2014ワールドカップ

ベルギーVSアルゼンチン

(欠場者) (ア) SB マルコス・ロホ(出場停止) CF セルヒオ・アグエロ(負傷により大会絶望)


ベルギー      0-1              アルゼンチン

主審  B+
試合内容 B-
MOM CF ゴンサロ・イグアイン(70)(アルゼンチン)

GK ティボー・クルトワ(60)          セルヒオ・ロメロ(65)
CB ヴァン・ブイテン(50)           エセキエル・ガライ(65)
   ヴァンサン・コンパニ(70)        マルティン・デミチェリス(60)
SB トビー・アルデルワイレルド(50)     パブロ・サバレタ(60)
   ヤン・ヴェルトンゲン(60)        ホセ・マリア・バサンタ(60)
DH アクセル・ヴィツェル(55)        ハビエル・マスチェラーノ(60)
CH マリアン・フェライニ(60)        ルーカス・ビグリア(60)
SH ケビン・ミララス(45)    CH  アンヘル・ディマリア(50)
   エデン・アザール(40)      WG  エセキエル・ラベッシ(55)
OH ケビン・デブルイネ(55)         リオネル・メッシ(70)
CF ディボック・オリジ(40)         ゴンサロ・イグアイン(70)

監督 ヴィルモッツ C             サベージャ B

【ベ】
ケビン・ミララス(40)→ドリーズ・メルテンス(40)
ディボック・オリジ(40)→ロメル・ルカク(40)
エデン・アザール(40)→ナセル・シャドリ(40)

【ア】
エセキエル・ラベッシ(55)→ロドリゴ・パラシオ(50)
アンヘル・ディマリア(50)→エンソ・ぺレス(50)
ゴンサロ・イグアイン(70)→フェルナンド・ガゴ(?)

【ベルギー】

最後まで攻め手が作れないという、攻撃力の低さを露呈した試合だった。
アメリカ戦で輝いたオリジ、ルカクはすっかり並の選手へと戻ってしまい、
エースのアザールも不発。
技巧派のデブルイネは奮闘するも、フェライニのパワープレイぐらいしかチャンスを作ることができなかった。
守備陣に関しては、CBのコンパニがピンチを水際で防ぐタックルや、インターセプトで存在感を放っていたが
……攻撃陣はその頑張りに応えることができなかった。


【アルゼンチン】

良いとまでは言えないが、前4戦に比べ、少しずつエンジンがかかってきた印象を受けた。
見違えるように良くなったのがイグアイン。
ここまでほとんど役に立っていなかったが、今日の働きはエースストライカーの名にふさわしい。
メッシもドリブラーとして、パサーとしてアルゼンチンの攻撃の中心であり続けた。
一方、ここまで攻撃を牽引してきたディマリアの負傷は少々心配ではある。

守備に関しては、マスチェラーノが効いていたようには見えたが、どちらかというと
ベルギーの拙攻に助けられた印象が強かった。


【ベルギー代表まとめ 4勝Ⅰ敗 6得点 3失点 攻撃 B 守備 A スペクタクル B】

注目選手 CB ヴァンサン・コンパニ 平均採点 70/3試合(ロシア戦・アメリカ戦・アルゼンチン戦) 
       SB ヤン・ヴェルトンゲン 61.6/3試合
       SH エデン・アザール 61.6/3試合
       OH ケビン・デブルイネ 66.6/3試合 

守備の強さが殊更光った今回のベルギー代表。相手に恵まれたとはいえ、グループHを危なげなく首位通過。
ベスト8という成績、ピッチ上でのパフォーマンスともに、『前評判どおり』の活躍で、ひとまずは成功といっていいだろう。
そんな好チームではあったが、「期待以上」になれなかったのは、やはり攻撃のタレント不足。
特にストライカーの不在が大きかった。

大会前にベンテケを失ったFW陣は、ルカクとオリジが突然目を覚ましたアメリカ戦を除き、終始不発。
また、一定した活躍を見せたアザールも、『チームの核』と言えるほどの存在感はなく、
逆サイドのメルテンスは何度も活きの良い突破を見せていたもののアルゼンチン戦では沈黙。
副官デブルイネの方が印象に残った。


一方の守備陣は、ほぼ完璧。
長身GKクルトワの安定感もそうだが、その前に構えるCBコンパニのパフォーマンスは圧巻だった。
SBのヴェルトンゲンも、特にオーバーラップからのクロスが素晴らしい。
反面、ヴェルトンゲンが上がった穴を突かれることもないわけではなかったが、そこはコンパニがカバーしていた。


