ドイツ イタリア ポルトガル フランス
失点 3 1 1 2
得点 11 9 6 1
GK レーマンC ブッフォンS リカルドB バルテズB
PK ドイツS イタリアD ポルトガルA フランスB
GKはブッフォンが最強。レーマンが最弱だ。ただし、PKになれば話は別。
CB メッツェルダーB- メルテザッカーB(ドイツ)
カンナバーロS ネスタA (マテラッツィB:イタリア)
メイラB カルバーリョA-(ポルトガル)
テュラムA ギャラスA(フランス)
最も中央部の守りが弱いのはドイツ。とは言え、ここまで上がってきたチームである。
この4チームの中で弱いというだけで、水準以上のレベルは誇っている。
最も守備が堅いのはイタリアだが、4チームそれぞれ守備力には自信があり、大崩れするようなことはないだろう。
ネスタは負傷を抱えており、出られない場合はマテラッツィが入る。
RSB フリードリヒ C ザンブロッタ A ミゲウ A サニョール A
ドイツDF陣の穴、フリードリヒだけが評価を大幅に下げた。
残りの3人はそれぞれ攻守共に安定感があり、このポジションでは世界屈指と言える。
LSB ラーム A グロッソ B- バレンテ B アビダル B-
一転して、こちらはラームの一人勝ち。ポルトガルとフランスに関しては、主に右サイドバックを積極的に上がらせ、左サイドバックは無難に守れる選手を用意しているのだろう。
グロッソは攻撃が得意な選手だが、左サイドの3選手と比べると見劣りするし守備力もやや劣る。
上からドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
DH フリングス 守備B- 攻撃B+
ガットゥーゾ 守備A 攻撃D
コスティーニャ 守備B+ 攻撃C-
マケレレ 守備S 攻撃D
ドイツのフリングスは本来攻撃的な選手。後の3人は文字通りの潰し屋である。
フリングスのパスセンスは特筆すべきものがあるが、もっと守備の強い選手を置きたいというのがクリンスマン監督の本音ではないだろうか。
闘志溢れるガットゥーゾ、コスティーニャも魅力だが、嫌らしさの点で世界最強の潰し屋マケレレにはかなわない。
CH なし
ピルロ 守備B- 攻撃A-
マニシェ 守備B- 攻撃A
ビエイラ 守備A 攻撃A
ドイツはフォーメーションの都合上この位置に選手は置いていない。
イタリアはレジスタのピルロからのロングパスが攻撃の基点のはずだが、今大会はそれほど活きていない。
むしろ、自分から前線に飛び出していくマニシェ、ビエイラの活躍が目を引いている。守備面で図抜けているのはビエイラ。紛れもなく今大会最高のボランチは彼である。
RSH シュナイダーB (カモラネージB) フィーゴA+ リベリーA
最大の驚きはフランスのリベリーだ。ブラジル戦のみを評価するならSでもいいくらい。運動量に溢れ、決断力に富み、技術に優れた超新星。私は彼を今大会の最優秀新人賞に推したいと思う。
老練なスター、フィーゴのこの大会での活躍ぶりには驚かされるばかりだ。この大会での彼とジダンは、6年ほど若返ったように見える。スピードでアンゴラDFを振り切ったのには心底感嘆した。
シュナイダーが目立たないのには、わけがある。彼は同サイドのSBフリードリヒの尻拭いを必死にしているのだ。攻撃ではほとんど目立たないが、実は守備に奮闘している。
イタリアは大会途中までを4-4-2。大会途中からシステムを4-5-1に変えてきた。カモラネージを()にしたのは、4-5-1の場合のみの出番だからだ。
4-4-2の場合は、このポジションは空白となる。
上からドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
LSH シュバインシュタイガーB
ペッロッタC+
クリスチアーノ・ロナウドA-
マルダB-
このセクションでは、シュバ&Cロナが突破力溢れるサイドアタッカー、ペッロッタが守備重視のバランサー、マルダは攻撃重視のバランサーである。
ただ、シュバが目立ったのは第1戦くらいでその後は際立ったプレイは見せていない。その点Cロナは彼ならではの凄みを随所に見せており、この4人の中では最強だろう。控えにシモンという有能なバックアッパーが控えているのも強みである。……ちなみに、フィーゴとCロナは左右逆でプレイすることもあるのでご了承を。
OH バラックA+ トッティB デコB- ジダンS
ジダンの存在感はスペシャルだ。この大会最強のトップ下として、年齢を感じさせないプレイを披露。真に偉大な選手として、歴史に名を刻むことに成功した。これで仮に優勝でもしようものなら、ペレ、マラドーナと肩を並べる存在になるのではないかとすら思う。
