2014ワールドカップもとうとう終わってしまいました。
さて、大会を振り返りつつベスト23を選出してみたいと思います。
一応僕の選考基準を挙げておきますと、チームの成績重視で選出します。
なので、最低でもベスト16に勝ち上がったチームから選びます。
選ばれなかった選手は*後日書くかもしれない記事などで触れる、かも。
ちなみに前回のワールドカップベスト23はこちら。
前回のワールドカップベスト11対談記事の模様はこちらです。
☆GK 3枠
マヌエル・ノイアー(ドイツ)
ケルラー・ナバス(コスタリカ)
ギジェルモ・オチョア(メキシコ)
今大会は、優秀なGKが数多く登場しました。
北中米出身のGKはとりわけ当たりが多く、ナバス、オチョアだけでなく、アメリカのハワードも素晴らしかったです。アルジェリアのエムボリ、ナイジェリアのエニュアマ。コロンビアのオスピナなども印象に残りましたが、
優勝国ドイツのゴールに鍵をかけたノイアーを最優秀とするのが無難なところでしょうか。
とりわけアルジェリア戦で見せた守備範囲の広さ、カウンターのチャンスと見るや正確なロングスローを投げる判断力。大きなミスもなく、パンチングで逃げるべきところはパンチで弾き、飛び出すところは飛び出す、スター性のあるGKでした。
二番手ナバスはコスタリカベスト8の立役者。
オチョアはブラジル戦、オランダ戦と二試合で見せたスーパーセーブが印象に残りました。
☆DF 7枠
マッツ・フンメルス(ドイツ)
フィリップ・ラーム(ドイツ)
エセキエル・ガライ(アルゼンチン)
マルコス・ロホ(アルゼンチン)
ヴァンサン・コンパニ(ベルギー)
ヤン・ヴェルトンゲン(ベルギー)
ラファエル・マルケス(メキシコ)
優勝国、ドイツのCBとして素晴らしいプレイを見せたフンメルス。
とりわけフランス戦の活躍が印象に残りますが、決勝は微妙な出来だったのが残念です。
相棒のボアテンクでも良かったかな?
ラームは文句なしの選出。
特に彼がSBに入ってからは、オーバーラップでドイツ攻撃の幅を増やし、守備においても
よくカバーリングをこなしていました。お見事。
準優勝のアルゼンチンは完全に守備のチーム。
その中でDFリーダーとしてチームを統率したのはガライでした。
もう一人、SBのロホも選出。
左のロホ、右のサバレタと甲乙つけがたい出来でしたが、
オーバーラップに持ち味があり、派手なロホの方にしてみました。堅実な守備が光ったサバレタも良かったよ。
3位に入ったオランダも守備のチームだったんですが、正直フラールもマルティンス・インディもプレイが荒かったのが気になります。デフライも、うーん、悪くはないけど……。
選ぶとしたらブリントですが、とりあえず今回はやめておきました。
4位のブラジルも、『悪夢の2試合10失点』がなければダビド・ルイスやマルセロを入れたんですけど……
あれを見ちゃったらちょっと。
というわけで入ってきたのがベルギー勢。
DFリーダーのコンパニは、敗れてなおメッシを完封したアルゼンチン戦を含め、さすがのパフォーマンス。
左SBのヴェルトンゲンは初戦にミスがあったものの、徐々に落ち着きを取り戻し、
トーナメントに入る頃には目を見張るオーバーラップで、注目を集めました。
残りの1枠は、本当に同率ぐらいの選手が多くて困りました。
スイスのSBリカルド・ロドリゲスも良かったし、コロンビアのCBジェペスも良かった。
ギリシャのSBホレバスやCBマノラスも……ベスト23には厳しいかな?
