、お薦めするかは迷いますが、ある程度ディックに慣れた人は
傑作「ヴァリス」もぜひ。
向き不向きもあるのかもですが、それこそディレイニーとかに比べれば全然読みやすいですよ。


ポール・アンダースン

歴史+SFを得意とする作家で、最強の宇宙人と十字軍が戦う「天翔ける十字軍」を筆頭に、
「最後の障壁」、「時の歩廊」などなど、(僕が読んだ作品は)どの作品を読んでも、毎回割と楽しめる、ハズレの少ない作家で、手に取りやすいですね。
逆に言えば、無理に読まなくても良いと言えば良いんですが、
壮大なスケールで描かれる「タウ・ゼロ」は、アンダースン作品の中でも一つ群を抜いて素晴らしいので、
この一作は読んでほしいです。

フレデリック・ポール

欧米で大人気の「ゲイトウェイ」は個人的にイマイチでしたが、サイボーグテーマの「マンプラス」が面白かったです。
「臆病者の未来」も良かったですね。
作家というよりも、元々は編集者として有名な方らしいです。


ヴァン・ヴォークト

スティーブン・キングあたりが書きそうな、超能力者迫害テーマの「スラン」面白かったです。
「宇宙船ビーグル号」「イシャーの武器店」、「非Aの世界」などが有名ですが、個人的にはイマイチ。

フリッツ・ライバー

「剣と魔法」のファンタジーでもあるファファード&グレイマウザーシリーズ、
「魔の都の二剣士」がお薦めです。ラノベの「されど罪人は竜と踊る」を思い出しました。
面白ければ、続巻もどうぞ(僕はファファード&グレイマウザーは3巻までしか読んでいませんが)

多分SFの人なので、一応ここで紹介しましたが、「魔の都の二剣士」はSFというよりファンタジーですし、
彼のSF作品は個人的にはイマイチなんで、本当にこの記事で紹介するべきだったのかどうか……。


ハリィ・ハリスン

某ゼノギアスでネタにされた、ディストピアテーマの「人間がいっぱい」が面白い。
また、(なぜかモンキーパンチ先生が挿絵を描いているせいで、ルパン3世的な気持ちになってしまう)
「テクニカラータイムマシン」は、古代へ渡って原人と一緒に映画を撮るという愉快な作品で、こちらもお薦め。

ジョン・ブラナー

ライトなタッチで楽しめる「テレパシスト」、「星は人類のもの連盟」がお薦め。
しかしちっとも売れなかったのか、欧米での彼の最高傑作「スタンド・オン・ザンジバー」は未訳。
なぜ……。


アーシュラ・K・ルグィン

言語体系や社会風習などなど圧倒的な世界の作りこみを見せる作家で、その腕はSFでもファンタジーでも活かされています。
日本でも人気のある作家で、膨大な数の作品が翻訳されている中、5~6作しか読んでいない私が紹介するのもあれなのですが。
性の問題に正面から向き合った、「闇の左手」は絶品なので、これは手に取ってほしいです。
「ゲド戦記」も割と面白いです。ジブリの「ゲド戦記」を見て、読まず嫌いしている人は、とりあえず読んでみましょう。「所有せざる人々」は難しくてよくわかりませんでした。再読したらわかるかしら…。



アルフレッド・ベスタ―

電撃的疾走感の中に混じる、おバカっぽさが心地よい「虎よ、虎よ」がお薦めです。
ただ、やはりスピード感がある作品なので、振り落とされてしまうと何がなんだかわからなくなりそうです。
「分解された男」「虎よ、虎よ」よりはスピード抑えめで、べスターらしい面白さも味わえるので、
こちらから入るのも良いかなと。

ジョー・ホールドマン

終わりなき泥沼の最終戦争を描いた「終わりなき戦い」が抑えておきたい代表作ですね。
続編にあたる「終わりなき平和」も評価が高い作品ですが、個人的にはそちらよりも、
宇宙人が地球にやってきて、地球の文化・生態系・考え方に染まっていく「擬態――カモフラージュ――」が面白かったです。


