もう少しプレイするつもりはありますが、一応8回クリアして評価は固まっているので感想を書きたいと思います。

ちなみに、いつも「中級・寿命は史実・架空姫なし・姫武将あり」でプレイしています。


まず、「信長の野望」シリーズは初体験なのでシリーズ他作品との比較はできません。
KOEIのシミュレーションゲームも、一昨年にプレイした「三国志6」(1998年発売w)が最後なので、
最近のKOEIシミュレーションは全くプレイしていないということですね。

そのうえで書きますが、良質のKOEIゲームであるとともに、良くも悪くもKOEIシミュレーションだなと。
つまり、序盤、本拠地が少ないときは乏しい資源で何をしようか考え、どこと同盟を結んでどこを潰そうかを考えるため楽しいのですが、後半は本拠地も増えて一つひとつ内政をするのもダルくなり、
ゴリ押しで勝ててしまうため戦略もほぼ不要、という構造的な欠陥が20年以上経っても続いているんだな、と。

まして本作は、三国志と比べて「城・本拠地」の数が異常に多い。
全部で50くらいしか本拠地がなかった初期「三国志」に比べ、
支城・本城含めて本作はその6倍ぐらいあります。いくらなんでも多すぎ。

ただし、本城30+二条御所を取った時点で「総無事令」というクリア方式を採用したのは素晴らしい。
終盤なんて、ほんとつまらないですからね。本城30取ればクリアというのは英断だと思います。


シナリオは、1600年「関ヶ原」を除くと、後の年代になっていくほど特定の巨頭が強くなる印象で、
これもまぁ「三国志」と変わりません(「三国志」は曹操)。

本作だと、1570年以降は織田信長、1582年以降は豊臣秀吉が鬼のように強くなります。
しかも二条御所を抑えているので闘わなきゃいけないのはキツいです。

最初期の年代でプレイすれば、このような巨頭がいないぶん楽しくプレイできますが、
大体今川義元が無双していますね。
「桶狭間の戦い」がないと、義元が信長や秀吉を配下にしている姿をよく見かけますw

また、「甲相駿三国同盟」が非常に強力なので、
「桶狭間」を起こせる信長と、三国同盟の当事者たち(信玄でしかまだプレイしていませんが)がとても有利だと思います。


歴史イベントをなぞる『戦国伝』も本作の大きな魅力で、
戦国伝のせいで不利な行動や、難易度の高いシナリオをプレイする必要もあったりするんですが、
まぁ、嫌ならやらなきゃいいだけですし。
ただ、個人的には戦国伝がない大名ではプレイする気が起きないというのも本音ではあります。


最後に、これは本作の魅力とは少し外れますが、本作を通してこの時代に興味を持ち、
各大名を主人公にした小説を読みたいなと思っています。


(このゲームとは関係なく)
司馬遼太郎の「国盗り物語」(道三・信長)、「新史太閤記」(秀吉)・「覇王の家」(家康)、
「関ヶ原」(三成)を読んでいましたが、
今回、新田次郎の「武田信玄」も読了しました。


伊達政宗、上杉謙信、毛利元就でもクリアしたので、彼らを主人公にした小説も読みたいなと思っているところです。
できれば短すぎず、長すぎないボリュームでお願いしますw


最後になりましたが、点数(楽しめた度)は77点ぐらいですね。
この時代に興味を持った、という付加価値を入れれば80点を超えますし、プレイして良かったと思います。
北条氏とか全然詳しくなかったし(今でも詳しくないけど)