「火星年代記」を対談で読んでいた時に、手すさびに作ったポエムです。
全作分作ってやろう!と思わないでもなかったけど、出来の悪いものを乱造しても仕方ないし、
全作分ないのに入れてもしゃーないかなーと思って、出しませんでした。
以前の文書を整理していたら発掘されたので、ちょっと公開してみます。
「イラ」
全作分作ってやろう!と思わないでもなかったけど、出来の悪いものを乱造しても仕方ないし、
全作分ないのに入れてもしゃーないかなーと思って、出しませんでした。
以前の文書を整理していたら発掘されたので、ちょっと公開してみます。
「イラ」
夢を見た
其は黒き髪
きらきら輝く金のロケット
ナサニエル・ヨーク ナサニエル・ヨーク
運河を渡るそよ風の唄
夢を見た
其は青い瞳
さらさら溶けてく甘い唇
連れてって 私を地球へ連れてって
砂をなぶる滑らかな唄
二度の銃声
唄はどこ 唄はどこ
覚めてしまった 覚めてしまった
私は泣く
ナサニエル・ヨーク ナサニエル・ヨーク
唄はどこ 唄はどこ
「地球の人々」
ツツツはアアアと決闘し
ルルルはイイイとデートする
クスクスクス クスクスクス
「地球からロケットが到着いたしました!」
ツツツの銃声 アアアはひらり
ルルルとイイイに嫉妬して
キキキとチチチは歯ぎしりだ
「人類はついに宇宙へ進出します!」
クスクスクス クスクスクス
「木星から来ました」「地球から来ました」「土星から来ました」
クスクスクス クスクスクス
ツツツとアアアは握手をし
ルルルとイイイは喧嘩して
キキキとチチチは喜んだ
地球から来たウィリアムズ 木星から来たクククさん 土星から来たイイイさん
みんななかよし クスクスクス クスクスクス
「第三探検隊」
かけっこをしよう 競走だ!
息せき追いかける 兄貴の背中
桃色の頬 肥った体 戸口にはママ
胡麻塩頭 愛用のパイプ 隣にはパパ
くたくた遊んで帰ったぼくを 迎えてくれる七面鳥
過去も未来も其処にはなくて どこまでも続く今だけがある
永遠に続く夏休み 永遠に続く幸せな日々
どんなに時を隔てても 瞳を閉じればいつでも帰れる
懐かしき故郷(まち) グリーンヒル
たとえそれらが虚像(うそ)だとしても 誰かの作った虚像だとしても
瞳を閉じればいつでも帰れる
懐かしき故郷 グリーンヒル
あの頃へと続く幸せな記憶 永遠に眠る幸せな日々
新しい墓穴と 新しい墓標
かげろう煌めく 永遠の街
「沈黙の街」
染み一つない透き通る肌
月光に踊る 長の黒髪
その唇はペパーミント
甘やかな声持つ聖天使
かの人の名は ジェヌヴィエーブ
優しきぼくの ジェヌヴィエーブ
その両頬は 露濡れた薔薇
その瞳は サファイアの蒼
白魚のような指 甘やかな声がぼくに囁く
照れたように 恥ずかしそうに
「ウォルター・グリップ どこにいるの? どこにいるの?」
かの人の名は ジェヌヴィエーブ
ぼくはけっして 離しはしない
愛しきぼくの ジェヌヴィエーブ
「オフシーズン」
銀河一のホットドッグ 喧嘩っ速さはマッドドッグ
腑抜けた野郎はサンドバッグ 英雄の名はサム・パークヒル
見渡す限りの火星の大地 これら全てが俺のもの
隊長見てるか悔しいか? ホットドッグが食いてえか?
火星人の襲来も 俺はひるまず戦った
エルマは俺に惚れ直し 鼻高々で暮らしてる
グレート・サムの嫁さんは 幸せ者ねと噂され
十万人のお客様 ホットドッグにかぶりつく
きちがい野郎は忘れられ 俺の名だけが無窮に残る
宇宙一のホットドッグ ビッグな俺はサム・パークヒル
ビッグなサイズのホットドッグ 姉ちゃんお一つ食わねえか?