2010年ワールドカップ

敗退24チーム一言感想

【フランス】 成績 E 内容 E その他 E
       戦犯:エスカレット(フランスサッカー協会会長)
           ドメネク監督、リベリ、アネルカ、
          ギャラス、エブラ、アビダル、ゴブ他
       好選手:なし。

壊滅的な大会となった。1分2敗という成績はもちろんだが、それ以上にスキャンダルが続出。アネルカの監督批判から、練習ボイコット、ボイコットに反対する若手(ロリス、サーニャ、グルキュフなど)に対する威圧(エブラ、リベリ、アビダル)。全く話にならない。


【南アフリカ】 成績 C 内容 C その他 D
         敗因:実力不足
         好選手:シャバララ

開催国でありながら、グループリーグ敗退。そもそもこのチームはワールドカップレベルにはなかったということだろう。実力どおりであり、最後にフランスを倒したので成績はCに。メキシコ戦やフランス戦を見る限り、内容も悪くはない。その他Dは、盗難が相次ぐこと、ブブゼラ被害等、開催国としてのホスピタリティを加味して。


【メキシコ】 成績 B 内容 B 
       敗因:ミスジャッジ、相手がアルゼンチンだった
       好選手:エルナンデス、マルケス、サルシド、バレラ

予想通りのベスト16進出、予想通り楽しめるサッカー、予想通りの敗退。
厳しいグループではあったし、ヤングタレントもエルナンデスを中心に目に止まった。大成功とは言わないが、まずまずポジティブだった大会。またも、ベスト16の壁を破れなかった、という見方もできるが。


【ギリシャ】 成績 C 内容 D 
       敗因:実力不足、超ディフェンシブな戦術
       好選手:ツォルバス、トロシディス

勝ちが必要な試合で、脅威の7バックシステム。これがギリシャの全て。
この戦力で、大会に出場できただけで立派という見方も出来る。


【ナイジェリア】 成績 C 内容 D その他 E
          戦犯:カイタ
          好選手:エニュアマ

ギリシャ戦、カイタの退場が全てを決めた。勝ち試合を台無しにしたあの愚行がなければ、突破していたのは韓国ではなくナイジェリアだった。そういう意味では、あと一歩でベスト16ということで、惜しかったと言える。しかし、プレイの質自体は低く、魅力には乏しかった。敗戦後は、大統領の愚かな介入もあり、Eに。


【韓国】 成績 A 内容 B+ 
     敗因:実力不足
     好選手:パク・チソン、イ・チョンヨン、キ・ソンヨン、パク・チュヨン

自国開催を除き、初のベスト16進出。極めてポジティブな大会だった。
中盤のクオリティの高さは目を惹き、韓国史上最強の呼び声も納得。ただし、アルゼンチンに1-4、ウルグアイに1-2と、圧倒的なタレントを擁するチーム相手には苦戦を強いられた。


【スロベニア】 成績 B 内容 D 
         敗因:実力不足
         好選手:ビルサ、サミール・ハンダノビッチ

勝ち点4という成績は、国の規模を考えれば成功といえる。ベスト16まで後一歩のところまで、迫れたのだから。しかし、内容自体は低調で、ビルサのミドルシュートくらいしか武器がなかった。勝ち点4の内訳も、相手の自滅や審判に助けられたもの。


【アルジェリア】 成績 C 内容 C+ 
          敗因:決定力不足
          好選手:ジアニ、エムボリ、ベラージ

中盤のポゼッション力が高い好チームだった。しかし、チャンスを作れども決める選手がおらず……得点0では突破は不可能だろう。内容自体は同組のスロベニアを凌駕していた。


【イングランド】 成績 C- 内容 D- その他 C-
          戦犯:グリーンのファンブル
         好選手:ランパード


相手がドイツでミスジャッジにも泣かされた。しかし、イングランドのサッカーは、ミスジャッジを言い訳にできるようなレベルにはなかった。アルジェリアに支配されるほどの貧弱な中盤ではどうしょうもないだろう。戦犯はグリーン。あのミスがなければ、トーナメント1回戦の相手はドイツではなくガーナだった。ガーナにも勝てたかはわからないが、ドイツよりは可能性があったことだろう。テリーの出しゃばり等もあり、チームの雰囲気も悪かった。

