ゲーム関連

アマカノ1 感想

70点。
恐らく好きな人は好きなんだろうな、と感じるキャラゲー。
物語はほぼ何も起こらず、主人公とヒロインがイチャイチャしているのをひたすら眺めさせられる作品。
テキストはそこそこ読みやすいけれど、場面転換の直前の文章が「~のだった」の連発なのでそこは改善してほしかったです。


☆総評(前置き)

まず最初にこの作品が、「僕向きではない」のは最初から分かっていた事。
なので、そこをあまりつついても仕方ないよなぁと思いつつ、シナリオは「ない」です。
結局ドラマがないと、キャラクターに思い入れも生まれづらいから、
feeの『10年後もずっとずっと好きなヒロイン』にはならないのです。
じゃあなぜプレイしたのかというと、珍しく忙しくて、
前後の展開を覚えていなくても隙間時間にプレイできるゲームがしたい、と思ったからなのでした。

後は抜きゲーのつもりでエロに期待した、というのもあるんですけど、無理やり系のプレイが好きな僕には刺さらなかったですね。
シーン数自体はそれなりにあるので、抜ける人は抜けるんじゃないかと思います。
個人的には好き好きキスぅ……唾液があまぁい、あなたがほしいのっ、中に注いでぇ! みたいなHシーンばかりなので、もうちょっとバリエーションが欲しいです。

主人公は普通にいい奴なので、主人公にヘイトが向くことはなく楽しくプレイできるのも、多分良い……んじゃないかなぁ。
このタイプの作品で、一番好きなヒロインが七沢由仁(ラブリケーション1)。
その理由が、クズ変態主人公に酷い目に遭わされながらも健気に尽くすいじらしさに惹かれた、という僕にとっては、ひょっとしてクズ主人公の方が楽しい可能性もあるにはありますが……いやでも、まぁね。


個人的に『勿体ないなぁ!』と感じたのは、告白周り。
好感度が100%になっても敢えて告白せず、ヒロインからの告白を待つ、という選択があるのに、
『両片想い』のこそばゆさを感じるイベントが全くないのは、明確に減点ポイントでした。
【あれ、お互い両想いだよね? でもこの関係性も壊したくない、だけど恋人にもなりたい、相手はどう想っているの?】みたいな、そういうのをやってくれよ!! 

また、狙ったヒロインを選択しまくらないと攻略できない造りも、個人的にマイナス。
3人のヒロインを追いかけて、好感度100%にしておいて、どのヒロインが告白してくるかを待つ(場合によっては告白を断る)みたいな、そういう楽しみ方も個人的にはしたいです!!
一途に一人のヒロインを追いかけるのはもちろん、そうじゃない動きをするとイベントが変わるとか、さぁ。
んー、書いていて、聖先輩が更にメンヘラ化しちゃいそうな気がしてきたけど。

そんなわけで、多分『こういうのが好き』な人は満足できる作品だろうなと思いつつ、
そこから外れる僕にとっては、惹かれるものが少ない。
しかし、ギブアップせずにコンプできるくらいには楽しんだ作品でした。

それでは、クリアした順(プレイ前の期待値の低かった順)にヒロイン感想を書きます。



☆高社紗雪ルート
評価はB-。
俗世に塗れない世間知らずな巫女姫、紗雪とそのパパにひたすら高社一族の流儀を叩き込まれるお話。

人々に距離を置かれていた紗雪が、初めての友だち(主人公)のおかげでクラスに溶け込めるようになるという展開。
その過程で、親バカ紗雪パパが「試練」と称してモブ氏子をけしかけ、主人公を屋根から突き落としたりとどう考えても傷害罪。けれど、主人公が警察を呼ぶ前に紗雪がブチギレ、パパも反省して結婚、おめでとー、な物語です。

恋人として付き合う前からの『あなたさま』プレイは、さすが紗雪お嬢さま。
他ヒロインルート登場時でも主人公を『あなたさま』と呼ぶこのクラスメイト、
他ヒロインからはどう見られていたんでしょうね……?

