☆決勝展望
★スペインVSイングランド
★スペインVSフランス
スペイン 攻撃 S 守備 A+→A- 面白さ S 突破確率 46%
フランス 攻撃 C+→C- 守備 S 面白さ D+→E 突破確率 54%
今大会最もエキサイティングな試合となったドイツ戦を経て、スペインの弱点も明確に見えてきた。
ニコ&ヤマルの両翼を封じられると、攻撃力が半減するということ、そして両翼に控えはいないということだ。
守備の固さなら大会ナンバー1の、クンデ&テオのサイドバックはニコとヤマルを封殺する可能性が高い。特に右サイド(スペイン左サイド)のニコは苦戦するだろう。
中央からのポゼッションもできなくはないが、フランスは中央も固い。果たしてフランスの堅陣を突き破る事が出来るだろうか?
ルノルマンとカルバハルの出場停止も痛い。もともとスペインは最終ラインの駒が薄いのも問題だ。
ただし、ここに至ってなおジルーを起用せず拙攻を繰り返すフランスが、スペインからゴールを奪うのも容易ではない。
サイドからのクロスが武器ではあるし、ラビオあたりのミドルが偶発的なディフレクションでゴールに飛び込む可能性はあるが……。
最も面白いチームと、最も退屈なチーム。
僕がどちらを応援するかは言うまでもないだろうが、僕がどちらを応援しようが、勝利チームは当然変わらない。
しかし仮にフランスが優勝を果たしたとしても、僕の記憶では、
スペインどころかベスト8で散ったドイツにも及ばないだろう。
最後にもう一度、問いたい。なぜ、ジルーを使わないのか???
★イングランドVSオランダ
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 突破確率 56%
☆準々決勝展望
★オランダVSトルコ
オランダ 攻撃 B-→B+ 守備 B 面白さ B-→B+ 突破確率 55%
★イングランドVSスイス
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 突破確率 49%
スイス 攻撃 B→B+ 守備 A 面白さ B+ 51%
イングランドもまた相変わらずだ。退屈な、退屈な、イングランド。
サウスゲイト監督はライスの相棒探しに奔走しているが、他にも問題のある個所は多々あるはずだが。
良質なサッカーを志すスイスは、イタリアに圧勝し、その力を全世界に知らしめた。
イングランドが先制した場合、引きこもったイングランドをスイスが崩せるかはかなり疑問だが、
先制を許さず中盤を支配することができれば、スイスが猛攻を仕掛ける展開も考えられる。
PK合戦になれば、守護神のゾマーがいるスイスが有利だ。
★フランスVSポルトガル
フランス 攻撃 C+ 守備 S 面白さ D+ 突破確率 60%
ポルトガル 攻撃 A 守備A- 面白さ A-→B+ 突破確率 40%
フランスは相変わらずだ。
頑なにジルーを起用せず、基準点が作れないフランスは未だにPKとオウンゴール以外から得点を取れていない。こんなチームがベスト8に残れているのは、堅固な守備によるものだが、あまりに退屈。
もう少しどうにかならないものだろうか。
ポルトガルもまた、ジョージア戦、スロベニア戦でクリスチアーノ・ロナウドの弊害が見え始めた。
ジョアン・フェリックスやゴンサロ・ラモスの出番はなく、とにかくロナウドに点を決めさせようとする縛りプレイは、片手を縛られながら戦っているようなものだ。
そんなやり方で堅守を誇るフランスから点を奪えるだろうか?
ロースコアで退屈な展開になりそうなカードだ。
★スペインVSドイツ
ドイツ 攻撃 S 守備 A+ 面白さ A+ 勝利確率 48%
スペイン 攻撃 S 守備 A+ 面白さ S 突破確率 52%
超攻撃的サッカーを志す両チームが準々決勝で当たってしまうのは、あまりにも惜しい。
恐らくドイツがボールを支配し、スペインがカウンターを発動する展開になるだろう。
両チームの違いは、ドイツの攻撃が中央に偏っていることに対し、
スペインは両ウイングを中心にサイドアタックを試みることだ。
そしてドイツのSBはスペインの両ウイングを止められる守備力があるように思えない。
よって、スペインがやや有利に思えるが、ドイツにはホーム・アドバンテージがある。
クロースのロングフィードがスペインのプレス網を掻い潜り、
ムシアラ、ギュンドアンらの連携が爆発すれば、ラポルト、ルノルマンの最終ラインを翻弄する事も可能だ。ただし、ロドリやファビアンも守備に参加できれば、そう簡単には崩れない。
よって、ドイツがスペインのプレスをどこまで掻い潜れるか、ロドリ、ファビアンらを巧くつり出し中央で優位を作れるか。
息を呑むような、最高のスペクタクルを見せてくれることを期待している。
☆1回戦展望
★オランダVSルーマニア
オランダ 攻撃 B- 守備 B 面白さ B- 突破確率 60%
ルーマニア 攻撃 B- 守備 B+ 面白さ B 40%
今大会のオランダは強豪国ではない。
オランダの致命傷は故障者が続出した脆弱な中盤だ。
最終ラインと前線が分断され、攻撃が事実上前線の3枚のみで行われている。
シモンズ、ガクポ、デパイの3人のコンビネーションで得点機を狙うが、一人で局面を打開できるほどのタレントはおらず、攻撃時の人数も足りていない。
スーパーサブのヴェフホルストの先発トップ起用もテストすべきだったが、クーマンはそれをテストしなかった。
ルーマニアは中盤の2人のマリン(マリウス、ラズバン)に右SBのラティウ、司令塔のスタンチュを
使い、中央・サイドに偏らず攻撃できる組織力の高いチームだ。
タレント的に少々小粒ではあるが、大崩れはしないだろう。
★フランスVSベルギー
フランス 攻撃 C+ 守備 S 面白さ D+ 突破確率 60%
ベルギー 攻撃 B- 守備 A- 面白さ B+ 40%
強豪国でありながら、2得点1失点で突破した3か国のうちの2か国(もう1つはイングランド)。
ただし、ベルギーに関しては事情が異なる。黄金世代は次々にいなくなり、黄昏は近づいているが、
デ・ブライネ、ドク、ルカクが織りなす攻撃は華麗だ。
ただしエースのルカクが不運に祟られており、3度ゴールを揺らしても全てVARで取り消されるという悲哀を味わった。
司令塔ティーレマンスと潰し屋オナナの中盤も安定しており、オーバーラップをほぼせずブロック守備を固める守備もかなり強固だ。
デシャン監督はなぜ、ジルーを先発させないのだろう?