【アメリカ】 成績 B- 内容 B+
       敗因:決定力不足
       好選手:ドノバン、デンプシー、アルティドール

先制点を取られるも、怒涛の反撃で追いつく。ドノバン、デンプシー、アルティドールの三銃士が迫力ある攻撃を展開したアメリカは、成績以上に記憶に残る好チームと言えるだろう。もはやアメリカは弱小国ではない。メキシコと並び、常にベスト16が狙える中堅国としての地歩を固めたと言える。


【セルビア】 成績 C- 内容 C- 
        戦犯:クズマノビッチのハンド
        好選手:クラシッチ


大会前、ダークホースと目していたのだがとんだ期待はずれだった。戦犯はクズマノビッチ。理解不能なハンドでガーナに勝ち点3をプレゼント。最終的にセルビアは勝ち点が3でガーナが4。あの愚かなミスさえなければ……。


【オーストラリア】 成績 C 内容 B-
           敗因:審判に嫌われた、ピム監督の采配
           好選手:なし

確かにオーストラリアはラフなチームだった。しかし、退場シーンのみに注目すれば、ケーヒルの退場もキューウェルの退場も不可解なもの。ドイツ戦の4失点もあるいは…と思わせる。セルビア戦、ガーナ戦では大健闘を見せた。ガーナを上回っていたとは言わないが、ベスト16に値するパフォーマンスだった。


【カメルーン) 成績 D- 内容 C その他 E
         敗因:ソング派とエトー派の内紛、モチベーション不足
         好選手:エマナ

このチームも、試合以前の問題だった。チーム内のゴタゴタは、フランスよりも酷かったと一部には報道されている。そんな状況ではこの結果も致し方ない。大会後、なぜかマテウス監督を招聘。これで4年後、カメルーンを大舞台で見る可能性は極めて低くなったといえる。


【デンマーク】 成績 C- 内容 C+
         戦犯:セーレンセン、クリスチャン・ポウルセン
         好選手:ロンメダール

オランダ戦、カメルーン戦では上質のサイドアタックを見せたが、日本戦ではサッパリだった。セーレンセンはカメルーン戦、日本戦ともに終始安定感がなかった。ポウルセンの凡ミスでカメルーン戦は失点を喫している。もしあのミスがなければ、日本戦は引き分けでOKだった。戦い方が違った可能性は大きく変わっていた可能性がある。


【日本】 成績 A+ 内容 B-
     敗因:実力不足
     好選手:本田、松井、トゥーリオ、長友

ベスト16という成績は偉業といってもいいだろう。日本サッカーが、世界に存在をアピールした素晴らしい大会だった。ただしデンマーク戦を除き、お世辞にも内容が良かったとは言えない。無論、この戦力では仕方がない側面もあり、限界だったとも言える。PKに関しては駒野を責めるのはあまりにもかわいそうだ。


【イタリア】 成績 E 内容 D-
       戦犯:リッピ、カンナバーロ、ジラルディーノ
       好選手:ピルロ、クアリアレッラ

守備陣は安定感に乏しく、攻撃陣は全く頼りにならず……。無様な大会だった。それにしてもなぜカンナバーロやジラルディーノといった、酷いできだった選手にこだわり続けたのだろう??


【ニュージーランド】 成績 B+ 内容 D
             敗因:実力不足
            好選手:ネルセン

数合わせとしか認識されていなかったチームが、3引き分けとは大偉業。
もっとも、やっているサッカーは肘を振り回す空中戦と、引きこもりというプアなサッカーではあったが……この戦力では致し方ないだろう。


【スロバキア】 成績 A+ 内容 D
         敗因:実力不足
         好選手:ビテック

イタリア相手のアップセットは素晴らしいし、何より初出場でベスト16という快挙はお見事。しかし、パラグアイ、オランダに手も足も出ず、ニュージーランドには引き分け。ベスト16というにはあまりにも寂しいパフォーマンス。実力を考えればやむなしか。


