あの、伝説の乱闘試合から5年。
もう一度、あの忌まわしき試合を見直してみた。
イエローカード15枚、レッドカード4枚のあの試合である。
当時の記憶としては、オランダがものすごく汚かったこと。
そして、めちゃくちゃ叩かれていた審判は、まともだったということだ。
試合を見直してみて、この記憶が間違っていないことを改めて確認することができた。
ただ、やや印象が修正された部分もある。
それは、ポルトガルもまた負けず劣らず汚かったことだ。
普通はこんなことはしないのだが、この試合に限ってラフなファウルや、相手を挑発するような汚い行為を、
テレビで確認できる限りでチェックしてみた。
もちろん、暴言の類はわからないので、全く意味のないチェックだが、自己満足というやつだ。
その結果だが、オランダのDQNポイントは9ポイント。
ポルトガルのDQNポイントは10ポイントになった。
また、そのDQN行為に対して出されたカードの枚数はポルトガルにイエロー5枚、オランダに6枚であった。
カードの枚数がおかしいって?
いやいや、審判へ文句を言ったリカルドへのイエロー(まぁDQNかもしれないが、相手へのDQN行為ではない)
、ハンド(ファウルはファウルだが、対決を煽り立てるようなファウルではない)で出たコスティーニャへのイエローなどは、DQNポイントとは無縁のイエローである。
DQN行為の回数では、むしろ若干ポルトガルが上回っていたようだ。
ではなぜ、オランダの方を、より汚いと思い込んでいたのか。
それは、こういうことだ。
試合の要所要所で、意図的に、姑息にDQNプレイを炸裂させていたオランダと、
頭に血が上って、感情的にラフなタックルをかますポルトガルという図式故である。
まず、 開始2分。そして7分。乱戦の火蓋を切って落とした二つのファウルは、オランダから生まれている。
ファンボンメルの、そしてブーラルーズのファウルはどちらも、ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドを狙ったものだ。
ことにブーラルーズのファウルはあまりにも悪質で(DQNポイント+2とさせていただいた)、このファウルが元でクリスチアーノ・ロナウドは負傷交代を強いられることになる。
開始7分で、早くもオランダがDQNポイントを3ポイント稼いだことになる。
主審に非はないと書いたが、非があるとすればブーラルーズへのカードをレッドではなく、イエローにしたことだろう。
ワールドカップの決勝トーナメント、前半7分で一発レッドを出しづらいことは想像に難くないが、勇気をもってレッドを出すべきだった、かもしれない。
これに憤りを覚えたのか、ここから怒涛のポルトガルラフタックル祭りが始まる。
デコ、マニシェ、コスティーニャ2発、バレンテのラフタックルである。
ちなみにデコのファウルはそこまで重くはなかったので0.5ポイント。
一方コスティーニャの2発目(オーイェルへのプレー)と、バレンテのロッベンへの飛び蹴りは、
一発退場が出てもおかしくないプレイだったので、1.5ポイントとさせていただいた。
オランダはこの時間は、真面目にプレイをしており、前半終了間際のファンブロンクホルストのデコへのファウルまでは、大人しかった。
この時点でポルトガルは5.5DQNポイント、オランダは4DQNポイントである。
ちなみにこの間、先ほどのブーラルーズのスパイクで負傷したクリロナの交代。
こんな観点でのプレイバックでなければ最も重要なマニシェのゴールがあった。
ちなみにマニシェはゴール以外でも精力的にゴールを狙っており、ポルトガルのMVPは間違いなくこの男である。
対するオランダは、後半も含めてカイトが素晴らしかった。というか、オランダで得点の香りを漂わせていたのは彼だけである。
後半に入ると、オランダもいよいよ本気を出してくる。
オランダの挑発、それに対するポルトガルの報復という図は終始見られたが、ここでもそんなシーンがあった。
ファンボンメルがフィーゴの胸を指でつつく。それに対してフィーゴが手を出すと、大げさに倒れ込むファンボンメルという図だ。