ジルーを起用しなかった2018ワールドカップ初戦オーストラリア戦では、攻撃陣が沈黙。
次のペルー戦でデンベレを削り、ジルーという基準点を得てからフランスの攻撃は様変わりした。
その教訓を忘れてしまったのだろうか?
今大会のフランスはグリーズマン、テュラム、デンベレ、エムバペといったタレントたちがバラバラに走るだけで、それをまとめる基準点のジルーはベンチを温めている。
エムバペの驚異的な突破力は健在だが、結局予選リーグで上げた2得点は、オウンゴールとPK。
まともに得点すらできていないのが現状だ。
テュラムにポストプレイを託したかったのかもしれないが、ジルーの代わりは全く務められていない。
攻撃を前線の4枚に託しているため、(ラビオは攻撃に絡む事はあるものの)、守備は潰し屋カンテも含めブロック守備で攻撃をシャットアウト。
この堅陣を崩すのは一筋縄ではいかないだろう。
★ポルトガルVSスロべニア
ポルトガル 攻撃 A 守備A- 面白さ A- 突破確率 70%
スロベニア ? 30%
スロベニアの試合も流し見が多かったのできちんと分析はできないが、エネルギッシュな動きと、
前線のシェシュコにはそれなりの破壊力を感じる事ができた。
とはいえ予選リーグで快進撃を見せたポルトガルの優位は揺るがないだろう。
今大会強豪チームの多数が退屈で保守的なサッカーしかできていない中で、ドイツ・スペインと並んで攻撃サッカーの旗手として中央のブルーノ、サイドのベルナルド、レオンと華麗な攻撃サッカーの駒が揃い、十分に機能している。
諸刃の剣となるのが39歳の大エース、クリスチアーノ・ロナウドだ。
彼がエゴを捨て、トルコ戦のようにチームプレイヤーに徹する事が出来るか、
それともジョージア戦のように、他プレイヤーのチャンスを奪うようなエゴに走るのか。
FWとしての能力は39歳となった今でも十分な破壊力を秘めているが、さすがに大会をけん引するほどのスーパースターではない。
劣勢に立った際、ジョッタ、フェリックスといったタレントをロナウドに忖度せずに使う事ができるかがポルトガルの成績を左右するだろう。
★イングランドVSスロバキア
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 突破確率 80%
スロバキア ? 20%
スロバキアの試合は流し見が多かったため、きちんと分析する事はできない。
ベルギーに1-0とアップセットを起こし、ルーマニアに引き分けたのだからそれなりの実力があることは確かではあるが。
イングランドは過去20年、ひたすら退屈なサッカーをしてきた。
それはエリクソン監督時代からカペッロ時代を経て、今のサウスゲイトになっても変わらない。
セルビア戦の前半のみ、サカ&ウォーカーを中心に右サイドアタックを見せたが、その後はセルビアの修正に遭い、かろうじて1-0で制すると、デンマーク戦では完全にデンマークに試合を支配されドロー。
フォデン、ベリンガム、サカ、ケインといった豪華タレントを擁しながら、今大会もその攻撃力が爆発する事はなさそうだ。
むしろ交代出場のワトキンスや出場機会に乏しいパーマーなど、有り余るタレントの中から回答を探すべきなのだろうが、サウスゲイト監督にその力量があるとは思えない。
★スペインVSジョージア
スペイン 攻撃 S 守備 A+ 面白さ S 突破確率90%
ジョージア 攻撃 B- 守備 C 面白さ B- 10%
完璧なパスサッカーで娯楽性あふれるサッカーを展開したスペインが圧倒的優位だ。
ニコ&ヤマルの純正ウイングを起用する原点回帰と、依然クオリティの高い3MFにより強豪国の中では予選リーグの戦いぶりでは全16チーム中ナンバーワンだ。
ジョージアに勝ち目は薄い。クバラツヘリア&ミカウターゼのアタッカーと、守護神ママルダシュビリの奮闘は際立つが、突破できたのはスケジュールの幸運(最終戦で、既に突破を決めたポルトガルと試合ができたこと)、によるものが大きい。
★オーストリアVSトルコ
オーストリア 攻撃 A- 守備 B 面白さ B+ 突破確率 65%
トルコ 攻撃 B 守備 C 面白さ B+ 35%
伏兵同士の一戦ではあるが、エンタメ性あふれる試合を期待できそうだ。
とりわけ今大会の台風の目になりそうなのがオーストリアだ。
ラングニック監督仕込みの「90分間走り続ける」プレッシングサッカーは、
今大会でも1,2を争う完成度。
中盤はザビツァーが違いを生み出すが、個の力に頼るのではなくチーム全体で相手に襲い掛かる。
ハイプレス+ショートカウンターが最大の武器のため、
VSフランスのように、強固な最終ラインを持つ相手が引きこもりサッカーを選んだ場合、
攻め手を失う恐れがあるが、トルコ、そして次のルーマニアorオランダにはオーストリアサッカーは通用するとみる。
大会前には予想していなかったベスト4に向けて視界は良好だ。
オーストリアと違い、昔ながらの純正な攻撃サッカーを展開するのがトルコだ。
サイドのアクテュルゴールの突破力を武器に、果敢に攻撃する。
格下のチェコ、ジョージアを相手に攻撃力が爆発するも、格上のポルトガルには大敗するなど、守備はお世辞にも固いとは言えず、格上相手にはあっさり負けそうだが、こちらもオーストリア、オランダorルーマニアになら十分対抗できる。
戦術的完成度という意味ではオーストリアに軍配が上がりそうだが、両チームとも運動量と攻撃力をぶつける打ち合いになるか、それともオーストリアがトルコにプレッシングの猛攻を浴びせるか。