【コートジボアール】 成績 B- 内容 C
             敗因:不運
             好選手:ドログバ、ジェルビーニョ

ポルトガルが北朝鮮に7-0で勝ったことのあおりを受けて敗退。不運としか言いようがないが、ブラジル相手に見せたあまりにも汚いプレイは、「こんな汚いチームがベスト16に進まなくて良かった」と思わせるほどに醜悪。フェアプレーランキングはカードの枚数で決まるらしいが、普通に考えて最もフェアプレーからかけ離れていたチームだろう。


【北朝鮮】 成績 C 内容 C-
       敗因:実力不足
       好選手:チョン・テセ

ブラジル相手の大善戦がとりわけ印象に残る。3戦全敗という結果は実力を反映したもので、仕方がないだろう。


【ポルトガル】 成績 C- 内容 C その他 D
         敗因:相手がスペインだった
         好選手:エドゥアルド

なんとなくしっくりしない大会だった。北朝鮮戦のみ、鮮烈なパフォーマンスを見せたが、相手が北朝鮮だったからとも言える。ただ、チーム内がゴタゴタしていたのは確かで、ケイロス監督は選手からまるで信頼されていなかった。


【ホンジュラス】 成績 D 内容 D 
          敗因:実力不足
          好選手:なし

完全に引き立て役になってしまった。チリの美しいサッカー、スペインの復調と、大会を盛り上げる意味ではホンジュラスがいてくれたことはありがたかったが……。


【スイス】 成績 C+ 内容 B-
      敗因:ミスジャッジ
      好選手:ベナーリオ、リヒトシュタイナー

守りだけなら、今大会屈指の存在だった。チリ戦、ベーラミへのレッドカード(ミスジャッジ)さえなければ、引き分けに持ち込めた公算が強く、ベスト16進出は彼らのものだっただろう。
守りに守って鋭いカウンターには、機能美すら感じられたが、リアクションサッカーという言葉もまた確か。グループHには魅力的なチームが多すぎた。


【チリ】 成績 B- 内容 A
     敗因:相手がブラジル
     好選手:サンチェス、ボセジュール、ビダル、ミジャール
          バルディビア

今大会で最も攻撃的な、煌くばかりのアタッキングフットボール。ブラジルが相手でも撃ち合いを挑む、その姿勢をどう評価するかは主観によるが、私としては実に天晴れと言いたい。つまらないサッカーを標榜するチームが多かった今大会で、チリの活躍は清涼剤となった。あまりに前傾姿勢で、守備力が低く、ブラジルに完全に力負けしたのもまた確かだが……。

スペインVSポルトガル 

試合内容は 75点

  スペイン    1-0        ポルトガル

MVP CF ダビド・ビジャ(80)(スペイン)

GK イケル・カシージャス(65)  エドゥアルド(80)
DF カルロス・プジョール(50)  リカルド・カルバーリョ(35)
   セルヒオ・ラモス(70)    ファビオ・コエントラン(60)
   ジェラール・ピケ(60)    ブルーノ・アウベス(50)
   ホアン・カプテビラ(50)   リカルド・コスタ(55)
MF セルヒオ・ブスケッツ(60)  ペペ(50)
   ザビ・エルナンデス(70)   チアゴ・メンデス(25)
   ザビ・アロンソ(55)      ラウール・メイレレス(35)
   アンドレス・イニエスタ(60) FW クリスチアーノ・ロナウド(60)
FW フェルナンド・トーレス(60)  シモン・サブローサ(20)
   ダビド・ビジャ(80)       ウーゴ・アウメイダ(60)

トーレス→フェルナンド・ジョレンテ(65)
ビジャ→ペドロ・ロドリゲス(?)
ザビ・アロンソ→カルロス・マルチェナ(?)

アウメイダ→ダニー(40)
シモン→リエジソン(?)
ペペ→ペトロ・メンデス(?)


