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CL準々決勝展望


☆パリ・サンジェルマン(突破確率64%)VSリバプール(突破確率36%)
   
パリ  攻撃 A- 守備 B+  面白さ A-    
リバプール 攻撃 B+ 守備 B-  面白さ B

チェルシーを完膚なきまでに叩きのめしたパリと、ガラタサライを退けたリバプールの一戦。
優勝した去年に比べ、パリの実力は落ちている。
GKのドンナルンマ→サフォノフは明らかにクオリティが低下しているし、
ハードスケジュールで怪我人も多い。
パリの問題は選手層の薄さで、主力と控え選手の間に実力差がある。
マルキーニョス、パチョ、ハキミ、メンデスは誰一人替えが効かない。
中盤はイ・ガンインやザイール・エメリといった代役が、負傷のファビアンの穴を埋めているが、
前線もデンベレがいないと、攻撃の形が作れない。

とはいえ、リバプールとの力関係ではパリの方が上だろう。
リバプールの弱点はパリ以上の選手層の薄さ。特に右SBはブラッドリーが負傷に追い込まれてからは、頼れる選手がいない。
そんな中、輝き続けているのがソボスライ。
優勝争いに絡めていないにもかかわらず、プレミアリーグの攻撃的な選手の中では最も素晴らしいと思っている。
大量の新加入選手でチームを刷新したが、期待に応えたのはエキティケだけ。
過渡期のリバプールの指揮官は本当にスロット監督で大丈夫なのか。
今シーズンのリバプールはCLにおいても優勝候補ではない。


 
☆バイエルン(突破確率59%)VSレアル・マドリ―(突破確率41%)

バイエルン 攻撃 S 守備 B  面白さ S
レアル   攻撃 A- 守備 A-  面白さ B-

今シーズンのレアルは『ガチャ』だ。
選手がバラバラに戦っているように思えたチームが、マンC戦では組織だった戦いを見せた。
クルトワのロングボールから、ハイラインの裏を執拗に突いた戦い方は、
バイエルンにも通用しそうな気もするが……。

ただ、バイエルンはマンCと比べてもより破壊力があり、縦に速く、守備陣のタレントも高い。
ハーランド依存のマンCと違い、ケイン以外からもバイエルンは得点を取れるのだ。
そして何より、マンC戦のレアルがこれからも観られるのか? その可能性はあまり高くない。


☆バルセロナ(突破確率52%)VSアトレティコ・マドリ―(突破確率48%)

バルセロナ  攻撃 S  守備  C+  面白さ S
アトレティコ 攻撃 A- 守備 B+ 面白さ B-

ハイリスク・ハイリターンの極致を行くバルセロナと、
シメオネ・ローリスクから遂に脱却したかに見えるアトレティコの一戦。

フリック監督が敢然と仕掛けるオフサイド・トラップは、失点のリスクと紙一重。
GKガルシアの負傷や、中盤の要デ・ヨングの不在も懸念材料だが、観ていて面白いという意味では
欧州でもNo1だ。

対するアトレティコも、今シーズンはシメオネ監督就任以来最も面白いサッカーをしているように映る。
ファンタジスタとして大成したグリーズマンと、右サイドを突破するジュリアーノ・シメオネ、
アルバレスにセルロト、マルコス・ジョレンテとアタッカーは枚挙に暇がない。
毎年毎年、守備的で退屈なサッカーを続けてきたシメオネ監督だけに、まだ全幅の信頼は寄せられないものの、ブルージュ戦やトッテナム戦の戦いぶりは、従来のシメオネサッカーとは一線を画すだけに、
果敢なアタッキングを見せてほしいところだ。






☆アーセナル(突破確率74%)VSスポルティングCP (突破確率26%)

アーセナル   攻撃 A- 守備 S  面白さ C
スポルティング 攻撃 B  守備 B- 面白さ C+

実力が最も離れているであろうカード。
ここまでプレミアリーグでもCLでも盤石の足取りを見せているアーセナルと、
ホームでの大逆転でボデ・グリムトを破ったスポルティングの試合。

アーセナルの強みは鉄壁の守備と、セットプレーでの異常な強さ。そして選手層の厚さ。
セットプレー以外で相手を崩し切る事ができない欠点はあるものの、崩せなくてもセットプレーで得点できてしまうので、弱みにはなっていない。
……まぁ、観ている僕としては全然面白くないのが欠点なのだけど。
今後のサッカーが、『セットプレーでしか得点が生まれない』ような潮流にならない事を祈りたい。