 

ブラジルVSコロンビア

(欠場者) (ブ)DHルイス・グスタボ(出場停止)

ブラジル     2-1         コロンビア

主審  D-
試合内容 C+
MOM CB マリオ・ジェペス(80)(コロンビア)

GK ジュリオ・セーザル(40)  ダビド・オスピナ(65)
CB ダビド・ルイス(70)     マリオ・ジェペス(80)
   チアゴ・シウバ(50)     クリスチャン・サパタ(45)
SB マルセロ(65)        パブロ・アルメロ(55)
   マイコン(50)         ファン・スニガ(25)
DH パウリーニョ(60)    カルロス・サンチェス(40)
   フェルナンジーニョ(30) フレディ・グアリン(40)
SH ネイマール(65)       ファン・クアドラード(40)
   フッキ(45)          ハメス・ロドリゲス(70)
OH オスカル(60)      FW ビクトル・イバルボ(40)  
CF フレッジ(40)          テオフィロ・グティエレス(45)

監督 スコラーリ C       ペケルマン C

【ブ】
フッキ(45)→ラミレス(?)
パウリーニョ(60)→エルナネス(55)
ネイマール(65)→エンリケ(?)


【コ】
クアドラード(40)→キンテーロ(45)
イバルボ(40)→ラモス(60)
グティエレス(45)→バッカ(65)


こんな話題を出すのも気が重いのではあるが、今日の主役は審判だったと言わざるを得ない。
ブラジルの2点目に繋がったFKは、フッキの『ダイブ』のように見える。
このプレイでハメス・ロドリゲスにイエローカードが提示されたが、明らかにカードの基準がおかしいのである。
(ダイブかどうかは異論があると思うが、ハメスへのイエローは、それまでの基準を考えれば確実におかしい)


前半、スニガが見舞った強烈なタックルにはカードなし。フェルナンジーニョの度重なるファウルにもカードなし。
クアドラードがあからさまにダイブしても、ネイマールがあからさまにダイブしてもカードなし。
チアゴ・シウバのコスいファウルにはイエロー。
ジュリオ・セーザルの一発退場モノのファウルにはイエロー
(これはまぁ、僕自身は納得しています。欧州基準が厳しすぎると思っているので。ただし、欧州基準ならレッドです)。

試合が荒れるのは当然としか言いようがない。
この試合に限らず、今大会はとにかくファウルに対する判定が『甘い』。
相当汚いタックルでもイエローカードを出さないシーンが目立つ。
更に、「ダイブ」に騙されるシーンも多く、審判のレベルは相当低い。

この試合では、そんな今大会を代表するようなジャッジの迷走ぶりが顕著に表れた結果、
ラフプレイが横行する荒れた試合になった。
ネイマールの負傷も、そんな審判が産んだといったら言い過ぎだろうか?


【ブラジル】

攻撃面では相変わらず、怖さを感じさせるプレイヤーはネイマールくらいだが、
後ろの選手ではダビド・ルイス、パウリーニョ、マルセロの動きが良かった。
特にパウリーニョは不振が続いていただけに、彼の復活は大きいだろう。

フェルナンジーニョはラフプレイ要員なのか、この試合でも汚いプレイを連発。
ジュリオ・セーザルは致し方ないとは思うが、レッドカードが出てもおかしくないプレイだった。

【コロンビア】 

MOMにはジェペスを選んだ。この日もネイマールとの1対1に再三再四勝利し続けた。
38歳にして、衰えを全く見せない彼の堅守にコロンビアは助けられている。
スニガは前半のラフプレイ、後半のネイマールへのプレイなど、とにかく荒い。

攻撃陣ではハメス・ロドリゲスは別格。
本来ならそこに絡んでくるクアドラードがこの日は不発に終わったのが、コロンビアの敗因だろう。 

 
【コロンビア代表まとめ 4勝1敗  12得点4失点 攻撃 B+ 守備 B+ スペクタクル B-】

注目選手 OH ハメス・ロドリゲス 平均採点 75/4試合(コートジボアール戦は除く)
       CB マリオ・ジェペス 66.6/3試合
       GK ダビド・オスピナ 68.5/4試合

しっかりした守備から、ハメス・ロドリゲス、クアドラードを中心にしたカウンターを貫いたコロンビアは、
初のベスト8進出と一定の成功を収めたと言える。

特にエースのハメス・ロドリゲスは5試合出場6ゴール。現時点で得点ランキングのトップと、大ブレイクを遂げた。ゴールだけではなく、チャンスメイカーとしても素晴らしい(というより本職はむしろチャンスメイカーだ)
彼は、まさに大会の華として咲き誇った。

