イタリア 0-0 イングランド
PK 4-2
MOM CH アンドレア・ピルロ(70)(イタリア)
試合内容 A-
主審 C+
GK ジャン・ルイジ・ブッフォン(75) ジョー・ハート (75)
CB レオナルド・ボヌッチ(60) ジョン・テリー (65)
アンドレア・バルザーリ(60) ジョリオン・レスコット (60)
SB フェデリコ・バルザレッティ (65) アシュリー・コール (65)
イニャツィオ・アバーテ (70) グレン・ジョンソン (75)
CH アンドレア・ピルロ (70) DH スコット・パーカー (60)
クラウディオ・マルキージオ (65) CH スティーブン・ジェラード (75)
ダニエレ・デロッシ (55) SH ジェームズ・ミルナー (70)
OH リカルド・モントリーボ (60) アシュリー・ヤング (40)
FW アントニオ・カッサーノ (60) FW ウェイン・ルーニー (60)
マリオ・バロテッリ (70) ダニー・ウェルベック (65)
監督 チェーザレ・プランデッリ A- ロイ・ホジソン C+
交代
(イタ)
アントニオ・カッサーノ→アレッサンドロ・ディアマンティ(65)
ダニエレ・デロッシ→アントニオ・ノチェリーノ(70)
イニャツィオ・アバーテ→クリスチャン・マッジョ(60)
(イン)
ジェームズ・ミルナー→テオ・ウォルコット(55)
ダニー・ウェルベック→アンドリュー・キャロル(50)
スコット・パーカー→ジョーダン・ヘンダーソン(?)
【試合概要】
堅い試合を予想していたが、思いの外両者攻勢に出た序盤戦となった。
とはいえ、やはりポゼッションはイタリア。ピルロ、デロッシ、カッサーノの他に
モッタに代えて起用されたモントリーボと、パスの基点が更に増えたことは大きい。
一方のイングランドは右サイドから、ジョンソン、ミルナーの仕掛けが目立ち、いつになく決定機を作り出していた。
しかしそれも前半の30分すぎまで。普段に比べれば攻撃的ではあったが(普段は10人で守るところを、今日は9人で守っていた)、やはり守備的は守備的である。
後半の25分すぎになると、疲労からか足も止まるようになった。
それでも何とか守りに守り、時折のセットプレイでイタリアゴールを脅かすシーンもあったが、結局スコアレスでPK戦へ。
イタリアはモントリーボが外すなど、一時はイングランド有利の展開になったものの、ピルロのパネンカ(PKの際、ゴール中央にチップキックをすること)を境にそれも一変。結局ベスト4最後の切符は、試合を終始押し気味に進めたイタリアのものとなった。
【イタリア】
ゲームを支配していたのはイタリアだ。PK決着とはいえ、この結末は試合内容を考えれば順当といえる。
モントリーボが先発したこの日は、更にパスの基準点が増え、スムーズにボールが流れていた。
デロッシ、モントリーボ、ピルロと、縦のスルーパスが出せる選手が複数いるというのはイタリアの強みだ。
MOMはピルロ。この日の彼は、軽率なボールロストが二度ほどあり、いつもに比べるとパフォーマンス自体は低かったように思う。
ただ、試合を決定付けたあのPKは圧巻だった。
それまで読みを当てていたイングランドGKハートの表情から余裕が消えうせ、あのキックを境に彼の読みは当たらなくなった。
単なる一発以上に精神的ダメージを与えた、素晴らしい一撃だった。
そのピルロを採点で上回ったのはGKのブッフォン。活躍の場面は多くなかったが、前半の決定的なピンチを奇跡的なセーブで防ぎ、PKのシーンでも勝利に貢献した。
アバテは短い時間ながら、後半開始直後の猛攻に一役買った。