スコア以上に力の差があった。初戦、最悪の状態から少しずつ少しずつ調子を上げてきたスペインは、この日ようやく優勝候補の名に相応しいパフォーマンスを見せた。特に大会序盤から絶好調のビジャがこの日も、決勝ゴールのみならず再三惜しいシュートを連発した。それをほぼ全て防いだのがポルトガルGKのエドゥアルド。両者の一騎打ちは、1ゴールを挙げたビジャに軍配が上がったが、エドゥアルドの大健闘も特筆すべきだろう。そのビジャの決勝ゴールは、イニエスタ→ザビ・エルナンデスのヒール→ビジャと、流れるようにパスが通った美しいゴールだった。

だが、そのビジャだけではなく、真に強さを感じたのはポルトガルの攻撃陣が後半ほとんど何もできなかったこと。不安視されていた守備力も、一定のレベルは保てていることを実証した。

逆にポルトガルの今大会は結局、玉虫色の大会だった。4試合で7得点1失点と聞けば、強かったように感じるだろう。しかし、北朝鮮戦に7-0と勝ったのみで、その他3試合では無得点なのである。その北朝鮮戦では、攻撃が見事に機能していただけに、攻撃力があるのだかないのだかよくわからないチームという印象だ。クリスチアーノ・ロナウド、チアゴ、メイレレスが絡んだあの攻撃力は、結局相手が北朝鮮だったからなのだろうか? そうとも言い切れないだけの輝きを、確かに見た気がしたのだが……。そのロナウドは結局、北朝鮮戦以外では輝けずに終わった。取立てて酷いパフォーマンスではなかったが、もっと上を期待していただけに、失望の大会と言えるだろう。

↓試合前に書いた記事

【適当能力査定】

スペイン代表  攻撃 A- 守備 B スペクタクル B+

注目選手  CF ダビド・ビジャ(平均採点63.3/3試合)
        OH アンドレス・イニエスタ(50/2)
        CB ジェラール・ピケ(61.6/3)

ポルトガル代表 攻撃 B+ 守備 A- スペクタクル B-

注目選手  WG クリスチアーノ・ロナウド(72.5/2)
        SB ファビオ・コエントラン(72.5/2)
        DH チアゴ・メンデス(60/2)


冴えないパフォーマンスが続いているスペイン代表は、チリ戦ではようやく中盤の構成力が回復し、明るい兆しが見えた。テクニックだけなら、今大会屈指であることを再認識させたのは確かである。だが、イニエスタ、トーレスは完全復調には程遠く、攻撃の最終局面では現状ではビジャが一人で頑張っているという印象だ。

ポルトガル代表に関しては、はっきり言って読めない。ブラジル・コートジボアールという強敵に対しては、失点をしなければいいという引きこもり省エネサッカー。北朝鮮相手には大量7点のスペクタクルゲームと、戦略的な戦い方を見せている。となると、相手がスペインということでこの試合では引きこもるのだろうか?
ブラジル戦に関しては採点をせず(あまりにもつまらなくて見る気がうせた)、北朝鮮戦のパフォーマンスが非常に良かったため、平均採点は高めに出ているが、クリスチアーノ・ロナウドが攻撃の中心だということに異論はないだろう。セルヒオ・ラモスでは彼を止めきれるとは思えないだけに、ラモスを抜いた後にロナウドが何を選択するか。パスかシュートか、パスならばそれに合わせるFWはいるのか。そのあたりがポイントになってくるだろう。
ペペをアンカーに置いた中央の守備は鉄壁であり、スペインの攻撃はやや中央に偏っていることもあって、いくらスペインといえども簡単に崩せるとは思えない。

ポルトガルがスイスの戦い方を参考にすれば、アップセットは現実に起こりうる。スペインが攻め、ポルトガルは自陣に引きこもってのカウンター。そんな展開を予想する。

日本VSパラグアイ 

試合内容は 55点


   日本    0-0           パラグアイ
       PK 4-5

MVP CF ルーカス・バリオス(70)(パラグアイ)

GK 川島永嗣(60)            フスト・ビジャール(60)
DF 田中マルクス闘莉王(65)     アントリン・アルカラス(60)
   駒野友一(45)            クラウディオ・モレル(65)
   中澤祐二(55)           パウロ・ダシルバ(50)
   長友佑都(65)            カルロス・ボネ(60)
MF 長谷部誠(65)             エンリケ・ベラ(50)
   遠藤保仁(65)             クリスチャン・リベーロス(55)
   松井大輔(35)             ネドガル・オルティコサ(60)
   大久保嘉人(50)          FW ルーカス・バリオス(70)
   阿部勇樹(60)             ロケ・サンタクルス(60)
FW 本田圭佑(65)             エドガル・ベニテス(50)

