スペイン(70%-?)VSアルゼンチン(30%+?)
いよいよ、大詰めを迎える2026ワールドカップ。
観ようによってはポジティブにも、ネガティブにも映る今大会も、残すところあと2試合だ(3位決定戦前に書いています)。
☆スペインの布陣
スペインの布陣は、ほぼ予想できる。
GKには不動の守護神、ウナイ・シモン。
DF中央には若きクバルシとラポルトのコンビ。
左は長髪をなびかせるククレジャ、右はヤマルとの相性の良いポロだろう。
司令塔は今大会の最優秀選手に挙げられてもおかしくないロドリ。
その両脇を、中盤からの飛び出しに持ち味があるファビアンと、縦方向へのパスで攻撃の最終局面を司るダニ・オルモ。
前線は右に神童ヤマル。中央にオヤルサバル。
左だけが不確定だが、より突破力に優れるニコ・ウィリアムズではなく、
ここまでイニエスタを髣髴とさせる動きを見せるバエナで来るだろう。
ボール保持時はクバルシ、ラポルトの間にロドリが入り、両SBを上げてパスコースを増やす。
攻め急ぐ事はせず横のパスでじっくりと崩すが、とりわけ右サイドのポロとヤマル、オルモの3枚が絡むと脅威だ。
ミドルシュートはほぼ見かけないが、撃とうと思えばロドリやファビアンが長距離砲を備えている。
左サイドの突破力が欲しければベンチからニコが、リードした状態でよりキープ力を高める狙いでペドリが投入される事もあるだろう。
リードされた状況では、メリーノの高さに頼る形になりそうだ。
☆アルゼンチンの布陣
不透明なのはアルゼンチンの方だ。
苦戦続きのスカローニ監督は、何度も布陣を変え、選手を変える試行錯誤を見せている。
GKはエミリアーノ・マルティネス。
DF中央は、相手を潰すロメロと、カバーリングも得意なリサンドロ・マルティネスのセット。
70分過ぎからオタメンディに代わる事もあるが、先発はこの2人だろう。
左サイドはタグリアフィコ、右サイドはモリーナ。いつものメンバーだが、特にモリーナには守備面の不安がある。
タグリアフィコはオーバーラップが得意だが、スペインの右サイドはヤマルとポロの領域で、ここを突かれるのも危険だ。
中盤の底は、壊し屋のパレデス。ラフプレーすれすれの彼のプレイは、審判を味方につける今大会ではなくてはならないシールドだろう。
潤滑油として働くマカリステルと、メッシの副官を期待されているであろうエンソも毎試合起用されている。
問題はここからで、左サイドハーフのアルマダ、ニコ・ゴンサレスを使った序盤の4-3-3、
デ・パウルを入れたエジプト、スイス戦の4-4-2、右サイドハーフのシメオネを使った左右非対称の4-4-2などを試している。
毎試合失点してしまう守備をケアしての模索だろうが、完成系は見えていない。
前線には言わずもがなのメッシ、そしてアルバレスが構える。
70分過ぎにラウタロを投入するのが、いつもの采配だ。
アルゼンチンの攻撃のほとんどに絡むのは、39歳のメッシ。もはやマラドーナをも超えたであろう、サッカー史に残る天才が、アルゼンチン最大の武器で、ここまで8ゴール4アシスト。
逆に言えば、アルゼンチンの得点(注:メッシがピッチに立っていなかった消化試合ヨルダン戦の、3得点中2点を除く)17のうち、実に12が、メッシ演出でのゴールなのだ。
どんなに劣勢な試合でも、1人で何かを起こしてしまうメッシの存在。
レフェリーをも味方につけてしまう彼の影響力こそが、アルゼンチンのほぼ唯一の勝ち筋であり、
単純な戦力面ではスペインの優勢は歴然としている。
☆試合の展開
ボールを握るのは、スペインだろう。
アルゼンチンのプレスがスペイン中盤からボールを奪うには、『ファウルすれすれのタックル』がどこまで審判に見逃されるかにかかっているが、どちらにしても並大抵の事ではない。
更に、守備をしないメッシを抱えながら、スペインからボールを取り上げるのは極めて困難なミッションだ。
アルゼンチンはオープンな展開に持ち込むべきだろう。
お互いにチャンスの少ない、1-0で決まるような試合展開になれば、圧倒的に有利なのはスペインだからだ。アルゼンチンの守備が、90分、あるいは120分を無失点で凌ぐのは至難の業だ。
ここまで、苦戦を続けてきた結果、消耗が大きいのもアルゼンチンの方だろう。
もしも、PK戦にもつれれば、アルゼンチンが遥かに優勢になるのだが、PK戦は狙って持ち込めるものでもない。