スポルティングについては詳しくないが、昨シーズンのヨケレシュが抜けた穴は大きい。
ルイス・スアレスは悪くないが、偉大な前任者に比べると……そのヨケレシュもアーセナルでは輝けていないけれど。



CLプレーオフ感想

☆ボデ・グリムト5-2インテル 面白さ C

グリムトは強いんだろう、とは思うんだけど
なんだかぬるっと勝利したなという印象。
ブルージュとか、ガラタサライのようなわかりやすい強さは感じなかった。
もっとも、次の相手はスポルティングCP。
これまたグリムトと似たような、
『強いんだろうけど、イマイチ強さを実感できないチーム』(主観)なので、
どうなるかはわからない。


☆ガラタサライ7-5ユベントス 面白さ B

ちょっと、一気に試合を見すぎたので注意力散漫だった。
無理せず、のんびり観るべきだった。反省。

で、ユベントスはマッケニー0トップという緊急事態。
このチームはユルディズとヴラホビッチが揃わないと辛い。
コープマイネルスの思わぬ爆発はあったが、スパレッティ新監督のチームはまだまだ
完成には程遠い。
ガラタサライも、ザネやギュンドアンが不在ではオシメーンの個が生きなかった。
生きなかった、と言いながら7点も取ってるんだから、この感想もどこまで信憑性があるかは
疑わしいけど。
新加入のラングは頑張っていた。

第二戦、絶望的な状況の中、最後まで戦い続けたユベントスと、それを拍手でサポートした
ユベントスファンには感動した。
あと、ケリーの退場はどう考えても厳しすぎる。

☆ニューカッスル9-3カラバフ 面白さ A-

ニューカッスル特有のゲーゲンプレス+ショートカウンターが猛威を振るい、
最初の45分だけでゴードンが4得点、5-0と、
ニューカッスル・ハリケーンに巻き込まれたカラバフはズタズタに切り裂かれた。
カラバフが弱いのかもしれないが、ニューカッスルのやりたい事が全て詰まった展開で、
文字通り相手にならなかった印象。



☆レアル3-1ベンフィカ 面白さ C

シェルドルップの縦への突破も見られず、人種差別の印象だけを残して去った
ベンフィカには失望しかない。

レアル側も、クルトワ神とエムバペ、ヴィニシウスに期待するだけのサッカーで
チームとして機能していない。
レアルだけが起こせる『CLの奇跡』は脅威だが、そういった超常的(?)な力に期待するにしても、
次のマンC戦に勝つのは難しく、ここを突破できても優勝は望めそうにない。

☆アトレティコ7-4ブルージュ。 面白さ A-

グリーズマン、ルックマン、セルロトの前線3枚の破壊力は、シメオネ・アトレティコらしからぬ凄まじさ。
一方、こちらもシメオネ・アトレティコらしからぬ4失点は今後の課題。
上位に進出できるかは不明だが、次戦のトッテナムよりは遥かに力が上だと思う。
ブルージュも、アタランタを破った去年に引き続き、好チームだった。
目立ったタレントがいない中、これだけのサッカーができるのは素晴らしい。
面白い試合だった。


☆パリ・サンジェルマン 5-4 モナコ  面白さ B

明らかに力の差を感じたマッチアップでしたが、2試合連続モナコは退場者を出し、
それにもかかわらず1点差で終わったのは意外。

ただ、パリは去年と比べると1・5ランクは落ちる。
GKのサフォノフ(シュバリエ)はドンナルンマのような偉大なGKではない。
最終ラインこそ昨シーズン通りの陣容だが、
中盤は鉄板の3枚(ヴィティーニャ、ネベス、ファビアン)が揃わず、
前線もデンベレが昨シーズンほどの威圧感はない。
オフシーズンがほとんど取れなかったのも大きく影響しているだろうが、
今年のパリをCLの本命には推しづらい。


モナコに関しても昨シーズンよりも力が落ちているように映るが、
ポコニョーリ新監督就任から少し経ち、徐々に力を取り戻しつつある。
しかし、攻撃のタレントで怖いのはバログンのみ。(アクリウシュ、ゴロビンも悪くないが)
フランスリーグでも現在(記事を書いている時点)で5位と、振るわない。