いずれにしても複数とくてんが期待できそうなカードだ。
★ドイツVSデンマーク
ドイツ 攻撃 S 守備 A+ 面白さ A+ 勝利確率 80%
デンマーク 攻撃 B- 守備 A+ 面白さ C+ 20%
消化試合となった第3戦でドイツはフルメンバーを投入。
結果としてターを出場停止で欠く事になったと同時に、フュルクルクやウンダフ、バイア―といった1トップオプションのテストもできず、ハベルツの0トップしかプランがないという引き出しの少なさを露呈した。
個人的にこれはナーゲルスマンの大失策だと感じている。
しかし、空中戦に強いデンマークのCB陣を考えれば、この試合は0トップのハベルツ起用の方が、
あり得なかった未来であるフュルクルク1トップよりも効果があるだろう。
デンマークは中盤含めた中央が堅固だが、ドイツのムシアラ、ヴィルツ、ギュンドアン、ハベルツの細かなコンビネーションなら、そんなデンマーク陣も崩せるはず。
仮に崩せなければ、ウイングのザネらの出番になるが、こうなるとオプションの少なさが気にかかる。
デンマークは支配力のある中盤がスローペースで、相手をいなす戦い方を試行しているが、
攻撃の大きな武器は現状エリクセンのミドル程度しか見どころがない。
2022ワールドカップ時の惨状に比べればだいぶ攻撃的になっているが、EURO2020の時のような攻撃のダイナミズムは感じられず、ドイツから点を取れる未来が見えない。
アップテンポならドイツ、スローテンポならデンマークのペースと明確に両者の違いが判る勝負だけに、主導権争いも見どころだ。
★イタリアVSスイス
イタリア 攻撃 B- 守備 S 面白さ B- 勝利確率 58%
スイス 攻撃 B 守備 A 面白さ B+ 42%
★スペインVSイングランド
スペイン 攻撃 S 守備 A-→A+ 面白さ S 優勝確率 59%
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 優勝確率 41%
大会一魅力的なチームと、フランスに次いで魅力の薄いチームの決勝。
スペインの弱点は前回のフランス戦で触れたとおり、両翼の突破力への依存と選手層の薄さだ。
とはいえ、あのフランスの堅陣をヤマルがぶち抜けたのだから、フランスよりも守備力の低いイングランド相手にもある程度は通用するだろう。
これまたフランスと同じで、イングランドも右サイドのウォーカーの方がより固いため、ニコは苦戦するだろう。
トリッピアーサイドのヤマルなら違いを作り出す事が出来そうだ。
一方のイングランドはリードすれば、もしくは同点の段階でも非常に低いラインで専守防衛に入る。
パワープレイ要員のいないスペインにとって、70分過ぎまでイングランドがリードする事があれば、そのまま逃げ切られてしまう可能性は高まるだろう。
特にPK戦ではイングランドの方が明らかに分が良いはずだ。
攻撃に関しては比較的継続性を持って好パフォーマンスを見せているのが右サイドのサカで、左サイドのカルバハル&ニコが彼を抑える事が第一になる。
スペイン守備陣がイングランド攻撃陣に崩される未来は見えないが、何もないところから突然のベリンガムのミドルシュートなど、個の能力は侮れない部分があり、そうして幸先よく先制して守りに入るのがイングランドの勝利の方程式だろう。
☆準決勝展望大会一魅力的なチームと、フランスに次いで魅力の薄いチームの決勝。
スペインの弱点は前回のフランス戦で触れたとおり、両翼の突破力への依存と選手層の薄さだ。
とはいえ、あのフランスの堅陣をヤマルがぶち抜けたのだから、フランスよりも守備力の低いイングランド相手にもある程度は通用するだろう。
これまたフランスと同じで、イングランドも右サイドのウォーカーの方がより固いため、ニコは苦戦するだろう。
トリッピアーサイドのヤマルなら違いを作り出す事が出来そうだ。
一方のイングランドはリードすれば、もしくは同点の段階でも非常に低いラインで専守防衛に入る。
パワープレイ要員のいないスペインにとって、70分過ぎまでイングランドがリードする事があれば、そのまま逃げ切られてしまう可能性は高まるだろう。
特にPK戦ではイングランドの方が明らかに分が良いはずだ。
攻撃に関しては比較的継続性を持って好パフォーマンスを見せているのが右サイドのサカで、左サイドのカルバハル&ニコが彼を抑える事が第一になる。
スペイン守備陣がイングランド攻撃陣に崩される未来は見えないが、何もないところから突然のベリンガムのミドルシュートなど、個の能力は侮れない部分があり、そうして幸先よく先制して守りに入るのがイングランドの勝利の方程式だろう。
★スペインVSフランス
スペイン 攻撃 S 守備 A+→A- 面白さ S 突破確率 46%
フランス 攻撃 C+→C- 守備 S 面白さ D+→E 突破確率 54%
今大会最もエキサイティングな試合となったドイツ戦を経て、スペインの弱点も明確に見えてきた。
ニコ&ヤマルの両翼を封じられると、攻撃力が半減するということ、そして両翼に控えはいないということだ。
守備の固さなら大会ナンバー1の、クンデ&テオのサイドバックはニコとヤマルを封殺する可能性が高い。特に右サイド(スペイン左サイド)のニコは苦戦するだろう。
中央からのポゼッションもできなくはないが、フランスは中央も固い。果たしてフランスの堅陣を突き破る事が出来るだろうか?
