と言っても、ゲームの方はほとんどできなかったので、
例年と比べると非常に寂しいランキングになってしまいましたが……(のっけからテンションの下がる挨拶)
まぁ、こんなことにならないよう、今年はゲームをもっとやりましょう……できるかしら。


★2017年にやったゲーム、ベスト5

1位 美少女万華鏡 神が造りたもうた少女たち

2位 コピークエスト

3位 美少女万華鏡 忘れな草と永遠の少女

4位 Venus Blood Brave

5位 行け! 鳴神学園オカルト研究部


やる意味あったんか? と思えるぐらい、酷いランキングだ……。
2015年以前のレベルなら、1位の美少女万華鏡 神が~が8位くらいにランクされて、
他は圏外になりそうなラインナップですぞ……。
とはいえ、ベスト5に入ったゲームはどれもそれなりに面白かったのは事実。
そうじゃなければ、ランキングなんて発表しませんw


★2017年に読んだ本、ベスト10

1位 チームバチスタの栄光/海棠尊

特に、海外古典ミステリにおいて『退屈』になりがちな『事情聴取シーン』をこれほど楽しく、巧みに、鮮やかに描けるものかと驚嘆した一作。機能美の極致。

2位 キングの死/ジョン・ハート

『家庭の悲劇』を描く、ロス・マクドナルドの正当後継者にして進化系のジョン・ハート。
暴君であった『キング(父)』の死後、残された子供たちは新たな人生を歩み出す。

3位 影武者徳川家康/隆慶一郎

タイトルからして色モノかと思ったら大違い。徳川家康の影武者となった中年主人公、世良田二郎三郎の第二の青春。ヒロイン(正室・側室)たちにもモテモテで色々羨ましいw


4位 ブレイブ・ストーリー/宮部みゆき

4位、というほど素晴らしいかどうかはわからないのだけど、実はこの小説、僕が高校生の頃に書こうとして途中で投げ出してしまった作品とプロットがそっくり同じなのだ。
凡人の僕にはできなかった作品化を成し遂げた、というのもおこがましい話なのだが、矛盾なく、楽しく描けていて満足した。あー、やっぱりプロは違うなー(遠い目)


5位 赤毛のレドメイン家/イーデン・フィルポッツ

旧き良きロマンス小説の香りを漂わせる、古典ミステリが5位にランクイン。ハズレの古典ミステリばかりを引いていた当時に読んだこともあって、古典ミステリなんて読まなくてもいいんじゃ?と思っていた僕の熱を再び温めてくれた。……何を書いてもネタバレになってしまいそうなのでこんなコメントに。ほんとはあのキャラ(犯人)について書きたいんだがw 犯人、良かった。

6位 国盗り物語/司馬遼太郎

後編の織田信長編はイマイチ(とは言っても十分楽しいが)だが、前編の斎藤道山編はものすごく面白い。やってることは酷いのに、なんとも憎めぬ道山に惚れる。道山を見た後では、信長などヒステリックな小せがれにすぎぬ……。

7位 ミスティックリバー/デニス・ルへイン

ジミー、デイブ、ショーンは子供の頃よく遊んでいた幼馴染だった。25年後、ジミーの娘が遺体で発見される。刑事になったショーンが容疑者として目をつけたのは、デイブだった。痛ましくも鮮烈に記憶に残るミステリ。

8位 警官の血/佐々木譲

戦後三代にわたり警察官を勤めた一族を描く、大河小説。天真爛漫で魅力あふれる初代、陰鬱で酒に溺れた二代目、そして三代目。三代目の物語が薄いのが難だが、二代目までは面白い。


9位 毒入りチョコレート事件/アントニー・バークリー

毒入りチョコレート事件を巡って、素人探偵たちが大推理。最初の推理を2つ目の推理が覆し、3つ目の推理が2つ目の推理を覆していく構成ながら、それぞれの推理は部分的に当たっており、
『全推理の良いとこどり』を最終推理でする、という構成がまさにグランド・ルート的で美しい。
しかし、探偵の数だけ推理があるのでは?と思えてしまう構成もミソで、この最終推理でさえも誰かの推理の踏み台でしかないのかもしれない。



10位 マヴァール年代記/田中芳樹

中世ハンガリーを舞台にした架空戦記モノ。超名作とは言わないが、すいすい読めて結構楽しい。
特に1巻はとても面白い(2巻以降はパワーダウンしてしまうのだが)。



10作中ミステリが6つに、歴史モノが2つ(架空歴史モノのマヴァールも入れるなら3つ)。思ったより偏りましたね。
ミステリはたくさん読んだのでともかく、歴史モノは3作しか読んでいないのにそのうち2つがランクイン。
僕は歴史小説が大好きなのかもしれません。ただなぁ、1作1作が長いんだよなぁ。
影武者徳川家康は1800ページ級、国盗り物語は2000ページ級だったし。
面白ければ、このページ数も苦じゃないんだけど。