2026ワールドカップ 簡易展望 2026.1月ver

まだ全ての参加国も決まっていないので、読み飛ばし推奨。


突破確率(3位の上位8チームが突破できるし、まだ決まっていないチームもあるので適当ですが)

・グループA

メキシコ 90%
韓国   70%
欧州パスD(デンマークを想定) 60%
南アフリカ 30%

開催国の一つ、メキシコのために誂えられたグループであり、彼らにとって突破はマストだ。
2番手は恐らくアジアNo2の韓国と欧州パスDの勝者が争うだろうが、今大会は3位に回っても突破の可能性が高いのでかなり緩い。
アフリカ勢の中では確実に見劣りする南アフリカも、このグループ・このレギュレーションならチャンスはあるかもしれない。



・グループB

スイス 80%
欧州パスA(イタリアを想定) 70%
カナダ 70%
カタール 20%


開催国の一つ、カナダのために誂え……られてはいない。
黄金時代は去ったものの、欧州中堅上位の地位を確立したスイスの突破は固いだろう。
欧州パスAの国次第だが、イタリアが来ようものならカナダにとって難しいグループになる。
カタールはアジア勢の中でも最弱に近い。

・グループC

ブラジル 99%
モロッコ 80%
スコットランド 40%
ハイチ  20%

ブラジルの敗退は全く予想できない。
2番手は、アフリカ勢最強の座をセネガルと争うモロッコか、
(プレーオフ組を除いた)欧州勢では最弱のスコットランドか。
ハイチは北中米カリブ勢の中でも最弱クラス。


・グループD

アメリカ 85%
欧州パスC(トルコを想定) 60%
パラグアイ 50%
オーストラリア 30%

開催国アメリカのために誂えられたグループ。
2番手は南米6位のパラグアイか、欧州パスCか。
オーストラリアは明らかに全盛期を過ぎ、力は衰えているが、同じく衰退期にあった前回大会ではデンマークを蹴落としてベスト16に上がった。油断はできない。


・グループE

ドイツ 90%
エクアドル 70%
コートジボアール 60%
キュラソー 20%

比較的興味深いグループだ。
2大会連続グループリーグで涙を呑んでいるドイツも、さすがに今大会は突破できるのではないか。
しかし南米2位で通過してきたエクアドル、アフリカ勢No3と思われるコートジボアールも曲者ではある。
キュラソーは全くの未知数。恐らく弱いと思われる、が……。

・グループF

オランダ 90%
日本  70%
欧州パスB(ポーランドを想定) 50%
チュニジア 30%

ポールポジションにいるのはオランダで間違いない。
アジア最強の日本はそれに続く位置にいるが、欧州パスBがどこの国になるかは注視したい。
チュニジアは丁寧なサッカーをする好チームだが、いかんせん小粒だ。

・グループG

ベルギー 99%
エジプト 50%
イラン  30%
ニュージーランド 20%

ベルギーにとっては笑いが止まらないグループだろう。
完全に全盛期を過ぎた彼らではあるが、この組み合わせなら突破は確実。
1中3弱とも言える組分けだけに2番手がどこかを占うのは難しい。
エジプトとイランは共に堅守速攻に活路を見出すチームで、攻撃力には乏しそうだ。
同じようなスタイルなら、サラーという飛び道具を持つエジプトが有利か。
ニュージーランドも堅守スタイルだが、こちらは前線のウッドへ当てる古式ゆかしいロングボールスタイルが見られそうだ。



・グループH

スペイン 95%
ウルグアイ 75%
カーボベルデ 40%
サウジアラビア 40%

2強2弱だろう。
優勝候補に名が挙がるスペインはもちろん、ビエルサ監督率いるウルグアイにも注目だ。
戦力的に厳しいサウジアラビアだが、2018はモロッコ、2022はサウジを率いて見事なサッカーを見せたルナール監督だけに、期待したいところ。
カーボベルデは全くの未知数で、アフリカ勢でも南アフリカに次いで弱そうな気はするが、カメルーンを倒して突破してきた事を忘れてはならない。


・グループI

フランス 90%
ノルウェー 75%
セネガル  70%
大陸間PO(ボリビアを想定) 20%

死のグループと呼ぶには大げさだが、今大会で最も難易度の高いグループだろう。
とはいえ、デシャン監督のフランスが崩れる姿は想像しづらい。
白熱する2番手争いは、欧州予選でイタリアを粉砕した新星ノルウェーか、
アフリカ選手権を制したセネガルか。
怪物ハーランド次第な気がするノルウェーよりも、セネガルの方が安定感はありそうだが……。
大陸間PO組はどこも数合わせ以上のものではない。