そうそう、コスタリカのSBディアスやCBゴンサレスも……あぁ、アルジェリアにもハリシェがいたなぁ。
ウルグアイのゴディンだって……
と、キリがないわけですが、ここはベテラン、マルケスに登場願いました。
オチョアと共に、ブラジルの攻撃をことごとく跳ね返した勇姿が印象に残っています。
☆MF 10枠
トニ・クロース(ドイツ)
バスティアン・シュバインシュタイガー(ドイツ)
トマス・ミュラー(ドイツ)
ハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)
アンヘル・ディマリア(アルゼンチン)
ネイマール(ブラジル)
ブレーズ・マトゥイディ(フランス)
ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
エクトル・エレーラ(メキシコ)
ジャーメイン・ジョーンズ(アメリカ)
4-5-1(4-2-3-1)システムを意識して、MFを多めに選出。
優勝国でもあり大会屈指の中盤を誇ったドイツからは最多の3人を選びました。
特にポゼッション軸として、チームをオーガナイズしたクロースの活躍は鮮烈。
また、ポゼッションでも多大な貢献を果たし、気合いの入った守備も含めてチームを奮い立たせた
シュバインシュタイガーも非常に頼れる存在でした。
攻撃面では、効果的な崩しのアイディアを持ち、5ゴールも決めたミュラーが光ります。
準優勝アルゼンチンからは守備の重鎮マスチェラーノと、メッシの副官ディマリアを選出。
前者の存在があったからこそ、アルゼンチンは決勝の舞台へと駒を進めることができました。
アルゼンチンの攻撃はメッシとディマリア頼みの様相が強く、そのディマリアの負傷はとても残念でした。
開催国ブラジルから唯一の選出となったのは、やはりネイマール。
彼がいる時のブラジルは、優勝候補の名にふさわしいオーラを放っていました。
彼と同レベルの選手がもう一人いれば……いや、あの守備じゃ無理ですかね……。
ブラジルは大いに株を落としましたが、ネイマールはむしろ株を上げたと思います。
コロンビアのハメス・ロドリゲスは、相手に恵まれたというのはあるにせよ大会得点王。
5試合で6ゴールは文句なしの選出でしょう。
前線にファルカオがいれば、ブラジルにも勝てた、かもしれないなぁ。
ベスト8で散ったフランスですが、非常にスペクタクルで面白いチームでした。
ベストを選ぶならこの人、マトゥイディ。
その運動量で中盤を席巻し、持ち上がって突き進む推進力は、フランスの攻撃と守備を繋ぐ鎖として機能していました。
個人的には、ブラジル、オランダ、アルゼンチンといったチームよりも攻守のバランスは上だったと考えている隠れた好チームでした。
今大会が始まる前まで知らなかった選手で、最も驚かされたのがメキシコのエレーラです。
何ともスケールの大きい司令塔で、ビッグクラブでも通用する器だと思いました。
最後の1枠はアメリカのファイター、ジョーンズを選出。
元々「荒い」イメージのあった選手ですが、今大会では良い意味での「激しさ」としてそのアグレッシブなスタイルを発揮。
好試合の続いたアメリカでしたが、彼の存在は際立っていました。
他にはオランダ、ロッベンの副官スナイデル。スーパーサブとしてドイツ優勝に貢献したシュールレ。
ベルギーの攻撃にスパイスをふりかけたデ・ブルイネ。
フランスの魔術師ヴァルブエナ。
ネイマールを唯一攻撃面で助けることができていたオスカル、
コスタリカ攻撃の中心となったルイスあたりが印象に残りました。
☆FW 3枠
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
アリエン・ロッベン(オランダ)
カリム・ベンゼマ(フランス)
この3枠はほぼ異論がないことと思います。
アルゼンチンの攻撃は、なんだかんだ言ってやはりメッシ頼みでしたし、
オランダの攻撃で相手に恐怖を与えていたのはロッベンのドリブル突破のみでした。
最前線の司令塔として、自らゴールにアシストに活躍した技巧派ベンゼマと共に、選出したいと思います。