ルノルマンとカルバハルの出場停止も痛い。もともとスペインは最終ラインの駒が薄いのも問題だ。
ただし、ここに至ってなおジルーを起用せず拙攻を繰り返すフランスが、スペインからゴールを奪うのも容易ではない。
サイドからのクロスが武器ではあるし、ラビオあたりのミドルが偶発的なディフレクションでゴールに飛び込む可能性はあるが……。
最も面白いチームと、最も退屈なチーム。
僕がどちらを応援するかは言うまでもないだろうが、僕がどちらを応援しようが、勝利チームは当然変わらない。
しかし仮にフランスが優勝を果たしたとしても、僕の記憶では、
スペインどころかベスト8で散ったドイツにも及ばないだろう。
最後にもう一度、問いたい。なぜ、ジルーを使わないのか???
★イングランドVSオランダ
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 突破確率 56%
オランダ 攻撃 B+→A- 守備 B 面白さ B+ 突破確率 44%
フランスが退屈さの極北に位置するなら、2番目につまらないのはイングランドだ。
得点はベリンガムやサカの偶発的なスーパープレイに限られており、流れの中でのプレイに見るべき点は全くない。
スイス戦では3バックに変更したが、相変わらず全く機能していないフォデンやケインを引っ張る意味が正直理解できない。ルーク・ショーが復帰すれば左サイドは多少強化されるが、エキサイティングな試合を展開する姿は、全く想像できない。
対するオランダは、大会を通して試行錯誤を続け、少しずつベターな回答に近づいてきた。
その一点で、クーマンの手腕はサウスゲイトを凌駕する。
予選リーグでの、全く見どころのなかったCF(メンフィス)+2シャドー(ガクポ、シモンズ)の
4-3-3を捨て、
ルーマニア戦ではCF(メンフィス)+二列目3人(左ガクポ、右ベルフワイン、中央シモンズ)の新システムを導入。これで攻撃がかなり改善された。
更に、トルコ戦の後半ではCFにヴェフホルストを投入、メンフィスを主に左サイド拠点のフリーマンに配置する事で、ここまで全く良さのなかったメンフィスを輝かせることに成功。
相変わらずガクポは好調で、ここに来てオランダのサッカーが復活したと感じる。
ただし、何か縛りプレイでもあるのか、ヴェフホルストの先発は未だ試されていない。
前半は耐えて、後半からヴェフホルストを起用する可能性がこの試合でも高そうだが、個人的には最初からベストの攻撃陣を並べてほしい。
フランスが退屈さの極北に位置するなら、2番目につまらないのはイングランドだ。
得点はベリンガムやサカの偶発的なスーパープレイに限られており、流れの中でのプレイに見るべき点は全くない。
スイス戦では3バックに変更したが、相変わらず全く機能していないフォデンやケインを引っ張る意味が正直理解できない。ルーク・ショーが復帰すれば左サイドは多少強化されるが、エキサイティングな試合を展開する姿は、全く想像できない。
対するオランダは、大会を通して試行錯誤を続け、少しずつベターな回答に近づいてきた。
その一点で、クーマンの手腕はサウスゲイトを凌駕する。
予選リーグでの、全く見どころのなかったCF(メンフィス)+2シャドー(ガクポ、シモンズ)の
4-3-3を捨て、
ルーマニア戦ではCF(メンフィス)+二列目3人(左ガクポ、右ベルフワイン、中央シモンズ)の新システムを導入。これで攻撃がかなり改善された。
更に、トルコ戦の後半ではCFにヴェフホルストを投入、メンフィスを主に左サイド拠点のフリーマンに配置する事で、ここまで全く良さのなかったメンフィスを輝かせることに成功。
相変わらずガクポは好調で、ここに来てオランダのサッカーが復活したと感じる。
ただし、何か縛りプレイでもあるのか、ヴェフホルストの先発は未だ試されていない。
前半は耐えて、後半からヴェフホルストを起用する可能性がこの試合でも高そうだが、個人的には最初からベストの攻撃陣を並べてほしい。
☆準々決勝展望
★オランダVSトルコ
オランダ 攻撃 B-→B+ 守備 B 面白さ B-→B+ 突破確率 55%
トルコ 攻撃 B 守備 C 面白さ B+→A- 45%
ルーマニア戦でシャビ・シモンズをトップ下に置き、両ウイングにガクポとマレンを置く新システムにより、オランダは攻撃サッカーを取り戻したように思える。
ただし、波の激しいオランダのこと。ただの一回限りの幻なのか、これが継続するのかに注目したい。
CFのメンフィスは相変わらず不調だが、クーマンは彼と心中するのだろうか?