デロッシはパフォーマンス自体悪くなかったものの、ペナルティエリア内で相手ユニフォームを露骨に引っ張るシーンがあり、PKを取られても文句の言えないプレイだったために減点をした。
【イングランド】
いつになく、攻勢に出ていた印象だ。
いや、どちらにしろ守備的すぎる感は否めないのだが、通常10人で守るところを、今日は9人で守っていた。
その甲斐あってか、何度かチャンスを作ることにも成功したが、やはり時間を追うごとに守備一辺倒になってしまった。
セットプレイ時のジェラードは、大会を通して輝いていた。
惜しむらくは前半早い時間、ジョンソンとミルナーが素晴らしい突破でイタリアを蹂躙していたあの時間に、
点を決められていれば……。しかし、そんな儚い願いは相手GKブッフォンに阻まれ、後の時間はひたすら守るのみだった。
それでも、底知れぬ不気味さを感じさせるあたり、スリーライオンズの威光はまだ失われていない、と見るべきか。
【イングランド代表まとめ】 2勝2分 得点5 失点3 攻撃 B- 守備 A+ 面白さ B- 総合 B
注目選手 CH スティーブン・ジェラード(66.6/3試合:ウクライナ戦は未採点)。
GK ジョー・ハート(68.3/3試合:上に同じ)
CF ダニー・ウェルベック(63.3/3試合)
SB グレン・ジョンソン(63.3/3試合)
『弱小チーム』なりに素晴らしい結果を残した、ポジティブな大会だったと言える。
気持ちの強さを見せてくれたし、何より10人で固めたゴールは非常に堅固だった。
元々イングランドは真の強豪国ではない。ビッグトーナメントでベスト4に進出したのは96年が最後だ。
その上、今大会は記録的な数の負傷者を出し、監督は大会1ヶ月前に就任したばかり。
更に更に言えば、エリクソン監督以降イングランドは常にドン引き、引きこもりサッカーを磨き上げてきた。
イングランドの攻撃が魅力に欠けているのは、もはや今更、なのだ。
そう考えれば、イタリアを相手にPKまで粘ってのベスト8敗退。
立派ではないか、と思う。
選手個々に目を向ければ、やはり守備ブロックの評価は高い。
最後尾に控えるハートの奇跡的な反射神経に、救われた試合もあった。
数々のスキャンダルに見舞われたテリーも、ピッチ上ではイングランドを代表するだけのパフォーマンスを見せてくれた。
レスコット、ジョンソン、コール、皆、文句のつけようがない。
そしてジェラードだ。
極端に攻め手が少ないこの代表では、センチメーター単位で通す彼の正確無比なロングパスが、
チャンスの8割を占めていたという印象だ。
前線ではウェルベックが、エースのルーニー以上に奮闘。
守って守ってスピードカウンターという、イングランドの戦術は、攻撃面でジェラードとウェルベックの二人に依存していたと言える。
【プレビュー】
カテナチオから脱却し、テクニカルなサッカーを目指し始めたイタリアと、
イタリアからカテナチオ戦術を取り入れ、ゴールを10人で守るイングランド。
まさに、新旧カテナチオ対決、師弟対決と言えるかもしれない。
3バックと4バックを使い分けるイタリアだが、コンセプトの部分は変わらない。
それは、ピルロ、デロッシ、カッサーノを中心にした足元で繋ぐテクニカルなスタイルだ。
この3人を縦の軸で繋ぐのが3バック、ピルロとデロッシを横に並べた従来のスタイルが4バックである。
この試合、どちらを使ってくるのかはわからないが、イングランドの快速攻撃陣に対抗するためには
3バックよりも4バックが望ましいだろう。
3バックの方がより、足元に繋ぐ本来のスタイルを保持できる一方で、4バックの方がよりサイドを攻略できるというメリットもある(本来3バックの方がサイド攻撃に適しているシステムのはずなのだが、実際この大会では3バック時のサイドアタックは乏しく、むしろ4バック、バルザレッティ起用時の方がサイドを抉れていた)。