他の候補と言いますと、アルジェリアで異彩を放ったスリマニ、
コスタリカ、カウンターの急先鋒キャンベルくらいでしょうか。
『ストライカー』の目立つ大会ではありませんでしたね。
以上が、僕の選出した23人となります。
それにしても面白い大会でした。
終わってしまいとても寂しいというか、虚脱感のようなものもあります。
また2年後のEuro、4年後のワールドカップが楽しみです。
(でもEuroは大会の参加国が増えすぎて、ちょっと興味減退気味なんですよね。16か国で良かったのに)
*(8月にサッカー好きの友人とワールドカップ談義に花を咲かせてくる予定なので、
その時に似たような記事をまた書くかもしれません)
さて、大会を振り返りつつベスト23を選出してみたいと思います。
一応僕の選考基準を挙げておきますと、チームの成績重視で選出します。
なので、最低でもベスト16に勝ち上がったチームから選びます。
選ばれなかった選手は*後日書くかもしれない記事などで触れる、かも。
ちなみに前回のワールドカップベスト23はこちら。
前回のワールドカップベスト11対談記事の模様はこちらです。
☆GK 3枠
マヌエル・ノイアー(ドイツ)
ケルラー・ナバス(コスタリカ)
ギジェルモ・オチョア(メキシコ)
今大会は、優秀なGKが数多く登場しました。
北中米出身のGKはとりわけ当たりが多く、ナバス、オチョアだけでなく、アメリカのハワードも素晴らしかったです。アルジェリアのエムボリ、ナイジェリアのエニュアマ。コロンビアのオスピナなども印象に残りましたが、
優勝国ドイツのゴールに鍵をかけたノイアーを最優秀とするのが無難なところでしょうか。
とりわけアルジェリア戦で見せた守備範囲の広さ、カウンターのチャンスと見るや正確なロングスローを投げる判断力。大きなミスもなく、パンチングで逃げるべきところはパンチで弾き、飛び出すところは飛び出す、スター性のあるGKでした。
二番手ナバスはコスタリカベスト8の立役者。
オチョアはブラジル戦、オランダ戦と二試合で見せたスーパーセーブが印象に残りました。
☆DF 7枠
マッツ・フンメルス(ドイツ)
フィリップ・ラーム(ドイツ)
エセキエル・ガライ(アルゼンチン)
マルコス・ロホ(アルゼンチン)
ヴァンサン・コンパニ(ベルギー)
ヤン・ヴェルトンゲン(ベルギー)
ラファエル・マルケス(メキシコ)
優勝国、ドイツのCBとして素晴らしいプレイを見せたフンメルス。
とりわけフランス戦の活躍が印象に残りますが、決勝は微妙な出来だったのが残念です。
相棒のボアテンクでも良かったかな?
ラームは文句なしの選出。
特に彼がSBに入ってからは、オーバーラップでドイツ攻撃の幅を増やし、守備においても
よくカバーリングをこなしていました。お見事。
準優勝のアルゼンチンは完全に守備のチーム。
その中でDFリーダーとしてチームを統率したのはガライでした。
もう一人、SBのロホも選出。
左のロホ、右のサバレタと甲乙つけがたい出来でしたが、
オーバーラップに持ち味があり、派手なロホの方にしてみました。堅実な守備が光ったサバレタも良かったよ。
3位に入ったオランダも守備のチームだったんですが、正直フラールもマルティンス・インディもプレイが荒かったのが気になります。デフライも、うーん、悪くはないけど……。
選ぶとしたらブリントですが、とりあえず今回はやめておきました。
4位のブラジルも、『悪夢の2試合10失点』がなければダビド・ルイスやマルセロを入れたんですけど……
あれを見ちゃったらちょっと。
というわけで入ってきたのがベルギー勢。
DFリーダーのコンパニは、敗れてなおメッシを完封したアルゼンチン戦を含め、さすがのパフォーマンス。
左SBのヴェルトンゲンは初戦にミスがあったものの、徐々に落ち着きを取り戻し、
トーナメントに入る頃には目を見張るオーバーラップで、注目を集めました。
残りの1枠は、本当に同率ぐらいの選手が多くて困りました。
スイスのSBリカルド・ロドリゲスも良かったし、コロンビアのCBジェペスも良かった。
ギリシャのSBホレバスやCBマノラスも……ベスト23には厳しいかな?