バラックもまた、新皇帝として素晴らしい活躍を見せている。シュートを撃ってよし、パスを出してよしとドイツ攻撃の中核を担っている。
トッティはようやくウクライナ戦で調子が上がってきた。ポテンシャルはAクラスなだけに、大舞台で弱いというジンクスをどこまで覆せるか。イタリア最大の弱点であり、最大の武器にもなるのが彼だと思われる。バッジョほどの存在感はまだないが……。
デコは何分いない時間が長すぎる。第1戦は怪我で欠場。第2戦は出場して1ゴール。第3戦は温存。第4戦はレッドカードで途中退場。第5戦は出場停止だ。
これではなかなか正当な評価を下せない。だが、デコがいないと攻撃にリズムが生まれにくいのは確かである。また、この4人の中で最も守備力が高いのがデコである(バラックも結構ある。トッティとジダンは無い)。
上からドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
FW クローゼA+ ポドルスキーA-
トニB+ (ジラルディーノB)
パウレタC+
アンリB
このセクションに登場するストライカーは、奇しくも今シーズンの各国リーグ得点王を獲得した選手ばかりである。
今大会トップスコアラーのクローゼ、同2位タイのポドルスキーは、2人だけで実に8ゴール。
恐るべき得点力である。ポドルスキーがサポートに回りクローゼが決めることが多いが、利他的精神に溢れたこの2トップは逆のパターンも可能。ポドルスキーはシュート時の振りの速さが素晴らしく、クローゼは足も頭も使いこなすトータルバランスが素晴らしい。
また、クローゼは今シーズンのドイツ、ブンデスリーガの得点王であると同時にアシスト王でもある。まさにゴールあるところにクローゼありだ。
トニはウクライナ戦でようやく2ゴールをあげたものの、それまでの4試合(出場は3試合だったと思う)では全く振るわず。ウクライナ戦のゴールでどこまで調子を戻せるかにかかっている。トニは今シーズンのイタリア、セリエAの得点王である。そのゴール数は31を数えるが、セリエAでの30ゴール超えは47年ぶり。まさに快挙と言えよう。
アンリはこの4人の中で最も偉大なストライカーであるように思う。得点、アシスト、何でも出来、イングランド、プレミアリーグの3年連続得点王だ。今大会では彼本来のプレイがなかなか見られないが、気がつけば3ゴール。得点ランク2位タイにつけている。
パウレタもまた、フランスリーグの得点王である。だが、今大会はわずかに1ゴール。それもアンゴラ戦のゴールのみでどうにも頼りにならない。強豪とは言えないパリサンジェルマンでゴールを量産したのだから、実力はあるはずなのだが大舞台に弱いのだ。弱小国相手に固め取りが出来るため、欧州予選では毎回のようにトップスコアラーなのだが、本番になるといつも沈黙してしまう。今回もそれで終わってしまうのか。ここから先に進むにはパウレタのゴールが強く求められている。
監督 クリンスマンA リッピA+ スコラーリS ドメネクB
ドイツの攻撃サッカーは全て、クリンスマンの手によるものだ。彼が就任するまでのドイツは手堅く退屈なチームだった。それをこれほどまでに変貌させるとは。やや守備が弱くなったのはマイナスだが、この破壊力はまさにクリンスマンの賜物。采配も思い切りよく早い時間帯から、オドンコールやノイビルなどを投入する。そして、その采配が当たりポーランド戦では劇的な勝利を収めた。
リッピはベンチに切り札を抱えている。インザーギとデルピエロ、そしてイアキンタがそれだ。
本来守備マインドの強い監督ではあるが、彼らの使いどころは逃さない。その采配で多くの試合を勝ち抜いてきた知将である。
前回大会ではブラジルを率いたスコラーリは、リスクマネジメントの達人だ。デコ、コスティーニャが抜けて9人の戦いを強いられたオランダ戦、この2人が出場停止だったイングランド戦を勝ち抜いたのは偏にメキシコ戦での実戦テストあってこそ。常に先を見越した選手起用が当たり、ポルトガルは主力2人抜きで強豪を連破してきた。
フランスのドメネクはこの3人に比べるとかなり弱い。弱いものの、大会前の”最も愚かな監督”との汚名は完全に晴らしたといっていいだろう。リベリーの抜擢が彼の最大の功績である。そのリベリーを下げたり、トレゼゲのテストが足りなかったりと采配は未だ怪しいものの、ここまで勝ち上がっているのだから文句は言えまい。
優勝予想 ドイツ40% イタリア30% ポルトガル10% フランス20%
開催国であるドイツが優勝候補の最右翼だろう。次いで守備磐石のイタリアが続く。
優勝経験が無く、戦力的にもやや落ちるポルトガルが最も可能性が低いだろう。