・グループJ

アルゼンチン 99%
オーストリア 80%
アルジェリア 45%
ヨルダン   10%

恐らく2強2弱の構図になりそうだが、アルジェリアの力が読めない。
前回優勝のアルゼンチンの突破は確実だろう。
レッドブル・スタイルを作り上げ、数々の弟子を育てたラングニック監督率いるオーストリアのサッカーは見逃せない。
侵略に喘ぐヨルダンは、母国に希望を届けたいが、苦しい。


・グループK

ポルトガル 99%
コロンビア 90%
ウズベキスタン 25%
大陸間PO(コンゴを想定) 30%

ここもはっきりとした2強2弱だ。
諸刃の剣ロナウドの扱いに苦慮するポルトガルだが、このステージは安泰。
南米組のコロンビアと共に突破を決めるだろう。
DFクサノフやFWショムドロフといったタレントがポツポツ出てきているウズベキスタンだが、
はっきりと力が落ちる。
大陸間PO組もまた同様だ。


・グループL

イングランド 95%
クロアチア  70%
ガーナ    55%
パナマ    45%

クロアチア、ガーナの実力が読みづらいグループだ。
1番手はイングランドで決まり。今大会も優勝は難しそうだが、ベスト4を狙える力はある。
問題は残り3チームだ。
2018に全盛期を迎えたと思われたクロアチアは、2022でも不屈の精神力でベスト4に進出した。
だが若手の突き上げもなく、さすがに40歳を迎えたモドリッチや、ペリシッチらに頼るのは苦しいか……。
セメニョ、クドゥス、トーマスとタレントを揃えながら近年低迷しているガーナも、よくわからないチームだ。
パナマは北中米No4。強いチームとはお世辞にも言えないが、ハイチやキュラソーに比べればだいぶ歯ごたえがありそうだ。
ただ、ラフプレー癖があるため、自重してほしいところ。


現時点でのベスト4予想は

スペイン
アルゼンチン
フランス
イングランド

ベスト8は

ポルトガル
ベルギー
オランダ
ノルウェー

ベスト16は

ブラジル
メキシコ
パラグアイ
スイス
ドイツ
イタリア
クロアチア
アメリカ


になっています。面白みのない予想ですけど。
ベルギーの組み分け、マジで恵まれすぎてる……。

プレミアリーグ前半戦総括

今シーズンのプレミアリーグは11節を消化。
大体の様相も見えてきたことだし、ここまで相当な試合数を見てきたわけだけど、
ここからは(11節までの)半分程度に観る試合数を減らすので、ここらで総括しておきたいと思う。
似たような記事を既に乱立させている気もするが、ここで一息つくということもあり。
昇格3チームとボーンマス、ウルブスの5チームについては観た試合数が少ないため、省く。
(サンダーランドとボーンマスは触れるべきチームな気はするけど、まぁ仕方ない)

残り15チームを上から紹介するが、独断と偏見にまみれているので異論反論は大いに認める。
(特に面白さのところは、酷いものである)


☆1位 アーセナル 勝ち点26  攻撃 A- 守備 S  面白さ C-


11試合で5失点。今シーズン最も優勝に近いのはアーセナルだろう。
数字だけでなく、ピッチ上のパフォーマンスでも最も隙が感じられない。

最大の武器は守備ブロック。
左から、カラフィオーリ、ガブリエウ、サリバ、ティンベルと組む4バックは盤石で、
GKラヤの出番はほとんどないほどだ。

中盤は新加入のスビメンディとデグラン・ライスの2枚が素晴らしく、残りの1枚をウーデゴール、もしくはエゼがアタックを担当する。
両翼のサカ(マドゥエケ)&マルティネッリ(トロサール)、特に右サイドは素晴らしい。
前線のヨケレシュはまだまだだが、逆に言えばその状態で首位を快走している。
端的に言って、「強い」。