松井→岡崎慎司(60)
阿部→中村憲剛(60)
大久保→玉田圭司(55)

ベニテス→ネルソン・バルデス(65)
オルティコサ→エドガル・バレット(55)
サンタクルス(60)→オスカル・カルドーソ(55)


はっきり言って、つまらない試合だった。どちらのチームも、ベスト8の力量があったとは到底思えない。それでも、一日本人としては、非常に良くがんばったと思うし、誇らしい気持ちでいっぱいだ。

試合は全体的にパラグアイペースで進んだ。日本はミドルシュートを何本も打っていったのは良かったが、逆に言えばエリアに入ってのチャンスはほとんどなかった。特に利いていたのがパラグアイDFダ・シルバ。ラフなプレイが散見されたために-20点しているが、それでも50点。ラフを抜けばMVPだった。ちなみに松井の点数が低いのも同様の理由である。

日本は遠藤のセットプレイから良質のボールが上がった。ゴール前でのトゥーリオには迫力があり、長友は守備面でもオーバーラップでも光っていた。本田は相変わらずテクニックがあり、ボールが落ち着いたが、ダ・シルバとのマッチアップではやや劣勢だった。やや不安定さを見せたのが中澤で、ボールへの出だしが遅れるシーンが何度も見られた。


【適当能力査定】

日本代表 攻撃 B- 守備 B+ スペクタクル B

注目選手  CF 本田圭佑(平均採点65/3試合)
        SH 松井大輔(63.3/3)
        CB 田中マルクス闘莉王(53.3/3)

パラグアイ代表 攻撃 B- 守備 A- スペクタクル C+

注目選手  DH エンリケ・ベラ(60/2)
        CF ロケ・サンタクルス(57.5/2)


日本にとってパラグアイは格上だ。格上だが、絶対に勝てない相手ではない。パラグアイの特徴は堅い守備と、中盤でのポゼッション力の高さ。攻め急ぐタイプではなく遅攻がメインで、セットプレイには高さがある。しかし、破壊力というものは感じない。攻撃力は同じB-としたが、デンマーク戦の戦い方ができるという前提にたてば、攻撃力はむしろ日本の方があるくらいだ。

残念ながら、あまり面白い試合にはならないだろう。ロースコアで、接戦になる可能性が高い。1つのミスが試合を決める。少ないチャンスを確実に決められるか、確実にミスをせずプレイできるか、集中力が試される試合になるだろう。そして、そういうプレイはパラグアイは巧い。何か釈然としないまま、0-1で負けていた。そうはならないことを望みたい。

ブラジルVSチリ 

試合内容は 75点

  ブラジル   3-0          チリ

MVP SH ロビーニョ(70)(ブラジル)

GK ジュリオ・セーザル(55)      クラウディオ・ブラーボ(60)
DF ルッシオ(65)            マウリシオ・イスラ(40)
   マイコン(70)            ゴンサロ・ハラ(40)
   ミシェウ・バストス(65)      イスマイル・フエンテス(45)
   ファン(65)            MFアルトゥーロ・ビダル(55)
MF ジルベルト・シルバ(65)      パブロ・コントレラス(20)
   ダニエル・アウベス(60)          カルロス・カルモナ(40)
   ラミレス(65)              ウンベルト・スアソ(60) 
   カカー(70)               マルク・ゴンサレス(40)
   ロビーニョ(70)            アレクシス・サンチェス(60)
FW ルイス・ファビアーノ(65)      ジャン・ボセジュール(55)

ルイス・ファビアーノ→ニウマール(60)
カカー→クレベルソン(?)
ロビーニョ→ジウベルト(?)