最終ラインは毎試合メンバーが変わっているように流動的であり、負傷したキエッリーニの回復具合も気にかかる。
守備の局面では、スペインのように繋いでくるチームには鉄壁を誇っているのだが、クロアチア、アイルランドのようにロングボール主体のチームにはやや脆さも見られた。イングランドもまたロングボール主体のチームだけに、マークのズレなど十分ケアしておきたい。
攻撃の局面では、カッサーノに一度預けてからゲームを作る。前線ではフィジカル自慢のバロテッリが控えるが、
マルキージオの飛び出しも含めて、やや攻撃が中央に偏りすぎる嫌いがある。
10人で守る。それが現在のイングランドのスタイルだ。
まさに要塞を守る人間の壁。その人海戦術の故もあってか、そう簡単にゴールを許すことはない。
常に、ボールよりも後ろの位置に人数をかけるのがイングランドの特徴である。
最後尾に控えるGKハートは、今や世界でも三本の指に入るGKと評価してもいいだろう。
(No1はスペインのカシージャス、No2はドイツのノイアー)。
人種差別騒動もあり大きな批判を浴びながらのプレイとなった守備の要、CBのテリーのプレイも際立っている。
攻撃のキーは、正確無比なジェラードのロングボールだ。
ミルナー、ウェルベック、ヤング、控えと予想したがウォルコットやチェンバレンなど、快速を持ち味とする
2列目の選手たちが単独でボールを持ち込み、チャンスを作り上げる。
セットプレイの際にはテリーやレスコットも含む長身選手が上がり、ゴールを狙う。
とにかく1ゴールを奪い、後は守りきってしまう。それがイングランドの狙いである。
控えには、高さ自慢のキャロル、爆発力のウォルコットなど、切り札になりうるメンバーが揃っており、
0-0のスコアで終盤を迎えれば、彼らの出番も回ってくるだろう。
イングランドのサッカーは、出場16チームの中で、最も守備的であり、クラシカルなカテナチオスタイルである。
個人的にこのようなサッカーは、(殊に、選手がある程度揃っているチームがそれを行う場合)許容しがたいが、こんなチームもある、ということだ。
PK 4-2
MOM CH アンドレア・ピルロ(70)(イタリア)
試合内容 A-
主審 C+
GK ジャン・ルイジ・ブッフォン(75) ジョー・ハート (75)
CB レオナルド・ボヌッチ(60) ジョン・テリー (65)
アンドレア・バルザーリ(60) ジョリオン・レスコット (60)
SB フェデリコ・バルザレッティ (65) アシュリー・コール (65)
イニャツィオ・アバーテ (70) グレン・ジョンソン (75)
CH アンドレア・ピルロ (70) DH スコット・パーカー (60)
クラウディオ・マルキージオ (65) CH スティーブン・ジェラード (75)
ダニエレ・デロッシ (55) SH ジェームズ・ミルナー (70)
OH リカルド・モントリーボ (60) アシュリー・ヤング (40)
FW アントニオ・カッサーノ (60) FW ウェイン・ルーニー (60)
マリオ・バロテッリ (70) ダニー・ウェルベック (65)
監督 チェーザレ・プランデッリ A- ロイ・ホジソン C+
交代
(イタ)
アントニオ・カッサーノ→アレッサンドロ・ディアマンティ(65)
ダニエレ・デロッシ→アントニオ・ノチェリーノ(70)
イニャツィオ・アバーテ→クリスチャン・マッジョ(60)
(イン)
ジェームズ・ミルナー→テオ・ウォルコット(55)
ダニー・ウェルベック→アンドリュー・キャロル(50)
スコット・パーカー→ジョーダン・ヘンダーソン(?)