ただし、退屈である。リスクを取らず、最強クラスのセットプレーで得点の大半を取り、
守備も固いので面白くないのも致し方ない。


☆2位 マンチェスター・シティ 勝ち点22  攻撃 A+ 守備 A-  面白さ A

ファンなので、バイアスはあるかもしれないが、やはりプレミアリーグでは見ていて一番面白いチームだ。昨シーズン比ではロングボールが増えたとはいえ、まだまだ流麗なパスサッカーは健在だ。
守護神ドンナルンマの加入は大きいが、新加入組は現時点では総じて低調。
最終ラインは怪我人が多いが、左からオレアリー、グバルディオル、ディアス、ヌネスが担当する事が多い。
センターバックの控えはストーンズも頼りになるが、アケ―はパス精度が高くなく、
サイドバックは右のクサノフは怪我前は良かったもののサンプル試合数が少なく、
左のアイ・ヌーリも輝いていない。
中盤は大黒柱のロドリが負傷中。一方で新加入のラインデルスとフォデン、ベルナルド・シルバは良い。
サイドは好不調の波が激しいが、凄い時のドクはロナウジーニョを髣髴とさせる。
右のシェルキ、もしくはサビーニョはまずまず。
このチームは、ハーランドの決定力がもの凄い。
彼が健在な限り、毎試合ゴールが期待できる世界最高峰のフィニッシャーがマンCを再び頂点に導けるだろうか。


☆3位 チェルシー 勝ち点20  攻撃 A 守備 B+  面白さ B+

現在3位だが、あまり伸びしろを感じない3位……というとチェルシーファンに怒られるだろうか。
チェルシーの武器は中盤で、カイセドとエンソの2枚がもたらす安定感は替えが効かない。
左サイドのネトは安定して良く、右サイドのエステバンは波があるものの大いに期待できる。
トップ下を担当するはずのパーマーが負傷中なのは大きく、エンソを1列前に出し、ギュスト(もしくはリース・ジェームズ)をボランチ起用するケースが多いが、潰し屋以上のものではない。
前線の新加入ジョアン・ペドロもスーパースターではないが、好選手だ。
ただし、控えの層は薄い。
そして、最終ラインは左のククレジャ以外は素晴らしいとは言えない。
特にGKのサンチェスは、弱点に思える。


☆5位 トッテナム 勝ち点18  攻撃 B 守備 A-  面白さ C-

フランク新監督の到来で、トッテナムは強くなり、そして退屈になった。
劣化版アーセナル、などと言うと怒られてしまいそうだが、セットプレー頼みな点と、守備的なアプローチは似た印象を受ける。
守備面は申し分なく、特にGKヴィカーリオとCBペアのファン・デ・フェン&ロメロは固い。
マッチョで硬質な中盤、ベンタンクール&パリーニャ&マタール・サールの3枚のフィルター効果もあって、ガチガチだ。
右のポロは(26歳の中堅だけど)更に成長が期待できそうで、左のウドジェ(スペンス)もまずまず。
ただ、攻撃面が頼りない。
マディソン、クルセフスキの負傷が大きく、創造性を注入できる2人がいないのは厳しい。
右サイドアタッカー、クドゥスのドリブル突破は良いし、中央のリシャルリソンはテクニカルな好選手だが、得点力があるとは言えない。
左サイドのジョンソンはフィジカルでやや一本調子。
個人的にはフランスの新星テルに期待しているが、フィニッシャーの欠如は由々しき事態だ。


☆6位 アストン・ビラ 勝ち点18  攻撃 B 守備 B+  面白さ B-

エメリ監督のカラーとも言えるが、どうも掴みどころのないチームだ。
中盤から前はまだベストメンバーが固まっておらず、ベルギーの2人、ティーレマンスとオナナ(特に前者)は出場時間も長くない。
中盤で気迫を注入しているのは主将のマギン。
最終ラインは守護神のマルティネスも含め、パウ、コンサ、キャッシュ、ディーニュとそこそこの好選手が揃う。
6位だった昨シーズンよりも印象は悪いのだが、それでも成績を残しているのはさすがだ。


☆7位 マンチェスター・ユナイテッド 勝ち点18  攻撃 B+ 守備 B-  面白さ B-

前線3枚を刷新した新生ユナイテッドの中で、期待を超える活躍をしているのがムベウモだ。
だが、ムベウモ&クーニャ&シェシュコの3枚は、リーグを奪還できるほどのタレントではない。
特にシェシュコは戦力になり切れておらず、このままではホイルンドの二の舞である。

