新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年は新年から忙しく疲れ気味だったせいか、長い文章を書く元気がなかなか湧かず、
すっかり遅くなってしまいました。
時期を逸した感もありますが、遅ればせながら、2013年に読んだ本&プレイしたゲームのベスト10を発表させていただきます。
(2013年発売ではなく、あくまで僕が2013年に触れた作品のベスト10です)
★読書部門
10位 度胸/ディック・フランシス
筆舌に尽くしがたいほどの邪悪さを誇る本作の悪役は、強く記憶に焼きついている。
好きな作品とは言い難いが、忘れがたい作品。
9位 特別料理/スタンリー・エリン
傑出した作品があるわけではないが、どの短編も水準を超える面白さ。トータルバランスに優れた短編集。
8位 ウィチャリー家の女/ロス・マクドナルド
家族間の心のすれ違いや孤独。家庭の悲しみを描き続けるロス・マクドナルドの代表作。
中盤はやや冗長だが、ロスマクを読むならこの作品と「さむけ」の2作は抑えておきたい。
7位 敵手/ディック・フランシス
10位に挙げた「度胸」が『嫌悪』を催す忘れられない作品ならば、本作は安心して読めるエンタメ作品。
敵とのバトルだけでなく、白血病の少女との心の交流も見所。
6位 死にゆく者へ祈りを/ジャック・ヒギンズ
全編に漂う哀愁が印象深い、ヒギンズ作品を6位に。罪を背負った暗殺者の救済を描いた名作です。
5位 クワイヤボーイズ/ジョゼフ・ウォンボー
事件解決の様子を描いた警察ミステリではなく、一人ひとりの人間性に焦点を当て、等身大の警察官を描いた作品。悲喜こもごもの警察官生活に、どこか切なさを感じる。
4位 動く指/アガサ・クリスティ
登場人物が実に生き生きと描かれているキャラクターミステリーの良作。狭い村における複雑な人間関係、ネガティブなやりとりや暖かな交流も含め、とにかく人の『心』を中心に組み立てられたミステリ作品。
3位 崩れゆく絆/チヌア・アチェベ
ブラックアフリカの村が、西欧キリスト社会に飲み込まれるまでを描く作品。西欧を一方的な「悪」として描くのではなく、様々に考えさせられる内容になっている。あまり知ることのなかった現地文化を知ることができたのも面白かった。
2位 葬儀を終えて/アガサ・クリスティ
一族をめぐる殺人ミステリは王道ではあるが、だからこそ面白い。クリスティらしく、一人ひとりの描き分けもできており、トリックにも驚かされる。設定良し・キャラクター良し・謎良しと、欠けたところのないミステリの傑作。
1位 秒速5センチメートル/新海誠
その週の仕事が手につかなかったほどに心を抉られた恋愛小説。未練がましい失恋を美しく描いたストーリーは、共感できる人にとっては、とことん共感でき、バカらしく感じる人にとっては、まるで印象に残らない作品だと思われる。
★ゲーム編
10位 リアル妹がいる大泉くんの場合
小品ではありますが、一秒たりとも飽きることなく楽しめたという意味で、画期的だったノベルゲーム。
キャラゲーとしてとても魅力的なヒロインたちに、テキストも面白く、気軽にプレイできるお薦めゲーム。
9位 鬼畜王ランス
往年の名作。今プレイしても、十分楽しいです。2~30時間はどっぷりハマれました!