スペインの弱点は、ポゼッション時の横パスを奪われてのショートカウンターだと思っているのだが、
世界一のショートカウンター使いであるフランスには、ほとんどチャンスを作らせなかった。
そして今大会のアルゼンチンが、あまりカウンターをする印象もない(アルバレスの走力を考えれば、できなくはないはずだが)。
最後まで諦めないのはアルゼンチンの特筆すべき点だろう。
特にトーナメントに入ってからのメッシは、前半は休み、70分あたりから明らかに活性化している。
よって、この時間まで同点以上で乗り切れればアルゼンチンの勝ち筋が見えてくる。
☆アルゼンチン有利な笛について(嫌な方は読み飛ばしてください)
今大会を観ていて、明らかに優遇されているなと感じるのがアルゼンチンに対するジャッジだ。
アルジェリア戦のメッシの踏みつけ、オーストリア戦とエジプト戦での疑惑のPK(どちらもPK自体は失敗)、イングランド戦でのエンソの肘内ちなど、1つだけならまだしもこれだけ揃うと、相当黒い。
2002年の韓国以降、これほど1つのチームが笛で優遇されているのを私は見たことがないし、
インファンティーノFIFA会長や、トランプ大統領への激しい不信感も相まって、本来灰色で済むところまで黒く見えてしまっている。
スペインの勝率を70-?、アルゼンチンを30+?と書いたが、審判の介入があれば当然アルゼンチンが優勝するはずだ。
これが『仕組まれたものではなかった』場合でも、
相手を怪我させかねないコンタクトプレーに対して極めて甘い今大会のジャッジ基準は、激しいプレイが持ち味のアルゼンチンに有利だ。
笛の特徴としてはもう一つ、『チャンスを潰す、決定機を潰す』プレイに対しては厳しくカードが出る傾向にある。
決勝だからということで、レッドカードを躊躇する可能性も高いが、この事も念頭に置くべきだろう。
チームは違うが、この手のファウルで今シーズンのクバルシは一発レッドをもらっている。
決定機をファウルで止めるのではなく、GKを信じてファウルをしない我慢が必要だ。
人種差別に対しても厳しいが、さすがのアルゼンチンも決勝で人種差別をすることはないだろう。
(決勝で人種差別があったら、レッドカードが出るのかどうかは気になる)
いよいよ、大詰めを迎える2026ワールドカップ。
観ようによってはポジティブにも、ネガティブにも映る今大会も、残すところあと2試合だ(3位決定戦前に書いています)。
☆スペインの布陣
スペインの布陣は、ほぼ予想できる。
GKには不動の守護神、ウナイ・シモン。
DF中央には若きクバルシとラポルトのコンビ。
左は長髪をなびかせるククレジャ、右はヤマルとの相性の良いポロだろう。
司令塔は今大会の最優秀選手に挙げられてもおかしくないロドリ。
その両脇を、中盤からの飛び出しに持ち味があるファビアンと、縦方向へのパスで攻撃の最終局面を司るダニ・オルモ。
前線は右に神童ヤマル。中央にオヤルサバル。
左だけが不確定だが、より突破力に優れるニコ・ウィリアムズではなく、
ここまでイニエスタを髣髴とさせる動きを見せるバエナで来るだろう。
ボール保持時はクバルシ、ラポルトの間にロドリが入り、両SBを上げてパスコースを増やす。
攻め急ぐ事はせず横のパスでじっくりと崩すが、とりわけ右サイドのポロとヤマル、オルモの3枚が絡むと脅威だ。
ミドルシュートはほぼ見かけないが、撃とうと思えばロドリやファビアンが長距離砲を備えている。
左サイドの突破力が欲しければベンチからニコが、リードした状態でよりキープ力を高める狙いでペドリが投入される事もあるだろう。
リードされた状況では、メリーノの高さに頼る形になりそうだ。
☆アルゼンチンの布陣
不透明なのはアルゼンチンの方だ。
苦戦続きのスカローニ監督は、何度も布陣を変え、選手を変える試行錯誤を見せている。
GKはエミリアーノ・マルティネス。
DF中央は、相手を潰すロメロと、カバーリングも得意なリサンドロ・マルティネスのセット。
70分過ぎからオタメンディに代わる事もあるが、先発はこの2人だろう。
左サイドはタグリアフィコ、右サイドはモリーナ。いつものメンバーだが、特にモリーナには守備面の不安がある。
タグリアフィコはオーバーラップが得意だが、スペインの右サイドはヤマルとポロの領域で、ここを突かれるのも危険だ。
中盤の底は、壊し屋のパレデス。ラフプレーすれすれの彼のプレイは、審判を味方につける今大会ではなくてはならないシールドだろう。