審判はフィーゴだけにイエローを出している。DQNポイントはそれぞれ1ポイントずつ進呈したが、正直このシーンはポルトガルがかわいそうではあった(バレンテのハイキックがおとがめなしのシーンもあるので、あくまでもこのシーンのみでの話)。
この直後、今度はブーラルーズの肘がフィーゴに当たり、ブーラルーズは退場する。
これは、角度によって肘が当たっているように見えるものの、僕は初見ではフィーゴの演技かと思った。
レッドを出すには少々厳しい判定で、オランダサイドは激昂。
だが、ブーラルーズはクリロナへのラフタックルをはじめ、フィーゴVSファンボンメルのやり合いの中でも真っ先に駆けつけてフィーゴを押しのけており、あまり同情の余地はない。
ちなみに、ブーラルーズの肘打ちに対しては、故意とも判断がつかないため0.5DQNポイントに留めた。
オランダのDQNぶりを決定づけたのが、70分のシーンだ。
ポルトガルが攻めている中、主審の判断で試合が止められる。
リカルド・カルバーリョが負傷し、担架を呼んだのだ。これはいい。
そして、ドロップボール。
本来ポルトガルが攻撃していたシーンなのだから、普通はポルトガルにボールを返すはず。
ところがオランダのコクーは、自分たちのものにしてしまう。
あまりのマナー違反に唖然とするポルトガルイレブン。
更にはハイティンガが高速ドリブルをかますと、デコが怒りのタイガータックル。
これまた一発退場でもいいようなタックルだったが、オランダのDQN行為も目に余るものがあり、
両者1DQNポイント進呈ということにした。
だが心情的に、 同じ1DQNポイントでもこれではデコが怒るのは当然である。
先のフィーゴVSファンボンメルにしても、同じ1DQNポイントであっても、先に挑発をしているファンボンメルの印象は悪い。
そんな積み重ねが、オランダの印象を必要以上に悪くした節がある。
この後もまぁ、様々あって、結局試合が終わる頃には、ポルトガルが10DQNポイント、オランダが9DQNポイントとなるわけなのだが。
……やっぱりこれ、バレンティン・イワノフ審判は悪くないよ。
イエローの枚数だけ見て、審判の批判をした人は当時たくさんいたけれど
一体どの判定を変えれば良かったのか、 具体的に指摘できる人はほとんどいないのではないだろうか?
ブーラルーズにレッドを出していれば、とか。
バレンテの飛び蹴りはイエローじゃない?とか。
その程度の文句ならつけられるけれども。
こんなのは、どんな試合でも起こりうる判断だし、 明確にミスと言えるジャッジは1つもなかった。
ラフタックルで相手選手を潰したオランダと、 それに過剰に反応して報復タックルを繰り返したポルトガル。
挑発や、相手にボールを返さないといったDQN行為で試合を更なる死闘へと駆り立てたオランダと
それに律儀に応えてしまったポルトガル。
オランダとポルトガル、どちらが悪いか、なんて知らない。
でも、主審はこの両チームの被害者に過ぎないよ。
もう一度、あの忌まわしき試合を見直してみた。
イエローカード15枚、レッドカード4枚のあの試合である。
当時の記憶としては、オランダがものすごく汚かったこと。
そして、めちゃくちゃ叩かれていた審判は、まともだったということだ。
試合を見直してみて、この記憶が間違っていないことを改めて確認することができた。
ただ、やや印象が修正された部分もある。
それは、ポルトガルもまた負けず劣らず汚かったことだ。
普通はこんなことはしないのだが、この試合に限ってラフなファウルや、相手を挑発するような汚い行為を、
テレビで確認できる限りでチェックしてみた。
もちろん、暴言の類はわからないので、全く意味のないチェックだが、自己満足というやつだ。
その結果だが、オランダのDQNポイントは9ポイント。
ポルトガルのDQNポイントは10ポイントになった。
また、そのDQN行為に対して出されたカードの枚数はポルトガルにイエロー5枚、オランダに6枚であった。
カードの枚数がおかしいって?
