静的・性的・思弁的な哲学問答。

閉じられた世界で、私は「問い」、あなたは「答える」。
そのことが私には「嬉しい」と感じられる。
つまり、「嬉しい」と感じる電気信号を受信する。
私が「笑う」、その事で「嬉しいという情報」をあなたに「送信」すると、あなたの心にも「嬉しい」という電気信号が発生し、あなたも「笑顔」になる。


最後の一ひねりを除けば徹頭徹尾、閉じられた世界での静的な哲学問答に終始している。
居心地の良さや、pororiさんの浸れる文章はあれど、さすがに「ゆびきり婚約ロリイタ」以降の4年間ほぼずっと、これをやり続けるのもさすがにマンネリ感はある。

本作はさしずめ「聖天使☆レベルドレイン2」と言ったところ。
天使ヒロインをロボットヒロインに移し替えれば、こんな感じになるだろう。
疲れ切った主人公が、ただ何も考えず、ひたすらエッチに甘えられる物語。
過剰なまでに庇護された居心地の良い世界。そういうのは、僕だって、嫌いじゃない。
全然、嫌いじゃない。


しかし、まぁ、それでも。
そろそろまた、もう少し物語を活発に動かし、アクションを持って描く作品を書いてくれてもいいんじゃないかな、とも思うのだった。

まー、なんだかんだで次も買いますw