そうそう、コスタリカのSBディアスやCBゴンサレスも……あぁ、アルジェリアにもハリシェがいたなぁ。
ウルグアイのゴディンだって……
と、キリがないわけですが、ここはベテラン、マルケスに登場願いました。
オチョアと共に、ブラジルの攻撃をことごとく跳ね返した勇姿が印象に残っています。
☆MF 10枠
トニ・クロース(ドイツ)
バスティアン・シュバインシュタイガー(ドイツ)
トマス・ミュラー(ドイツ)
ハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)
アンヘル・ディマリア(アルゼンチン)
ネイマール(ブラジル)
ブレーズ・マトゥイディ(フランス)
ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
エクトル・エレーラ(メキシコ)
ジャーメイン・ジョーンズ(アメリカ)
4-5-1(4-2-3-1)システムを意識して、MFを多めに選出。
優勝国でもあり大会屈指の中盤を誇ったドイツからは最多の3人を選びました。
特にポゼッション軸として、チームをオーガナイズしたクロースの活躍は鮮烈。
また、ポゼッションでも多大な貢献を果たし、気合いの入った守備も含めてチームを奮い立たせた
シュバインシュタイガーも非常に頼れる存在でした。
攻撃面では、効果的な崩しのアイディアを持ち、5ゴールも決めたミュラーが光ります。
準優勝アルゼンチンからは守備の重鎮マスチェラーノと、メッシの副官ディマリアを選出。
前者の存在があったからこそ、アルゼンチンは決勝の舞台へと駒を進めることができました。
アルゼンチンの攻撃はメッシとディマリア頼みの様相が強く、そのディマリアの負傷はとても残念でした。
開催国ブラジルから唯一の選出となったのは、やはりネイマール。
彼がいる時のブラジルは、優勝候補の名にふさわしいオーラを放っていました。
彼と同レベルの選手がもう一人いれば……いや、あの守備じゃ無理ですかね……。
ブラジルは大いに株を落としましたが、ネイマールはむしろ株を上げたと思います。
コロンビアのハメス・ロドリゲスは、相手に恵まれたというのはあるにせよ大会得点王。
5試合で6ゴールは文句なしの選出でしょう。
前線にファルカオがいれば、ブラジルにも勝てた、かもしれないなぁ。
ベスト8で散ったフランスですが、非常にスペクタクルで面白いチームでした。
ベストを選ぶならこの人、マトゥイディ。
その運動量で中盤を席巻し、持ち上がって突き進む推進力は、フランスの攻撃と守備を繋ぐ鎖として機能していました。
個人的には、ブラジル、オランダ、アルゼンチンといったチームよりも攻守のバランスは上だったと考えている隠れた好チームでした。
今大会が始まる前まで知らなかった選手で、最も驚かされたのがメキシコのエレーラです。
何ともスケールの大きい司令塔で、ビッグクラブでも通用する器だと思いました。
最後の1枠はアメリカのファイター、ジョーンズを選出。
元々「荒い」イメージのあった選手ですが、今大会では良い意味での「激しさ」としてそのアグレッシブなスタイルを発揮。
好試合の続いたアメリカでしたが、彼の存在は際立っていました。
他にはオランダ、ロッベンの副官スナイデル。スーパーサブとしてドイツ優勝に貢献したシュールレ。
ベルギーの攻撃にスパイスをふりかけたデ・ブルイネ。
フランスの魔術師ヴァルブエナ。
ネイマールを唯一攻撃面で助けることができていたオスカル、
コスタリカ攻撃の中心となったルイスあたりが印象に残りました。
☆FW 3枠
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
アリエン・ロッベン(オランダ)
カリム・ベンゼマ(フランス)
この3枠はほぼ異論がないことと思います。
アルゼンチンの攻撃は、なんだかんだ言ってやはりメッシ頼みでしたし、
オランダの攻撃で相手に恐怖を与えていたのはロッベンのドリブル突破のみでした。
最前線の司令塔として、自らゴールにアシストに活躍した技巧派ベンゼマと共に、選出したいと思います。
他の候補と言いますと、アルジェリアで異彩を放ったスリマニ、
コスタリカ、カウンターの急先鋒キャンベルくらいでしょうか。
『ストライカー』の目立つ大会ではありませんでしたね。
以上が、僕の選出した23人となります。
それにしても面白い大会でした。
終わってしまいとても寂しいというか、虚脱感のようなものもあります。
また2年後のEuro、4年後のワールドカップが楽しみです。
(でもEuroは大会の参加国が増えすぎて、ちょっと興味減退気味なんですよね。16か国で良かったのに)
*(8月にサッカー好きの友人とワールドカップ談義に花を咲かせてくる予定なので、
その時に似たような記事をまた書くかもしれません)