【】は大会前に書いた記事。青字はその後変わった印象。
【グループF
【グループF
突破確率 チームランク 個人的ワクワク度
95% ドイツ S S
65% メキシコ B+ B+
30% スウェーデン B-→B+ C-
10% 韓国 C C】
大波乱が起きた。
確かに、大会前からこのグループが厳しい事は分かっていた。
☆ドイツ代表
しかし前回王者であり、2年前のEuroでもベスト4。
去年のコンフェデでは二軍を派遣したにも関わらず余裕で優勝を遂げたドイツ。
優勝候補の大本命にも挙げられていたドイツ。
更に、ドイツという国は未だかつて予選リーグで敗退した事はない。
低迷していた98年、02年ですら、ベスト8までは勝ち上がっていたのだ(02年はまさかの準優勝だった)。
そんな信じられない事が起きた。
しかし、3試合を見終えてなお、何故敗退したのかが解らない。理解しづらいのだ。
確かに幾つかの弱点は確認できた。
①守備面
①ーA
スペインと共通する弱点として、中盤のプレスを掻い潜られ、縦に俊足FWに抜け出されると、
敵FWと守備陣(両CB+GK)が数的同数~数的不利になり、即大ピンチを迎える。
(2014ドイツVSアルジェリアなど)
①ーB
そのため、GKとCBが1対1で絶対に負けない『個の強さ』を持っている事が必須になる。
GKノイアー、CBフンメルス、ボアテンクは十分に『個の強さ』を持っていたが、
控えCBのリュディガーは弱く、スウェーデン戦では完全に『弱点』になっていた。
しかし、僕が感じたこの感想では説明できない部分も多い。
反論:1
完膚なきまでに崩されたVSメキシコ戦ではフンメルス、ボアテンクが揃っていたにも関わらず、
ボコボコと崩された。完敗であった。
反論:2
リュディガーが穴となっていたVSスウェーデン戦は、確かに非常な苦戦をしたが、何とか勝利をもぎ取っている。
反論:3
第3戦では韓国FW陣の『個』がそれほど強くなかったため、フンメルス、ジューレ、ノイアーは完全に1対1で相手を封殺していた。にも関わらず、CKから失点して敗北した。
②攻撃面
②ーA
軽量級FWヴェルナーを最前線に据えた攻撃陣は、3試合通じて破壊力に欠けた。
特にスウェーデンのように、自陣ペナルティエリアに守備の選手を9人も10人も並べて鍵をかける
古典的な『カテナチオ』チームに対し、裏のスペースを突く事を得意とするヴェルナーは
相性的に考えても効果的ではない。
案の定、第2戦、スウェーデン戦の後半では重量級FWゴメスを投入し、ヴェルナーをサイドにスライドさせ、クロスを中央に送り込むようになってから、ゴール前に混沌が生まれ、劇的勝利につながった。
にも関わらず、韓国戦でも何故かヴェルナー先発にこだわったレーブ監督。
その韓国戦でもゴメスを投入してから、前線に基準点ができ、攻撃の質が上がった。
なぜ最初からゴメスを先発で使わないのか?
この采配には首を傾げるところで、敗退の最大の責任がレーブにあることは間違いない。
②ーB
中盤の底でクロースとコンビを組む選手が、ことごとく定まらなかった。
ケディラは終始低調で、ギュンドアンはスキャンダルを起こし、ルディは負傷、
ゴレツカはなぜかサイドハーフで使われた。
『中央を固める』ブロック守備を、スウェーデンも韓国も行なってきた影響もあって、エジルも抑えられ、中央突破ができなかった。
とはいえ。作り出した決定機の数では、やはり韓国よりも遥かに上なのだ。
それを、クロースが、ゴレツカが、ゴメスが、フンメルスが外し、外し、外した。
韓国GKチョ・ヒンウの素晴らしいセーブもあった。
メキシコ戦では、オソリオ監督の『対ドイツ戦略』が発動し為すすべなく完全敗北。
スウェーデン戦では、途中までは軽量級FWがスウェーデンを崩せず、敗北濃厚の中、
なんとか大逆転。
韓国戦では、内容的には負けるような内容ではなかったが、決定力不足による敗北。
という事で良いのだろうか?
僕の感覚ではこうなのだが、それにしたって……。
3戦全て大苦戦し、うち2戦で負けているけれど、『完全な負け試合だった』のは1試合だけで、
クオリティに関してもそこまで大きな問題を感じない、という奇妙な感想を僕に残したまま、
ドイツは大会から姿を消したのである。
【メキシコ代表】
半年も前からドイツを研究し、完璧な試合運びでドイツを葬り去ったメキシコ。
ラジュン、ロサーノ、ベラ、チチャリートの攻撃4枚が繰り出す高速カウンターは迫力十分で、
観る者を楽しませてくれる好チームだった。
だが、スウェーデン戦では相手の『高さ』の前に何もできず、0-3の完敗。
低身長では、長身選手に立ち向かうのは難しいのだろうか。
トーナメント1回戦の相手はブラジルが濃厚で、厳しい戦いになりそうだが、
面白い試合を期待したい。
【スウェーデン代表】
90年代のイタリアサッカー、古典的なカテナチオ、引きこもりサッカー、欧州のウルグアイ……。
思いつく形容詞を上げればこんなところだ。
とにかく、ゴール前に9人の選手を並べて守りを固める。
奪ったボールは前線長身2枚のベリとトイボネンへ。
2人がボールを収めている間に、走力のある中盤フォシュベリやラーションがサイドに開き、
そこから再び中央へクロス。
攻守の切り替え、とりわけ守備への切り替えは迅速で、いつ見ても自陣ゴール前に選手がいる。
分厚い人間の壁で、相手の得点は絶対に許さない。
……これはこれで、1つのサッカーだ。
そんなサッカーを突き詰めたスウェーデンは、ある種独特な存在感を放っている。
【韓国代表】
今大会、ゴール前に鍵をかけ、強豪が相手でも接戦に持ち込める弱小国が目立つ。
とりわけアジアではその傾向が顕著で、イラン、オーストラリア、そしてこの韓国も高いレベルでこのサッカーを行なっていた。
南米のウルグアイは2010年からこのサッカーをやっていたし、欧州ではスウェーデンが、中米のコスタリカもそうである。
好GKチョ・ヒョンウを中心に、ガチガチに守りを固めた彼らは、最終節に大金星を挙げた。
大波乱が起きた。
確かに、大会前からこのグループが厳しい事は分かっていた。
☆ドイツ代表
しかし前回王者であり、2年前のEuroでもベスト4。
去年のコンフェデでは二軍を派遣したにも関わらず余裕で優勝を遂げたドイツ。
優勝候補の大本命にも挙げられていたドイツ。
更に、ドイツという国は未だかつて予選リーグで敗退した事はない。
低迷していた98年、02年ですら、ベスト8までは勝ち上がっていたのだ(02年はまさかの準優勝だった)。
そんな信じられない事が起きた。
しかし、3試合を見終えてなお、何故敗退したのかが解らない。理解しづらいのだ。
確かに幾つかの弱点は確認できた。
①守備面
①ーA
スペインと共通する弱点として、中盤のプレスを掻い潜られ、縦に俊足FWに抜け出されると、
敵FWと守備陣(両CB+GK)が数的同数~数的不利になり、即大ピンチを迎える。
(2014ドイツVSアルジェリアなど)
①ーB
そのため、GKとCBが1対1で絶対に負けない『個の強さ』を持っている事が必須になる。
GKノイアー、CBフンメルス、ボアテンクは十分に『個の強さ』を持っていたが、
控えCBのリュディガーは弱く、スウェーデン戦では完全に『弱点』になっていた。
しかし、僕が感じたこの感想では説明できない部分も多い。
反論:1
完膚なきまでに崩されたVSメキシコ戦ではフンメルス、ボアテンクが揃っていたにも関わらず、
ボコボコと崩された。完敗であった。
反論:2
リュディガーが穴となっていたVSスウェーデン戦は、確かに非常な苦戦をしたが、何とか勝利をもぎ取っている。
反論:3
第3戦では韓国FW陣の『個』がそれほど強くなかったため、フンメルス、ジューレ、ノイアーは完全に1対1で相手を封殺していた。にも関わらず、CKから失点して敗北した。
②攻撃面
②ーA
軽量級FWヴェルナーを最前線に据えた攻撃陣は、3試合通じて破壊力に欠けた。
特にスウェーデンのように、自陣ペナルティエリアに守備の選手を9人も10人も並べて鍵をかける
古典的な『カテナチオ』チームに対し、裏のスペースを突く事を得意とするヴェルナーは
相性的に考えても効果的ではない。
案の定、第2戦、スウェーデン戦の後半では重量級FWゴメスを投入し、ヴェルナーをサイドにスライドさせ、クロスを中央に送り込むようになってから、ゴール前に混沌が生まれ、劇的勝利につながった。
にも関わらず、韓国戦でも何故かヴェルナー先発にこだわったレーブ監督。
その韓国戦でもゴメスを投入してから、前線に基準点ができ、攻撃の質が上がった。
なぜ最初からゴメスを先発で使わないのか?