【試合概要】
堅い試合を予想していたが、思いの外両者攻勢に出た序盤戦となった。
とはいえ、やはりポゼッションはイタリア。ピルロ、デロッシ、カッサーノの他に
モッタに代えて起用されたモントリーボと、パスの基点が更に増えたことは大きい。
一方のイングランドは右サイドから、ジョンソン、ミルナーの仕掛けが目立ち、いつになく決定機を作り出していた。
しかしそれも前半の30分すぎまで。普段に比べれば攻撃的ではあったが(普段は10人で守るところを、今日は9人で守っていた)、やはり守備的は守備的である。
後半の25分すぎになると、疲労からか足も止まるようになった。
それでも何とか守りに守り、時折のセットプレイでイタリアゴールを脅かすシーンもあったが、結局スコアレスでPK戦へ。
イタリアはモントリーボが外すなど、一時はイングランド有利の展開になったものの、ピルロのパネンカ(PKの際、ゴール中央にチップキックをすること)を境にそれも一変。結局ベスト4最後の切符は、試合を終始押し気味に進めたイタリアのものとなった。
【イタリア】
ゲームを支配していたのはイタリアだ。PK決着とはいえ、この結末は試合内容を考えれば順当といえる。
モントリーボが先発したこの日は、更にパスの基準点が増え、スムーズにボールが流れていた。
デロッシ、モントリーボ、ピルロと、縦のスルーパスが出せる選手が複数いるというのはイタリアの強みだ。
MOMはピルロ。この日の彼は、軽率なボールロストが二度ほどあり、いつもに比べるとパフォーマンス自体は低かったように思う。
ただ、試合を決定付けたあのPKは圧巻だった。
それまで読みを当てていたイングランドGKハートの表情から余裕が消えうせ、あのキックを境に彼の読みは当たらなくなった。
単なる一発以上に精神的ダメージを与えた、素晴らしい一撃だった。
そのピルロを採点で上回ったのはGKのブッフォン。活躍の場面は多くなかったが、前半の決定的なピンチを奇跡的なセーブで防ぎ、PKのシーンでも勝利に貢献した。
アバテは短い時間ながら、後半開始直後の猛攻に一役買った。
デロッシはパフォーマンス自体悪くなかったものの、ペナルティエリア内で相手ユニフォームを露骨に引っ張るシーンがあり、PKを取られても文句の言えないプレイだったために減点をした。
【イングランド】
いつになく、攻勢に出ていた印象だ。
いや、どちらにしろ守備的すぎる感は否めないのだが、通常10人で守るところを、今日は9人で守っていた。
その甲斐あってか、何度かチャンスを作ることにも成功したが、やはり時間を追うごとに守備一辺倒になってしまった。
セットプレイ時のジェラードは、大会を通して輝いていた。
惜しむらくは前半早い時間、ジョンソンとミルナーが素晴らしい突破でイタリアを蹂躙していたあの時間に、
点を決められていれば……。しかし、そんな儚い願いは相手GKブッフォンに阻まれ、後の時間はひたすら守るのみだった。
それでも、底知れぬ不気味さを感じさせるあたり、スリーライオンズの威光はまだ失われていない、と見るべきか。
【イングランド代表まとめ】 2勝2分 得点5 失点3 攻撃 B- 守備 A+ 面白さ B- 総合 B
注目選手 CH スティーブン・ジェラード(66.6/3試合:ウクライナ戦は未採点)。
GK ジョー・ハート(68.3/3試合:上に同じ)
CF ダニー・ウェルベック(63.3/3試合)
SB グレン・ジョンソン(63.3/3試合)
『弱小チーム』なりに素晴らしい結果を残した、ポジティブな大会だったと言える。
気持ちの強さを見せてくれたし、何より10人で固めたゴールは非常に堅固だった。
元々イングランドは真の強豪国ではない。ビッグトーナメントでベスト4に進出したのは96年が最後だ。
その上、今大会は記録的な数の負傷者を出し、監督は大会1ヶ月前に就任したばかり。
更に更に言えば、エリクソン監督以降イングランドは常にドン引き、引きこもりサッカーを磨き上げてきた。
イングランドの攻撃が魅力に欠けているのは、もはや今更、なのだ。