8位 つよきす3学期
二番煎じならぬ三番煎じではありますが、実は初代「つよきす」よりも好きです。
個性溢れるヒロインを傍若無人に描くのではなく、性格に丸みを加え、人間的な成長を描いてくれたのが良かったです。
7位 スカーレット
「非現実」に憧れる一人の少年が、非現実の世界へと旅立ち、現実の世界へと還ってくるまでの物語。
ラストの邂逅が切ないです。
6位 恋ではなく
エロゲには珍しい「男女関係」を描いた力作。プレイ中はストレスが溜まったけれど、印象に残りました。
5位 黄昏のシンセミア
田舎を舞台にした癒し系エロゲー。夏になったらまた御奈神村に帰りたい。
まるでもう一つ故郷を得たような、素敵なホームステイ(?)体験でした。
4位 ランスクエストマグナム
去年もっとも長時間プレイしまくったゲーム。モルルンという設定もなかなかよく考えられており、
気づけばレベル上げ廃人と化していました。
3位 StarTrain
思春期の感性が光る青春系エロゲ。自分自身との対話と、他者との関わりを描いた良作でした。
葛藤を深めつつ、前向きに生きていく。こういうストーリーは凄く好きですね。
2位 紫影のソナーニル
精緻に作られたプロットに感動を覚える良作。一つひとつの設定・展開が実によく考えて作られており、
プレイ後の読後感の良さも相まって、「ゲームをクリアするのが惜しい」とまで思いました。
1位 ひまわり
過去編からが本番。
高校生主人公を差し置いて、アクアと大吾のストーリーに最も感動を覚えたのは良いのか悪いのかわかりませんが、大人ならではの深みと、未だ眠る少年の心が絶妙にブレンドされた大吾というキャラクターが強く心に残りました。
と、以上が2013年の読書&ゲームのベスト10ということになります。
ちなみに、『ノミネート』に「俺たちに翼はない」を含めていたのですが、2012年ベストゲームの記事の4位に
書いていたことが発覚したため、2013年記事には含めませんでした。
そのこと、ご了承ください。
(実際には、「俺つば」は2012年の年末からプレイを始め、2013年の正月にクリアしています)
こうしてみると、「シュタゲ」、「ユースティア」に「ef」がトップ3、「俺つば」が4位だった2012年版に比べると、
ちょっと落ちる感じのランキングになりました。
1位の「ひまわり」も、去年のランキングだと5位くらいになってしまいます。
もっとも、(しばらくエロゲを休んでいて、復帰直後から話題作をプレイしまくった)2012年がおかしかっただけで、
これが普通の……というよりこれでも恵まれたランキングなのかな、と思わなくもありません。
2014年も、読書・ゲームともに励んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします!
今年もよろしくお願いします。
今年は新年から忙しく疲れ気味だったせいか、長い文章を書く元気がなかなか湧かず、
すっかり遅くなってしまいました。
時期を逸した感もありますが、遅ればせながら、2013年に読んだ本&プレイしたゲームのベスト10を発表させていただきます。
(2013年発売ではなく、あくまで僕が2013年に触れた作品のベスト10です)
★読書部門
10位 度胸/ディック・フランシス
筆舌に尽くしがたいほどの邪悪さを誇る本作の悪役は、強く記憶に焼きついている。
好きな作品とは言い難いが、忘れがたい作品。
9位 特別料理/スタンリー・エリン
傑出した作品があるわけではないが、どの短編も水準を超える面白さ。トータルバランスに優れた短編集。
8位 ウィチャリー家の女/ロス・マクドナルド
家族間の心のすれ違いや孤独。家庭の悲しみを描き続けるロス・マクドナルドの代表作。
中盤はやや冗長だが、ロスマクを読むならこの作品と「さむけ」の2作は抑えておきたい。
7位 敵手/ディック・フランシス
10位に挙げた「度胸」が『嫌悪』を催す忘れられない作品ならば、本作は安心して読めるエンタメ作品。
敵とのバトルだけでなく、白血病の少女との心の交流も見所。
6位 死にゆく者へ祈りを/ジャック・ヒギンズ
全編に漂う哀愁が印象深い、ヒギンズ作品を6位に。罪を背負った暗殺者の救済を描いた名作です。
5位 クワイヤボーイズ/ジョゼフ・ウォンボー
事件解決の様子を描いた警察ミステリではなく、一人ひとりの人間性に焦点を当て、等身大の警察官を描いた作品。悲喜こもごもの警察官生活に、どこか切なさを感じる。