まぁ、そんな恥ずかしいプレイも、世間ずれしていない巫女姫さまのイタかわいらしさではあるので、いいんじゃないかと思いました。
ただ、付き合った瞬間にもう『結婚』して相手の家業を継がないといけない、という縛りは重いなというのがどうしても。
『結婚』やった💕って思えるプレイヤーには良いのでしょうけど。

それと、『オナニー』と『セックス』は全然別物なので、
他人様のエロ本を捨てて、『性欲処理は私でして!』とか言われても、ありがた迷惑です!
セックスともなれば、やっぱり相手に気も遣うし、体力も使うし、それこそ鬼畜プレイもまずできないしさ……。



☆星川こはるルート
評価はB。
アホの子かわいい後輩、こはるちゃんにひたすら懐かれ、ペロペロ舐められるお話。

紗雪ルート以上に何にも波乱が起きないけれど、こはるちゃんがかわいいので一番ストレスなく、するすると読めました。
わんこのようなこはるに懐かれたい人生でした!
あそこを舐めるヒロインは多いけど、顔をなめまくってくるヒロインは少ないです。かわいいですね!

恋人なんだから、後輩扱い(ちゃん付け)しないで! と言うくせに、
自分は主人公のことを「センパイ」と呼び続けるところも、アホの子かわいいです。
こはるちゃんマジ天使。


☆上林聖ルート
評価はB-。
メンヘラ風味な愛の重い先輩、聖にひたすら愛を求められるお話。

んん……この子、なんでこんなに寂しさこじらせてるんだっけ……??
実はfeeは3ヒロインの中では一番この子に似ています。
(まぁ、紗雪に似ているプレイヤーはほぼいないでしょうが)

なので、好きな人相手にメンヘラになっちゃう聖の気持ちもわからんでもないです。
でもなぁ……これは面倒くさいなぁ……って思いましたw

ラストも、大学まで新幹線と私鉄を乗り継ぐみたいだけど、キャンパスライフ楽しめてるのかしら……。
主人公と一緒にいる事だけを優先して、青春投げ捨ててるように思えちゃうけど、まぁそれは余計なお世話か。




というわけで、こはるちゃんがかわいいイチャラブゲーでした。
以上です!

2025年にプレイしたゲーム TOP10

各ゲーム感想は大体個別に書いているので、ここでは一言感想のみ。


10位 金色ラブリッチェ

2025年はRPGばかりプレイしていたので、ノベルゲームでは唯一のランクイン。


9位 グノーシア

面白いのだけど、圧倒的にボリュームは少ない(2日でクリアしてしまった)


8位 オクトパストラベラー2

前作オクトラ1を正当進化させた作品。


7位 ユニコーンオーバーロード

やや大味なシミュレーションRPG。主人公のアレインが色んな女性キャラとフラグを立てていて笑った。


6位 ファイアーエムブレムエンゲージ

バトル面だけを見れば、相当面白い。ただし、ストーリー、キャラクターが極めて寒い。


5位 13機兵防衛圏

序盤に漂っていた『ワクワク』を考えれば、期待ほど伸びなかったなという印象。


4位 シカトリス

青春学園RPGとして、なかなか良質。演出などはチープだけど、それ以外は名作の風格。


3位 ドラゴンクエスト11

ここまでのドラクエの総決算的な作品。ドラクエシリーズの中では1、2を争うくらい好き。


2位 ファイアーエムブレム風花雪月

次作エンゲージと比べれば、ストーリー・キャラの良さは歴然。
ゲーム部分もエンゲージより面白いかも。


1位 トライアングルストラテジー

個人的シミュレーションRPG1位の「FFタクティクス」から王座を奪った、圧巻の戦国絵巻。
これを超えるシミュレーションRPGは10年に一度出るか出ないか、だと思う。



2025年は積んでいるRPGを精力的に崩したので、なかなかのラインナップを発表する事が出来ました。
1位の「トライアングルストラテジー」は、僕のゲーム史上でも有数の名作でしたし、
4位の「シカトリス」までは、標準的な年なら1位を狙える作品だと思います。

2026年もゲームの時間を確保して、面白い作品をたくさんプレイしたいです!

2025年にプレイした マダミスベスト10

1・天使がいた町
2・ある令嬢の幸せな結婚
3・流年
4・ブルーホールミステリー
5・そらとくじらのエンゲ
6・崩落、そして
7・サザンクロス20××
8・鬼哭館の殺人事件
9・廻光館殺人事件
10・南極地点X

金色ラブリッチェ ネタバレ感想

80点。

オーロ自体が金色というよりも、
オーロはあくまでサポート役として、ヒロインを金色にしている作品。

オーロの金色はゲーム開始前の野球時代に終わっていて、野球に戻るルートがなかったのは少しだけ残念でした(減点はしていません)。
まぁ、名サポーターとしてエロイナを、茜を、シルヴィアを支えるという役割は、
自分が主役として脚光を浴びる事と同じく、とても価値のあることだと思います。