ちなみに、私が大会前に予想していたイタリアはまだ残っている。
失点 3 1 1 2
得点 11 9 6 1
GK レーマンC ブッフォンS リカルドB バルテズB
PK ドイツS イタリアD ポルトガルA フランスB
GKはブッフォンが最強。レーマンが最弱だ。ただし、PKになれば話は別。
CB メッツェルダーB- メルテザッカーB(ドイツ)
カンナバーロS ネスタA (マテラッツィB:イタリア)
メイラB カルバーリョA-(ポルトガル)
テュラムA ギャラスA(フランス)
最も中央部の守りが弱いのはドイツ。とは言え、ここまで上がってきたチームである。
この4チームの中で弱いというだけで、水準以上のレベルは誇っている。
最も守備が堅いのはイタリアだが、4チームそれぞれ守備力には自信があり、大崩れするようなことはないだろう。
ネスタは負傷を抱えており、出られない場合はマテラッツィが入る。
RSB フリードリヒ C ザンブロッタ A ミゲウ A サニョール A
ドイツDF陣の穴、フリードリヒだけが評価を大幅に下げた。
残りの3人はそれぞれ攻守共に安定感があり、このポジションでは世界屈指と言える。
LSB ラーム A グロッソ B- バレンテ B アビダル B-
一転して、こちらはラームの一人勝ち。ポルトガルとフランスに関しては、主に右サイドバックを積極的に上がらせ、左サイドバックは無難に守れる選手を用意しているのだろう。
グロッソは攻撃が得意な選手だが、左サイドの3選手と比べると見劣りするし守備力もやや劣る。
上からドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
DH フリングス 守備B- 攻撃B+
ガットゥーゾ 守備A 攻撃D
コスティーニャ 守備B+ 攻撃C-
マケレレ 守備S 攻撃D
ドイツのフリングスは本来攻撃的な選手。後の3人は文字通りの潰し屋である。
フリングスのパスセンスは特筆すべきものがあるが、もっと守備の強い選手を置きたいというのがクリンスマン監督の本音ではないだろうか。
闘志溢れるガットゥーゾ、コスティーニャも魅力だが、嫌らしさの点で世界最強の潰し屋マケレレにはかなわない。
CH なし
ピルロ 守備B- 攻撃A-
マニシェ 守備B- 攻撃A
ビエイラ 守備A 攻撃A
ドイツはフォーメーションの都合上この位置に選手は置いていない。
イタリアはレジスタのピルロからのロングパスが攻撃の基点のはずだが、今大会はそれほど活きていない。
むしろ、自分から前線に飛び出していくマニシェ、ビエイラの活躍が目を引いている。守備面で図抜けているのはビエイラ。紛れもなく今大会最高のボランチは彼である。
RSH シュナイダーB (カモラネージB) フィーゴA+ リベリーA
最大の驚きはフランスのリベリーだ。ブラジル戦のみを評価するならSでもいいくらい。運動量に溢れ、決断力に富み、技術に優れた超新星。私は彼を今大会の最優秀新人賞に推したいと思う。
老練なスター、フィーゴのこの大会での活躍ぶりには驚かされるばかりだ。この大会での彼とジダンは、6年ほど若返ったように見える。スピードでアンゴラDFを振り切ったのには心底感嘆した。
シュナイダーが目立たないのには、わけがある。彼は同サイドのSBフリードリヒの尻拭いを必死にしているのだ。攻撃ではほとんど目立たないが、実は守備に奮闘している。
イタリアは大会途中までを4-4-2。大会途中からシステムを4-5-1に変えてきた。カモラネージを()にしたのは、4-5-1の場合のみの出番だからだ。
4-4-2の場合は、このポジションは空白となる。
上からドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
LSH シュバインシュタイガーB
ペッロッタC+
クリスチアーノ・ロナウドA-
マルダB-
このセクションでは、シュバ&Cロナが突破力溢れるサイドアタッカー、ペッロッタが守備重視のバランサー、マルダは攻撃重視のバランサーである。
ただ、シュバが目立ったのは第1戦くらいでその後は際立ったプレイは見せていない。その点Cロナは彼ならではの凄みを随所に見せており、この4人の中では最強だろう。控えにシモンという有能なバックアッパーが控えているのも強みである。……ちなみに、フィーゴとCロナは左右逆でプレイすることもあるのでご了承を。
OH バラックA+ トッティB デコB- ジダンS
ジダンの存在感はスペシャルだ。この大会最強のトップ下として、年齢を感じさせないプレイを披露。真に偉大な選手として、歴史に名を刻むことに成功した。これで仮に優勝でもしようものなら、ペレ、マラドーナと肩を並べる存在になるのではないかとすら思う。