コントレラス→ロドリゴ・テージョ(55)
マルク・ゴンサレス→ホルヘ・バルディビア(55)
イスラ→ロドリゴ・ミジャール(65)


チリは最後まで、華麗なアタッキングサッカーを貫いた。特に後半から投入されたミジャールのパスセンスと、前半はブレーキになっていたスアソが後半は輝いた。ビダル、イスラといった守備の選手も積極的に上がるチリのサッカーは本当に見ていて楽しい。ここで消えるのが残念ではあるが、『打ち合いしかできない』サッカーを標榜するチリにとって、スペインやブラジルといった強豪相手には分が悪いところがある。

ブラジルはここに来て、ますます完成されている。優勝候補筆頭の名はもはや不動のものと言えるだろう。セットプレーから抜け目なく先制点を挙げた後は、お得意のジャックナイフのようなカウンターを次々と繰り出す。カカーのワンタッチパスは糸を引くような美しさ。ルイス・ファビアーノがGKをかわして決めるゴールで2点リード。後半になるとルシオが、マイコンが、バストスが上がり、ロビーニョがアクセントをつける即興プレイが随所に見られ、名実共にブラジルらしくなってくる。3点目はラミレスの突破から。攻めに出てくる相手には強いという、チームのタイプ、相性の良さはあったが、まさに完勝といえる内容だった。

私は大会前から、ブラジルを優勝候補筆頭に推していた。だが正直、ルイス・ファビアーノがエースという現状には不安と不満を抱いていた。コートジボアール戦、そして今日の活躍で、ルイス・ファビアーノは真価を見せた。彼を見直すべき時が来たのかもしれない。

また、世界最高のサイドバック、マイコンの素晴らしさも、この大会で存分に見せてくれている。この試合でも先制点をコーナーキックからアシストしているが、そもそもこのコーナーキックを得たのはマイコンの突破によるものだ。後半バストスが上がると、後方に残ってしっかりカバーする気配りも見せた彼は、地味ながら王者ブラジルの影のMVPだろう。


【適当能力査定】

ブラジル代表  攻撃 B+ 守備 B+(普段はA、気の緩みで2ランクマイナス)  スペクタクル B-

注目選手  SB マイコン(65/2)
        CF ルイス・ファビアーノ(55/2)
        OH カカー(55/2)
        SB ミシェウ・バストス(65/2)
       

チリ代表 攻撃 B+ 守備 C スペクタクル A-

注目選手 WG アレクシス・サンチェス(70/3)
       CF  ジャン・ボセジュール(60/3)
       OH  ホルヘ・バルディビア(55/3)
       CB  マウリシオ・イスラ(61.6/3)


今大会、華々しいテクニックで観客を魅了し続けているチリだが、今回ばかりは相手が悪すぎる。南米予選2位のチリ対南米予選1位のブラジルといえば聞こえはいいが、その南米予選でチリはブラジルに2連敗。計7失点を喫しているのだ。輪をかけて、スペイン戦ではイエローを連発、3人の選手が出場停止を受けている。厳しい戦いは避けられないだろう。
絶好調だったサンチェスも、試合を追うごとにパフォーマンスにかげりが見え始めているのも問題だ。
選手が目まぐるしくポジションチェンジを繰り返しながらパスを回していくのがチリのサッカー。一方で受けに回ると、ファウルを連発して止めるしかなくなる。メンタルもどちらかといえば脆く、一度崩れると歯止めが利かない。

優勝候補筆頭のブラジルには穴がない。唯一問題視されるのは、気持ちの緩みで、北朝鮮戦でもコートジボアール戦でも、大量リードを奪った後に気の抜けたミスで1失点を喫している。しかし、大量リードを奪ってからのことなので、トーナメント以降、どこまでこの欠点が問題になるかは疑問だ。攻撃の迫力不足も問題といえば問題だが、カカーもルイス・ファビアーノも調子は上向き。ガチガチに固めてくる相手ならまだしも、攻撃マインド守備はお留守のチリを崩せないほど貧弱な攻撃力ではない。マイコン、バストスのサイドバックも鋭いオーバーラップを見せ、攻撃の迫力不足をフォローすることも可能だ。
この試合、圧倒的にブラジルが優勢である。一サッカーファンとしては、ブラジルの『強いけれど、読める』サッカーよりも、予測がつかないジェットコースターのような、チリにこそ勝ちあがってほしいという気持ちはあるのだが。