ここ数シーズンはブルーノ・フェルナンデスの超人的な活躍で、何とか勝ちを拾っていた印象だが、
今シーズンのブルーノはそこまで好調には見えない。
それでもまずまず勝てているのだから状況は好転しているようにも思える。
ただ、カゼミーロとブルーノ以外はタレント力が高いわけではなく、この二人も絶好調ではない。
右のディアロもこれからだし、左のドルグはそこそこの選手という印象。
最終ラインの3枚も固まっていないが、マグワイア、デリフト、ヨロ、ショーあたりが担当している。
ゴールマウスには新戦力のラメンスが陣取っているが、この補強はヒットだ。


☆8位 リバプール 勝ち点18  攻撃 A- 守備 B  面白さ A-

完全リニューアルと呼べる大型補強を敢行したが、アーセナルと違い、ほとんどの駒がまだ戦力になっていない。
合格点をあげられるのは前線のエキティケくらいだろうか。
補強の目玉だったヴィルツはまだどう活かすかを模索している段階で、イサクは全く戦力になっていない。
スロット監督にも迷いがあるのか、スタメンを固定できていないのも安定感を欠く要因だろう。

このチームで最も輝いているのは、満場一致でショボスライだ。
トップ下で起用すれば攻撃のエースとなり、駒不足の右サイドバックも難なくこなす。
不調と言えるチームで、彼だけはステップアップを遂げたと言える。
サラーは不調から脱しつつあり、マカリステルとフラーフェンベルフの指揮する中盤は問題がないはず。無理にヴィルツを入れる事で、バランスを崩している気がしてならないが、少しずつでも使っていかないといけないのだろう。
最終ラインはアリソンとファン・ダイクの二大巨頭は世界最高峰だが、アリソンは負傷してしまった。
それを機に、チームが調子を崩したのは偶然ではない。
コナテは不調で、左サイドのケルケズは悪くないが、そこそこ止まり。
右のフリンポンは負傷なのか出番がなく、ブラッドリーはなんとか健闘している。
ロバートソン&アーノルドがあまりにも偉大すぎたため、当時のチームと比較すると見劣りしてしまうのは仕方がないか。


☆10位 クリスタルパレス 勝ち点17  攻撃 B 守備 A  面白さ B-

無敗記録が途絶えた途端に調子を崩してしまったが、本来の実力から言えば悪くない前半戦だったと言える。
GKヘンダーソンと、グエイ、ラクロワ、リチャーズの3枚、左のミッチェルと右のムニョスも機能しており、安定感は申し分がない。ただ、スタメンが堅い分、控え選手には不安がある。
攻撃は鎌田が素晴らしく、イスマイラ・サールの飛び出しも良くてチャンスメイクがきちんとできており、相手最終ラインの裏を突くマテタの動き出しも良いのだが、そのマテタがシュートを外すシーンが目立つ。
マテタとハーランドを交換すれば、順位もマンCと逆だったかもしれない。


☆11位 ブライトン 勝ち点16  攻撃 B- 守備 B-  面白さ C+

順位は申し分ないのだが、デ・ゼルビ監督の頃と比べてしまうとエンタメ性に物足りなさを感じる。
オランダ人の多い守備陣は、守護神フェルブリュッヘンに安定感があり、ファン・ヘッケとダンクのCBペアも良い。
中盤はバレバとアヤリで安定していて、サイドのミンテ、前線のウェルベックも良い。
特にウェルベックは、第二の春を謳歌している。
三苫の不調は残念だし、ジョアン・ペドロの抜けたトップ下も穴は埋まっていないが。


☆12位 ブレントフォード 勝ち点16  攻撃 B- 守備 C+  面白さ B

異彩を放つロングスロー殺法で、存在をアピールしている中位チームだ。
セットプレイコーチから昇格したアンドリュース新監督の真骨頂で、
カヨデにシャーデとスロワーの飛距離がえげつなく、アイェルが落としたボールをイゴール・チアゴ(もしくはダンゴ)あたりがゴールに叩き込む形は再現性が高い。
こんなチームばかりになるとさぞ退屈なスポーツになってしまうだろうが、現時点ではまぁ面白いと言えば面白いかもしれない。

スローインの話を除くと、守護神のケレハー、中盤のヘンダーソンの元リバプールコンビと、前述のイゴール・チアゴは頑張っている。
ダムスゴーが魔術を発揮すれば、スローイン以外でももっとチャンスが作れそうだが……。