ただ、そのハメス以外の攻撃陣となると、これといったタレントがいなかったのが残念だったところ。
本来ならばここにエースストライカーのファルカオがいたはずだったのだが……。
今大会、エネルギッシュなプレイで株を上げたクアドラードもブラジル相手にはまるで通用せず、ダイブを繰り返して自ら株を下げてしまった。

守備陣では、38歳のCBジェペスの活躍が目をひいた。
唯一ウルグアイ戦はPKを取られてもおかしくないマズい対応があったが、それ以外はほぼパーフェクト。
ブラジル戦ではネイマールをほぼ完全に封じてみせた。
GKのオスピナも好GK。

5試合で12得点4失点という数字は、チームのクオリティを考えると少々できすぎで、
最後のブラジルを除くと相手に恵まれた感は強い。

とはいえ、グループCでは圧巻の強さを見せ、ベスト8へと進出したコロンビア。
新たに南米の強国として定着できるかどうか、今後も注目したいチームだ。




 

フランスVSドイツ

(欠場者)  (ド) SB スコドラン・ムスタフィ(負傷)

フランス      0-1           ドイツ

主審  C-
試合内容 C+
MOM CBマッツ・フンメルス(80)(ドイツ)

GK ウーゴ・ロリス(55)       マヌエル・ノイアー(75) 
CB ママドゥ・サコー(50)      マッツ・フンメルス(80)
   ラファエル・ヴァラン(60)    イェロメ・ボアテンク(60)
SB パトリス・エブラ(55)      ベネディクト・ヘーベデス(60)
   マテュー・ドビュッシー(45)  フィリップ・ラーム(60)
CH ヨアン・キャバイェ(45)    トニ・クロース(65)
   ブレーズ・マトゥイディ(55)  サミ・ケディラ(55)
   ポール・ポグバ(55)      シュバインシュタイガー(60)
SH マテュー・ヴァルブエナ(55)  トマス・ミュラー(60)
   アントワン・グリーズマン(40) メスト・エジル(50)
CF カリム・ベンゼマ(70)      ミロスラフ・クローゼ(50)

監督 デシャン C      レーブ B

【フ】
ママドゥ・サコー(50)→ローラン・コシールニー(50)
ヨアン・キャバイェ(45)→ロイック・レミー(?)
マテュー・ヴァルブエナ(55)→オリビエ・ジルー(55)

【ド】
ミロスラフ・クローゼ(50)→アンドレ・シュールレ(50)
メスト・エジル(50)→マリオ・ゲッツェ(?)
トニ・クロース(65)→クリストフ・クラマー(?)

【フランス】

両チームともに言えることだが、非常にコンディションが悪かった。
その中でも、ポゼッションスタイルのドイツよりも、本来フィジカル能力を重視したフランスの方に
より影響が大きかったと言える。
テクニックで上回られたうえ、走行距離でもドイツより下なのだから、これでは勝てない。

デシャン監督の采配も遅い。ジルーの投入はもっと早くて良かったはずだ。
そんな中今大会好調のベンゼマだけは、「らしさ」を見せたが……彼一人の奮戦ではチームを救えなかった。


【ドイツ】

こちらもコンディションが悪かったが、中盤のポゼッションの質の高さもまた見せてくれた。
強敵と思われていたフランス相手にもこれだけの差を見せられる、
真に強いチームと言えるだろう。 
ポゼッションの核となれていたクロース、シュバインシュタイガー両選手はさすがだ。
守ってはGKノイアーは安定感抜群。
MOMは1ゴールを決めたうえ、身体を張った守備でベンゼマを自由にさせなかったフンメルスを選出した。 


【フランス代表まとめ 3勝Ⅰ分1敗 10得点 3失点 攻撃 A- 守備 A- スペクタクル A-】

注目選手 CF カリム・ベンゼマ 平均採点 78.3/3試合(ホンジュラス戦・スイス戦・ドイツ戦)
       DH ブレーズ・マトゥイディ 70/3試合
       SH マテュー・ヴァルブエナ65/3試合

ドイツ戦までの戦いぶりは非常にポジティブだった。それは得点数失点数にも十分現れているだろう。
フランスの生命線は、3人のMF。
キャバイェ・ポグバ(シソッコ)・マトゥイディの3人の走力・ダイナミズムが接着剤のように守備と攻撃を繋ぎ合わせ、ここから前線の3枚、テクニックのヴァルブエナ、ベンゼマ、グリーズマン(ジルー)が巧みに連携しつつ
フィニッシュの局面を作るのがフランスの形だ。
猛威を振るったのがスイス戦の戦いぶりを見て、今回のフランスは強いなと感じたものだ。