この采配には首を傾げるところで、敗退の最大の責任がレーブにあることは間違いない。
②ーB
中盤の底でクロースとコンビを組む選手が、ことごとく定まらなかった。
ケディラは終始低調で、ギュンドアンはスキャンダルを起こし、ルディは負傷、
ゴレツカはなぜかサイドハーフで使われた。
『中央を固める』ブロック守備を、スウェーデンも韓国も行なってきた影響もあって、エジルも抑えられ、中央突破ができなかった。
とはいえ。作り出した決定機の数では、やはり韓国よりも遥かに上なのだ。
それを、クロースが、ゴレツカが、ゴメスが、フンメルスが外し、外し、外した。
韓国GKチョ・ヒンウの素晴らしいセーブもあった。
メキシコ戦では、オソリオ監督の『対ドイツ戦略』が発動し為すすべなく完全敗北。
スウェーデン戦では、途中までは軽量級FWがスウェーデンを崩せず、敗北濃厚の中、
なんとか大逆転。
韓国戦では、内容的には負けるような内容ではなかったが、決定力不足による敗北。
という事で良いのだろうか?
僕の感覚ではこうなのだが、それにしたって……。
3戦全て大苦戦し、うち2戦で負けているけれど、『完全な負け試合だった』のは1試合だけで、
クオリティに関してもそこまで大きな問題を感じない、という奇妙な感想を僕に残したまま、
ドイツは大会から姿を消したのである。
【メキシコ代表】
半年も前からドイツを研究し、完璧な試合運びでドイツを葬り去ったメキシコ。
ラジュン、ロサーノ、ベラ、チチャリートの攻撃4枚が繰り出す高速カウンターは迫力十分で、
観る者を楽しませてくれる好チームだった。
だが、スウェーデン戦では相手の『高さ』の前に何もできず、0-3の完敗。
低身長では、長身選手に立ち向かうのは難しいのだろうか。
トーナメント1回戦の相手はブラジルが濃厚で、厳しい戦いになりそうだが、
面白い試合を期待したい。
【スウェーデン代表】
90年代のイタリアサッカー、古典的なカテナチオ、引きこもりサッカー、欧州のウルグアイ……。
思いつく形容詞を上げればこんなところだ。
とにかく、ゴール前に9人の選手を並べて守りを固める。
奪ったボールは前線長身2枚のベリとトイボネンへ。
2人がボールを収めている間に、走力のある中盤フォシュベリやラーションがサイドに開き、
そこから再び中央へクロス。
攻守の切り替え、とりわけ守備への切り替えは迅速で、いつ見ても自陣ゴール前に選手がいる。
分厚い人間の壁で、相手の得点は絶対に許さない。
……これはこれで、1つのサッカーだ。
そんなサッカーを突き詰めたスウェーデンは、ある種独特な存在感を放っている。
【韓国代表】
今大会、ゴール前に鍵をかけ、強豪が相手でも接戦に持ち込める弱小国が目立つ。
とりわけアジアではその傾向が顕著で、イラン、オーストラリア、そしてこの韓国も高いレベルでこのサッカーを行なっていた。
南米のウルグアイは2010年からこのサッカーをやっていたし、欧州ではスウェーデンが、中米のコスタリカもそうである。
好GKチョ・ヒョンウを中心に、ガチガチに守りを固めた彼らは、最終節に大金星を挙げた。