☆13位 エバートン 勝ち点15  攻撃 B- 守備 B  面白さ B

要所に好タレントを要するTHE・中堅と呼べるチーム。
GKピックフォード、両翼のグリーリッシュ&エンディアイエのクオリティは高い。
1トップのベト(もしくはバリー)がポストプレイを担当し、攻撃の形はできているので、意外と見ていて楽しい。
ただし、フィニッシュには難があり、得点には繋がっていない。


☆14位 ニューカッスル 勝ち点12  攻撃 B 守備 B  面白さ B

良いサッカーをしているにも拘らずなかなか勝てなかったところ、直近のブレントフォード戦は内容まで悪くなってしまった。
司令塔のトナーリとダイナミズムのブルーノ・ギマリャンイスは持ち味を発揮しているし、
左サイドアタッカーのゴードンも良く、中央のヴォルテマーデは得意の空中戦でゴールを重ねている。
右サイドは負傷なのかエランガの出場が少なく、大金を叩いたウィサは全く出番がない。
最終ラインもポープ、シェア、バーンにトリッピアーと、悪くない。
やはりこの順位にいてはいけないチームだが……。


☆15位 フルハム 勝ち点11  攻撃 C+ 守備 B-  面白さ C+

これまた、THE・15位といった内容・陣容だ。
よく組織されてはいるが、タレント力は乏しい。
イウォビが躍動すればゴールの期待が膨らむが、属人的だ。
守護神レノには安定感があり、大きく崩されてもいないため、残留はできそうではあるが。


☆18位 ウェストハム 勝ち点10  攻撃 C+ 守備 C-  面白さ C

10位あたりを狙えるだけのタレントはいるのに、酷い……としか言えない。
このチームは長らく、タレントはいながら組織力に乏しいシーズンを繰り返しており、
今シーズンに始まった事ではないのだが。
中盤で輝きを放つパケタは見ごたえのある選手だ。


☆19位 ノッティンガム 勝ち点9  攻撃 C+ 守備 C  面白さ C-

自業自得の低迷で、頭を抱えるしかないシーズンだ。
戦犯は明らかにマリナキス会長で、ヌーノ→ポステコグルー→ダイシと監督選びにも一貫性がない。
そのダイシ新監督が就任したマンU戦から内容が良くなり、降格ゾーンから抜け出せそうではある、が……。
ギブス・ホワイト、エンドイェ、ハドソン・オドイにウッドと、中盤から前はタレントが揃っているので、当然と言えば当然だ。
最終ラインもセルスはまずまず良いGKだし、ムリーロ、ミレンコビッチも悪くはない。
会長が監督とうまくやれれば問題ないはずだが、この会長のもとでは毎シーズン不安定な姿を晒すのだろう。




と、いうのがここまでの僕の感想。
観たいなと思うのは、強豪ではマンC、リバプール、(調子のよい時の)チェルシー、
中堅ではエバートン、クリスタルパレスあたり。
その辺を中心に観る事にして、だいぶ試合数をカットしようかなと思っているところです。

今シーズン、セットプレイからの得点ばかりで正直つまらないっす。


ジダンにお薦めする、ポエジーを感じる選手・チーム(現役)

往年の名選手ジダンが、現代のサッカーには「美しさ」が欠けていると語りました。
まさに、僕も感じているところです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cfe32a7d5942a55e9c494a6afaaaf18185c3078a

ただ、美しさというのは私的なものであり、データで表しにくいものでもあります。
そこで、そんなジダンにお薦めしたい(?)美しい選手・チームを勝手に推薦します。


マンチェスター・シティ

グァルディオラ監督のパスサッカーは、壮大なオーケストラのよう。
守備戦術が発達しすぎている現代においても、彼の追い求めるサッカーは輝いています。
タクトを振るうピッチ内の指揮者はロドリ
そして、各選手を繋ぐ潤滑油はベルナルド・シルバです。
左サイドでは、グァルディオラサッカーでは珍しい、ソリスト・ドリブラーのジェレミー・ドク
この3人が、マンCの美しいサッカーを支えている選手たちだと思います。
その美しさを、結果という形に繋げるのは怪物ハーランド。
フィジカルモンスターなので、『詩』とはまた違うと思いますが、やはり大切な選手だと思います。


マルティン・ウーデゴール(アーセナル)

実利的なアルテタ・アーセナルには美しさをほとんど感じません。
しかし、ウーデゴールがピッチにいると、微かにファンタジーを加えてくれます。
右サイドのブカヨ・サカも、単独で突破口を切り開ける選手。
また、偽10番としてのカイ・ハベルツは非常にテクニカルな選手ですが、残念ながら故障中です。