★どうでもいいこと

やたらとテレビに対して辛辣だったり、後述する喫煙の話など、(不必要な)ライターの主張が多いのは少々気になりました。
野球の丸刈り批判については個人的に同意できたのですが、ライターの主張に同意できない場合、無駄にストレスを溜めるのであまり好きではないです。
多少接点のある「真剣で私に恋しなさい」のタカヒロほど酷くはないですが、悪い意味でのタカヒロみを感じてしまいました。

あと、オーロとその周囲の食生活が終わってるなと(叩きではないですw)。
チョコボールは良いとして、じゃがりこ等のお菓子、いやそれよりもカップ麺食べすぎだからw
僕が好きなカップ麺は辛辛魚と蒙古タンメン中本です(←誰も聞いてない)



★個別ルートとヒロインについて


☆エロイナルート B-

最初にプレイしたのは、姫騎士エルとイチャイチャするルート。
お堅いヒロインはそれほど得意ではありませんが、まずまず楽しめました。
妹のために、自分を犠牲にすることが当然だと思っているエルが、フェンシングを続けることを決めるお話。
2020年に五輪が開かれているのが、何とも趣深いですw
個別ルート以外だと、『お堅い委員長』キャラですが、委員長キャラはカミナル、城ヶ崎もいて委員長が渋滞しすぎている気がします。

あと、絶対音感持ちの天才ピアニスト、シルヴィアの姉が、ジャイアンレベルの音痴ということはありうるのでしょうか🤔?



☆栗生茜ルート B

なぜルートロックがかかっているのか、理由不明な茜ちゃんルート。
この子だけライターが違うので、ちょっと身構えたんですが普通に面白かったです。
茜ちゃんの扱いに関しては、むしろメインライターのさかき傘が酷い……。
個別ルート以外の茜ちゃんは、ただただ「バーニングーーーー」とか言っている寒い子でしたが、
個別ルートに入るとそんなセリフもなくなり、元気な頑張り屋さんになっていました。

キャラクター的には茜は【カッコつける事を求めてきそうな子(というか、一緒に頑張りましょう!的なキャラ)】で、玲奈は【バブみのある子(=ダメな自分をそのまま受け入れてくれるキャラ)】として設定されているような気がしたので、
それなら【カッコつけ続ける事】の光と影をこの2人のキャラルートで描いても良かったのかな、とは思いました。

☆妃玲奈ルート B

このルートは、オーロではなく投良くんの物語だった気がしました。
平凡な幸せを掴む物語で、ドラマチックではないけれど、これはこれでハッピーエンドかなと。
投良くんと妹ちゃんのカップルの話の方が読みたかった気はしましたがw

玲奈ちゃんはかわいいですが、ギャル語というのは流行り廃りのサイクルが早いので、
8年前に発売された本作のギャル(玲奈)は、随分と死語を使う痛い子に見えてしまいました(苦笑)。
「○○かよ」はさすがにつらい……。
彼女はバブみのあるキャラということになっているんですが、もっとその部分を描いても良かったと思います。
バブみよりも、しつこい下ネタキャラの印象が強いのが残念です……。
女性から女性へのセクハラというのもあるんですよ!
オタクに優しいギャルという属性自体は好きなんだけどな……。


☆シルヴィアルート C+

割と期待して4番に回したんですが、つまんなかったです……。
というのも、このルートはモロに理亜ルートの踏み台的位置にあったからです。
シルヴィルートでの迷走しているオーロくんの『カッコよさ論』が、理亜ルートの*シルヴィの一言で一蹴される展開なので、シルヴィルート自体が面白くないのは構造上仕方ないのかもしれません。


他のルートでもありますが、特にこのルートではやたらと【カッコよさ・カッコつける事】についての言及が多いです。

で、『カッコよさ』というのは【自分を誇りに思える、自己満足的なカッコよさ】と、【他者からカッコいいと評価された、他者評価に依るカッコよさ】の2つがあると思うんですが
オーロがこの二つをごっちゃにしているので、モヤモヤします。

シルヴィを蜂から救うのは、【自分を誇りに】の要素でしょうし、
理亜の生きざまなんてまさに【自分を誇りに】の要素ONLYだと思います。
(シルヴィにモテたいとか、歌姫になってキャーキャー言われたい、という理由【他者評価を気にしてのカッコつけ】で、オーロがシルヴィを蜂から救ったり、理亜が歌姫になったりしていたら台無しです)