ザークジーを使ってみてほしいと思っているのだが……。
格上オーストリアを相手にトルコはチャルハノールを欠きながら、ド根性で凌ぎきって見せた。
逆境に強いEuro2008を彷彿とさせるような、魂のこもった攻撃サッカーでオランダをも撃破できるだろうか?
タレント力ではベスト8では確実に最弱だが、猛攻を浴びながらも追加点を奪いに行くトルコの攻撃サッカーは、1点を守り切る保守的なサッカーが横行する中、一服の清涼剤になるだろう。
ルーマニア戦でシャビ・シモンズをトップ下に置き、両ウイングにガクポとマレンを置く新システムにより、オランダは攻撃サッカーを取り戻したように思える。
ただし、波の激しいオランダのこと。ただの一回限りの幻なのか、これが継続するのかに注目したい。
CFのメンフィスは相変わらず不調だが、クーマンは彼と心中するのだろうか?
ザークジーを使ってみてほしいと思っているのだが……。
格上オーストリアを相手にトルコはチャルハノールを欠きながら、ド根性で凌ぎきって見せた。
逆境に強いEuro2008を彷彿とさせるような、魂のこもった攻撃サッカーでオランダをも撃破できるだろうか?
タレント力ではベスト8では確実に最弱だが、猛攻を浴びながらも追加点を奪いに行くトルコの攻撃サッカーは、1点を守り切る保守的なサッカーが横行する中、一服の清涼剤になるだろう。
★イングランドVSスイス
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 突破確率 49%
スイス 攻撃 B→B+ 守備 A 面白さ B+ 51%
イングランドもまた相変わらずだ。退屈な、退屈な、イングランド。
サウスゲイト監督はライスの相棒探しに奔走しているが、他にも問題のある個所は多々あるはずだが。
良質なサッカーを志すスイスは、イタリアに圧勝し、その力を全世界に知らしめた。
イングランドが先制した場合、引きこもったイングランドをスイスが崩せるかはかなり疑問だが、
先制を許さず中盤を支配することができれば、スイスが猛攻を仕掛ける展開も考えられる。
PK合戦になれば、守護神のゾマーがいるスイスが有利だ。
★フランスVSポルトガル
フランス 攻撃 C+ 守備 S 面白さ D+ 突破確率 60%
ポルトガル 攻撃 A 守備A- 面白さ A-→B+ 突破確率 40%
フランスは相変わらずだ。
頑なにジルーを起用せず、基準点が作れないフランスは未だにPKとオウンゴール以外から得点を取れていない。こんなチームがベスト8に残れているのは、堅固な守備によるものだが、あまりに退屈。
もう少しどうにかならないものだろうか。
ポルトガルもまた、ジョージア戦、スロベニア戦でクリスチアーノ・ロナウドの弊害が見え始めた。
ジョアン・フェリックスやゴンサロ・ラモスの出番はなく、とにかくロナウドに点を決めさせようとする縛りプレイは、片手を縛られながら戦っているようなものだ。
そんなやり方で堅守を誇るフランスから点を奪えるだろうか?
ロースコアで退屈な展開になりそうなカードだ。
★スペインVSドイツ
ドイツ 攻撃 S 守備 A+ 面白さ A+ 勝利確率 48%
スペイン 攻撃 S 守備 A+ 面白さ S 突破確率 52%
超攻撃的サッカーを志す両チームが準々決勝で当たってしまうのは、あまりにも惜しい。
恐らくドイツがボールを支配し、スペインがカウンターを発動する展開になるだろう。
両チームの違いは、ドイツの攻撃が中央に偏っていることに対し、
スペインは両ウイングを中心にサイドアタックを試みることだ。
そしてドイツのSBはスペインの両ウイングを止められる守備力があるように思えない。
よって、スペインがやや有利に思えるが、ドイツにはホーム・アドバンテージがある。
クロースのロングフィードがスペインのプレス網を掻い潜り、
ムシアラ、ギュンドアンらの連携が爆発すれば、ラポルト、ルノルマンの最終ラインを翻弄する事も可能だ。ただし、ロドリやファビアンも守備に参加できれば、そう簡単には崩れない。
よって、ドイツがスペインのプレスをどこまで掻い潜れるか、ロドリ、ファビアンらを巧くつり出し中央で優位を作れるか。
息を呑むような、最高のスペクタクルを見せてくれることを期待している。
☆1回戦展望
★オランダVSルーマニア
オランダ 攻撃 B- 守備 B 面白さ B- 突破確率 60%
ルーマニア 攻撃 B- 守備 B+ 面白さ B 40%
今大会のオランダは強豪国ではない。
オランダの致命傷は故障者が続出した脆弱な中盤だ。
最終ラインと前線が分断され、攻撃が事実上前線の3枚のみで行われている。
シモンズ、ガクポ、デパイの3人のコンビネーションで得点機を狙うが、一人で局面を打開できるほどのタレントはおらず、攻撃時の人数も足りていない。
スーパーサブのヴェフホルストの先発トップ起用もテストすべきだったが、クーマンはそれをテストしなかった。
ルーマニアは中盤の2人のマリン(マリウス、ラズバン)に右SBのラティウ、司令塔のスタンチュを
使い、中央・サイドに偏らず攻撃できる組織力の高いチームだ。
タレント的に少々小粒ではあるが、大崩れはしないだろう。
★フランスVSベルギー
フランス 攻撃 C+ 守備 S 面白さ D+ 突破確率 60%
ベルギー 攻撃 B- 守備 A- 面白さ B+ 40%
強豪国でありながら、2得点1失点で突破した3か国のうちの2か国(もう1つはイングランド)。
ただし、ベルギーに関しては事情が異なる。黄金世代は次々にいなくなり、黄昏は近づいているが、
デ・ブライネ、ドク、ルカクが織りなす攻撃は華麗だ。
ただしエースのルカクが不運に祟られており、3度ゴールを揺らしても全てVARで取り消されるという悲哀を味わった。
司令塔ティーレマンスと潰し屋オナナの中盤も安定しており、オーバーラップをほぼせずブロック守備を固める守備もかなり強固だ。
デシャン監督はなぜ、ジルーを先発させないのだろう?