サンドロ・トナーリ(ニューカッスル)

ロドリのように、中盤でパスを配るタイプの芸術家は、現代サッカーでも生き残っています。
その中でもとりわけ優雅さを感じるのがトナーリ。
彼こそがピルロの後継者であり、最も美しい「5番」です(背番号は8だけど)。



バルセロナ

ハンジ・フリック監督のギリギリを攻めるハイライン・ハイプレスサッカーは、
現在、世界で最もワクワクさせるサッカーを見せてくれています。
ピッチ内の指揮官はフレンキー・デヨングとペドリ。
右サイドのヤマルは華麗に、左サイドのラフィーニャはダイナミックにサイドを切り刻みます。


ヴィニシウス(レアル・マドリ―)

ブラジルサッカーには今でも、アイソレーションを得意とするドリブラーが生まれてきます。
一世代前(と言ってもまだ現役ですが)ならネイマール。(その前ならロビーニョ。ロナウジーニョ)
そして現在はヴィニシウスが該当します。

ただし、この手のドリブラーは現代サッカーだと今一つ輝きを放つことができません。
それがブラジル代表の限界にもなっているし、ジダンが嘆く要因の一つにもなっていると感じます。


バイエルン・ミュンヘン

バンサン・コンパニ監督が率いるバイエルンは、バルセロナにとても近いスタイルです。
そのバイエルンで踊るようなステップを見せているのが、右サイドのマイケル・オリース。
近年のフランスにはいなかったタイプの、独創性とスピードを持ち合せた芸術家で、ロナウジーニョみを感じさせる選手です。


パリ・サンジェルマン

昨シーズン、欧州王者に輝いたルイス・エンリケ監督のパリは、バイエルンやバルセロナほど超攻撃的ではありませんが、非常にバランスの取れた中盤3枚が機能美を感じさせる好チームです。
チームの指揮者はヴィティーニャ
そして、サイドから切れ味鋭くカットインしてくるのがクバラツヘリアと、ブラッドリー・バルコラ
特にクバラツヘリアは、ロッベンのDNAを引き継ぐ完成されたサイドアタッカーです。


ケビン・デ・ブライネ(ナポリ)

チーム単位ではなく、個人単位で考えた場合、現代サッカーで最もファンタジーを感じる選手は、ナポリのデ・ブライネ。
他の誰にも見えない狭いパスコースを見つけ、針の穴を通すようなキラーパスを繰り出せるファンタジスタ。ジダンの語る『失われた10番』こそがこのデ・ブライネです。
一世代前ならダビド・シルバ。
ジダンが語るように、このタイプの選手がほぼ見られなくなったのが、個人的にはとても寂しく感じます。


ルカ・モドリッチ(ミラン)

既に40歳を迎えていますが、未だに衰えを見せないのがミランでタクトを振るうモドリッチ。
最終ラインからボールを引き出し、前線に繋げるオフ・ザ・ボールの動きと、シルクのようなタッチは必見です。

リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)

世界最高の選手であり、サッカー史上に間違いなく名を残す名選手。
全盛期は過ぎましたが、ドリブル、パス、スペースメイク、裏抜け、フィニッシュと、攻撃面の全ての能力に優れ、同世代のクリスチアーノ・ロナウドに比べて、より技巧的な選手です(クリロナはフィジカルモンスターのイメージ)。
アルゼンチン代表でメッシの相棒を務めていた、アンヘル・ディ・マリアは、
ジダンにとってのピレスのような、頼れる副官でした。


最終ラインの指揮官たち

マンCの最終ラインの、ジョン・ストーンズルベン・ディアス
リバプールのフィルジル・ファン・ダイク
パリ・サンジェルマンのマルキーニョス
彼らから『魔法』を感じる事はありませんが、優雅にチームを指揮するその姿には見応えがあります。
フンメルスの系譜を継ぐ選手です。


と、こんな感じでしょうか?
2000年頃は、リバウドにストイコビッチ、レコバ、ハジ、オコチャ、ミカエル・ラウドルップ、ザホビッチ、ベーロン、ロシツキーなどなど各チームに魔術師がいたものですが、
今は辛うじてメッシとデ・ブライネが10番タイプで、ファンタジアを持ち合せている選手でしょうか。
寂しいですねぇ(昔は良かったおじさん)
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