4位 動く指/アガサ・クリスティ
登場人物が実に生き生きと描かれているキャラクターミステリーの良作。狭い村における複雑な人間関係、ネガティブなやりとりや暖かな交流も含め、とにかく人の『心』を中心に組み立てられたミステリ作品。
3位 崩れゆく絆/チヌア・アチェベ
ブラックアフリカの村が、西欧キリスト社会に飲み込まれるまでを描く作品。西欧を一方的な「悪」として描くのではなく、様々に考えさせられる内容になっている。あまり知ることのなかった現地文化を知ることができたのも面白かった。
2位 葬儀を終えて/アガサ・クリスティ
一族をめぐる殺人ミステリは王道ではあるが、だからこそ面白い。クリスティらしく、一人ひとりの描き分けもできており、トリックにも驚かされる。設定良し・キャラクター良し・謎良しと、欠けたところのないミステリの傑作。
1位 秒速5センチメートル/新海誠
その週の仕事が手につかなかったほどに心を抉られた恋愛小説。未練がましい失恋を美しく描いたストーリーは、共感できる人にとっては、とことん共感でき、バカらしく感じる人にとっては、まるで印象に残らない作品だと思われる。
★ゲーム編
10位 リアル妹がいる大泉くんの場合
小品ではありますが、一秒たりとも飽きることなく楽しめたという意味で、画期的だったノベルゲーム。
キャラゲーとしてとても魅力的なヒロインたちに、テキストも面白く、気軽にプレイできるお薦めゲーム。
9位 鬼畜王ランス
往年の名作。今プレイしても、十分楽しいです。2~30時間はどっぷりハマれました!
8位 つよきす3学期
二番煎じならぬ三番煎じではありますが、実は初代「つよきす」よりも好きです。
個性溢れるヒロインを傍若無人に描くのではなく、性格に丸みを加え、人間的な成長を描いてくれたのが良かったです。
7位 スカーレット
「非現実」に憧れる一人の少年が、非現実の世界へと旅立ち、現実の世界へと還ってくるまでの物語。
ラストの邂逅が切ないです。
6位 恋ではなく
エロゲには珍しい「男女関係」を描いた力作。プレイ中はストレスが溜まったけれど、印象に残りました。
5位 黄昏のシンセミア
田舎を舞台にした癒し系エロゲー。夏になったらまた御奈神村に帰りたい。
まるでもう一つ故郷を得たような、素敵なホームステイ(?)体験でした。
4位 ランスクエストマグナム
去年もっとも長時間プレイしまくったゲーム。モルルンという設定もなかなかよく考えられており、
気づけばレベル上げ廃人と化していました。
3位 StarTrain
思春期の感性が光る青春系エロゲ。自分自身との対話と、他者との関わりを描いた良作でした。
葛藤を深めつつ、前向きに生きていく。こういうストーリーは凄く好きですね。
2位 紫影のソナーニル
精緻に作られたプロットに感動を覚える良作。一つひとつの設定・展開が実によく考えて作られており、
プレイ後の読後感の良さも相まって、「ゲームをクリアするのが惜しい」とまで思いました。
1位 ひまわり
過去編からが本番。
高校生主人公を差し置いて、アクアと大吾のストーリーに最も感動を覚えたのは良いのか悪いのかわかりませんが、大人ならではの深みと、未だ眠る少年の心が絶妙にブレンドされた大吾というキャラクターが強く心に残りました。
と、以上が2013年の読書&ゲームのベスト10ということになります。
ちなみに、『ノミネート』に「俺たちに翼はない」を含めていたのですが、2012年ベストゲームの記事の4位に
書いていたことが発覚したため、2013年記事には含めませんでした。
そのこと、ご了承ください。
(実際には、「俺つば」は2012年の年末からプレイを始め、2013年の正月にクリアしています)
こうしてみると、「シュタゲ」、「ユースティア」に「ef」がトップ3、「俺つば」が4位だった2012年版に比べると、
ちょっと落ちる感じのランキングになりました。
1位の「ひまわり」も、去年のランキングだと5位くらいになってしまいます。
もっとも、(しばらくエロゲを休んでいて、復帰直後から話題作をプレイしまくった)2012年がおかしかっただけで、
これが普通の……というよりこれでも恵まれたランキングなのかな、と思わなくもありません。
2014年も、読書・ゲームともに励んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします!