.オランダ    3-0     ルーマニア

試合内容 A-
MY POM WG コディ・ガクポ(オランダ)

GK フェルブリュッヘン 6  ニツァ6・5
CB ファン・ダイク 6・5    ドラグシン 6
   デフライ 6       ブルガ 5
SB ドゥムフリース 8・5     マティウ 6
   アケー 6・5       モゴシュ 5 
DH ラインデルス 7     マリウス・マリン 5・5
CH シャウテン 6       ラズバン・マリン 5
WG ベルフワイン 5    WG マン  5・5
WG ガクポ 9         ハジ  5・5
OH  シャビ・シモンズ 6・5  OH スタンチュ 5
FW メンフィス 5       ドラグシュ 4

監督 クーマン 7・5        ヨルダネスク 5

ベルフワイン→マレン 7・5   モゴシュ→ラゴビツァ

【試合前の展望】
今大会のオランダは強豪国ではない。
オランダの致命傷は故障者が続出した脆弱な中盤だ。
最終ラインと前線が分断され、攻撃が事実上前線の3枚のみで行われている。
シモンズ、ガクポ、デパイの3人のコンビネーションで得点機を狙うが、一人で局面を打開できるほどのタレントはおらず、攻撃時の人数も足りていない。
スーパーサブのヴェフホルストの先発トップ起用もテストすべきだったが、クーマンはそれをテストしなかった。

ルーマニアは中盤の2人のマリン(マリウス、ラズバン)に右SBのラティウ、司令塔のスタンチュを
使い、中央・サイドに偏らず攻撃できる組織力の高いチームだ。
タレント的に少々小粒ではあるが、大崩れはしないだろう。



【感想】

遂にオランダが復活した!!!!!!……のか?
1試合だけで判断するのは危険だが、フランス・イングランドと並ぶ超退屈国のカテゴリーから脱却するアタッキング・フットボールを見せた。

今日のオランダは右サイドのドゥムフリースが積極果敢にオーバーラップ。
攻撃を活性化させると、左ウイングのガクポはドリブル突破・ヒールパス・アシスト・粘りのプレイと全てにおいてスペシャルなプレイを披露。
右サイドにベルフワイン(後半にマレンを投入)を置く事で、
シャビ・シモンズを一列下げた中盤トップ下に配置し、攻撃が一気にスムーズに流れ出した。

エースのはずのメンフィスの相変わらず続く不調や、質量共に不足する中盤などオランダの懸念点は未だに多い。
しかしタレントがやや不足するオランダにとって、このサッカーを魅せてくれたクーマン采配は評価したい。
これは、退屈な退屈な前任者ファン・ハールや、ファン・マルバイクにはできなかったことだ。