何がデフォルメされたのか
いや
歪んでいるのは私のこころ

落日に返り血をあびた
マッチ箱の群らがりが
どんなにくろぐろとしていようと
石英質の螺旋階段が
青いブロックになっていたとしても
その隙間から
手をのばすのは
誰?
誰?
誰?

歪んだ匣に納まりのつかぬ
棒やら
円錐やら
ギザギザの切れっぱしやら
いくらボルトでしめたとしても
蓋のしまる気配はないし
かじかんだ掌を重ねあわせようとしても
針金の指をいくらねじりあわせても
どうしても
見えてくる風景があるのだ
あざわらう歯ぐきが茂るのだ
苦痛をこらえて石地蔵が枯れるのだ
どうしても
隙間が残ってしまうのだ

何がデフォルメされたのか
いや
歪んでいるのは私のこころ
どうしても