バラックもまた、新皇帝として素晴らしい活躍を見せている。シュートを撃ってよし、パスを出してよしとドイツ攻撃の中核を担っている。
トッティはようやくウクライナ戦で調子が上がってきた。ポテンシャルはAクラスなだけに、大舞台で弱いというジンクスをどこまで覆せるか。イタリア最大の弱点であり、最大の武器にもなるのが彼だと思われる。バッジョほどの存在感はまだないが……。
デコは何分いない時間が長すぎる。第1戦は怪我で欠場。第2戦は出場して1ゴール。第3戦は温存。第4戦はレッドカードで途中退場。第5戦は出場停止だ。
これではなかなか正当な評価を下せない。だが、デコがいないと攻撃にリズムが生まれにくいのは確かである。また、この4人の中で最も守備力が高いのがデコである(バラックも結構ある。トッティとジダンは無い)。
上からドイツ、イタリア、ポルトガル、フランス
FW クローゼA+ ポドルスキーA-
トニB+ (ジラルディーノB)
パウレタC+
アンリB
このセクションに登場するストライカーは、奇しくも今シーズンの各国リーグ得点王を獲得した選手ばかりである。
今大会トップスコアラーのクローゼ、同2位タイのポドルスキーは、2人だけで実に8ゴール。
恐るべき得点力である。ポドルスキーがサポートに回りクローゼが決めることが多いが、利他的精神に溢れたこの2トップは逆のパターンも可能。ポドルスキーはシュート時の振りの速さが素晴らしく、クローゼは足も頭も使いこなすトータルバランスが素晴らしい。
また、クローゼは今シーズンのドイツ、ブンデスリーガの得点王であると同時にアシスト王でもある。まさにゴールあるところにクローゼありだ。
トニはウクライナ戦でようやく2ゴールをあげたものの、それまでの4試合(出場は3試合だったと思う)では全く振るわず。ウクライナ戦のゴールでどこまで調子を戻せるかにかかっている。トニは今シーズンのイタリア、セリエAの得点王である。そのゴール数は31を数えるが、セリエAでの30ゴール超えは47年ぶり。まさに快挙と言えよう。
アンリはこの4人の中で最も偉大なストライカーであるように思う。得点、アシスト、何でも出来、イングランド、プレミアリーグの3年連続得点王だ。今大会では彼本来のプレイがなかなか見られないが、気がつけば3ゴール。得点ランク2位タイにつけている。
パウレタもまた、フランスリーグの得点王である。だが、今大会はわずかに1ゴール。それもアンゴラ戦のゴールのみでどうにも頼りにならない。強豪とは言えないパリサンジェルマンでゴールを量産したのだから、実力はあるはずなのだが大舞台に弱いのだ。弱小国相手に固め取りが出来るため、欧州予選では毎回のようにトップスコアラーなのだが、本番になるといつも沈黙してしまう。今回もそれで終わってしまうのか。ここから先に進むにはパウレタのゴールが強く求められている。
監督 クリンスマンA リッピA+ スコラーリS ドメネクB
ドイツの攻撃サッカーは全て、クリンスマンの手によるものだ。彼が就任するまでのドイツは手堅く退屈なチームだった。それをこれほどまでに変貌させるとは。やや守備が弱くなったのはマイナスだが、この破壊力はまさにクリンスマンの賜物。采配も思い切りよく早い時間帯から、オドンコールやノイビルなどを投入する。そして、その采配が当たりポーランド戦では劇的な勝利を収めた。
リッピはベンチに切り札を抱えている。インザーギとデルピエロ、そしてイアキンタがそれだ。
本来守備マインドの強い監督ではあるが、彼らの使いどころは逃さない。その采配で多くの試合を勝ち抜いてきた知将である。
前回大会ではブラジルを率いたスコラーリは、リスクマネジメントの達人だ。デコ、コスティーニャが抜けて9人の戦いを強いられたオランダ戦、この2人が出場停止だったイングランド戦を勝ち抜いたのは偏にメキシコ戦での実戦テストあってこそ。常に先を見越した選手起用が当たり、ポルトガルは主力2人抜きで強豪を連破してきた。
フランスのドメネクはこの3人に比べるとかなり弱い。弱いものの、大会前の”最も愚かな監督”との汚名は完全に晴らしたといっていいだろう。リベリーの抜擢が彼の最大の功績である。そのリベリーを下げたり、トレゼゲのテストが足りなかったりと采配は未だ怪しいものの、ここまで勝ち上がっているのだから文句は言えまい。
優勝予想 ドイツ40% イタリア30% ポルトガル10% フランス20%
開催国であるドイツが優勝候補の最右翼だろう。次いで守備磐石のイタリアが続く。
優勝経験が無く、戦力的にもやや落ちるポルトガルが最も可能性が低いだろう。
ちなみに、私が大会前に予想していたイタリアはまだ残っている。