ところが、どうしたことだろう。ドイツ戦では彼らの良さが完全に影を潜めていた。
走力が最大の武器だったフランスが、全く走れない。
ドイツに中盤を支配され、ほとんど良いところなく敗れてしまった。
やはり、ブラジルの気候は欧州勢には厳しかったのだろうか。

そんな中、ベンゼマだけは意地を見せた。
彼は大会を通して輝き続け、今までよりもワンランク上の選手になった。そんな気がする。 

ベルギーVSアメリカ

   ベルギー  2-1        アメリカ

主審  B
試合内容  S
MOM  GK ティム・ハワード(100)(アメリカ)

GK クルトワ(50)         ハワード(100)
CB ヴァンブイテン(65)     ゴンサレス(60)
   コンパニ(70)         ベスラー(60)
SB アルデルワイレルド(65)  ジョンソン(50)
   ヴェルトンゲン(75)     ビーズリー(75)
DH ヴィツェル(55)       キャメロン(60)
   フェライニ(50)        ジョーンズ(65)   
SH アザール(70)     CH ブラッドリー(75)
   メルテンス(60)     SH ズシ(55)
OH デ・ブルイネ(85)       ベドーヤ(50)
CF オリジ(80)       CF   デンプシー(60)  

監督 ヴィルモッツ A      クリンスマン S

【ベ】
メルテンス(60)→ミララス(65)
オリジ(80)→ルカク(80)
アザール(70)→シャドリ(?)

【ア】
ジョンソン(50)→イェドリン(70)
ズシ(55)→ヴォンドロウスキ(65)
ベドーヤ(50)→グリーン(70)

【ベルギー】

120分間のうち、100分以上優勢に立ち、数えきれないほどのチャンスを作り続けた。
チーム全員が素晴らしかったといっていいが、特に光ったのは1ゴール1アシストのデ・ブルイネ。
今大会ここまでさほど見せ場がなかった彼だが、一躍スター候補に躍り出る特大のパフォーマンスを披露した。
この試合で大きな驚きを見せたのはルカクも同じ。
今大会、負傷の影響からか精彩を欠いていたが、途中出場でいきなりのゴール。
そのルカクの代わりに先発で起用されたオリジも、溌剌とした動きでアメリカ守備陣を切り裂き、
優れたインターセプト、秀逸なロングパス、果敢なオーバーラップと三拍子揃ったヴェルトンゲンも見事。

オリジ先発、ルカク途中投入というヴィルモッツ采配ともども、ワールドカップ史上に残りそうな激戦を見事制し、
ベスト8へと駒を進めた。


【アメリカ】 

敗れてなお、アメリカは素晴らしかった。特にGKのハワードだ。
ベルギーの枠内シュートは総計27本。そのうちハワードがセーブしたシュートは何と18本だ。
僕がメモをとっていただけでも、実に13本のスーパーセーブを披露。
手がつけられないとはこの事だろう。

後半から徐々に存在感を見せ始め、アメリカの攻撃をオーガナイズしたブラッドリー、
途中投入で印象に残るオーバーラップを披露したイェドリン、
SBとしてピッチを全力で走り回ったビーズリーなどなど、高評価に値する選手は枚挙にいとまがない。
その中でも、別格だったのはGKハワードだった。


【アメリカ代表まとめ 1勝Ⅰ分2敗 5得点 6失点 攻撃 B 守備 A スペクタクル A】

注目選手 GKティム・ハワード 平均採点 78.3/3試合(ドイツ戦を除く)
       DH ジャーメイン・ジョーンズ 65/3試合
       CH マイケル・ブラッドリー 66.6/3試合
       CF クリント・デンプシー 65/3試合


2010年に引き続いて、気迫のこもったサッカーを見せてくれたアメリカ代表。
彼らの試合ではいつも何かドラマが起こる、そんな気持ちにさせてくれるのは、闘志をむき出しにし、
最後まで全力で走り続ける彼らのプレイスタイルによるものが大きいだろう。

中でも圧巻だったのは、ベルギー戦で見せたGKハワードの活躍ぶりだ。
あのようなセービングを見せられてしまっては、フィールドプレイヤー達の気持ちに火がつくのは必然。

チームの精神的な支柱となっていたのは、SBビーズリー、DHジョーンズ、CFデンプシーの3人。
そして司令塔として攻撃を構築したのがCHのブラッドリーだ。
中でも中盤で球際に常に顔を出すジョーンズの存在感は特大。
今まではどうもラフな印象が強かった選手なのだが、今大会では持ち前の「激しさ」でチームを鼓舞し、
チームを活気づけていた。


二大会続けて、素晴らしい戦いぶりを見せたアメリカ代表。
自国の代表がこのような闘いを見せれば、ファンも活気づくことは間違いないだろう。
4年後の活躍が今から楽しみだ。

 

アルゼンチンVSスイス

         アルゼンチン  1-0        スイス
主審  D
試合内容 B
MOM CH アンヘル・ディマリア(70)(アルゼンチン)

GK     ロメロ(55)               ベナーリオ(75)
CB     ガライ(60)               ジュルー(55)
       フェデリコ・フェルナンデス(60)   シェア(50)
SB    ロホ(70)                 リヒトシュタイナー(50)
      サバレタ(65)              リカルド・ロドリゲス(60)
DH    ガゴ(60)                 インレル(60)
      マスチェラーノ(70)           ベーラミ(55)
CH   ディマリア(70)           SH   シャキリ(60)
WG   ラベッシ(55)                 メーメディ(60) 
      メッシ(65)             OH   ジャカ(55)
CF   イグアイン(55)                 ドルミッチ(40)

監督  サベーラ C                   ヒッツフェルト C 

【ア】
ラベッシ(55)→パラシオ(55)
ロホ(70)→バサンタ(?)
ガゴ(60)→ビグリア(?)

【ス】
ジャカ(55)→ジェウソン・フェルナンデス(45)
ドルミッチ(40)→セフェロビッチ(40)
メーメディ(60)→ジュマイリ(55)



【アルゼンチン】
勝者とはなったものの、アルゼンチンも決して良くはなかった。
特に攻撃は、前線の個人技頼み。
今大会絶好調のメッシとディマリアが、今日も試合を決めた。
ここに後2人……ラベッシやイグアイン、特にイグアインも絡んでくれば『優勝候補』の名にふさわしいチームになるのだが……。
守備に関しては、とりわけロホとマスチェラーノ、サバレタらが良いものの、GKロメロは強豪チームのGKとしてはいかにも物足りない。


【スイス】 
GKベナーリオを中心に、非常によく守ったが、あと一歩及ばなかった。
やはり攻撃力が足りなかった。


【スイス代表まとめ 2勝Ⅰ分2敗 7得点 7失点 攻撃 C+ 守備 B+ スペクタクル B-】

注目選手 GKディエゴ・ベナーリオ 平均採点 71.6/3試合(ホンジュラス戦を除く)
       SB リカルド・ロドリゲス 61.6/3試合
       DHギョクハン・インレル 66.6/3試合    
       SH シェルダン・シャキリ 60/3試合


戦術的に守備のチームというわけではないのだが、守備陣にタレントをそろえる一方で攻撃陣には頼れるタレントがほとんどいないため、結果として守高攻低となっている。
とはいえ、2006・2010の時に比べれば遙かにバランスは攻撃に傾いてはいたが……。

今大会ではそこまで素晴らしい印象はなかった名手ベナーリオだが、自分のつけた採点を見直してみると
71.6という飛びぬけた数値に。
普段のポジショニングなどよりも、ビッグセーブに点数を甘めにつけてしまう傾向が僕にはあるので、そのせいかもしれない(普段の動きも一応つけてはいるつもりなのだが)。

スイスの心臓は中盤の守備にある。ベーラミ&インレルの2ボランチがフィルターとして敵の守備を遮断するとともに、攻撃のリズムを形作っているからだ。
エクアドル戦殊勲のベーラミも捨てがたいが、今大会では特にインレルのいぶし銀の活躍が光った。

僕にとって驚きとなったのはSBのリカルド・ロドリゲスだ。
恥ずかしながら名前だけしか知らない選手だったが、すっかりファンになってしまった。今大会屈指のSBだろう。


一方の攻撃面は守備に比べるといかにも見劣りしてしまう。
サイドアタッカーのメーメディは悪くはないが小粒だし、CFのドルミッチはホンジュラス戦を除いて低調だった。
攻撃のエース、シャキリもホンジュラス戦でハットトリックの活躍を見せたものの、その他の試合ではそこまでの違いは見せられず……とはいえ、唯一通用していたのもシャキリだけだったので、彼を責めるのは酷ではある。





         
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