そう考えれば、イタリアを相手にPKまで粘ってのベスト8敗退。
立派ではないか、と思う。
選手個々に目を向ければ、やはり守備ブロックの評価は高い。
最後尾に控えるハートの奇跡的な反射神経に、救われた試合もあった。
数々のスキャンダルに見舞われたテリーも、ピッチ上ではイングランドを代表するだけのパフォーマンスを見せてくれた。
レスコット、ジョンソン、コール、皆、文句のつけようがない。
そしてジェラードだ。
極端に攻め手が少ないこの代表では、センチメーター単位で通す彼の正確無比なロングパスが、
チャンスの8割を占めていたという印象だ。
前線ではウェルベックが、エースのルーニー以上に奮闘。
守って守ってスピードカウンターという、イングランドの戦術は、攻撃面でジェラードとウェルベックの二人に依存していたと言える。
【プレビュー】
カテナチオから脱却し、テクニカルなサッカーを目指し始めたイタリアと、
イタリアからカテナチオ戦術を取り入れ、ゴールを10人で守るイングランド。
まさに、新旧カテナチオ対決、師弟対決と言えるかもしれない。
3バックと4バックを使い分けるイタリアだが、コンセプトの部分は変わらない。
それは、ピルロ、デロッシ、カッサーノを中心にした足元で繋ぐテクニカルなスタイルだ。
この3人を縦の軸で繋ぐのが3バック、ピルロとデロッシを横に並べた従来のスタイルが4バックである。
この試合、どちらを使ってくるのかはわからないが、イングランドの快速攻撃陣に対抗するためには
3バックよりも4バックが望ましいだろう。
3バックの方がより、足元に繋ぐ本来のスタイルを保持できる一方で、4バックの方がよりサイドを攻略できるというメリットもある(本来3バックの方がサイド攻撃に適しているシステムのはずなのだが、実際この大会では3バック時のサイドアタックは乏しく、むしろ4バック、バルザレッティ起用時の方がサイドを抉れていた)。
最終ラインは毎試合メンバーが変わっているように流動的であり、負傷したキエッリーニの回復具合も気にかかる。
守備の局面では、スペインのように繋いでくるチームには鉄壁を誇っているのだが、クロアチア、アイルランドのようにロングボール主体のチームにはやや脆さも見られた。イングランドもまたロングボール主体のチームだけに、マークのズレなど十分ケアしておきたい。
攻撃の局面では、カッサーノに一度預けてからゲームを作る。前線ではフィジカル自慢のバロテッリが控えるが、
マルキージオの飛び出しも含めて、やや攻撃が中央に偏りすぎる嫌いがある。
10人で守る。それが現在のイングランドのスタイルだ。
まさに要塞を守る人間の壁。その人海戦術の故もあってか、そう簡単にゴールを許すことはない。
常に、ボールよりも後ろの位置に人数をかけるのがイングランドの特徴である。
最後尾に控えるGKハートは、今や世界でも三本の指に入るGKと評価してもいいだろう。
(No1はスペインのカシージャス、No2はドイツのノイアー)。
人種差別騒動もあり大きな批判を浴びながらのプレイとなった守備の要、CBのテリーのプレイも際立っている。
攻撃のキーは、正確無比なジェラードのロングボールだ。
ミルナー、ウェルベック、ヤング、控えと予想したがウォルコットやチェンバレンなど、快速を持ち味とする
2列目の選手たちが単独でボールを持ち込み、チャンスを作り上げる。
セットプレイの際にはテリーやレスコットも含む長身選手が上がり、ゴールを狙う。
とにかく1ゴールを奪い、後は守りきってしまう。それがイングランドの狙いである。
控えには、高さ自慢のキャロル、爆発力のウォルコットなど、切り札になりうるメンバーが揃っており、
0-0のスコアで終盤を迎えれば、彼らの出番も回ってくるだろう。
イングランドのサッカーは、出場16チームの中で、最も守備的であり、クラシカルなカテナチオスタイルである。
個人的にこのようなサッカーは、(殊に、選手がある程度揃っているチームがそれを行う場合)許容しがたいが、こんなチームもある、ということだ。