潤滑油として働くマカリステルと、メッシの副官を期待されているであろうエンソも毎試合起用されている。
問題はここからで、左サイドハーフのアルマダ、ニコ・ゴンサレスを使った序盤の4-3-3、
デ・パウルを入れたエジプト、スイス戦の4-4-2、右サイドハーフのシメオネを使った左右非対称の4-4-2などを試している。
毎試合失点してしまう守備をケアしての模索だろうが、完成系は見えていない。
前線には言わずもがなのメッシ、そしてアルバレスが構える。
70分過ぎにラウタロを投入するのが、いつもの采配だ。
アルゼンチンの攻撃のほとんどに絡むのは、39歳のメッシ。もはやマラドーナをも超えたであろう、サッカー史に残る天才が、アルゼンチン最大の武器で、ここまで8ゴール4アシスト。
逆に言えば、アルゼンチンの得点(注:メッシがピッチに立っていなかった消化試合ヨルダン戦の、3得点中2点を除く)17のうち、実に12が、メッシ演出でのゴールなのだ。
どんなに劣勢な試合でも、1人で何かを起こしてしまうメッシの存在。
レフェリーをも味方につけてしまう彼の影響力こそが、アルゼンチンのほぼ唯一の勝ち筋であり、
単純な戦力面ではスペインの優勢は歴然としている。
☆試合の展開
ボールを握るのは、スペインだろう。
アルゼンチンのプレスがスペイン中盤からボールを奪うには、『ファウルすれすれのタックル』がどこまで審判に見逃されるかにかかっているが、どちらにしても並大抵の事ではない。
更に、守備をしないメッシを抱えながら、スペインからボールを取り上げるのは極めて困難なミッションだ。
アルゼンチンはオープンな展開に持ち込むべきだろう。
お互いにチャンスの少ない、1-0で決まるような試合展開になれば、圧倒的に有利なのはスペインだからだ。アルゼンチンの守備が、90分、あるいは120分を無失点で凌ぐのは至難の業だ。
ここまで、苦戦を続けてきた結果、消耗が大きいのもアルゼンチンの方だろう。
もしも、PK戦にもつれれば、アルゼンチンが遥かに優勢になるのだが、PK戦は狙って持ち込めるものでもない。
スペインの弱点は、ポゼッション時の横パスを奪われてのショートカウンターだと思っているのだが、
世界一のショートカウンター使いであるフランスには、ほとんどチャンスを作らせなかった。
そして今大会のアルゼンチンが、あまりカウンターをする印象もない(アルバレスの走力を考えれば、できなくはないはずだが)。
最後まで諦めないのはアルゼンチンの特筆すべき点だろう。
特にトーナメントに入ってからのメッシは、前半は休み、70分あたりから明らかに活性化している。
よって、この時間まで同点以上で乗り切れればアルゼンチンの勝ち筋が見えてくる。
☆アルゼンチン有利な笛について(嫌な方は読み飛ばしてください)
今大会を観ていて、明らかに優遇されているなと感じるのがアルゼンチンに対するジャッジだ。
アルジェリア戦のメッシの踏みつけ、オーストリア戦とエジプト戦での疑惑のPK(どちらもPK自体は失敗)、イングランド戦でのエンソの肘内ちなど、1つだけならまだしもこれだけ揃うと、相当黒い。
2002年の韓国以降、これほど1つのチームが笛で優遇されているのを私は見たことがないし、
インファンティーノFIFA会長や、トランプ大統領への激しい不信感も相まって、本来灰色で済むところまで黒く見えてしまっている。
スペインの勝率を70-?、アルゼンチンを30+?と書いたが、審判の介入があれば当然アルゼンチンが優勝するはずだ。
これが『仕組まれたものではなかった』場合でも、
相手を怪我させかねないコンタクトプレーに対して極めて甘い今大会のジャッジ基準は、激しいプレイが持ち味のアルゼンチンに有利だ。
笛の特徴としてはもう一つ、『チャンスを潰す、決定機を潰す』プレイに対しては厳しくカードが出る傾向にある。
決勝だからということで、レッドカードを躊躇する可能性も高いが、この事も念頭に置くべきだろう。
チームは違うが、この手のファウルで今シーズンのクバルシは一発レッドをもらっている。
決定機をファウルで止めるのではなく、GKを信じてファウルをしない我慢が必要だ。
人種差別に対しても厳しいが、さすがのアルゼンチンも決勝で人種差別をすることはないだろう。
(決勝で人種差別があったら、レッドカードが出るのかどうかは気になる)