ミナの言うテーブルマナーは逆に【他者評価】ONLYですし、『やせ我慢』や『カッコつけ』も基本はこちらですよね。
そんなんで説教されてもなぁと思います。


個人的には、自分を誇りに思える生き方は【(少なくとも、本人の中では)金色】だと思いますが、
他者評価に依ったカッコよさは【やりたい奴だけやれば?】と思っています。

プレイしていてオーロに
「【ステータス(外面のカッコよさ)】を磨け、内面は後から付いてくる!」的な『カッコよさ論』を浴びせられた気がしますが、
(そういう事もあるにせよ)自分とは考え方が違うので、終始白けてプレイしていました。


シルヴィの気持ちを無視して、勝手に【シルヴィに釣り合うために外交官になる!】と思いつめ、結果的にシルヴィとの時間を大事にできていなかった、物語中盤のオーロは最悪にカッコ悪かったと思います。
というか、最後まで外交官にこだわる理由がわからんかったよ。
ステータス的に釣り合って、仕事でもシルヴィと一緒にいられるから、という安直な理由で良いのかな?

シルヴィはかわいいですし、理亜ルートの後でシルヴィと結ばれてほしいなと思います。


*理亜ルート内で、シルヴィの
『ねえ央路、カッコいいってどういうこと?
人からカッコよく見られるってこと? ちがうわ。
自分がカッコよくいることよ』
という台詞があります。

これは、僕の考えるカッコよさとほぼ同じです。
ただ……これって、1つの作品を作ってそこで訴えるほどのテーマなのか? と言われると
個人的には「そんなの当たり前では?」という感想にしかならなかったです。


☆僧間理亜ルート B+

さすがグランドルートだけあって、一番質が高かったように思います。

オーロ(さかき傘)の煙草に対する姿勢が迷走していて『喫煙ファシズム』だとか、
「煙草吸っていい? に対して断る奴おる?」(僕は断ります。「向こうで吸ってください」と言います)
と無駄に嫌煙者を煽る一方、
理亜の事も喫煙【厨】という言葉を使うなど、なぜか八方に喧嘩を売っているのが気になりました。
そのせいで煙草が切れると苛々して八つ当たりする理亜への好感度も若干影響を受けましたが、
それでも普通にかわいいです。

「カッコつけない奴は生きる意味がない」的な台詞も「ハァ?」と思わなくもありませんでしたが、
まぁいいや。
煙草の種類がよくわからずにまごまごするコンビニ店員にすごんでいるところも……うん、もうよそう。いやでも、店員に横柄なのは最悪ですよ。なんでこんなシーン入れたんだろ。


彼女の置かれたシビアな境遇を考えれば、
喫煙もしたくなるかもしれませんし(どこで最初に喫煙を覚えたのかは気になりますが)、
人生に絶望して周囲に当たり散らしたくなっても何らおかしくないと思います。
その中で懸命に生きているのだから、それだけで【カッコいい】んじゃないかな、と思います。


【マリア・ビショップ】としての活動は、確かに社会的には【カッコいいと思われる事】ではあるでしょうが、
それよりも勇気をもって大好きなイチに想いを告げ、その後少し逃げ腰になりながらもイチと結ばれ、イチや城ヶ崎といった周囲の人間に当たり散らすこと無く精一杯生きた事こそが、理亜の魅力なんじゃないかなと。

マリアとしての活動は割とスッパリ辞めてしまう(負け惜しみかもしれませんが、『綺麗な(売れている)うちに辞めたい』というような事も言っています)のに対し、理亜としての生命活動は最期まであがいている事からもわかります。
『綺麗なうちに辞めたい』理論で言えば、とっくに自殺をしていてもおかしくはないですから。
イチやシルヴィ、城ヶ崎らと普通に過ごし、看取られて亡くなるまでの時間も理亜にとってはゴールデンタイムだったでしょうし、看取った側にとってもいつか黄金だと思える日が来る事を祈っています。

時計仕掛けのレイライン 朝霧に散る花 感想

シリーズ通しての点数は74点。

『朝霧』単体で69点。2作目がピークだったのはともかく、(中央値の低い)1作目より(中央値の高い本作の方が)退屈だったのは意外だった。毒にも薬にもならないファンタジー作品。
1作目『黄昏時』が71点、2作目『残影』が78点、3作目の本作『朝霧』が69点です。




