【20年ぶりに故郷へ帰ってきた希。初恋の女の子(瑞穂)は既に亡くなっていたが、彼女は一人娘、瑞希を遺していた。初恋相手の面影を残す瑞希に積極的にアタックされる。どこか郷愁が漂う田舎での、恋(エロ)物語】


ミドルプライス、恐らく低予算ゲームにしては上出来かなと思う反面、やはり不満もそこそこあります。

物語は一言感想に書いたのがほぼ全て。
しっとりとしたBGM、珈琲貴族さんのイラスト、読みやすいテキストが世界観を作り上げていて、よほど主人公やヒロインが嫌いとかでなければ、それなりに楽しめる作品だと思います。

初恋の人の娘に手を出すとか気持ち悪い? まぁ間違ってはいませんが、男性の願望充足ゲームにそんなこと言っても始まりません。個人的には同年代になったヒロインの母と再会する恋物語でも良かった気はしますけど、まぁこれでいいんです。

主人公は昔ヘタレで瑞穂に声をかけられなかった、そして今目の前の瑞希に瑞穂の面影を重ねてしまうという、感情移入のしやすいキャラクターだと思います。ヒロインに対して尊大になったりもしないしね。
ヒロインの瑞希は、出会って早々、希が大好きというか、やや内気な性格にも関わらず出会って早々の主人公といきなりHする謎展開はありますが、そこはまぁ良し!
イラスト・会話含めて非常にかわいらしいヒロインになっております。


思い出の集落というエモーショナルな場所で、初恋相手の娘と……という設定は非常に琴線に触れてきたのですが、しかしいかんせん『それだけ』なのがネック。
事件・ドラマはほぼ起こりません。
それどころか、主人公と瑞希、それに故人の瑞穂の3人しか登場人物がいないんですよ。
たった3人、生者が実質2人では、拡がりのある作品を書くのは至難の業。

OPムービーで『あの時できなかったことをしよう。あの頃、言えなかった事を言おう。あの日逃した青春の続きを――彼女と』とあります。
しかし、あの日逃した青春と言われても『一緒に夏祭りに行った』ぐらいが精いっぱいのところで、後は『ひたすらH』しているだけです。まぁ後はヒロインと一緒に他愛無い話をしながらバス停でバスを待つとか……いやまぁ、それも青春ですけどね。
雰囲気作りは巧いし、テキストも良いためそれだけでもヒーリング効果のある癒しゲーとして成立してはいるのですが。

Hシーンについてですが、これまたイラストがフェティッシュで良いですねぇ!……なんですが、テキストがあまりねちっこくないというか、正直エッチは薄味だった気がします。回数は多いんですが。

そんなわけで、まぁ大体予想どおりの、ただ思ったほどにはエッチくなかったかなというのが僕の評価です。
瑞希ちゃんかわいいですけどね! せめてエロテキストを頑張ってくれたらもっと抜けたかもしれないですね。