いやいや、審判へ文句を言ったリカルドへのイエロー(まぁDQNかもしれないが、相手へのDQN行為ではない)
、ハンド(ファウルはファウルだが、対決を煽り立てるようなファウルではない)で出たコスティーニャへのイエローなどは、DQNポイントとは無縁のイエローである。
DQN行為の回数では、むしろ若干ポルトガルが上回っていたようだ。
ではなぜ、オランダの方を、より汚いと思い込んでいたのか。
それは、こういうことだ。
試合の要所要所で、意図的に、姑息にDQNプレイを炸裂させていたオランダと、
頭に血が上って、感情的にラフなタックルをかますポルトガルという図式故である。
まず、 開始2分。そして7分。乱戦の火蓋を切って落とした二つのファウルは、オランダから生まれている。
ファンボンメルの、そしてブーラルーズのファウルはどちらも、ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドを狙ったものだ。
ことにブーラルーズのファウルはあまりにも悪質で(DQNポイント+2とさせていただいた)、このファウルが元でクリスチアーノ・ロナウドは負傷交代を強いられることになる。
開始7分で、早くもオランダがDQNポイントを3ポイント稼いだことになる。
主審に非はないと書いたが、非があるとすればブーラルーズへのカードをレッドではなく、イエローにしたことだろう。
ワールドカップの決勝トーナメント、前半7分で一発レッドを出しづらいことは想像に難くないが、勇気をもってレッドを出すべきだった、かもしれない。
これに憤りを覚えたのか、ここから怒涛のポルトガルラフタックル祭りが始まる。
デコ、マニシェ、コスティーニャ2発、バレンテのラフタックルである。
ちなみにデコのファウルはそこまで重くはなかったので0.5ポイント。
一方コスティーニャの2発目(オーイェルへのプレー)と、バレンテのロッベンへの飛び蹴りは、
一発退場が出てもおかしくないプレイだったので、1.5ポイントとさせていただいた。
オランダはこの時間は、真面目にプレイをしており、前半終了間際のファンブロンクホルストのデコへのファウルまでは、大人しかった。
この時点でポルトガルは5.5DQNポイント、オランダは4DQNポイントである。
ちなみにこの間、先ほどのブーラルーズのスパイクで負傷したクリロナの交代。
こんな観点でのプレイバックでなければ最も重要なマニシェのゴールがあった。
ちなみにマニシェはゴール以外でも精力的にゴールを狙っており、ポルトガルのMVPは間違いなくこの男である。
対するオランダは、後半も含めてカイトが素晴らしかった。というか、オランダで得点の香りを漂わせていたのは彼だけである。
後半に入ると、オランダもいよいよ本気を出してくる。
オランダの挑発、それに対するポルトガルの報復という図は終始見られたが、ここでもそんなシーンがあった。
ファンボンメルがフィーゴの胸を指でつつく。それに対してフィーゴが手を出すと、大げさに倒れ込むファンボンメルという図だ。
審判はフィーゴだけにイエローを出している。DQNポイントはそれぞれ1ポイントずつ進呈したが、正直このシーンはポルトガルがかわいそうではあった(バレンテのハイキックがおとがめなしのシーンもあるので、あくまでもこのシーンのみでの話)。
この直後、今度はブーラルーズの肘がフィーゴに当たり、ブーラルーズは退場する。
これは、角度によって肘が当たっているように見えるものの、僕は初見ではフィーゴの演技かと思った。
レッドを出すには少々厳しい判定で、オランダサイドは激昂。
だが、ブーラルーズはクリロナへのラフタックルをはじめ、フィーゴVSファンボンメルのやり合いの中でも真っ先に駆けつけてフィーゴを押しのけており、あまり同情の余地はない。
ちなみに、ブーラルーズの肘打ちに対しては、故意とも判断がつかないため0.5DQNポイントに留めた。
オランダのDQNぶりを決定づけたのが、70分のシーンだ。
ポルトガルが攻めている中、主審の判断で試合が止められる。
リカルド・カルバーリョが負傷し、担架を呼んだのだ。これはいい。
そして、ドロップボール。
本来ポルトガルが攻撃していたシーンなのだから、普通はポルトガルにボールを返すはず。
ところがオランダのコクーは、自分たちのものにしてしまう。
あまりのマナー違反に唖然とするポルトガルイレブン。
更にはハイティンガが高速ドリブルをかますと、デコが怒りのタイガータックル。
これまた一発退場でもいいようなタックルだったが、オランダのDQN行為も目に余るものがあり、
両者1DQNポイント進呈ということにした。
だが心情的に、 同じ1DQNポイントでもこれではデコが怒るのは当然である。
先のフィーゴVSファンボンメルにしても、同じ1DQNポイントであっても、先に挑発をしているファンボンメルの印象は悪い。
そんな積み重ねが、オランダの印象を必要以上に悪くした節がある。
この後もまぁ、様々あって、結局試合が終わる頃には、ポルトガルが10DQNポイント、オランダが9DQNポイントとなるわけなのだが。
……やっぱりこれ、バレンティン・イワノフ審判は悪くないよ。
イエローの枚数だけ見て、審判の批判をした人は当時たくさんいたけれど
一体どの判定を変えれば良かったのか、 具体的に指摘できる人はほとんどいないのではないだろうか?
ブーラルーズにレッドを出していれば、とか。
バレンテの飛び蹴りはイエローじゃない?とか。
その程度の文句ならつけられるけれども。
こんなのは、どんな試合でも起こりうる判断だし、 明確にミスと言えるジャッジは1つもなかった。
ラフタックルで相手選手を潰したオランダと、 それに過剰に反応して報復タックルを繰り返したポルトガル。
挑発や、相手にボールを返さないといったDQN行為で試合を更なる死闘へと駆り立てたオランダと
それに律儀に応えてしまったポルトガル。
オランダとポルトガル、どちらが悪いか、なんて知らない。
でも、主審はこの両チームの被害者に過ぎないよ。