フィリップ・ホセ・ファーマー

異星人間の恋愛を描いた「恋人たち」が至高です。

恐らく代表作だと思われる「リバーワールド」シリーズは個人的にはイマイチ(やられたらセーブポイントに逆戻り、的なRPGを思わせる作中ルールは面白かったですが)。
可も不可もないけどとりあえず読んでいた「階層宇宙」シリーズは日本では4巻までしか翻訳されておらず、
打ち切り感が半端なくて残念w

シオドア・スタージョン

個人的には、この人は短編の人だと思います。長編ではあまり好きな作品がないですね。
短編集でどれか1つ、というのは難しいんですが、
「熊人形」、「考え方」、「ビアンカの手」、「孤独の円盤」などが収録された『一角獣・多角獣』がお薦め。

勝手な印象ですが、スタージョンは、甘さや郷愁を少し弱め、ホラー色を少し強めたブラッドベリ、というふうに思っています。
その方向をさらに強めると、スティーブン・キングになる。というのは、まぁ僕の妄想ですし、
彼らの作品を全部読んだわけでもないので的外れかもしれませんが……。


フレドリック・ブラウン

アメリカ版星新一とも言われている(らしい)ショートショートの名手。
ショートショートなら、「未来世界から来た男」を薦めたいです。

ただ、この人は長編小説も実に素晴らしく、個人的にはショートショートよりも長編を読んでほしいですね。
宇宙を夢見る男の青春を描いた感動作「天の光はすべて星」がお薦め。
(エロゲで言うなら「ひまわり」とかが好きな人にお薦め)。

サスペンスミステリでも「3、1、2とノックせよ」という緊張感溢れる良作を描いており、引き出しの多い作家です。

マイケル・クライトン

科学者の顔も持つクライトンは、「科学」と「冒険(緊張)」を混ぜ合わせた良作の冒険SFを多数描いています。

最高傑作は、映画でも有名な「ジュラシックパーク」
行き過ぎた科学への批判や人間の愚かさと、科学への憧れ、恐竜へのロマンが巧みに配合された
名作なので、映画が面白かった人はもちろん、あまりノレなかった方も是非。

かわいいゴリラと一緒にアフリカの奥地を探検する「失われた黄金都市」を読めば、ゴリラ萌えに目覚めること間違いなし。
暴走するナノマシン(群体)に襲われるサスペンス、「プレイ―獲物―」もお薦めです。

ロバート・シルヴァーバーグ

悪くないんだけど、あと一歩……な印象の強い作家。
アシモフと組んだ共著作品、アシモフ原作作品のノベライズなどは面白かったりするんですが、なんとなくシルヴァーバーグというよりは
アシモフ色の強い作品が多いし……。
もっとも、ノベライズなのを忘れさせ、アシモフが一人で書いたと思わせるぐらい、アシモフ作品の特徴をつかんで描けるというのは、一つの才能だとは思うのですが。
そんな彼自身の作品を一つ挙げるなら「夜の翼」でしょうか。イメージの綺麗な作品です。

トーマス・ディッシュ

捉えどころのない作家で、作品ごとに作風がガラリと違います。
個人的に面白かったのは、ディストピアSFの「人類皆殺し」と、コメディタッチな冒険SF「虚像のエコー」。
家具たちがご主人様を追いかけて冒険する、子供でも楽しめそうな「いさましいちびのトースター」を描いたかと思えば、
僕の読書史上でも最難関クラスの迷作「キャンプ・コンセントレーション」を描いたりと、よくわからない人です…。
ちなみに、書評家の北上次郎さんは、ディッシュの「リスの檻」(未読)という作品を読んで、嫌になってSFを読むのを辞めてしまったそうです……。きっと「キャンプ・コンセントレーション」並に意味不明な作品だったんだろうな(推測)





誰か忘れてる気もするけど、とりあえず
1950~80年代あたりの海外SFで、

1:最低2作以上読んだ
2:自分の好きな作家or超人気作家

です。