オランダVSスロバキア 

試合内容は 50点

   オランダ       2-1           スロバキア

MVP アリエン・ロッベン(65)(オランダ)

GK マールテン・ステレケンブルフ(60)     ヤン・ムハ(65)
DF ヨリス・マタイセン(50)        マルティン・シュクルテル(40)
   グレゴリー・ファンデルヴィール(45)   ヤン・ドゥリツァ(40)
   ジオバニ・ファンブロンクホルスト(50) ラドスラフ・ザバフニク(30)
   ヨン・ハイティンガ(50)           ぺテル・ペカリク(40)
MF ナイジェル・デヨング(50)         マレク・ハムシク(40)
   マルク・ファンボンメル(50)      ウラジミール・ヴァイス(45)
   デュルク・カイト(65)            ミロスラフ・ストフ(45)
   ウェズレイ・スナイデル(50)       ユライ・クツカ(40)
FW アリエン・ロッベン(65)         エリク・イェンドリシェク(40)
   ロビン・ファンペルシー(45)       ロベルト・ヴィテック(45)

ロッベン→エライロ・エリア(55)
ファンペルシー→クラース・ヤン・フンテラール(?)
スナイデル→イブラヒム・アフェライ(?)

イェンドリシェク→コブネク(40)
ハムシク→サラタ(?)
ザバフニク→ヤクブコ(55)


語る価値もない。あまりにもプアな試合、あまりにもプアなパフォーマンスだった。大会初出場の小国スロバキアは仕方ない。ベスト16進出だけでも立派な快挙だ。最後、ヴィテックがPKを決めて大会をしめくくるという、清々しいラストだった。

腐りかけのオレンジ。4勝0分0敗、8得点2失点(うちPK2)のチームには本来ふさわしくない形容詞だが、印象としてはこれ以外にない。見る価値があったのは、ロッベンとカイトのみで、後は極めて凡庸で退屈なゲームの脇役でしかなかった。

オランダに夢を見るのはやめよう。2年前、ベスト8で散りながらもあれだけ鮮烈な印象を残したオレンジ軍団は今日、再びベスト8に進出した。だが、今大会のオレンジ軍団は思い出す価値もない。


↓試合前の記事

【適当能力査定】

オランダ代表 攻撃 B 守備 A スペクタクル C+

注目選手 SH アリエン・ロッベン(平均採点60/1試合)
       FW ロビン・ファンペルシー(46.6/3)
       SH デュルク・カイト(61.6/3)
       OH ウェズレイ・スナイデル(55/3)


スロバキア代表 攻撃 C+ 守備 C+ スペクタクル C+
  
注目選手 CF ロベルト・ヴィテック(58.3/3)
       CH マレク・ハムシク(55/3)
       CB マルティン・シュクルテル(51.6/3)


トーナメント中、最も魅力のないカードと言っては失礼だろうか。
今大会のオランダは、とにかくつまらない。理由はサイドアタッカーの欠如によるものだ。負傷で調整が遅れていたロッベンが、第3戦のカメルーン戦から登場。これにより、大きく攻撃が変わるかと思われたが、カメルーン戦を見る限りではそれもなし。↑に挙げた注目選手の採点を見ても、惨憺たる数字である。にも関わらず、勝ち抜けてこられたのは、守備の堅さから。何せ、失点はPKの1つのみ。そのPKも、思わず手を出してしまったというもので、崩されての失点ではない。守備ブロックの堅さは今大会でも屈指だ。
一方のスロバキアは、最終戦イタリアにアップセットを演じ、勝ちあがってきた。もちろん、そのこと自体は素晴らしいのだが、イタリアがあまりにも惨めだったというだけの話であって、スロバキアには取り立てて光るものはない。何せニュージーランドに引き分け、パラグアイにはわずかに枠内シュート1本で敗れているチームである。もちろん、更なるアップセットを演じる可能性もないではないが、オランダの守備にはカンナバーロのような穴はない。3-0くらいで、面白みもなく決着がつくのではないだろうか。

もちろん、この予想が覆されてほしいと思う。「バカにしてすまなかった」、そう思わせてほしい。そうなれば、試合も、そして大会も面白くなるに違いないのだから。
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