ジルーを起用しなかった2018ワールドカップ初戦オーストラリア戦では、攻撃陣が沈黙。
次のペルー戦でデンベレを削り、ジルーという基準点を得てからフランスの攻撃は様変わりした。
その教訓を忘れてしまったのだろうか?
今大会のフランスはグリーズマン、テュラム、デンベレ、エムバペといったタレントたちがバラバラに走るだけで、それをまとめる基準点のジルーはベンチを温めている。
エムバペの驚異的な突破力は健在だが、結局予選リーグで上げた2得点は、オウンゴールとPK。
まともに得点すらできていないのが現状だ。
テュラムにポストプレイを託したかったのかもしれないが、ジルーの代わりは全く務められていない。
攻撃を前線の4枚に託しているため、(ラビオは攻撃に絡む事はあるものの)、守備は潰し屋カンテも含めブロック守備で攻撃をシャットアウト。
この堅陣を崩すのは一筋縄ではいかないだろう。
★ポルトガルVSスロべニア
ポルトガル 攻撃 A 守備A- 面白さ A- 突破確率 70%
スロベニア ? 30%
スロベニアの試合も流し見が多かったのできちんと分析はできないが、エネルギッシュな動きと、
前線のシェシュコにはそれなりの破壊力を感じる事ができた。
とはいえ予選リーグで快進撃を見せたポルトガルの優位は揺るがないだろう。
今大会強豪チームの多数が退屈で保守的なサッカーしかできていない中で、ドイツ・スペインと並んで攻撃サッカーの旗手として中央のブルーノ、サイドのベルナルド、レオンと華麗な攻撃サッカーの駒が揃い、十分に機能している。
諸刃の剣となるのが39歳の大エース、クリスチアーノ・ロナウドだ。
彼がエゴを捨て、トルコ戦のようにチームプレイヤーに徹する事が出来るか、
それともジョージア戦のように、他プレイヤーのチャンスを奪うようなエゴに走るのか。
FWとしての能力は39歳となった今でも十分な破壊力を秘めているが、さすがに大会をけん引するほどのスーパースターではない。
劣勢に立った際、ジョッタ、フェリックスといったタレントをロナウドに忖度せずに使う事ができるかがポルトガルの成績を左右するだろう。
★イングランドVSスロバキア
イングランド 攻撃 C 守備 A+ 面白さ D+ 突破確率 80%
スロバキア ? 20%
スロバキアの試合は流し見が多かったため、きちんと分析する事はできない。
ベルギーに1-0とアップセットを起こし、ルーマニアに引き分けたのだからそれなりの実力があることは確かではあるが。
イングランドは過去20年、ひたすら退屈なサッカーをしてきた。
それはエリクソン監督時代からカペッロ時代を経て、今のサウスゲイトになっても変わらない。
セルビア戦の前半のみ、サカ&ウォーカーを中心に右サイドアタックを見せたが、その後はセルビアの修正に遭い、かろうじて1-0で制すると、デンマーク戦では完全にデンマークに試合を支配されドロー。
フォデン、ベリンガム、サカ、ケインといった豪華タレントを擁しながら、今大会もその攻撃力が爆発する事はなさそうだ。
むしろ交代出場のワトキンスや出場機会に乏しいパーマーなど、有り余るタレントの中から回答を探すべきなのだろうが、サウスゲイト監督にその力量があるとは思えない。
★スペインVSジョージア
スペイン 攻撃 S 守備 A+ 面白さ S 突破確率90%
ジョージア 攻撃 B- 守備 C 面白さ B- 10%
完璧なパスサッカーで娯楽性あふれるサッカーを展開したスペインが圧倒的優位だ。
ニコ&ヤマルの純正ウイングを起用する原点回帰と、依然クオリティの高い3MFにより強豪国の中では予選リーグの戦いぶりでは全16チーム中ナンバーワンだ。
