2021年に読んだ本ベスト10

2021年もお世話になりました。
毎年恒例の「今年読んだ本ベスト10」を発表したいと思います。

1位:幻詩狩り

幻詩狩り

幻詩狩り著者: 川又 千秋

出版社:東京創元社

発行年:2007

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シュールレアリスム+『リング』。
ギラギラと、クラクラと眩暈のするような、『黄金の時空間』を味わう至高の読書体験。

2位:人間の絆

人間の絆 上

人間の絆 上著者: 中野 好夫/モーム

出版社:新潮社

発行年:2007

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立派な人生、しょうもない人生、嬉しい事、悲しい事、苦しい事、それら全てが縦糸・横糸となって、
人生という名の絨毯を織っていく。そんな作品だった。

3位:グラン・ヴァカンス

グラン・ヴァカンス

グラン・ヴァカンス著者: 飛 浩隆

出版社:早川書房

発行年:2006

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時が止まった仮想空間『夏の区界』内で暮らすAI。永遠に終わらない、夏の海岸。

4位 関ヶ原

関ケ原 上巻

関ケ原 上巻著者: 司馬 遼太郎

出版社:新潮社

発行年:2003

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石田三成視点で見る、奸臣徳川家康との戦い。

5位 燃えよ剣

燃えよ剣 上

燃えよ剣 上著者: 司馬 遼太郎

出版社:新潮社

発行年:2007

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ちょうど、『新選組』のゲームをプレイしていた時期に、一緒に読んだので印象深い作品。
(ゲームの方も素晴らしい出来だった)

6位 ドクター・スリープ


『シャイニング』の正当続編。
父親と同じくアルコール中毒に陥った主人公のダニーが、自らの過去の悪行を告白し、酒の誘惑に打ち克つまでの物語。

7位 忍びの卍

忍びの卍

忍びの卍著者: 山田 風太郎

出版社:角川書店

発行年:2010

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4人の忍者がエロ忍法で争い合うバカ小説、
と見せかけて、その奥に4人を影で操る徳川官僚組織の非人間的な恐ろしさと、『ヒトであることをやめ、忠義のために使い捨てられていく者たち』の悲哀を描いた良作。
忍者たちのエロ忍法、といった『祭り』が終われば、
後に残るのは、『祭りの後の寂しさ・虚しさ』のみ。
人が生きる、それ自体が一種の『祭り』であり、
祭りが終われば何も残らない。
そんな虚無的な読後感を抱かせる、さすが山田風太郎と思わされた作品。

8位
世に棲む日々

世に棲む日日 1 新装版

世に棲む日日 1 新装版著者: 司馬 遼太郎

出版社:文藝春秋

発行年:2003

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司馬遼太郎3作ランクインはちょっとやりすぎのような気もするが……。
吉田松陰・高杉晋作を主人公に長州藩から描いた幕末。
しかし、長州藩の事はやはりあまり好きになれない

9位 砂の女

砂の女

砂の女著者: 安部 公房

出版社:新潮社

発行年:2003

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蟻地獄の中で、甘い腐肉のように誘う女。
もがけばもがくほど、ずぶずぶとはまっていく男。
拉致監禁はいつしか男を侵食し、部落の一員となっていく……。

10位 ハローサマー、グッドバイ


柵ごしに手を握る、主人公とブラウンアイズのシーンが印象深い。

最後までベスト10に入れるか迷った次点

リプリー

リプリー

リプリー著者: パトリシア・ハイスミス/青田 勝

出版社:角川書店

発行年:2000

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空のあらゆる鳥を


悪霊の島