『ミスト』と呼ばれる魔法道具(いわゆる、ドラえもんの秘密道具)が起こす騒動を解決していく、
連作短編スタイルで始まった1作目。
2作目もそのスタイルを踏襲し、エピソード5以降に舞台となる学園の秘密が終盤に向けて明かされていく。ここはなかなかワクワクしました。
そして本作は、2作目で広げられた風呂敷を畳む事に腐心した印象でした。


☆ストーリーについて

既に1・2作目の感想でも書きましたが、『黄昏時』のヒメちゃん人形事件、『残影』の身体入れ替わり事件、
『残影』のぴぃちゃんのエピソードは、【ちょっといい話】という感じで割と好きでした。
逆に言うと、シリーズ全体につけた74点は、ほぼこの3つのエピソードに捧げたものです。
この連作短編シナリオは『黄昏時』全5章と、『残影』の4章までの全9章。
当たりエピソードは3/9なので、あまり打率は高くないです。

そして、『残影』エピソード5以降~『朝霧』最終章までの全8章では一つの大きな事件が、
長編スタイルで描かれるわけですが……。
『残影』5・6章は面白かったです。けど……『朝霧』1~6章は……つまらなかったなぁ……。


やたらと『ミスト』が出てくるので、正直わけがわからなくなっているのが1つ。
おまけに、前作をプレイしてから時間が経っているので猶更。
『ミスト図鑑』、作ってくれませんか? なんかもう、何でもアリになってきていませんか?
って感じで、普通に展開をぼんやり眺めているだけでした。


☆没入感の弱さ

そもそも、この作品は1作目から没入感が非常に弱いです。
テキスト自体は決して悪くないのですが、キャラクターの掘り下げが弱い。
不快になるキャラクターもいなければ、ビジュアル以上の魅力を感じたキャラもいませんでした。
みんな薄っぺらいというか、なんというか。
イラストはかわいいですし、みんな悪い奴じゃないので、みんなかわいいと言えばかわいいんですけど……。

やりとりも笑いがあるわけでもなく(空気を壊すような、不快なギャグを入れられるよりマシですが)、とにかく無難of無難。

無難なので、特に思いっきり叩きたい部分があるわけではないんです。
この作品が嫌いなのか!?と聞かれたら、別に嫌いではない。

ただ、面白いか?と聞かれたら……んー。面白くは、なかったですね。

それと、これも『残影』の感想で書いたけども、ミステリとしては破綻しているので、
ミステリゲーの体裁をつけて、ランク発表されてもなぁ……というのは本作でも思いました。


☆その他

前2作の個別ルートが酷すぎるとか、エロシーンがおまけシーンにしかない、というのは
欠点だとは思いますが、特に評価に変更はありません。

そりゃ、エロシーンを作中に入れてくれた方が嬉しいですが、
『エロゲでやる必要ないよね!?』などとお気持ち表明をした結果、『そうやな。全年齢にするわ』と、
シナリオゲーからエロがなくなっていく方が悲しい(レイラインがシナリオゲーかどうかはおいといて)。
後日談だろうがなんだろうが、面白い作品のかわいいヒロインが、裸になってくれればそれでいいよ……。
おまけシーンですらエロがなくなるよりは、ずっと。

とはいえ、まぁメインルートにはエロスのエの字もありませんし、おまけシーンのHシーンも全然エロくないですね。
いや、シチュエーション的には悪くないものもあるんですが、抜けなかったんだからしょうがない。

個別ルートが酷すぎた問題は、『朝霧』に関しては関係ないですし。


☆どうでもいいこと

静春ちゃんと妹ちゃんのカップリングが一番好きだったかもしれない。Hシーンないんですか、そうですか。

僕は純愛至上主義ではないので、主人公が色んな子に手出ししても「いいぞもっとやれ!」としか思わないんですが、
この作品はあまりにもエロスが薄く、浮いた話もモー子以外にはないので、
久我くんは、モー子相手以外のエッチシーンは違和感がありますね。


☆まとめ

連作短編としては『黄昏時』に1つ、『残影』には2つ良エピソードがあり、
長編としては導入(『残影』5・6章)は面白かったですが、それ以降が退屈でした。

中央値『85』(朝霧)という点数を考えると期待外れ感が半端ないですが、
大きな欠陥はないと思うので、期待しないでプレイすればそれなりに楽しめるかなとも思います。
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