ジョージアに勝ち目は薄い。クバラツヘリア&ミカウターゼのアタッカーと、守護神ママルダシュビリの奮闘は際立つが、突破できたのはスケジュールの幸運(最終戦で、既に突破を決めたポルトガルと試合ができたこと)、によるものが大きい。
★オーストリアVSトルコ
オーストリア 攻撃 A- 守備 B 面白さ B+ 突破確率 65%
トルコ 攻撃 B 守備 C 面白さ B+ 35%
伏兵同士の一戦ではあるが、エンタメ性あふれる試合を期待できそうだ。
とりわけ今大会の台風の目になりそうなのがオーストリアだ。
ラングニック監督仕込みの「90分間走り続ける」プレッシングサッカーは、
今大会でも1,2を争う完成度。
中盤はザビツァーが違いを生み出すが、個の力に頼るのではなくチーム全体で相手に襲い掛かる。
ハイプレス+ショートカウンターが最大の武器のため、
VSフランスのように、強固な最終ラインを持つ相手が引きこもりサッカーを選んだ場合、
攻め手を失う恐れがあるが、トルコ、そして次のルーマニアorオランダにはオーストリアサッカーは通用するとみる。
大会前には予想していなかったベスト4に向けて視界は良好だ。
オーストリアと違い、昔ながらの純正な攻撃サッカーを展開するのがトルコだ。
サイドのアクテュルゴールの突破力を武器に、果敢に攻撃する。
格下のチェコ、ジョージアを相手に攻撃力が爆発するも、格上のポルトガルには大敗するなど、守備はお世辞にも固いとは言えず、格上相手にはあっさり負けそうだが、こちらもオーストリア、オランダorルーマニアになら十分対抗できる。
戦術的完成度という意味ではオーストリアに軍配が上がりそうだが、両チームとも運動量と攻撃力をぶつける打ち合いになるか、それともオーストリアがトルコにプレッシングの猛攻を浴びせるか。
いずれにしても複数とくてんが期待できそうなカードだ。
★ドイツVSデンマーク
ドイツ 攻撃 S 守備 A+ 面白さ A+ 勝利確率 80%
デンマーク 攻撃 B- 守備 A+ 面白さ C+ 20%
消化試合となった第3戦でドイツはフルメンバーを投入。
結果としてターを出場停止で欠く事になったと同時に、フュルクルクやウンダフ、バイア―といった1トップオプションのテストもできず、ハベルツの0トップしかプランがないという引き出しの少なさを露呈した。
個人的にこれはナーゲルスマンの大失策だと感じている。
しかし、空中戦に強いデンマークのCB陣を考えれば、この試合は0トップのハベルツ起用の方が、
あり得なかった未来であるフュルクルク1トップよりも効果があるだろう。
デンマークは中盤含めた中央が堅固だが、ドイツのムシアラ、ヴィルツ、ギュンドアン、ハベルツの細かなコンビネーションなら、そんなデンマーク陣も崩せるはず。
仮に崩せなければ、ウイングのザネらの出番になるが、こうなるとオプションの少なさが気にかかる。
デンマークは支配力のある中盤がスローペースで、相手をいなす戦い方を試行しているが、
攻撃の大きな武器は現状エリクセンのミドル程度しか見どころがない。
2022ワールドカップ時の惨状に比べればだいぶ攻撃的になっているが、EURO2020の時のような攻撃のダイナミズムは感じられず、ドイツから点を取れる未来が見えない。
アップテンポならドイツ、スローテンポならデンマークのペースと明確に両者の違いが判る勝負だけに、主導権争いも見どころだ。
★イタリアVSスイス
イタリア 攻撃 B- 守備 S 面白さ B- 勝利確率 58%
スイス 攻撃 B 守備 A 面白さ B+ 42%
似た者同士の一戦だ。
どちらもポゼッションの意欲を持ち、細かいパスワークで相手敵陣を攻める意欲を持っているも、
攻撃陣の能力不足により大量得点は期待できない。
一方、両守護神に代表されるようにお互い守備は鉄壁。
ロースコアでの展開が予想されるが、より守備の固いイタリアが有利か?
PK決着もあり得る。
●敗退国
〇アルバニア 攻撃 D+ 守備 D+ 面白さ D+
アルバニアに期待した人は開幕前にはほとんどいなかっただろう。
死の組の草刈り場だという認識はWowowの日本語実況のなさにも現れている。
クロアチアに終了間際に追いつき、結果的にクロアチアを敗退に追い込んだ事で、アルバニアは確かに存在感を残した。
〇クロアチア 攻撃 B- 守備 C 面白さ B-
2018年ワールドカップ段階で既に「黄金世代最後の舞台」と思われていたが、2022年にも3位という好成績を残したクロアチア。
だが、さすがに時の流れに屈する時がついに来たようだ。
とはいえ、クロアチアの敗退は直接的にベテランの多さとは関係がないように感じる。
アルバニア戦の失点も、イタリア戦の失点も後半アディショナルタイム。
試合終了間際に集中力が途切れる悪癖が、敗退を招いたと言える
(この2失点さえなければ、クロアチアは2位通過していたはずだ)。
また、左SBに本職のソサを置かずグバルディオルを起用するダリッチ監督の采配にも疑問を覚えた。
諸族のマンCでは確かに左SBもこなしているが、マンCはCBが余っており、本職のLSBがいないという編成上の問題もあった。
クロアチアはそうではない。左SBにはソサがいるし、CBのシュタロ&ポングラチッチはまだ一線級のCBとは呼べない。まして、衰えの見えるペリシッチのSB起用など言語道断だ。
ベテラン勢ではやはりペリシッチの衰えが目についた。
また、モドリッチも全盛期と比べればやはり落ちる。コバチッチ、ブロゾビッチは未だ健在だったが、
クロアチア級の小国では20年に一人の逸材であるモドリッチの後継者は今回も見つからず、
2018を最後に代表を退いたマンジュキッチの穴もやはり埋まらなかった。
〇セルビア 攻撃 C 守備 B- 面白さ B-
攻撃的なサッカーを志向したストイコビッチ監督のチーム作りは、
なぜか3試合で1得点2失点という不可思議な数字により、敗退を余儀なくされた。
ワールドカップ時には派手に点を取られ、派手に点を取るチームであり、今大会もアプローチ自体はさほど変わらなかったのだが、この結果の違いは対戦相手の違いによるものか。
GKライコビッチと、CBの3枚は安定しており、イングランド戦の後半ではあわやというシーンを何度も見せた。
だが、スロベニア戦では相手のペースに呑まれてしまい、デンマーク戦ではより顕著にそれが現れた。
ミトロビッチ&ヴラホビッチというツインタワーを擁していたが、サウジアラビアに行って劣化したミリンコビッチ・サビッチは往年の輝きがなく、ベテランのタディッチに頼るしかなかった。
結局中盤の支配力不足と、2トップのボールを回収する2列目の迫力不足による敗退だと感じた。
〇ポーランド 攻撃 D 守備 D 面白さ D
レバンドフスキが故障で出遅れたのは言い訳にはならない。なぜなら彼がいようがいなかろうが、
ポーランドと言えば予選リーグ敗退の常連みたいなものだからだ。
PK決着もあり得る。
●敗退国
〇アルバニア 攻撃 D+ 守備 D+ 面白さ D+
アルバニアに期待した人は開幕前にはほとんどいなかっただろう。
死の組の草刈り場だという認識はWowowの日本語実況のなさにも現れている。
クロアチアに終了間際に追いつき、結果的にクロアチアを敗退に追い込んだ事で、アルバニアは確かに存在感を残した。
〇クロアチア 攻撃 B- 守備 C 面白さ B-
2018年ワールドカップ段階で既に「黄金世代最後の舞台」と思われていたが、2022年にも3位という好成績を残したクロアチア。
だが、さすがに時の流れに屈する時がついに来たようだ。
とはいえ、クロアチアの敗退は直接的にベテランの多さとは関係がないように感じる。
アルバニア戦の失点も、イタリア戦の失点も後半アディショナルタイム。
試合終了間際に集中力が途切れる悪癖が、敗退を招いたと言える
(この2失点さえなければ、クロアチアは2位通過していたはずだ)。
また、左SBに本職のソサを置かずグバルディオルを起用するダリッチ監督の采配にも疑問を覚えた。
諸族のマンCでは確かに左SBもこなしているが、マンCはCBが余っており、本職のLSBがいないという編成上の問題もあった。
クロアチアはそうではない。左SBにはソサがいるし、CBのシュタロ&ポングラチッチはまだ一線級のCBとは呼べない。まして、衰えの見えるペリシッチのSB起用など言語道断だ。
ベテラン勢ではやはりペリシッチの衰えが目についた。
また、モドリッチも全盛期と比べればやはり落ちる。コバチッチ、ブロゾビッチは未だ健在だったが、
クロアチア級の小国では20年に一人の逸材であるモドリッチの後継者は今回も見つからず、
2018を最後に代表を退いたマンジュキッチの穴もやはり埋まらなかった。
〇セルビア 攻撃 C 守備 B- 面白さ B-
攻撃的なサッカーを志向したストイコビッチ監督のチーム作りは、
なぜか3試合で1得点2失点という不可思議な数字により、敗退を余儀なくされた。
ワールドカップ時には派手に点を取られ、派手に点を取るチームであり、今大会もアプローチ自体はさほど変わらなかったのだが、この結果の違いは対戦相手の違いによるものか。
GKライコビッチと、CBの3枚は安定しており、イングランド戦の後半ではあわやというシーンを何度も見せた。
だが、スロベニア戦では相手のペースに呑まれてしまい、デンマーク戦ではより顕著にそれが現れた。
ミトロビッチ&ヴラホビッチというツインタワーを擁していたが、サウジアラビアに行って劣化したミリンコビッチ・サビッチは往年の輝きがなく、ベテランのタディッチに頼るしかなかった。
結局中盤の支配力不足と、2トップのボールを回収する2列目の迫力不足による敗退だと感じた。
〇ポーランド 攻撃 D 守備 D 面白さ D
レバンドフスキが故障で出遅れたのは言い訳にはならない。なぜなら彼がいようがいなかろうが、
ポーランドと言えば予選リーグ敗退の常連みたいなものだからだ。
6失点も喫したものの、GKシュチェスニーのファインセーブがなければ更に失点はかさんでいただろう。
オーストリアの勢いに圧倒されただけでなく、拙攻のオランダにも2失点を許した。
攻撃面でも見るべき点がなく、二列目からのジェリンスキの飛び出しなど、期待された武器を見せることはできなかった。
オーストリアの勢いに圧倒されただけでなく、拙攻のオランダにも2失点を許した。
攻撃面でも見るべき点がなく、二列目からのジェリンスキの飛び出しなど、期待された武器を見せることはできなかった。